Category Archives: 百名山登山のノウハウ 詳細

ひと夏での日本百名山全山日帰り登山を達成した雨飾山山頂での百名山完登の記念写真

無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと【一生に一度きりの登山】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『無職となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと』ということで、山トークをしていきます。
 
 
 
僕は2017年の6月5日から10月28日までの146日間で、日本百名山の全ての山に登りました。(当時は36歳独身)
 
 
『実際に日本百名山を登った登山日程』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
挑戦は『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』と名付けていました。
 
 
2017年の僕は、無職(ニート)になってまで日本百名山を登山した、究極の百名山ハンターでした。
 
 
登山にすべてを捧げた2017年夏。
 
 
自分のためだけに気力、体力、精神力、時間を使った2017年夏。
 
 
時が経つほどに、2017年夏の輝きがどんどんと増しています。
 
 
僕は、無職(ニート)となって日本百名山の完登に挑戦して、本当に良かったと心から思っています。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

転職を考えている友達がいたとしたら伝えたいこと

 
もし、登山者で転職を考えている友達が身の周りにいたとしたら、
 
 
 
有給消化の期間などを有効活用して、
 
 
『絶対に、一世一代、生涯一度きりの登山をした方が良いよ!!』と伝えます。
 
 
※挑戦をしても大丈夫そうな友達にしか伝えません。
 
 
 
僕は、一世一代の挑戦だった百名山登山が、人生の最高のアクセント、人生で最高の財産になっているので。
 
 
 
本当は、『一定期間、無職になって登山に明け暮れた方が良いよ!』と言いたいところですが、無職になるというのは人生を大きく大きく左右することなので、無責任なことは言えません・・・。
 
 
 
 
 
無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

僕の挑戦内容をざっくりご紹介

北は北海道の利尻島、南は鹿児島県の屋久島まで、日本全国に点在する日本百名山。
 
 
その日本百名山を、2017年のひと夏で、100座全てを日帰り登山するという挑戦が『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』でした。
 
 
山から山への移動はマイカーを自分で運転するスタイルで、運転手もサポートしてくれる人もいない、自力での挑戦です。
 
 
登山は基本ソロ登山です。
 
※皇海山登山(クラシックルート)のみ、藪漕ぎによる道迷いが懸念されたので山仲間と登りました。
 
※百名山の完登を達成した雨飾山は、写真を撮ってもらうために、山仲間に着いてきてもらいました。
 
 
ちなみに登山距離だけで見ると、南アルプスの赤石岳・悪沢岳の周遊登山の距離が約60kmで、日帰り登山最難関です。
 
 
まとめると、こんな感じです。
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』
 
・ひと夏という短期間で日本百名山の100座全てを登山する。
 ※実際には秋までかかりました。
 
・中には日帰り登山が困難な山もある日本百名山を、すべて日帰り登山する。
 
・登山、平地の移動ともに基本的に単独、自力で行う。
 
 
 
 
こんな感じの挑戦登山でした。
 
 
 
 
 
無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

挑戦して本当に良かったと心から思ってます。

この記事を書いている2023年現在、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』の完登達成から6年が経ちました。
 
 
百名山登山は僕の人生の中で最大級のプロジェクトであり、祭りであり、イベントでした。
 
 
僕は、夏も冬も毎週末、夜中に起き、まだ暗いうちから登山をしてきました。
 
 
平日は、ほぼ毎日、登山のためにランニングをして鍛えてきました。
 
 
それまで、自分が情熱を注いできた登山。
 
 
さらに、仕事を辞め、登山に全てを捧げることができる態勢で臨んだ日本百名山登山。
 
 
本当に燃えることができた、本当に完全燃焼をすることができた146日間でした。
 
 
まさに、それまでの登山の集大成が『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』だったのでした。
 
 
他のすべてを犠牲にして、全身全霊をかけた百名山登山をして本当に良かったと思っています。
 
 
無職でいた146日間は、人生において空白の146日間ではなく、自分を最高に輝かすことができた146日間でした。
 
 
※全身全霊と言いつつも、若干の息抜きはしています。
 
 
 
 
 
無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

実は結構すごい偉業だった?

ネット検索をすると、僕が見た限りの日本百名山完登の最短日数は33日です。
 
 
僕よりも100日以上も短い期間で百名山を完登されている凄まじい記録です。
 
 
ただ、この方は運転手つきで挑戦をされてます。
 
 
いずれにしても、とてつもない記録ですが。
 
 
僕はというと、運転手なし、登山のサポートなし、金銭的なサポートなしの条件で、146日間で日本百名山を完登しました。
 
 
宿泊地のリサーチや手配に、登山ウェアの洗濯などなどの身の回りのことも自分でこなしました。
 
 
2座の登山のみ、山仲間に同行してもらいましたが、それ以外は基本、平地の行動を含め全て自力です。
 
 
『平地の行動を含め、自力での日本百名山登山』というカテゴリーがあれば、146日間という日数での完登達成は、歴代トップクラスの記録なんじゃないかと思ってます。
 
 
さすがに歴代1位だとは思っていませんが。
 
 
自力での日本百名山登山で、僕よりも短い期間での完登達成の記録をご存知の方がいれば、教えていただけると僕は悔しがります 笑
 
 
ちなみに、僕の146日間という日数は、各山で撮影した登山写真の選定(ブログ、SNS用)と、ブログ投稿をしつつの日数です。
 
 
写真選定とブログ投稿をしていなかったとしたら、確実にもっと短い期間で百名山完登をできていました。
 
 
ただ、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』は、写真撮影をして、ブログ投稿をするのも1つの要素だったのと、1日でも早く日本百名山を完登しようというコンセプトではありませんでした。
 
 
ひと夏という短い期間をフルに使って、100座全ての登山を満喫した結果が146日という日数での百名山完登になったのでした。
 
 
 
 
 
無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

よく無事に達成できたと思ってます。

登山に危険が伴うのはもちろんですが、車の運転もよくぞ無事にできたなと思います。
 
 
その日の登山、連日の登山で疲労した体での運転。
 
 
十分な睡眠時間を確保することができていない状態で運転をしたことも時にはありました。
 
 
土地勘のない地域での長距離移動に、すれ違い困難な、登山口へと続く林道の運転。
 
 
よくぞ、日本全国津々浦々を無事故無違反で運転することができたなと思ってます。
 
 
 
 
 
無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

大変だったこと

登山自体は、一心不乱に臨めば、山頂まで登って、降りてくることができます。
 
 
大変なのは登山口に着くまでです。
 
 
登山口に着くまでに必要なことをざっとあげてみます。
 
 

平地でこなす必要があること

・100座を登る順番の検討
 
・移動(運転、フェリー乗船など)
 
・食事(どこで食事をするかのリサーチ含む)
 
・洗濯(どこで洗濯をするかのリサーチ含む)
 
・入浴(どこで入浴するかのリサーチ含む)
 
・宿泊(どこに泊まるかのリサーチ含む)
 
・登山写真の選定
 
・ブログ投稿
 
 
 
 
ちなみにこれ、北海道から九州まで、全く土地勘のない中でこなす必要があります。
 
 
しかも登山の疲労がある中で。
 
 
当時も感じていましたが、正直、登山をしている時よりも、『一座を登り終えて登山口に戻ってから、次の山の登山口に着くまで』の方が大変だったように思います。
 
 
 
 
 
無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

観光や明産物は排除しました

 
 
『一座を登り終えて登山口に戻ってから、次の山の登山口に着くまで』が大変だったので、観光をしている精神的・時間的余裕はありませんでした。
 
 
また、人気のお店でその土地の明産物を食べるということも基本はしませんでした。
 
 
食事は主に、安くて、早く出てきて、カロリーが大体わかるチェーン店でいただきました。
 
 
北海道でもCoCo壱のカレー、九州でもガストといった感じです。
 
 
僕は観光をするために、名産品を食べるために日本全国を周ったのではありません。
 
 
日本百名山の登山をするために日本全国を周ったのです。
 
 
観光や名産品に時間を取られ、気を散らせていては、ひと夏で日本百名山を完登することは絶対にできませんでした。
 
 
 
 
 
無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

無職になった経緯

諸般の事情により、前職は辞め、別の仕事をしようと決めていました。
 
 
一般的には、仕事をしながら転職活動をして、転職先が決まったら現職を辞めるというのがセオリーだと思います。
 
 
僕も当初はそうしようと思ってましたが、閃いてしまったのです。
 
 
無職なら、仕事をしていてはできない挑戦(登山)ができるんじゃね?
 
 
今が絶好のチャンスなんじゃね?
 
