2017年9月29日に穂高岳(奥穂高岳)を日帰り登山済
標高3190m(おくほたかだけ)
長野県と岐阜県にまたがる山
登山ルート
上高地~岳沢~前穂高岳~吊尾根~奥穂高岳~穂高岳山荘~ザイテングラート~涸沢~横尾~上高地
メモ:標高日本第3位。日本三大岩場(剱岳、谷川岳、穂高岳)
毎年恒例の、上高地発着の穂高岳~涸沢の周遊ツアー。
涸沢は紅葉の名所なので、毎年、紅葉の時期に歩くようにしています。
好きなルートではありますがマイカー規制があるため、バスの時間に束縛されます。(写真はバスの終着である上高地ビジターセンター)
まずは愚痴からですが・・・、
前日にバスの運行会社であるA社にバスの運行状況などを事前確認したところ、2台体制での運行であると回答がありました。
平日だったので、2台体制であれば新島々からでも始発時間のバスに乗れるだろうと思っていましたが・・・。
新島々でバスを待ち、バスがやってきましたが、1台目は満席ということで2台目に乗るようにアナウンスがありました。
(新島々で3~4人降りたので物理的には僕含め4人の乗客は乗れたはずです。)
すぐに2台目のバスが来て乗れるだろうと思っておりましたが・・・。
始発駅の松本駅からは2台体制での運行ではなく、乗客への2台体制のアナウンスがA社内での業務連絡でもあったようで、それにより初めて2台目のバスの手配が右往左往しながら始まったようでした・・・。
整備だの点検だのが必要だとのことで、寒い中20分ほど待たされました・・・。
他の乗客も不機嫌になっており・・・。
前日に電話で確認をした時、実質的に、始発の松本駅からは2台体制ではないと説明があれば、松本駅から乗りましたが・・・。
結局、なんだかんだで上高地に着いたのは予定の時間より40分ほど遅れていました。
それから別の話ですが、新島々より上高地側のバス停から乗る乗客に対しての説明が不十分なんじゃないかと思います。
新島々から後のバス停で並んでいた乗客達は、券売機で事前に切符を買わなければならないことを知らない様子でした。
運転手に言われて初めて券売機に向かっていましたが、バスは切符を買うのを待ってなんかくれません。
問答無用で発車していました。
複数のバス停で同じ光景を目の当たりにしたので、どう考えても張り紙などによる説明が不足していると思います。
中には乗車時に現金払いをするバス停もあったので、上高地にバスで行く場合には、事前に自分が乗るバス停に券売機が有るのか無いのかを電話で確認したほうが良いと思います。
(前述のとおり、電話での確認も当てにならない可能性もありますが・・・。)
愚痴はこのへんにしておきます・・・。
上高地ビジターセンター前の水場。
河童橋と穂高連峰
岳沢ルートに向かうには河童橋を渡ることになります。
まだ観光客はいませんでしたが、河童橋は登山者で賑わっていました。
河童橋からの穂高連峰
これから歩く吊尾根。前穂高岳と奥穂高岳を結ぶ尾根です。
陰に入っている灰色の部分が岳沢だと思われます。
まずは樹林帯を歩き、次いで岳沢沿いを登ることになります。
わかりやすい案内板です。
透明感がある澄んだ水が流れているのも上高地の魅力です。
河童橋を渡った先にある岳沢湿原付近。
澄んだ水にA社への不満も洗い流されます 笑
岳沢登山口
ここまでは砂利道と木道なので登山装備でなくても散策ができます。
岳沢名所の天然クーラー。(ここに来るまでは完全に登山です。)
岳沢登山道の看板。
岳沢と穂高連峰の稜線
岳沢小屋に到着。
乗鞍岳(中央:山頂は雲に隠れてます)と霞沢岳(左)と焼岳(右)
晴れ予報でしたが雲行きが怪しくなってまいりました。
そして、わたくしのお腹の雲行きも・・・。
岳沢小屋から前穂高岳へと続く重太郎新道はそれなりの岩場を登ることになります。
このあたりからトイレに行きたくなるタイプの腹痛に苦しむこととなりました・・・。
トイレがある岳沢小屋まではなんとも無かったんですが・・・。
もともと体調を崩しており、治ったと思っていたのが治り切っていなかったようです。
もう、穂高岳山荘まではトイレはないので予断を許さない絶体絶命のピンチが続きました 泣
カモシカの立場。
西穂高岳方面
前穂高岳山頂方面
明神岳
重太郎新道から前穂高岳を見上げたときに右手側に明神岳があります。
雷鳥広場
ここでは雷鳥に会えたことはありません。
岳沢小屋泊の方が歩いた後に僕は歩くことになるので、雷鳥が姿を隠した後なのだと思います。
昨年に歩いた時にはこの看板はありませんでした。
雷鳥広場はどうやら7合目のようです。
僕のお腹は9合目を完全に越えておりました・・・。
腹痛に悶絶しながらも紀美子平に到着。
紀美子平にザックをデポして前穂高岳に登るのが一般的です。僕はデポはしませんが。
