2017年7月13日に谷川岳(たにがわだけ)を日帰り登山済
谷川岳最高峰は標高1977mのオキの耳
群馬県と新潟県にまたがる山
登山ルート
谷川土合口~巌剛新道~トマの耳~谷川岳山頂(オキの耳)~肩ノ小屋~天神尾根~ロープウェイ使用~谷川土合口の日帰り周遊
メモ:クライミングが盛ん。
駐車場(谷川土合口有料駐車場)
50台以上 トイレ有り
※駐車台数は実際にカウントしたわけではないので大きく異なっている可能性あり。
※駐車台数は10台前後、20台以上、50台以上で分類。
※トイレの使用可否は未確認の場合あり。
諸々が重なり、百名山登山スタート前の山行も含め、トップクラスにきつい山行となりました。
ロープウェイでアプローチしての登山ができる山でも、ノーロープウェイで登れるルートがあれば、ロープウェイは使用せず、ロープウェイが動き出す前に、歩いて山頂駅を通過するが信条ですが、
この日の明け方は雷雨だったので、仮眠などをしていたら出発が8時を過ぎてしまい、既にロープウェイが営業していました。
それでも予定通りにロープウェイは使わずに、ノーロープウェイルートに向かいます。
マチガ沢を通過。
ろくに下調べもせず、荒々しい名前に惹かれ巌剛新道(がんごうしんどう)を登ることにしていました。
名は体を表すといいますが、まさにそのとおりであることを、これ以上ないほどに身をもって痛感することになろうとは・・・。
巌剛新道は一部斜面が崩落しているようですが、本当に危険であれば通行止めになっているはず。
途中で危険を感じたら引き返して西黒尾根を登ろうと思っていました。
(あとで知りましたが、西黒尾根は日本三大急登にあげられているようです。)
日本三大急登を代替の登山道にするように案内されている状況もなかなかにすごい。
荒々しい名前にぴったりな荒々しいプレート。
途中には大きな雪渓が。(ルート外です。)
谷川岳がクライミングのメッカといわれる片鱗も見え隠れ。
西黒尾根と巌剛新道のどちらを登るか検討した際、地図上で、西黒尾根に「クサリ」と明記されていたので巌剛新道を選んだというのもありました。
それなりの量の雨が降った後であり、登る準備をしているときも小雨がぱらついていたので鎖場は避けたかったのですが、巌剛新道にも鎖場が待ち構えていました。
上の写真の鎖は序の口でした。
この先、もっと急斜面の鎖場が何か所かありました・・・。
濡れた鎖に濡れた岩・・・汗
下山後に調べてみると、巌剛新道~西黒尾根ガレ沢の頭(西黒尾根と巌剛新道の合流点)~谷川岳山頂は、ハードできついルートとしてネットで数多くレポされていました・・・。
前日に、日光白根山と男体山を登り消耗している体、その上、雨の中の巌剛新道を選択してしまい、やってはいけないレベルのミスチョイスでした・・・。
なんとか西黒尾根と巌剛新道の合流点となるガレ沢の頭(ガレ沢のコル?)に到着。
「西黒尾根との合流手前の斜面崩落」にだけ気をとられていましたが、それ以外にも崩落しているような箇所があったり、倒木の幹、枝、根が登山道上をふさいでいて乗り越えないといけない急登箇所があったりでした。
本当に神経を使う場所では余裕を持つことができず、写真に残すことができませんでした・・・。
また、雨が降ると登山道上の石が滑るのは常識中の常識ですが、石の材質というか、ちょうど足を置く場所に石があるからなのか、非常に滑りやすい登山道で、細心の注意を払っていたにも関わらず、百名山登山をスタートしてから初めて膝をついて転んでしまいました・・・。
そして、西黒尾根と合流してからも、安心はできませんでした・・・。
合流してからも本当に長かった・・・。
鎖が何か所にもあり、
スリッピーな岩もあり。
雨風が悪化することが無かったのが幸いでした。
大雨と強風になったとしたら・・・、リアルに停滞、ビバーク(野宿)が頭をよぎっていました。
やっとのことで山頂も近い、ザンゲ岩に到着。
夏山の日帰りでは無いに等しいことで、ここまでの百名山登山でも1度もありませんでしたが、この山行では、心肺機能と筋力が悲鳴を上げ、登りで何度か立ち止まりました。
天候の悪化を恐れ、少しでも早く先に進もうと、ウェアリングをしっかりとしなかったのもいけませんでした。
僕の場合ですが、ハイペースで登るので発汗量が多く、多少の雨風であれば、レインウェアを着ない方が体に良い場合があります。
この山行では、登山口からずっとレインを着っぱなしで、相当量の汗をかいてしまいました。
水はこまめに飲んでいましたが、純粋に水なので、おそらく、塩分不足に陥っていたと思います。
登山用のレインがいくら高機能といえども、レインを着ていない状態でも登りでは大量の汗をかくので、その上にレインを着れば当然、大量の汗をかくのです。
何度も偽ピークに騙され続け(自分がしっかり地形を把握していなかっただけですが)、やっと本物らしきピークが見えてきました。
最後の最後に雪渓が・・・。
幸いにもそれほど危険度の無い雪渓でした。(軽アイゼンを使用せず通過。)
山頂に着くころには晴れ間が出てきていました。
当初、巌剛新道の往復を予定していましたが、絶対にこっちには戻るまい。
体力的な余裕もなければ、晴れ間があるとはいえ、天候が不安定な状況、いつまた悪化するかもわかりません。
小屋が近づき本当の意味でひと安心。
小屋の前の祠とケルン。
カメラのレンズに水滴がついていようとも、そんなことを気にする余力無しでした。
やっとの思いでたどり着いたトマの耳。
マジできつかった~。
山頂から見おろす肩ノ小屋。
ここだけではなかったので、稜線ではもう紅葉が始まっているのでしょうか?