 
ということで、次の職を決めることなく前職を退職し、短期間での日本百名山完登という挑戦登山に向かったのでした。
 
 
 
 
 
無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

無職になるということ

無職になることによって、前職からの開放感は格別のものがありました。
 
 
それと同時に、会社に属さないことになり、会社という自分の居場所がなくなりました。
 
 
これが思っていた以上に、社会からの疎外感を実感することになりました。
 
 
まさに、自分の居場所は山ということになり、それはそれでうれしいことではありましたが。
 
 
ただ、社会、会社に属していないということにより、思っていた以上に不安にかられることとなりました。
 
 
また、年金や、税金の支払いなど、会社員の時は給料から天引きされる形で、会社が段取りをしてくれいているわけですが、無職になると、自分で行う必要があります。
 
 
しかも、収入がない状態での支払いということになるので、精神的な負担が結構ありました。
 
 
 
 
 
退職をするのも結構大変でした。
 
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無職(ニート)となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと

挑戦後は計画通りに社会復帰できました。

日本百名山の完登達成後は、すぐに転職活動を行い、運よく家の近くに転職をすることができました。
 
 
転職サイトに登録し、エージェントの方に履歴書や職務経歴書の書き方などをアドバイスいただきました。
 
 
転職先は転職サイトで自力で見つけました。
 
 
よくもまあ、僕が住む松本市(田舎)で理想的な転職ができたなあと、我ながら運が良かったと思っています。
 
 
ちなみに僕は医師免許などの免許や、資格は持っておりません。
 
 
就職面接では、百名山登山のことにも触れ、割と好意的に受け取ってもらうことができたと感じました。
 
 
転職後は、マッチングアプリを中心に婚活を行い、アラフォーで結婚をする運びとなりました。
 
 
さすがに、転職先が決まる前(無職)の状態での婚活はしませんでした・・・。
 
 
婚活中も、会った方には百名山登山の話をして、割と会話が盛り上がったと思います。
 
 
転職活動でも、婚活でも、無職(ニート)での日本百名山登山は、プラス面になるようにネタにすることができたと思っています。
 
 
 
 
 

挑戦をしたタイミング

サラリーマンに戻り、家庭がある今、仮に『ひと夏での日本百名山全山日会えり登山』にもう一度挑戦するとしたら、2017年に比べて格段にハードルが上がります。
 
 
僕が百名山登山に挑戦したのはまだ独身の36歳の時でした。
 
 
今は40歳も過ぎたため、再就職ができる保証はありません。
※転職活動をした当時は、30代後半くらいまでが応募資格となっていることが多かったように思います。
 
 
独身の時も、無事に下山をするということを最大の目標として登山をしてきましたが、家庭がある今は、独身の時以上に無事に下山をするということが重要であり、家族に対しての責任だと思っています。
 
 
就職活動、婚活などの人生における重要な要素を、総合的に、一般的に考えると、36歳というタイミングは、挑戦をするにはギリギリのタイミングだったのではないかと思います。(40歳で結婚をした僕の場合。)
 
 
我ながら、良いタイミングで百名山登山に挑戦をしたと思っています。
 
 
36歳という年齢的には、『いい大人が何考えてるんだ』と言われても、ごもっともではありましたが。
 
 
僕は36歳の時にピーターパン症候群の発作が起きたんだと思っています。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『無職となって挑んだ日本百名山登山を振り返って思うこと』ということで、山トークをしてきました。
 
 
・転職を考えている友達がいたとしたら伝えたいこと
 
・挑戦内容をざっくりご紹介
 
・挑戦して本当に良かったと心から思ってます。
 
・実は結構すごい偉業だった?
 
・よく無事に達成できたと思ってます。
 
・大変だったこと
 
・観光や明産物は排除しました
 
・無職になった経緯
 
・無職になるということ
 
・挑戦後は計画通りに社会復帰できました。
 
・挑戦をしたタイミングについて
 
 
 
 
百名山登山に挑戦してから、はや6年が経ちました。
 
 
百名山登山は自分の中では過去の栄光ですが、こうやっていつまでもブログのネタなどにして、まさに過去の栄光にすがりついている状態です。
 
 
宝くじが当たって働く必要が無くなれば、また新たな挑戦(日本二百名山全山日帰り登山など)をすることもあるかもしれませんが、今のところその目途は全くもって立っていません。
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』を達成したら、登山は引退しようとも考えていたくらいなので、百名山登山レベルの新たな挑戦に臨むという高望みもしていません。
 
 
 
 
今思えば、日本百名山を完登して、新しい職場に就職をして、結婚をするまでが、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』だったようにも思います。
 
 
※現に、身内には百名山登山後に必ず転職をすることと、真剣に婚活をすることを約束していました。
 
 
僕の場合、運よく、無事に挑戦を達成し、無事に転職をし、晴れて結婚をすることができたので、『無職(ニート)になって日本百名山登山に挑んでよかった!』と心の底から言うことができます。
 
 
 
 
『挑戦をすることのリスク』と『挑戦しないことの後悔』
 
 
挑戦へと向かう巡りあわせ。
 
 
挑戦の決行を決めるまでには様々な要素がありますが、最終的には、短期間での日本百名山登山への挑戦欲が、僕を無職に向かわせたんだと思います。
 
 
もともと、用心深い性格の僕にしては、本当に大それたことをしたと思います。
 
 
だからこそ、『ひと夏での日本百名山日帰り登山』が、人生の最高のアクセント、最高の財産になっているんだと思います。
 
 
 
 
百名山登山で味をしめ、今も新たな挑戦登山を思い描くことがあります。
 
 
定職があり、家庭があるという条件下でできる挑戦登山ですが。
 
 
時々は、無職になったとしたら次は・・、と考えることもw
 
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
『日本百名山の登山ノウハウ』を、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
この地図帳があったから、日本百名山を完登してみたいと思い、実際に完登をすることができたと思ってます!
 
『日本百名山地図帳』山と渓谷社
 
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『日本百名山地図帳』については、こちらでくわしくブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

登山のための車中泊について【日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登) の経験から】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『登山のための車中泊』について山トークをしていきます。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
僕は2017年に日本百名山を146日間で完登しました。
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』については、こちらで詳しくブログ投稿をしています。
 
 
日本百名山登山では、挑戦スタートから百名山完登までの146日間で23泊の車中泊をしました。
 
 
 
今回は、以下のことについて山トークをしていきます。
 
 
 
※百名山登山での車中泊の話になります。
 
・どのような理由で車中泊をしたのか
 
・車中泊をした場所とそれぞれの場所の感想
 
・車中泊をした時の車の中の配置
 
・車中泊の際に活躍をしたアイテムをご紹介

 
 
 
 
 

まずは車中泊をした場所や、車中泊をした理由です。

 

日付車中泊場所など備考
6/5 高速SA足柄:丹沢から天城山への移動
6/6高速SA養老:天城山から伊吹山への移動
6/7高速SA加西:伊吹山から大山への移動
6/17登山口石鎚山の土小屋:つちごや(夜間マイカー規制)
6/18高速SA吉野川:石鎚山から剣山への移動
6/20高速SA複数のSA・PA:大峰山から荒島岳への移動
6/22高速SA屏風山:荒島岳から恵那山への移動
7/1登山口富士山のスバルライン5合目
7/12観光地無料駐車場歌ヶ浜駐車場:男体山から谷川岳への移動
7/23高速SA複数のSA・PA:苗場山から両神山への移動
8/7道の駅パパスランドさっつる:斜里岳から羅臼岳への移動
8/8道の駅道の駅稚内:羅臼岳から利尻山への移動
8/9道の駅道の駅稚内:利尻山から札幌への移動
8/12道の駅道の駅いなかだて:札幌から岩木山への移動
9/8登山口黒部五郎・薬師岳の折立:おりだて(夜間マイカー規制)
9/9登山口黒部五郎・薬師岳の折立(夜間マイカー規制)
9/15登山口越後駒ヶ岳の枝折峠:しおりとうげ
9/19登山口五竜岳登山で黒菱第三リフト
9/21登山口塩見岳の鳥倉林道
9/30登山口笠ヶ岳で新穂高
10/7登山口鷲羽岳・水晶岳で新穂高
10/11登山口赤石岳・悪沢岳で畑薙第一ダム:はたなぎ
10/24高速SA小谷:熊本から松本市までの移動

 
※6/20と7/23は運転席で睡眠
 
 
 
以上のとおり、日本百名山の登山の中で、23泊の車中泊をしました。
 
 
 
 
 

車中泊理由の大まかな分類

・登山口から登山口への車での移動が長距離のため、高速道路のSA・PA、道の駅などで車中泊
 (高速代を節約する目的もありました。)
 