前穂高岳方向から見おろした紀美子平。
紀美子平~前穂高岳は複数の団体さんで賑わっていました。
岳沢小屋のテラスには、重太郎新道と紀美子平についての説明があります。
穂高岳に生涯を捧げた今田重太郎さん。
娘さんの紀美子さんがテントで寝たり遊んだりしていた場所ということで、紀美子平と呼ばれるようになったようです。
前穂高岳山頂
体調不良だったので迷いましたが、やはり登らずにはいられません。
展望はありませんでしたが、頂上に立つこと、登下山することに意義があります。絶体絶命のピンチの中で。
前穂高岳山頂から明神岳を撮ったものだったと思います。
紀美子平に戻り、吊尾根を歩いて奥穂高岳へと向かいます。
吊尾根は滑落事故が頻発している場所のようです。
(今年はありませんでしたが、昨年までは上高地に注意喚起の張り紙がされていました。)
「吊尾根は登山難易度としては高くないが、疲労によるつまづきにより滑落が多発」といった旨の張り紙でした。
吊尾根の最低コル。
分岐点や、
最低コルの分岐といった表示がありますが、
見た目的には分岐はありません。
(一般ルートではない超上級者向けのバリエーションルートとの分岐ということでしょうか。)
吊尾根からは時折、涸沢ヒュッテを見おろすことができます。
終盤にある、長い岩場と鎖場。
奥穂高岳山頂
日本アルプス総鎮守 穂高神社嶺宮
今までリンクしていませんでしたが、安曇野市にある穂高神社が本宮のようです。
毎年、初詣のお参りをしております。
撮っていただいた写真。
定番の撮影スポットではありますが、総鎮守のお隣に立つというのはあまりよろしくないような気もし始めました・・・。
奥穂高岳山頂から穂高岳山荘までは、冷たい風が吹き付けるハードなコンディションでした。
展望は無く、ジャンダルムを見ることもできずでした。
奥穂高岳山頂では、腹痛の我慢のし過ぎか吐き気までしていましたが、何とか穂高岳山荘にたどり着きトイレに向かうことができました。
穂高岳山荘は外に水場があります。(有料)
歩いてきた奥穂高方向
山頂は写真に写っていない奥側になります。
穂高岳山荘前で記念撮影
沢山の行き先があり、ワクワクする白出のコル(穂高岳山荘前)の看板。
前穂高岳の北尾根。僕には無理なバリエーションルートです。
手前が涸沢カールで涸沢ヒュッテへと続いています。
ザイテングラートから見おろす涸沢カール。
わかりづらいですが、右下の雪渓群の上に涸沢ヒュッテとテントが見えています。
中央右の巨大な岩塊が屏風岩です。岩というよりは山です。中央左奥に常念岳。
ザイテングラート下部の注意書き。ザイテングラートはドイツ語で支稜線・支尾根を意味するようです。
ザイテングラートでは、トレイルランナーが起こしたとされる落石が子供を直撃し滑落、子供(孫)を助けようとした祖父も滑落し、2人とも帰らぬ人となってしまった大変痛ましい事故が起きています。
ご両親の講演を聞かせていただき、とても心打たれました。
登山者は被害者にも加害者にもならぬよう、細心の注意を払う必要があります。
涸沢槍
少しの紅葉と前穂高岳北尾根
北穂高岳方面
紅葉と北穂高岳方面
稜線がだいぶ離れました。
涸沢小屋前の大展望テラス
振り返る涸沢小屋
涸沢ヒュッテのテント場にはすごい数のテントが。まさにテント村です。
テント場の雪渓と穂高岳の稜線
真ん中の凹んだ部分が白出のコル(穂高岳山荘)で、右の尖ったピークが涸沢槍です。
稜線では雲の中にいることが多く、涸沢も霧がかかっているかと思いましたが、時々ですが、日差しのあるもとで紅葉を見ることができました。
4度目の紅葉の涸沢ですが、今までで一番良かったかもしれません。
同じ場所から撮った写真が、NHK長野放送局の「撮るしん」に採用されました。
(実は百名山登山の写真が何枚か採用されています。)
視聴者が投稿した写真の中から数枚が採用され、NHK長野放送局のブログで公開され、その中から数枚が夕方のニュース番組で放送されます。
「撮るしん」のページはこちら
投稿の条件として、「ブログやSNSなどで公開していないもの」というものがあるので、上の写真とは別のものですが、ほぼ同じ写真を投稿しました。
僕が投稿した涸沢の紅葉がニュース番組でも放送され、電話出演をしてもらえないかとNHKの方から連絡がありましたが、御嶽山登山後で疲れていたのでお断りしてしまいました。
涸沢ヒュッテの看板を入れて。
真ん中の部分が金魚に見えるのは僕だけでしょうか。(左が頭、右がシッポ。)
穂高岳山荘(中央)とザイテングラート(稜線から縦に続いている岩稜帯)
涸沢ヒュッテテラスの吹き流し
涸沢から見える穂高連峰の山々。
腹痛に悶絶しながら歩いてきた吊尾根
(実際には尾根の向こう側をトラバース?)
