2017年7月15日に燧ヶ岳(ひうちがたけ)を日帰り登山済
標高2356m
福島県の山
登山ルート
鳩待峠~至仏山荘~燧ケ岳~至仏山~小至仏山~鳩待峠の日帰り周遊
メモ:東北最高峰。尾瀬沼を見おろすことができる。
駐車場(戸倉:有料)
50台以上 トイレ有り
※駐車台数は実際にカウントしたわけではないので大きく異なっている可能性あり。
※駐車台数は10台前後、20台以上、50台以上で分類。
※トイレの使用可否は未確認の場合あり。
長丁場となる山行でしたが、
鳩待峠がマイカー規制となっていることを知らず出鼻をくじかれました・・・。
「鳩待峠マイカー規制」の嫌な看板が目に入りつつも、
行けるところまで行ってみようと車で進みましたが、
県道63号?と分岐するところでバリケードが設けられていました・・・。
戸倉の駐車場(有料)に車を停め、
乗り合いバス(ワンボックスカー)で鳩待峠へと向かいました。
マイカー規制日や代替輸送について → 尾瀬保護財団による交通対策のお知らせ
バスに乗る前の登山準備なども手早くすませ、
マイカー規制の制限がある中では、最も早いであろう時間に鳩待峠に到着。
それでも、予定していた午前4時ごろからの登山開始に比べると、
1時間ほど遅い午前5時過ぎの登山開始となりました。
鳩待峠は、登山口だと思っていましたが、
登山口であると同時に一大観光地である尾瀬ヶ原の玄関口となっていることを知りました。
バスが稼働し始めて間もない時間ですが、マイカー規制も納得の賑わいです。
乗り合いバスは10台以上?のワンボックスカーが稼働しており、
登山客、観光客を続々と鳩待峠へと運び入れていました。
ちなみに通行規制のバリケードは午前5時に開門となるため、
乗り合いバス(始発時間帯)もバリケードが開く時間まで10分ほど待機状態となりました。
鳩待峠で、持参のコンビニおにぎりを食べようと思っていましたが、
待機状態の時に乗り合いバスの外に出ておにぎりにパクつきました。
他の登山者、観光客は大人しく車の中で待っていましたが、
恥じらいよりも時間の節約を優先したのでした。
今回の燧ヶ岳・至仏山の日帰り登山ですが、
登山後のツイッターなどで驚きのコメントをいただいておりますが、
至仏山と燧ヶ岳という登るべき山があり、
その間に有名な尾瀬ヶ原があるので、1日に凝縮させてしまおうと思い計画しました。
その行程が、僕の中では一番納得ができるボリュームで、
日帰りで歩いてみたいと思うルートでした。
鳩待峠からはしばらく木道を歩きます。
高原の畑のように植物が生い茂っていた場所。
尾瀬にも熊が生息しているようです。
何年か前ですが、地元の長野県では、中心駅である長野駅にすら熊が出没したことがあるので、
山には熊がいて当たり前だと思うのです。
山の鼻ビジターセンターに到着。
至仏山荘をはじめ、何件もの山小屋が軒を連ねていました。
多分、ニッコウキスゲ
多分、ワタスゲ
草津白根山の弓池の周りにも咲いていました。
あの時はなんという花かわかりませんでしたが、
尾瀬トレッキングをしていた他のグループから「ワタスゲだよ」という声が聞こえてきました。
多分、カキツバタ
群生していました。
ニッコウキスゲもカキツバタも木道の間に咲いているものが多かったです。
何かしらの理由があるのでしょう。
木道の向こう、はるか遠くに見える燧ヶ岳。
金鳥居からの日帰り富士登山に比べれば、距離も標高差もまだまだだ。と言い聞かせます。
池塘(ちとう:泥炭地にできる池や沼)
池塘には浮草が。
ヒツジグサで合っているのでしょうか。
池塘に映り込む燧ヶ岳を撮影できそうだと思ったら、
逆さ燧の撮影スポットでした。
逆さ至仏山を撮れそうな池塘もいくつかありました。
燧ヶ岳に向かうということは、その後に登る至仏山は離れていきます。
朝霧で幻想的な尾瀬ヶ原
登山行程に尾瀬を入れて良かったと実感です。
歩いても歩いても、
この光景が永遠に続くのではないかと思えたりします。
尾瀬ヶ原といえば、