 → 高速道路料金の節約についてのブログ投稿はこちら
 
 
・登山口駐車場が満車になることが多そうなので、前日入りしての登山口駐車場での車中泊。
 
 
・登山口に続く道が夜から朝にかけて通行禁止になるので前日入りしての登山口駐車場での車中泊。
 
 
・ネットカフェ、ビジネスホテルに泊まることができずの車中泊
 
 →ネットカフェやビジネスホテルなど、百名山登山中の宿泊についてのブログ投稿はこちら
 
 
上記が車中泊をした主な理由でした。
 
 
 
 
 

車中泊をした場所とそれぞれの感想

①高速道路のサービスエリア・パーキングエリアでの車中泊

人が多いので安心。
 
その反面うるさいことも。
 
24時間営業のショッピングコーナー、コンビニがあるSA・PAだと都合が良い。
 
自動販売機があるのも大きい。
 
アイドリングをしているトラックがほぼ100%いるので、気になるときは気になる。
 
車中泊仲間も沢山いる。
 
Free-WiFiが高確率で設備されているのでブログ投稿もできる。(結果的にはあまりすることは無かった。)
 
周りの車に気を使う必要がほとんど無い。
 
 
 
高速道路のSAやPAの情報はガイドブックでリサーチすることができます。
 
高速道路SA・PAガイドブック
 
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②道の駅での車中泊

キャンピングカーも多く、車中泊慣れしている利用者が多い(特に北海道)。
 
高速道路に比べればアイドリングをしているトラックは少ないが時々いることも。
 
隣の車も車中泊をしていることが多いので気を使うことも多い。
 
移動経路上の道の駅の有無。
 
快適度などを事前に調べておいた方が良い。
 
車中泊をしている人が少ない、また自分以外に車中泊をしている人がいない道の駅だと、車中泊が心細いことも。(トイレも不気味)
 
 
道の駅の情報はガイドブックでリサーチすることができます。
 
 
車中泊コースガイド
 
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③登山口での車中泊

基本的には静かなので最も快眠できるが、車中泊をしているのが自分1人だけだと心細いことも。
 
小屋泊やテント泊などで人が不在の車の隣に停めるのがベスト。
(隣の車も車中泊をしていると何かと気を使う。)
 
「泊まろうとする登山口&車中泊」でネット検索をするとだいたいの雰囲気がわかる。
 
高速、道の駅に比べるとトイレに行くのがとても億劫になる(ヘッドライトが必要になることもあり)。
 
携帯の電波が圏外の場所だと暇を持て余すことも。
 
朝は気温が低い場合が多いので、シュラフからでることと、車外に出ることに気合が必要となる。
 
 
覚えている範囲で、日本百名山の登山口情報(車中泊快適度)についてまとめています。(駐車場のトイレ有無なども記載しています。)
 
日本百名山の登山口での車中泊快適度についてのブログ投稿はこちら
 
 
 

車中泊の全般をとおして

周りの話声が気になったりで、我慢が必要なこともありましたが、我慢の限界を越えるようなことはありませんでした。
 
不審者や暴走族系も心配の種ではありましたが、幸いにも遭遇することはありませんでした。
 
ムカデ系などの虫が車に入り込んだらどうしようという心配もありましたが、幸いにもそのようなことはありませんでした。
 
全体的にさほどストレスもなく、質の良い睡眠をとることができたと思います。
 
気象状況によっては真夏の平地であっても、それほどストレスを感じることなく車中泊をできたこともありました。
(アイドリング無しで。)
 
夏の終わりから秋にかけてが、気候的に最も快適に車中泊をすることができたと思います。
 
登山用具やら生活用品やらで、車の後部座席は雑然としていることが多かったですが、車中泊時には助手席に荷物を移すことにより寝るスペースを作っていました。
 
 
 
 
 

車中泊をするときの車内の配置

 

 
これでも超片付いている方です。
 
 
この時期は、タオルをたたんでスタックボックスに入れる気力すら無かった模様です。
 

 
車で移動中は、スタックボックスなどを2段にせずに、右側に平置きしていました。
 
2段重ねにすると、運転時のカーブがきつい場所などで崩落してしまいます。
 
 
 
 
 

車中泊の際に活躍をしたアイテムたち

 
インバーター(シガーソケット充電器)
 
車のシガーソケットから電源をとるタイプで、コンセント口とUSBポートの両方があるタイプ。
 
iPhoneやデジカメのバッテリー充電に大活躍。
 
エンジンをかけた状態で使用しないと車のバッテリーが上がるので要注意。(車移動中に使用が基本。)
 
 
BESTEK カーインバーター300w
 
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ジェットボイル
 
登山口で車中泊をした時に、山の中で使うお湯を沸かすために登山前に使用。(沸かしたお湯を保温ボトルに入れ、山の中で使用。)
 
車の中で使う場合にはどこかしらの窓を全開にした。
 
使用中は他の一切の行動を止め、火元に集中。
 
仕様書によると0.5ℓのお湯を沸かすのにかかる時間は約2分30秒。
 
 
ジェットボイルPCS
 
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シュラフ
 
モンベルの#5と#3を車載していた。
 
車中泊時の9割は#5を使用していた。
 
10月中旬以降に2度ほど#3を使用。
 
 
モンベル #5
 
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モンベル #3
 
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サーマレスト Zライト
 
寝るためのマット。レギュラーとスモールを2枚重ねてその上に寝た。
 
サーマレストZライトソル レギュラー
 
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サーマレストZライトソル スモール
 
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まくら
 
ホームセンターの安いもの。
 
はじめのうちは山道具(収納状態のツェルトやシュラフカバーなど)をまくらにしていたが、本物のまくらのほうが確実に質の良い睡眠がとれる。
 
 
まくら
 
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フロントガラス・リアガラスのサンシェード(日よけ)
 
フロントガラス用とリアガラス用で2枚使用。
 
日よけというよりは、車中泊や仮眠をするときに外からの視線を遮るために使用。
 
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サイドガラス用サンシェード(運転席・助手席)
 
ホームセンターで売っている安いもの。
 
車中泊や仮眠時に外からの視線を遮るために使用。
 
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サイドガラス用ウィンドーネット(後部座席)
 
ホームセンターで売っている安いもの。
 
窓を開けても虫が入らないようにするネット。
 
車中泊や仮眠時に使用。
 
最も効果的なん暑さ対策だと思う。
 
外からの視線を遮る効果もあり。
 
防犯上、窓は人の手が入らない程度にしか開けなかった。
 
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電池式アースノーマット
 
下山時の片づけ中に車に虫が入り込んだときや、車中泊時に使用。
 
窓を開けてしばらく運転をしても虫が外に出ていかないこともあるので大活躍。
 
 
アースノーマット(電池式)
 
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スタックボックス
 
ホームセンターで売っている安いもの。
 
生活用品を3つのスタックボックスに入れていた。
 
食料、着替え、タオルに仕分け。
 
フラットにした車の後部のおよそ半分を占めていた。
 
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バックルコンテナ
 
バーナー用ガスカートリッジ、ジェットボイル用ガスカートリッジなどを入れた。
 
バックルコンテナ
 
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買い物かご
 
小物類一式を入れていた。
 
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バスケット
 
ホームセンターの安いもの。
 
ペットボトルやサプリなど、登山前後に口にするものなどを入れていた。
 
収納バスケット
 
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トランクキーパー
 
スタックボックスやカゴなどの固定用
 
トランクキーパー
 
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クマスプレー、タクティカルペン
 
車中泊時は防犯のため手の届くところにおいていた。
(あくまでも、登山で使うためのものを手の届くところにおいていたということ。)
 
クマスプレー&ホルスター(カウンターアソールト)
 
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タクティカルペン
 
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ヘッドライト
 
以前に使っていたモンベルのヘッドライトを車専用で使用。
 
車中泊の時の夜間や夜明け前の登山準備に使用。
(登山中に使用するものとは別のヘッドライト。)
 
モンベル ヘッドライト
 
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マグカップ
 
車に常備していた水(2ℓペットボトル)を飲むときや、歯磨きをするときに活躍。
 
モンベル サーモマグ
 
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コンパネ(30cm×60cmくらいのサイズ)
 
車中泊の時に後部座席の足を置く場所を埋めるため使用。
 
ジェットボイルを使用する際はコンパネの上に置いた。
 
 
 
洗濯ロープ
 
後部座席の左端と右端の取っ手にカラビナで固定。
(カラビナを使わなくても、おあつらえ向きのロープワークがあったような気が。)
 
 
 
窓ふき用タオル
 
普通のタオル。
 
朝起きると窓が結露していることがあるので、フロントガラス近くに置いておくと良い。
 
 
 
ゴミ袋、ビニール袋
 
なにかと便利。
 
 
 