谷川岳山頂と明記されており、疲れもあったので、トマの耳が最高峰だということにしていましたが、確認するとすぐ先に見えているオキの耳が最高峰であることに気が付きました。
(事前に調べてはありましたが、記憶がすっ飛ぶ疲労感。)
天神尾根から登ってきた登山者が、トマの耳には目もくれずにオキの耳に進んでいったので確認をする気力が湧きました。
オキの耳に向かう途中に振り返って撮影したトマの耳。
オキの耳では、カード入りの写真しか撮っていませんでした・・・。
オキの耳では、谷川岳の最高峰を確認するきっかけをくれた登山者(ご夫婦?)と色々とお話しさせていただきました。
予定していなかった天神尾根~ロープウェイで下山することにしたので、色々と教えていただき大変に助かりましたが、僕の声が、自分でも聞いたことが無いほどにハスキーになっており・・・。
明らかに大量に汗をかいたことによる体の不調だと思います・・・。
次回の登山からは塩分をザックのウエストポケットに入れることにします。
下山開始時にトマの耳からオキの耳方向を撮影した写真。
ちなみに、「トマ」とは、手前の意味で、「オキ」とは奥、向こうという意味のようです。
肩ノ小屋の前にあった看板。トレランは禁止のようです。
谷川岳には周辺の山々を含めた、馬蹄形(ばていけい)コースという周回ルートがあります。
トレイルランナーや長距離日帰り登山好きであれば、日帰りに挑戦してみたいと思うルートだろうと思っていましたが、どうやら挑戦者が多すぎたようです。
僕もトレイルランナーとしてではなく、登山者としていつか日帰りで歩いてみたいと思っていましたが、果たして全く走らずに日帰りできるもんなんでしょうか。
(百名山登山を終えたらじっくり考えることにします。)
下山は天神尾根コースにエスケープ。
俗に言う、スプーンでくりぬいたような雪渓です。
青空、雲、草、雪渓、岩を流れる雪解け水と、ありとあらゆる自然が。
天神ザンゲ岩
年配ご夫婦がお食事されており全景を撮影できず。
天狗の留場
天狗も休みたくなる絶好の休憩場所。
天狗の留まり場は写真におさめることができました。
熊穴沢避難小屋
いわお新道というノーロープウェイルートがあるようですが、
これは通るのはやめた方が良さそうです。これは仕方ない。
ロープウェイの駅まで登り返すのかなと思いましたが、写真の場所は天神峠と呼ばれる場所のようでした。
ロープウェイ山頂駅が近づいてくると、田尻尾根コースというノーロープウェイルートとの分岐の看板が。
リフト、ロープウェイなどは基本的には使わないことを信条としているので、若干、後ろめたく、迷いはしましたが、田尻尾根コースで駐車場に戻るには3.6kmは確実にあるので、苦渋の決断ではありますが、ロープウェイに乗って下りることにしました。
田尻尾根コースの看板にも何かしらの注意喚起があれば、心置きなくロープウェイに乗れたのですが・・・。
ノーロープウェイポリシーよりも安全と身の丈に合った登山を優先。
乗り遅れたら大変です。(写真撮影は12時30分)
看板にトンボがとまっていたので接写。
残念ながら展望は無し。
ロープウェイに乗ってみて、山麓駅から山頂駅まで結構な距離があることがわかりました。
ポリシーを捨て去りロープウェイに乗って良かった。
あの急登も登ったんだということにしておこう。
結果的には無事に終えることができた山行でしたが、気象状況を考慮すると、僕のレベルでは選ぶべきではないルートを選択してしまいました 汗
諸々の要素が相まって、強烈に印象付いた谷川岳登山となりました。
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