小学校だったか中学校だったかの国語の教科書に登場していたのを思い出します。
話の内容はしっかり覚えていませんが、木道整備に携わる夫婦の話だったような気が。
朝霧に浮かび上がる樹木が幻想的です。
湿原が広がる尾瀬ヶ原の中で、
珍しく木々が生い茂っている場所でした。
ミズバショウ群生地のミズバショウは咲いておらず、
カキツバタ?が群生していました。
浦島伝説の竜宮への入口でしょうか。
どうやら竜宮現象というものが見られるようです。
木道を挟んで池塘が2つあり、
伏流点の池塘の水が地中に吸い込まれ、
地中の泥炭層をとおって、湧出点の池塘に湧き出るようです。
池塘の湖面には確かに水に動きがありました。
魚も泳いでいました。
龍宮小屋に到着。
龍宮小屋の外にあった、尾瀬ヶ原の生い立ち。
群馬県から福島県に入ります。
竜宮沼尻川橋(りゅうぐうぬしりがわばし)を渡り福島県へ。
沼尻川より先の川だったと思いますが、
美味しそうな魚が泳いでいました。
やっと燧ヶ岳の登山口にたどり着きました。(鳩待峠を出発してから約2時間。)
今回のルートに選んだ見晴新道ですが、
土石流?により通行止めになっていたこともあるようでなかなかに手ごわそうな登山道です。
通行不可箇所を回避するよう、笹が刈りはらわれており、新ルートを歩くようです。
斜面がぬかるんでおり、油断のできない登山道。
刈りはらわれた笹は、大げさに言うと切り口が竹槍のように鋭利になっているものも。
登山口の注意書きには、
スニーカーや長靴では笹が靴底を貫通する恐れがあると書かれていました。
ぬかるんだ登山道で転んだ場合、鋭利な笹の切り口が、
目に刺さったり、手をついて貫通してしまうという状況も考えられなくないので、
注意深く登りました。(にも関わらず笹の切り口がウェアの肩に刺さり破いてしまいました・・・)
多分、ギンリョウソウ
見晴新道はぬかるみと笹のハードなルートでしたが、
思っていたよりも時間はかからずに山頂に到着。
登山道の入口には登りの標準所要時間が4時間と明記されていましたが、
1時間15分ほどで登れました。
山頂は真っ白ではありましたが、
下山を開始すると、雲がはれ、何やら先ほどまでいた山頂とは別のピークが見えました。
先ほどの山頂まで登り直して、そこにいた登山者に聞いてみると、
今いる山頂は柴安嵓(しばやすぐら)で、
向こうに見えているのは俎嵓(まないたぐら)。
柴安嵓(しばやすぐら)の方が標高は高く、
燧ヶ岳の山頂といえるが、
柴安嵓(しばやすぐら)と俎嵓(まないたぐら)は、
セットのようなものだということを教えてもらいました。
せっかくなので、俎嵓(まないたぐら)まで足を伸ばしました。
至仏山に向けて先を急ぎたかったものの、
おじさん登山者とついつい話し込んでしまいました。
話し込んでいる間に、少し雲が晴れ、
尾瀬沼を見ることができました。
尾瀬ヶ原の全景も少し見ることができました。
滑らないように注意深く下山し、
尾瀬を歩いて山の鼻まで戻り、至仏山へと向かいます。
見晴新道への起点となる見晴の一帯には山小屋が軒を連ねていました。
往路ではスルーしましたが、
復路では水場(無料)の水をがぶ飲みさせてもらい、
木道歩きへと向かいました。
参考までに、燧ヶ岳・至仏山日帰り登山の僕の所要時間(休憩時間含む)です。
至仏山登山口(山の鼻)~燧ヶ岳登山口の尾瀬ヶ原の往復:約3時間
燧ヶ岳(見晴新道登山口発時間-着時間):約3時間15分
至仏山(山の鼻~鳩待峠):約3時間
トータルで約9時間20分。
※木道は走っていません。登山道も9割は走らず。
ちなみに、燧ヶ岳・至仏山の所要時間は、
僕の今までの長距離日帰り登山の所要時間ランキングで9位にランクインです。
☆日本百名山全山日帰り登山の一覧はこちら☆
☆燧ヶ岳・至仏山登山の前日に宿泊した宿
一連の移動の中で宿泊しました
☆登山ルートやコースタイムなどを参考にした山と渓谷社の☆
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