☆ほとんど使わなかったもの
 
ほとんど使いはしませんでしたが、今後も車中泊をするときは車に積むと思います。
 
 
山用テント
宿泊形態としてキャンプも考えていたが、キャンプ場を探す気力、テント設営撤去の気力、キャンプをする気力が湧かなかった。1度も使用せず。
 
 
クッカー・バーナー
1回しか使わなかった。
(薬師岳・黒部五郎岳の際、平地に下りずに折立で2日連続車中泊をした時のみ使用)
 
 
手回し充電のラジオ&ライト
折立車中泊のときに暇ができたので、暇つぶしにクルクルと手回ししたのみ。
 
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USBの扇風機
暑さ対策に、モバイルバッテリーから電源をとって使うおと思ったが、
モバイルバッテリーのアンペアが低かったせいか動かなかった。
 
USB扇風機
 
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登山のための車中泊についてのまとめ 日本百名山登山での経験から

僕の車は、後部座席を倒すことにより、後部座席スペースとトランクスペースがフラットになるタイプです。
 
百名山登山中は常にフラットにしていました。
 
それでも、車を車中泊仕様にするにはなんだかんだで5分~10分ほどはかかったと思います。
(サンシェードを備え付けたり、後部スペースの荷物を助手席に移したり。)
 
フェリー移動の時と同様に、車中泊をするときは雨のことが多く・・・。
 
なかなか大変でした。
 
ただ、雨の日は気温が低いので、逆に言えば車内で過ごしやすかったので良かったのかもしれません。
 
 
 
車中泊をすることにより、登山の選択肢は大幅に増えると思います。
 
宿泊費を節約して、遠方の山に登りに出かけたり、数日に渡り登山をしたりすることができます。
 
僕などよりも効率的で快適な車中泊をしている登山者、旅行者はいくらでもいると思いますが、
 
車中泊についてネットで調べたり、ハウツー本を読んだりということはあまりしませんでした。
 
 
実際に車中泊、車上生活を重ねていくことにより、初めて出くわす不都合なことがあり、その不都合を自分で考えて快適に変えていくのも、車中泊の楽しさではないかなと思いました。
 
上に書かせてもらったことを予備知識として、あとはご自分が車中泊をする中で色々とアイテムを買い足していけば良いのではないかなと思います。
 
 
登山中にお話しした登山者と、車中泊について盛り上がることもありました。
 
皆さんだいたい同じようなことで不都合を感じており、打開策を教え合うというよりは、不都合なことを共感しあうことが多かったように思います。
 
 
 
 
 
『日本百名山の登山ノウハウ』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

ブラックダイヤモンドのスノーショベルであるディプロイ3

雪山登山の三種の神器 スノーショベルが役立つ7つのシーン

 
 
 
 
 
スノーショベルは、ビーコン、ゾンデ棒とともに、雪山登山の三種の神器と言われています。
 
 
雪山の三種の神器は、言い換えれば、雪崩対策の登山装備ということになります。
 
 
ビーコンとゾンデ棒は、雪崩関連での使用用途が主です。
 
 
 
 
一方で、スノーショベルは、雪崩が発生したとき以外にも色々と活躍シーンがあります。
 
 
 
 
僕はブラックダイヤモンドのディプロイを使っています。
 
 
ブラックダイヤモンドのスノーショベルであるディプロイ3
 
 
携行をするときは短く収納をすることができます。
 
 
 
 
ブラックダイヤモンド ディプロイ
 
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今回のブログ投稿では、スノーショベルの雪山での主な使用用途について山トークをしていきます。
 
 
大まかにいうと、スノーショベルは以下の7つのシーンで役に立ちます。
 
 
 
 

雪山登山でスノーショベルが活躍するシーン

 
 
 
 
①雪洞づくり
 
②テント泊時の雪面の整地
 
③雪山テント泊をする場合に竹ペグを埋めるため
 
④テント泊時の風よけづくり
 
⑤テント泊時の調理場所づくり
 
⑥雪崩発生時の掘り出し
 
⑦車が雪でスタックした時の雪かき

 
 
 
それぞれについて詳しく書いていきます。
 
 
 
 
 
スノーショベルの使用用途(雪山登山)

①雪洞づくり

僕がスノーショベルを雪山に携行する理由は、雪洞づくりのためだけと言っても過言ではありません。
 
 
新田次郎の山岳小説「孤高の人」で、主人公の加藤文太郎が、雪洞を掘って吹雪を乗り切ったシーンがとても印象に残っています。
 
 
僕の中では、雪山でビバークせざるを得なくなったら、スノーショベルさえあれば雪洞を掘って耐え忍ぶことができるんだと刷り込まれています。
 
 
実際には保温着や、雪の上に直に横になったり座ったりすることの無いようにマットなどが必要だと思いますが。
 
 
僕はスノーショベルを使って雪洞を掘る練習を年に1回はするようにしています。
 
 
 
 
孤高の人 新田次郎
 
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スノーショベルの使用用途(雪山登山)

②テント泊時の雪面の整地

雪山テント泊をする場合にも必須アイテムなのがスノーショベルです。
 
 
僕は年に1回ほど雪山テント泊をするかしないかといった感じなのであまりこの使い方はしませんが。
 
 
雪山テント泊をする場合、まずはテントを張る雪面を整地する必要があります。
 
 
スノーシューで雪面を踏み込むのが効率的ですが、スノーショベルを使って整地を仕上げるのが効率的です。
 
 
雪面の整地を妥協すると、マットを敷いたとしても横になった時に雪面の凸凹が感じられ、快適に眠ることができなかったりします。
 
 
 
 
 
スノーショベルの使用用途(雪山登山)

③雪山テント泊をする場合に竹ペグを埋めるため

僕は雪山テント泊ではテント設営時に竹ペグを使います。
 
 
竹ペグを使ってのテントの設営手順は、
 
 
竹ペグを埋めるための穴を掘り、竹ペグを入れ、雪で穴を埋めるという手順を踏みます。
 
 
ショベルは穴を掘るため、穴を埋めるための道具なので、スノーショベルの本領発揮です。
 
 
ただし、雪が固く締まっている時は、ピッケルで穴を掘った方が効率的な場合もあります。
 
 
その場合でも、穴を埋める際にはスノーショベルが活躍します。
 
 
 
 
 
スノーショベルの使用用途(雪山登山)

④テント泊時の風よけづくり

雪山の爆風からテントを守るため、テントの周りに壁を作ることもあります。
 
 
スノーショベル無しに風よけの壁を作るのは不可能ではないでしょうか。
 
 
 
 
 
スノーショベルの使用用途(雪山登山)

⑤テント泊時の調理場所づくり

スノーショベルで雪を整地して、雪上クッキングに使うバーナーなどを置きやすくすることができます。
 
 
また、自分が座る場所を作れたりもします。
 
 
 
 
 
スノーショベルの使用用途(雪山登山)

⑥雪崩発生時の掘り出し

雪崩に巻き込まれた登山者を雪から掘り出す時にスノーショベルが活躍します。
 
 
ただ、雪崩に巻き込まれるということ自体が致命的な状況なので・・・。
 
 
いずれにしても、万が一の時にはスピーディーに雪を掘りだすことができます。
 
 
 
 
 
スノーショベルの使用用途(雪山登山)

⑦車が雪でスタックした時の雪かき

雪山登山の際には、登山口の駐車場などで車がスタックしてしまうということがありえます。
 
 
雪のおかげでタイヤが空転してしまっている場合など、スノーショベルがあれば雪を掻き出すことができます。
 
 
 
 
 

まとめ 雪山でのスノーショベルの使用用途(雪山登山) 

以上、雪山でのスノーショベルの主な使用用途についてまとめてみました。
 
 
 
 
①雪洞づくり
 
②テント泊時の雪面の整地
 
③雪山テント泊をする場合に竹ペグを埋めるため
 
④テント泊時の風よけづくり
 
⑤テント泊時の調理場所づくり
 
⑥雪崩発生時の掘り出し
 
⑦車が雪でスタックした時の雪かき

 
 
 
 
雪山の三種の神器の中でも使い道が最も多いスノーショベル。
 
 
雪山での安全対策には欠かすことができない登山道具だと思います。
 
 
僕はこれからも雪山登山の際には必ずスノーショベルを携行します。
 
 
 
ブラックダイヤモンドのスノーショベルであるディプロイ3
 
 
 
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『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

9月の下旬の塩見岳登山でのウェアリング

夏山登山のウェアリングをご紹介【トップス】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
今回は、『夏山登山のウェアリング(ウェアの着こなし)』についてご紹介したいと思います。
 
 
天気の変化が激しく、真夏でさえも凍死のリスクがついてまわる登山。
 
 
夏山登山のウェアリングは、行動時の動きやすさが求められることに加え、様々なシチュエーションに耐えるものである必要があります。
 
 
夏山登山では、灼熱の登山道を歩くこともあれば、稜線や山頂では凍えるような寒さとなることもあります。
 
 
山においてのウェアリングは、平地とは次元が違う雨風にも耐えられるものでなければなりません。
 
 
 