紅葉シーズン真っ盛りの涸沢は沢山の登山者で賑わっていました。
100人以上は座れそうなヒュッテの前のテラスは席がほぼ全て埋まっており、売店にはビール?を買い求める客の列が50m近く?続いていました。
テント場は、14時の段階で既に沢山のテントが張られていましたが、涸沢から下山をしていると、テント泊装備の登山者が続々と登っていきました。
日帰りばかりで実は涸沢に泊まったことがないので、近い将来、テント泊をしたいなと思っています。
毎年、毎年、涸沢ヒュッテのテラスでビールを呑む登山客を本当にうらめしく見つめております。
涸沢から見る常念岳(横通岳の稜線のような気もします。)
紅葉だけでなく緑も綺麗です。
涸沢から横尾に向かう道中の落石多発地帯。
注意喚起されているにも関わらずザックを降ろしている登山者が・・・。
ちょうど登ってきた山岳救助隊の方々にたしなめられていました。
本谷橋
A社のバスの段取りの悪さと腹痛でペースが上がらなかったダブルパンチにより、どうやら最終のバス(18時)に乗ることになりそうでした。
横尾まででもまだ3kmほどの距離があり若干あせり始めます。
涸沢とは反対側から見た屏風岩。
クライミングのメッカですが、流石に午後3時を過ぎるとクライマーはいません。
4度目にして初めて気が付いた岩小屋跡
横尾大橋に到着。
横尾から涸沢へは、午後2時以降の入山は控えるように注意書きがあります。
賑わう横尾山荘。
看板によると、横尾山荘から上高地までは11kmあるようです。
アップダウンもそれほど無い未舗装の小道が続きます。
横尾山荘のテント場にもたくさんのテントが張られていました。
昨年は初めて、いつもとは逆回りの、
上高地~横尾~涸沢~穂高岳山荘~奥穂高岳~前穂高岳~岳沢~上高地。で周回してみました。
横尾から涸沢までは登山者がほぼ途切れることがなく、単独ガチの登山としては非常にストレスが溜まる登山となりました。
ハイペースで登る場合、断然、岳沢から入り、穂高岳~涸沢と歩く方が良いと思います。
新村橋の道標
新村橋の先には、
「ナイロンザイル事件の原点の地」があるのと、涸沢へと続くパノラマコースがあります。
歩いてみたいとは思いますが、ついつい華やかな横尾~涸沢を歩いてしまいます。
ちなみにパノラマコースは山と高原地図では破線になっています。
徳沢にあるおしゃれな感じの「みちくさ食堂」
看板からしておしゃれな感じです。
有名なアイスクリームがあるようですが、依然としてお腹の調子が芳しくなく・・・。
とくさわなのか、とくざわなのか、いつもごちゃ混ぜになってしまいます。
氷壁の宿 徳澤園
みちくさ食堂に隣接しています。
井上靖の小説である「氷壁」に登場する徳沢小屋のモデルとなったのが徳澤園のようです。
徳澤園のホームページ
徳沢のテント場も一度は泊まってビールを呑んだくれたい場所です。
澄み切った水。
明神岳
わかりやすい案内板です。(明神館前)
穂高奥宮の標(明神館前)
嶺宮と同じく、こちらもリンクしていませんでしたが、安曇野市の穂高神社が本宮で、奥穂高岳山頂が嶺宮、こちらが奥宮となるようです。
今までスルーしていましたが、来年はお参りをしようと思います。
夕焼けに染まる穂高連峰と梓川。
真ん中の灰色の部分が朝に登った岳沢です。
最終バスの時間(18時)ともなると、河童橋にも人は少なくなっていました。
河童橋前で記念自撮り。
河童橋と穂高の稜線
山と共に
腹痛に見舞われながらの登山となりましたが、今までで最も紅葉真っただ中の岳沢~涸沢を歩くことができ良い登山となりました。
そして、来年からは自転車で家から松本駅まで行き、松本駅からバスに乗ろうと誓ったのであります。
穂高岳が掲載された山と高原地図
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『日本百名山の100座すべての登山所要時間(登山レポート)』を、こちらで一覧にしています。
↑ 146日間で日本百名山を完登したときの登山所要時間(登山レポート)になります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』を、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
僕はこの地図帳があったから、日本百名山を完登してみたいと思い、実際に完登をすることができました。
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「日本百名山地図帳」は、登山ルートやコースタイムなどの確認に大活躍し、ボロボロになるまで使いました。
『日本百名山登山地図帳をどのように使ったか』こちらで詳しくブログ投稿をしています。
『日帰り登山のノウハウ』を、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
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