「日本百名山地図帳」(山と渓谷社編)は、日本百名山の完登を目指す登山者の方に向けて、自信をもっておすすめするアイテムです。
日本百名山地図帳(山と渓谷社)
サイズはA4サイズです(開くとA3)。
2020年3月に改訂版が発行されたので下の写真とは表紙の写真が変わっています。
使いこんでボロボロになってしまったので、テープで補強をしています。
『日本百名山地図帳』 山と渓谷社
僕は2017年に、日本百名山の全ての山に146日間で登りました。
その際、登山の計画から、登山ルート上の情報収集、登山後の振り返りまで、日本百名山地図帳をフル活用しました。
日本百名山地図帳を手にするまでは、聞いたことが無い百名山の名前すらありました。
冗談抜きに、日本百名山地図帳なしに日本百名山を146日間で完登することはできなかったように思います。
日本百名山地図帳は、百名山完登のための羅針盤であり、百名山登山をより味わい深いものにしてくれました。
日本百名山を完登するためには、大雑把にいうと、以下の3つが大事だと思います。
①日本百名山をひとつの大きな登山としてとらえる
②日本百名山の100座それぞれの山への想像力を膨らます
③登り終えた山についてしっかりと振り返る
これらについて具体的に説明をしながら、「日本百名山地図帳」がおすすめな理由をあわせて説明していきたいと思います。
①日本百名山をひとつの大きな登山としてとらえる
大きな登山としてとらえるということを具体的に言うと、以下の2つになります。
1、どの山がどの都道府県に位置しているかを把握する。
2、それぞれの山をどのルート、どの登山口から登るかを決める。
さらに具体的に説明をしたいと思います。
1、どの山がどの都道府県に位置しているかを把握する。
百名山の位置関係を把握することにより、1つの山に登ったら、次はどの山に向かうのが効率的かを考えることができます。
一般的には、仕事をしながら、夏休みなどを利用してコツコツと日本百名山に登っていく登山者が多いと思います。
自宅から離れた百名山に登る際には、いくつかの山をできるだけまとめて登るように計画をすると思います。
そのためには、日本百名山の位置関係を把握する必要があります。
日本百名山地図帳には、日本百名山の所在地を見開きの2ページだけで見ることができる一覧があります。
僕はこの、見開きの日本百名山一覧を何度も何度も見て、百名山の名前をノートに書きとることによって、位置関係を把握することができました。
百名山がどの都道府県に位置しているかを一覧で見ることができます。
地図中に振られた数字だけを見て、山の名前をノートなどに書きだします。
1から100までの山を書き終えたら、自分が書いた山名が正しいか、答え合わせをするということを何度の何度も繰り返しました。
最初は、知らなかった山名すらいくつかありました・・・。
最終的には、日本百名山地図帳のおかけで、日本百名山のそれぞれの山名と位置関係を把握することができました。
2、それぞれの山をどのルート、どの登山口から登るかを決める。
登山ルートを決めるにあたり、「山と高原地図」を利用するのももちろんありです。
しかしながら、日本百名山の100座全てをカバーするだけの「山と高原地図」をそろえるには7~8万円ほどでしょうか?がかかります。
日本百名山地図帳であれば、税込み2640円(2020年3月時点)で、100座全ての地図が網羅されています。
「山と高原地図」ほどは詳しくありませんが、日本百名山地図帳の地図は、ルート選び(登山口の選定)をするのに十分な情報が掲載されています。
トイレの有無や、山小屋の有無、水場、コースタイムなどが掲載されています。
「1、日本百名山の所在地と位置関係を把握」して、「2、それぞれの山を登り始める登山口を決める」ことにより、日本百名山を登る順番を検討することができます。
登る順番を検討するということは、日本百名山登山をひとつの大きな登山としてとらえることにつながります。
日本百名山を手あたり次第登っていく中で百名山完登をされるかたもいるかもしれませんが、やはり、事前に全体を見通して計画を立てる方が効率的です。
②日本百名山の100座それぞれの山への想像力を膨らます
日本百名山地図帳では、100座それぞれの山について、①簡単な写真、②簡単な説明、③最低限の情報が示された地図、の3つが掲載されています。
これら3つは、日本百名山のそれぞれの山への想像力を膨らますために十分な内容となっています。
これから登る山への想像力を膨らますことは、その山に早く登りたいという想いを募らせ、日本百名山の完登を現実的なものにしてくれます。
③登り終えた山についてしっかりと振り返る
日本百名山地図帳は、登り終えた山について振り返る際にも役立ってくれます。
僕は日本百名山を巡りながら、登り終えた山についてのブログを投稿していました。
ブログを投稿する際にも日本百名山地図帳は大活躍でした。
登山ルートの名前を改めて確認したり、ルート上にあった見どころ、見どころの名称などを改めて確認する際に、日本百名山地図帳がとても役立ちました。
登り終えた山についてしっかりと振り返ることにより、登り終えた山の山行を記憶にしっかりと定着させることができます。
そして、1座1座を着実に積み重ねながら、次の1座へと向かっていくことができます。
まとめ 日本百名山の完登のために必要なことと日本百名山地図帳の利用
日本百名山の完登のために必要だと思うことは、僕の考えでは下記の3点でした。
①日本百名山をひとつの大きな登山としてとらえる
1、どの山がどの都道府県に位置しているかを把握する。
2、それぞれの山をどのルート、どの登山口から登るかを決める。
②日本百名山の100座それぞれの山への想像力を膨らます
③登り終えた山についてしっかりと振り返る
登山に関する細かな情報は、山と高原地図などを見るに越したことはありません。
また、日本百名山地図帳を登山に携行するというのは現実的ではありません。
しかし、日本百名山の完登を目指すのであれば、「日本百名山」の名が入った1冊の本を、何度も何度も見返すことによって、完登への強い意志が芽生えていくのは間違いないと思います。
少なくとも僕は、日本百名山地図帳のおかげで、最高の146日間の山旅、日本百名山の完登をすることができました。
日本百名山地図帳が僕の日本百名山の山旅をより味わい深いものにしてくれたことは間違いありません。
日本百名山を完登した際の、それぞれの山の登山所要時間を一覧にまとめています。
日本百名山の100座すべての登山所要時間はこちら。
日本百名山は、小説家であり登山家であった深田久弥により選定されました。
日本百名山(深田久弥 新潮社)
『日本百名山の登山ノウハウ』を、こちらでブログ投稿をしています。
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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