このブログ投稿で紹介するウェアリングは、2017年に146日間で達成した日本百名山の完登の際のウェアリングとなります。
 
 
日本百名山の登山は、6月初旬から10月下旬までをかけて行いました。
 
 
春夏秋に加え、山では初冬と言っても良い時期にかけての登山となりました。
 
 
10月下旬には、今回ご紹介するウェアリングで、雪の積もった仙丈ヶ岳にも登りました。
 
 
日本百名山登山より前から、現在に至るまで、僕の無雪期の登山のウェアリングは変わっていません。
 
 
僕のホームである北アルプス3000m級は、気象条件は刻々と変化し、ときに急激な変化をします。
 
 
そんな北アルプス登山をする中で行きついたウェアリングになります。

 
 
 
9月の下旬の鹿島槍ヶ岳登山でのウェアリング
 
 
9月下旬の北アルプス鹿島槍ヶ岳登山
 
 
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
まずは、上半身のウェアリングのご紹介から。
 
 
 

上半身のウェアリング(夏山登山)

①アンダーウェア(下着)
 
②ジップアップTシャツ
 
③アームウォーマー
 
④ソフトシェル(保温・防風・防寒)
 
⑤レインウェア(雨対策・保温・防風・防寒)
 
⑥その他

 
 
 
 
 
それぞれについて詳しく紹介していきます。
 
 
 
 
 
上半身のウェアリング(夏山登山)

①アンダーウェア
ファイントラック ドライレイヤー

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日本一過酷な山岳レースと言われるTJARにおいて、出場選手の使用率が高いファイントラックのアンダーウェア。間違いなくおすすめです。着心地が良く、汗をかくことによる不快感を軽減してくれます。
 
 
TJARについてはこちらで詳しくブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
上半身のウェアリング(夏山登山)

②Tシャツ(ジップアップ)
ノースフェイス ジップアップTシャツ

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胸の前に20~30センチのジッパーがあるだけですが、これが侮れません。
 
たった20~30センチのジッパーの開け閉めで体感温度がだいぶ変わってきます。
 
 
 
 
 
上半身のウェアリング(夏山登山)

③アームウォーマー
TIGORAのアームウォーマー


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紫外線、寒さ、虫、木の枝、笹などなど、様々なものから腕を守ってくれます。
 
手首からヒジの少し上くらいまでをカバーしてくれるアームウォーマーですが、それだけでも体温調節に大きな効果をもたらしてくれます。
 
登っている時は外していることが多く、気温が低く、紫外線も強い稜線で使っていることが多いです。気温が上がっている、下山時には外していることが多いです。
 
 
 
 
 
上半身のウェアリング(夏山登山)

④ソフトシェル(保温着)
ファイントラック ニュウモラップフーディ

 
※ニュウモラップフーディの後継(フロウラップ)になります。
 
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厳冬期の3000m級の雪山登山でアウターとして使用しているファイントラックのソフトシェル(ソフトシェル単体での雪山使用は不可)。
 
ごわつきがなく、蒸れることがほとんどありません。
 
性能の良さと着心地の良さから、平地で着る用にも持っています。(山用と平地用の2着を持っています。)
 
 
ファイントラックのソフトシェルについてはこちらで詳しくブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
上半身のウェアリング(夏山登山)

⑤レインウェアジャケット
モンベル トレントフライヤージャケット

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こちらもTJARでの使用率が高いという理由で以前から使用しています。軽量で、動きやすく、コンパクトに携行することができるレインウェアです。
 
 
 
 
 
上半身のウェアリング(春、秋、初冬の登山)

⑥その他

保温着
モンベル ジオライン L.W. ラウンドネックシャツ

夏山登山では基本的には着ることはありません。
 
初夏の登山や秋の山の登山でTシャツの下に着ています。
 
 

buff

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秋から晩秋にかけて、気温が低い中での登山となるときに活躍します。
 
ネックウォーマーとして使ったり、耳から頭にかけてかぶることによって保温をすることができます。
 
バフについてはこちらで詳しくブログ投稿をしています。
 
 

ダウンジャケット

緊急用に、厳冬期用ダウンジャケットをザックに入れています。
 
 
 
 
 

実際のウェアリング方法 上半身のウェアリング(夏山登山)

夏山登山の際、実際にどのように以下のウェア類を着ているかを紹介します。
 
 
①アンダーウェア(下着)
 
②ジップアップTシャツ
 
③アームウォーマー
 
④ソフトシェル(保温・防風・防寒)
 
⑤レインウェア(雨対策・保温・防風・防寒)

 
 
 

基本的なウェアリング

通常の夏山登山では、①アンダーウェア、②ジップアップTシャツ、③アームウォーマーと身につけています。
 
 

少し寒さを感じる時のウェアリング

山頂にいるときなど、少し寒さを感じる時は、基本的なウェアリングに加え、レインウェアを着るようにしています。
 
レインウェアはザックの雨蓋に携行しているので、出し入れがしやすいためです。
 
 

そこそこ寒さを感じる時のウェアリング(主に晩秋から初冬)

基本的なウェアリングに加え、ソフトシェルを着るようにしています。
 
登山中にソフトシェルをザックから取り出して着るというよりは、登山前から明らかに寒い時に、登山開始時から着る場合がほとんどです。
 
 

とてつもなく寒い時のウェアリング

基本的なウェアリングに加え、ソフトシェル、レインウェアと着ています。
 
暴風雨の3000m級稜線や、晩秋から初冬にかけての3000m級登山など、凍死してもおかしくない状況の登山の時のウェアリングです。
 
厳冬期にアウターとして使用しているソフトシェル(単体での使用は不可)の上にさらにレインウェアを重ね着しているので、ある意味、厳冬期の登山よりも厚着をしていることになります。
 
 
 

まとめ 夏山登山のウェアリングについて

以上、夏山登山の際の上半身のウェアリングについてご紹介しました。
 
 
寒さ、暑さに対しては個人差があります。
 
 
夏山登山の基本的なウェアリングは、このブログ投稿で紹介した、アンダーウェア、Tシャツ(半そでor長袖)、保温着、レインウェアで良いと思います。
 
 
あとは、個々のウェアについて、どの程度の保温性能があるものを選ぶかに、個人差が出てくると思います。
 
 
登山中のどんなシチュエーションにも適応できるウェアリングを見つけることにより、より深く、登山を満喫することができるようになるはずです。
 
 
 
『下半身のウェアリング』についてはこちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『登山時のウェアリングをより快適にする方法』について、こちらで山トークしてます。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』
をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

「日本百名山地図帳」が百名山の完登にとても役立ちました!【1冊に100座が掲載されてます】

 
 
 
 
 
「日本百名山地図帳」(山と渓谷社編)は、日本百名山の完登を目指す登山者の方に向けて、自信をもっておすすめするアイテムです。
 
 
 
 
 
日本百名山地図帳(山と渓谷社)
 
 
サイズはA4サイズです(開くとA3)。
 
 
2020年3月に改訂版が発行されたので下の写真とは表紙の写真が変わっています。
 
山と渓谷社から出版されている日本百名山地図帳
 
使いこんでボロボロになってしまったので、テープで補強をしています。
 
 
 
『日本百名山地図帳』 山と渓谷社
 
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僕は2017年に、日本百名山の全ての山に146日間で登りました。
 
 
その際、登山の計画から、登山ルート上の情報収集、登山後の振り返りまで、日本百名山地図帳をフル活用しました。
 
 
日本百名山地図帳を手にするまでは、聞いたことが無い百名山の名前すらありました。
 
 
冗談抜きに、日本百名山地図帳なしに日本百名山を146日間で完登することはできなかったように思います。
 
 
日本百名山地図帳は、百名山完登のための羅針盤であり、百名山登山をより味わい深いものにしてくれました。
 
 
 
日本百名山を完登するためには、大雑把にいうと、以下の3つが大事だと思います。
 
①日本百名山をひとつの大きな登山としてとらえる
 
②日本百名山の100座それぞれの山への想像力を膨らます
 
③登り終えた山についてしっかりと振り返る
 
 
これらについて具体的に説明をしながら、「日本百名山地図帳」がおすすめな理由をあわせて説明していきたいと思います。
 
 
 
 
 

①日本百名山をひとつの大きな登山としてとらえる

大きな登山としてとらえるということを具体的に言うと、以下の2つになります。
 
1、どの山がどの都道府県に位置しているかを把握する。
 
2、それぞれの山をどのルート、どの登山口から登るかを決める。
 
 
 
さらに具体的に説明をしたいと思います。
 
 

1、どの山がどの都道府県に位置しているかを把握する。

百名山の位置関係を把握することにより、1つの山に登ったら、次はどの山に向かうのが効率的かを考えることができます。
 
 
一般的には、仕事をしながら、夏休みなどを利用してコツコツと日本百名山に登っていく登山者が多いと思います。
 
 
自宅から離れた百名山に登る際には、いくつかの山をできるだけまとめて登るように計画をすると思います。
 
 
そのためには、日本百名山の位置関係を把握する必要があります。
 
 
日本百名山地図帳には、日本百名山の所在地を見開きの2ページだけで見ることができる一覧があります。
 
 
僕はこの、見開きの日本百名山一覧を何度も何度も見て、百名山の名前をノートに書きとることによって、位置関係を把握することができました。
 
 
 
 
百名山がどの都道府県に位置しているかを一覧で見ることができます。
 
日本百名山地図帳の日本百名山一覧のページ
 
 
 
 
地図中に振られた数字だけを見て、山の名前をノートなどに書きだします。
 

 
 
 
 
1から100までの山を書き終えたら、自分が書いた山名が正しいか、答え合わせをするということを何度の何度も繰り返しました。
 

 
 
最初は、知らなかった山名すらいくつかありました・・・。
 
 
最終的には、日本百名山地図帳のおかけで、日本百名山のそれぞれの山名と位置関係を把握することができました。
 
 
 

2、それぞれの山をどのルート、どの登山口から登るかを決める。

登山ルートを決めるにあたり、「山と高原地図」を利用するのももちろんありです。
 
 
しかしながら、日本百名山の100座全てをカバーするだけの「山と高原地図」をそろえるには7~8万円ほどでしょうか?がかかります。
 
 
日本百名山地図帳であれば、税込み2640円(2020年3月時点)で、100座全ての地図が網羅されています。
 
 
「山と高原地図」ほどは詳しくありませんが、日本百名山地図帳の地図は、ルート選び(登山口の選定)をするのに十分な情報が掲載されています。
 
 
トイレの有無や、山小屋の有無、水場、コースタイムなどが掲載されています。
 
 
「1、日本百名山の所在地と位置関係を把握」して、「2、それぞれの山を登り始める登山口を決める」ことにより、日本百名山を登る順番を検討することができます。
 
登る順番を検討するということは、日本百名山登山をひとつの大きな登山としてとらえることにつながります。
 
日本百名山を手あたり次第登っていく中で百名山完登をされるかたもいるかもしれませんが、やはり、事前に全体を見通して計画を立てる方が効率的です。
 
 
 
 
 

②日本百名山の100座それぞれの山への想像力を膨らます

日本百名山地図帳では、100座それぞれの山について、①簡単な写真、②簡単な説明、③最低限の情報が示された地図、の3つが掲載されています。
 
 
これら3つは、日本百名山のそれぞれの山への想像力を膨らますために十分な内容となっています。
 
 
これから登る山への想像力を膨らますことは、その山に早く登りたいという想いを募らせ、日本百名山の完登を現実的なものにしてくれます。
 
 
 
 
 

③登り終えた山についてしっかりと振り返る

日本百名山地図帳は、登り終えた山について振り返る際にも役立ってくれます。
 
 
僕は日本百名山を巡りながら、登り終えた山についてのブログを投稿していました。
 
 
ブログを投稿する際にも日本百名山地図帳は大活躍でした。
 
 
登山ルートの名前を改めて確認したり、ルート上にあった見どころ、見どころの名称などを改めて確認する際に、日本百名山地図帳がとても役立ちました。
 
 
登り終えた山についてしっかりと振り返ることにより、登り終えた山の山行を記憶にしっかりと定着させることができます。
 
 
そして、1座1座を着実に積み重ねながら、次の1座へと向かっていくことができます。
 
 
 
 
 

まとめ 日本百名山の完登のために必要なことと日本百名山地図帳の利用

日本百名山の完登のために必要だと思うことは、僕の考えでは下記の3点でした。
①日本百名山をひとつの大きな登山としてとらえる
 
 1、どの山がどの都道府県に位置しているかを把握する。
 2、それぞれの山をどのルート、どの登山口から登るかを決める。
 
②日本百名山の100座それぞれの山への想像力を膨らます
 
③登り終えた山についてしっかりと振り返る

 
 
 
登山に関する細かな情報は、山と高原地図などを見るに越したことはありません。
 
 
また、日本百名山地図帳を登山に携行するというのは現実的ではありません。
 
 
しかし、日本百名山の完登を目指すのであれば、「日本百名山」の名が入った1冊の本を、何度も何度も見返すことによって、完登への強い意志が芽生えていくのは間違いないと思います。
 
 
少なくとも僕は、日本百名山地図帳のおかげで、最高の146日間の山旅、日本百名山の完登をすることができました。
 
 
日本百名山地図帳が僕の日本百名山の山旅をより味わい深いものにしてくれたことは間違いありません。
 
 
 
 
 
日本百名山を完登した際の、それぞれの山の登山所要時間を一覧にまとめています。
 
日本百名山の100座すべての登山所要時間はこちら。
 
 
 
 
 
日本百名山は、小説家であり登山家であった深田久弥により選定されました。
 
日本百名山(深田久弥 新潮社)
 
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『日本百名山の登山ノウハウ』を、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
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日本百名山を完登して印象に残った山行ベスト5

 
 
 
 
 
日本百名山を完登して印象に残った山行ベスト5』についてブログ投稿をしています。
 
 
 
山に順位をつけるということではなく、「ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で達成)」の中で、思い入れが強かった山、山行中のできごとなどの面で印象に残った山を5つピックアップしてみました。
 
 
100の山行の中から迷いに迷って5つをピックアップしました。
 
 
ホームマウンテンの北アルプスは毎年歩いているのでランキングからは省いています。
 
 
ひと夏で日本百名山を全て日帰り登山した時の雨飾山山頂での完登達成の記念写真
 
 
 
 
 

百名山を完登して印象に残った山行ベスト5

迷いに迷って選んだ5つの山行ですが、登る前からの想い入れがあった山行が結果的に多くなりました。
 
 
第1位 幌尻岳
 
 
第2位 皇海山
 
 
第3位 赤石岳・悪沢岳(1日で2座登頂)
 
 
第4位 谷川岳
 
 
第5位 阿寒岳・斜里岳(1日で2座登頂)

 
 
 
5つの山行を簡単に振り返ってみたいと思います。
 
 
 
 
 

第5位 阿寒岳・斜里岳

 
 
北海道の斜里岳の日帰り登山をした時の山頂での記念写真
 
 
阿寒岳と斜里岳に関しては登る前からの思い入れはほとんどありませんでした。
ゆとりをもって1日に2座登れると侮っていたら、登山、車の移動ともに予想を上回る時間を要し、2座目の斜里岳ではかなりの焦りを覚えながらの登山となりました。
 
 
また、斜里岳は登山道があそこまで本格的に川&滝を遡上するようなものだとは思ってもいませんでした。
 
 
登山口では霧雨でしたが山頂では北海道ならではの広大な雲海が広がっていたのもとても印象に残っています。
 
阿寒岳登山のブログ投稿はこちら
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第4位 谷川岳

 
 
谷川岳を巌剛新道から日帰り周遊登山した際のトマの耳での記念写真
 
 
登山前はさほど思い入れがあったわけではない谷川岳。
 
 
ロープウェイなどを使わない登山が日本百名山全山日帰り登山のコンセプトのひとつだったので、谷川岳のメジャールートである天神尾根ではなく巌剛新道を登ることにしました。
 
 
西黒尾根も選択肢のひとつでしたが、そのいかつい名前に惹かれ巌剛新道を登ることにしました。
 
 
登山道上には雨により崩落している箇所がある旨の注意書きがされており、序盤は、先にあるであろう崩落地点にばかり気をとられていましたが・・・。
 
 
前日に日光白根山と男体山の2座を登った疲れと予想以上の急登、雨模様だったので岩場、鎖場の難易度が上がっていたことが重なりました。
 
 
自分のコンディションが悪かったことと雨の中の登山が重なり、日本百名山の完登の中で最も追い込まれた登山だったと思います。
 
 
無念ではありましたが復路はロープウェイルートにエスケープしました。
 
谷川岳登山のブログ投稿はこちら
 
 
 
 
 

第3位 赤石岳・悪沢岳

 
 
赤石岳と悪沢岳の日帰り周遊登山をした時の悪沢岳山頂での記念撮影
 
 
行程の長さから日本百名山の中で群を抜いて日帰り登山が困難な赤石岳と悪沢岳の周遊。
 
 
意気込んで臨んだ山行でした。
 
 
畑薙ダムから椹島までは自転車を使う登山者が多いようですが、僕は徒歩で挑みました。
 
 
静岡市から登山口までの車でのアプローチが予想以上に時間がかかりました。
 
 
また、畑薙ダムの堰堤付近で一人ぼっちで車中泊をしました。
 
 
ダムの近くということで不気味な雰囲気の中での車中泊だったので2時間ほどしか睡眠できませんでした。(駐車場に着いた時間が遅かったというのもあります。)。
 
 
そんなこんなで短い時間しか睡眠ができなかった状態で日帰り登山最難関の赤石岳・悪沢岳登山に臨むこととなりました。
 
 
さらに赤石岳~悪沢岳の稜線は雨風の荒天に見舞われ、日帰り最難関のルートを自分のコンディション、天候のコンディション共にハードな中での山行となりました。
 
赤石岳登山のブログ投稿はこちら
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第2位 皇海山

 
 
皇海山をクラシックルートから日帰り周遊登山した時の笹の異常繁殖地帯の写真
 
 
日本百名山全山日帰り登山の中で、唯一、単独登山を避けた山行。
 
 
皇海橋からのルートが最短ルートですが、登山口駐車場までが凄まじい悪路との情報が。(林道には、タイヤがパンクしてもおかしくない角が鋭角な石がごろついているとの情報も。)
 
 
他のルートを調べてみると危険度、体力度ともに日帰り難易度が高いクラシックルートと呼ばれるルートがあったのでこのルートを登ることにしました。
 
 
このルートのポイントは備え付けられた頼りないロープとハシゴを使う危険個所があるということもさることながら、背丈以上の笹薮の中を延々と進む六林班峠(ろくりんぱんとうげ)前後です。
 
 
油断をするとすぐ近くを歩いている同行者すら見失ってしまうレベルの笹薮でした。
 
 
皇海山クラシックルートは百名山登山の中でも最高レベルのインパクトでした。
 
皇海山登山のブログ投稿はこちら
 
 
 
 
 

第1位 幌尻岳

 
 
林道第二ゲートからの渡渉ルートでの幌尻岳日帰り周遊登山をした時の記念写真
 
 
長野県松本市の家から遥か遠い北海道の山。
 
 
登山口から幌尻岳山頂までの行程は長く、ヒグマが多く生息しているといわれる山域です。
 
 
さらに自分にとって初体験となる膝丈ほどの水位の渡渉が10回以上あるため並々ならぬ意気込みで臨んだ山行でした。
 
 
北海道の百名山9座の登山日程は幌尻岳登山を中心に組みました。(雨により川の水位が上がると渡渉不可となるため。)
 
 
実際に幌尻岳山頂までたどり着いてみると時間的に余裕があったため、戸蔦別岳(とったべつだけ)までの周遊ルートで幌尻山荘まで戻ることに。
 
 
しかしながらこのルートは登山道が不明瞭かつ予想以上の渡渉回数があり少しばかり焦りながらの登山となりました。
 
 
戻りの幌尻山荘から登山口まではウェアの上からも噛んでくるアブ?に苦しめられることに・・・。
 
 
登山口では1本しかない帰りのバスを2時間ほど待ち続けました。アブの襲撃に怯えながら・・・。
 
 
色々な意味で歩き応えのある幌尻岳登山でしたが、沢山の高山植物と戸蔦別岳からみた雄大な幌尻岳の山頂はとても素晴らしかったです。
 
 
苦労あり、焦りあり、感動ありの印象に残る素晴らしい登山でした。
 
幌尻岳登山のブログ投稿はこちら
 
 
 
 
 

まとめ

印象に残った日本百名山を5つピックアップしてみましたが、「絶景を見ることができた。」というようなポジティブな要素というよりは、苦労をした山、登る前に不安だった山が印象に残ったといえると思います。
 
 
深田久弥先生の選定による日本百名山はどの山も本当に素晴らしかったですが、苦労を乗り越えて踏破した山行が印象に残りました。
 
 
 
 
 
『日本百名山の登山ノウハウ』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
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日本百名山を1日に2座登った13の組み合わせ【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山 146日間で完登】

 
 
 
 
 
日本百名山の山々の中には、1日に2座の登山ができる組み合わせがあります。
 
 
本来は、1座1座をじっくりと登りたいところですが、日程的、コスト的に余裕が無いケースでは1日に2座をまとめて登ってしまうのが効率的だったりします。
 
 
ひと夏での日本百名山全山日帰り登山2017」で実際に1日に2座登った日本百名山の組み合わせをまとめてみました。
 
 
飲み屋のハシゴと違って、百名山のハシゴはバッチリと記憶に残ってます。
 
 
最高に贅沢な、ハシゴ登山でした。
 
 

 
 
 
 
 
 

日本百名山を1日に2座登った14の組み合わせ

 
大台ヶ原山と大峰山(奈良県・三重県)
 
美ヶ原と霧ヶ峰(長野県)
 
金峰山と瑞牆山(長野県・山梨県)
 
四阿山と浅間山(長野県・群馬県)
 
武尊山と赤城山(群馬県)
 
日光白根山と男体山(栃木県・群馬県)
 
高妻山と火打山(長野県・新潟県)
 
八幡平と岩手山(岩手県・秋田県)
 
阿寒岳と斜里岳(北海道)
 
安達太良山と磐梯山(福島県)
 
北岳と間ノ岳
 
鷲羽岳と水晶岳(北アルプス)
 
赤石岳と悪沢岳(南アルプス)
 
燧ヶ岳と至仏山(尾瀬、福島県・群馬県)
 
 
上記の組み合わせには、2パターンがあります。
 
 
1パターン目は、1座目と2座目の登山の間に車移動が必要なパターン。
 
2パターン目は、車での移動が必要ない周遊・縦走のパターンです。

 
 
2パターンに分けて、1日に2座登った組み合わせをまとめてみました。
 
 
 
 
 
 

登山口から登山口まで車で移動する必要があるルート

①阿寒岳と斜里岳(北海道)
 
②高妻山と火打山(長野県・新潟県)
 
③大台ヶ原山と大峰山(奈良県・三重県)
 
④日光白根山と男体山(栃木県・群馬県)
 
⑤八幡平と岩手山(岩手県・秋田県)
 
⑥四阿山と浅間山(長野県・群馬県)
 
⑦安達太良山と磐梯山(福島県)
 
⑧武尊山と赤城山(群馬県)
 
⑨美ヶ原と霧ヶ峰(長野県)
 
 
 
 
数字が小さければ小さいほど実際に登ってみて大変だったと思った組み合わせです。
 
 
車での移動が必要であるルートは、登山~車移動~登山となるので、気持ちの切り替えが必要です。
 
 
1座目を下山したあとの車運転で筋肉が固まってしまい、2座目に登るのが億劫になってしまいがちです・・・。
 
 
各ルートを簡単に紹介します。
 
 

①阿寒岳と斜里岳(北海道)

登山口は阿寒岳(雌阿寒岳)がオンネトーで斜里岳が清岳荘でした。
 
 
登山口と登山口の距離が100km強(高速道路無しの下道のみ)あったので、車での移動時間が思っていた以上にかかりました(2時間30分ほどだったでしょうか)。
 
 
また、斜里岳の登山道が、川の水により濡れた岩の上を歩き、登る場面が多く、神経を使う必要があったこと、登山道と下山道が違うルートであったこともあり、気が焦ってしまい危うい山行となってしまいました。
 
 
ちなみに、斜里岳は登山道を下山することは危険なため禁止されています。
 
 
この日は斜里岳が2座目だったので登山開始時刻が遅く、ルート上には他の登山者はほとんどいませんでした。
 
 
また、下山ルート上には道標などがほとんどありませんでした。
 
 
そんな中で、初めて歩く下山道だったので、本当に正しい道を歩けているか自信を持つことができず、ヒグマ生息地帯で不安を抱えながらの山行となりました。
 
 
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②高妻山と火打山(長野県・新潟県)

登山口は高妻山が戸隠キャンプ場で、火打山が笹ヶ峰でした。
 
 
登山口から登山口の距離は25kmほどで、車での移動時間は1時間かからない程度です。
 
 
ただし、笹ヶ峰までの道路が数年に渡り夜間工事をしているため注意が必要です(夜間通行止めの日があります)。
 
 
僕自身、当初は火打山と妙高山の登山を予定していましたが、笹ヶ峰までの道路が夜間通行止めとなっていたのでやむなく高妻山と火打山に登りました(高妻山に登っている間に交通規制解除)。
 
 
山行自体は日常的に鍛えていれば問題ない行程ですが、火打山が長丁場なのが注意ポイントです。
 
 
火打山と妙高山となると少しばかり難易度レベルが上がると思います。
 
 
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③大台ヶ原山と大峰山(奈良県・三重県)

登山口は大台ヶ原が大台ヶ原ビジターセンターで、大峰山(八経ヶ岳)が行者還トンネル西口でした。
 
 
登山口から登山口の車での移動時間は1時間ほどといったところでしょうか(運転に神経を使います)。
 
 
大台ヶ原は登山というよりはトレッキングでしたが、大峰山が急登でそれなりに時間がかかりました。
 
 
体力面だけを考慮すると、大峰山に先に登り、その後に大台ヶ原を歩くのが良いかなと思います。
 
 
ちなみに大台ヶ原、大峰山ともに一般道~登山口までの車道の道幅が狭く、すれ違い困難箇所が多くあります(国道ではありますが・・・)。
 
 
また、それなりに距離もあるので、運転にも神経を使う行程です。(大台ヶ原~大峰山の車移動を含め)。
 
 
登山自体の難易度はそれほど高くありませんが、車移動が大変だったので3番目にランクインしました。
 
 
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④日光白根山と男体山(栃木県・群馬県)

登山口は日光白根山が菅沼で、男体山が二荒山神社でした。
 
 
登山口から登山口の距離は40kmほどで車での移動時間は1時程度です。
 
 
山行は日常的に鍛えていれば問題ない行程ですが男体山が急登です。
 
 
男体山の登拝開始時刻が午前6時からなので、日光白根山に登ってから男体山に登るのが良いと思います。(午前6時前の男体山登山はできません。)
 
 
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⑤八幡平と岩手山(岩手県・秋田県)

登山口は八幡平が見返峠で岩手山が馬返登山口でした。登山口から登山口の距離は55kmほどで車での移動時間は1時間ほどの道のりです。見返峠からの八幡平は日本百名山の中で最も楽な行程だと思います。岩手山はそれなりに急登でした。
 
 
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⑥四阿山と浅間山(長野県・群馬県)

登山口は四阿山がダボス牧場で浅間山(黒斑山)が車坂峠でした。
 
 
登山口から登山口の距離は30km強で車での移動時間は1時間程度です。
 
 
ただし、最短ルートは未舗装の悪路なので、それほど時間的に変わりがない県道4号線を使った方が良いと思います。
 
 
登山自体は日常的に鍛えていれば問題ないルートです。
 
 
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⑦安達太良山と磐梯山(福島県)

登山口は安達太良山が奥岳温泉で磐梯山が猪苗代湖登山口でした。
 
 
登山口から登山口までの距離は40kmほどで車での移動時間は1時間弱です。
 
 
登山、車移動ともに楽な部類だと思います。
 
 
磐梯山が八方台からの最短ルートでの登山者で観光地化しており少し興ざめでした。
 
 
おそらく安達太良山も登山者が多い山だと思うので、どちらの山を先に登ろうとも、2座目に登る山では静かな山歩きをすることはできないと思います。
 
 
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⑧武尊山と赤城山(群馬県)

登山口は武尊山が裏見ノ滝で赤城山が黒檜山登山口でした。
 
 
登山口から登山口までの距離は70kmほどで車での移動時間は1時間30分程度です。
 
 
たまたまなのか、どちらの山もそれほど登山者がおらず、静かな山歩きを満喫することができました。
 
 
体力的、時間的にも程よい行程でした。
 
 
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⑨美ヶ原と霧ヶ峰(長野県)

登山口は美ヶ原が山本小屋ふる里館で、霧ヶ峰(車山)が車山肩でした。
 
 
登山口から登山口までの距離は30kmほどで、車での移動時間は40分程度です。
 
 
美ヶ原、霧ヶ峰ともに、この時の登山口からの行程は登山というよりもトレッキングです。
 
 
山での行程、車移動ともに日本百名山の中でもっとも容易に1日に2座登ることができる組み合わせだと思います。
 
 
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全体的な印象として

「登山口から登山口まで車で移動する必要があるルート」の全体的な印象としては、車移動があるのでやはり気ぜわしいです。
 
 
ただ、山から山の車移動も含めた山旅だと思えば、それはそれで良いのかなと思います。
 
 
気ぜわしくはありましたが、どの山行も良い思い出となっています。
 
 
 
 
 
 

車での移動が不要である周遊・縦走ルート

車移動があった1日2座の日本百名山登山に比べ、こちらのルートは主に体力面での難易度が格段に上がります。
 
 
日々トレーニングを積んでいない登山者が臨むには危険を伴う行程です。
 
 
中でも、赤石岳と荒川東岳(悪沢岳)、鷲羽岳と水晶岳は日本百名山の登山の中でも群を抜いて体力面での難易度が高い行程です。
 
 
各ルートの詳細は実際に登った時のブログ投稿でご覧いただければと思います。
 
 
至仏山と燧ケ岳の行程が、観光地である尾瀬ヶ原を含むので、⑪、⑫、⑩の行程とは少し趣が違います。
 
 
いずれにせよ相応の体力が必要です。
 
 

⑩金峰山と瑞牆山(長野県・山梨県)

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⑪鷲羽岳と水晶岳(北アルプス)

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⑫赤石岳と荒川東岳(南アルプス)

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⑬燧ヶ岳と至仏山(尾瀬、福島県・群馬県)

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⑭北岳と間ノ岳(山梨県・静岡県)

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特に⑪と⑫は行程が限界突破レベルに長いので、午前1~2時には登山口を出発するのが望ましいです。
 
 
体力と時間を要する登山となるので、思う存分登山を満喫することができ、達成感もひとしおの山旅です。
 
 
 
 
 
 

挑戦してみたい組み合わせ

ここまで紹介してきた組み合わせの他にも、いくつも1日に2座登ることができる日本百名山の組み合わせがあると思います。
 
 
あえて挑戦してみたい組み合わせを挙げるとすれば、「聖岳と光岳」です。
 
 
難易度的には鷲羽岳・水晶岳、赤石岳・荒川東岳(悪沢岳)に匹敵するのではないかなと思います。
 
 
 
 
 
 

改めて思うこと

僕は登山の基本に忠実に、早朝から登り午前中の早い時間帯に稜線や山頂に立つようにしています。
 
 
それは「ひと夏での日本百名山全山日帰り登山」でも同じでした。
 
 
中には早立ちすると午前7時前には山頂に立てるような百名山もあります。
 
 
そんな時、余った時間を観光に充てるのではなく、次の山に登ってしまおうと思い、2座目に登っていました。
 
 
実際のところ、1日に2座登っていなければ、ひと夏(146日間)で日本百名山を完登することはできていなかったです。
 
 
単純にこの投稿で紹介した13の組み合わせも、1座1座登っていたら最低でも26日間はかかっていたのです。
 
 
 
 
 
 
 
日本百名山の山々の位置関係を、僕はこの本で把握しました。
 
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『日本百名山の登山ノウハウ』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
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剣山の見ノ越の駐車場

日本百名山の100座すべての登山口駐車場情報と車中泊の快適度など【自分で実際に行った感想】

 
 
 
 
 
日本百名山の、100座すべての登山口駐車場情報と車中泊快適度をまとめてみました。
 
 
2017年に146日間で達成した、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』で、実際に登山口駐車場に車を停めたときの情報を元にまとめています。
 
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』については、こちらで詳しくブログ投稿をしています。
 
 
 
日本百名山の駐車場には、基本的にはどこもトイレがあり、整備のされた駐車場がほとんどでした。
このページの情報は2017年夏のものです。
 
 
物理的に車中泊ができるということで、車中泊が禁止されている場合もあります。
 
 
また、ゲートにより夜間は出入りができない駐車場もあります。(車中泊可否についてはご自身で事前に確認をしてください。)

 
 
駐車場での車中泊の快適度の指標(個人的視点)
 
S: 超快適・車中泊スポット
A: 快適
B: そこそこ快適
C: トイレが古いまたは仮設。
  トイレが駐車場に隣接しておらず離れている(全てではありません)。
D: トイレなし、または使用不可または工事中。(2017年夏)
 
実際には車中泊をしていない駐車場の方が多く、感覚的に快適度をつけている場合もあります。
 
 

NO.快適度
(2017年)
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※山の順番は登った順番です。
 
 
 
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山はもちろんですが、登山口の光景も日本百名山全山日帰り登山の良い思い出となっています。
 
数日に渡って車中泊をしてみたいと思うような登山口もあれば、
中にはインパクトの強い登山口もありました。
 
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「日本百名山地図帳」は、登山ルートやコースタイムなどの確認に大活躍し、ボロボロになるまで使いました
 
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日本百名山は、小説家であり登山家であった深田久弥により選定されました。
 
日本百名山(深田久弥 新潮社)
 
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『日本百名山の登山ノウハウ』を、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。