登山ノウハウ・ルートの詳細」カテゴリーアーカイブ

日本最高峰富士山剣ヶ峰の山頂標

富士山に登頂するためのポイント【登山初心者向け】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『初心者が富士山に登るためのポイント』について、山トークをしていきます。
 
 
 
 
 
はじめに
 
富士山は言わずと知れた日本一の山、日本一の標高を誇る山であり、日本の象徴の一つと言っても過言ではないと思います。
 
 
テレビの天気予報や正月番組で映し出されることも多く、1日に1回はどこかしらのテレビ局の放送で映し出されているのではないでしょうか。
 
 
テレビに映し出される富士山、実際に目の前に眺める富士山を登った山として見る時、その見え方は大きく変わると思います。
 
 
このブログ投稿では、『初心者が富士山に登るためのポイント』をまとめてみました。
 
 
あくまでも個人的な見解ですので、この投稿で記していることを採用するか否かは自己責任でお願いします。
 
 
ただ、僕自身が20回近く足を運んでいる富士山登山の経験を元に記していることですので、少しばかりは参考にしていただくことができると信じております。
 
 
なお、この投稿は晴れの日に富士山に登ることを前提に記しています。
 
 
雨の富士山、強風の富士山は真夏といえども命の危険にさらされることになりますので、荒天時の富士山登山は潔く諦めることが大事です。
 
 
僕の富士山の登山歴はこちら
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

富士山に登頂するためのポイント

 
1.登山ルート選択
 
2.山小屋泊か日帰り登山にするか
 
3.標高に体を慣らす
 
4.登りはイーブンペースで
 
5.呼吸で意識すること。
 
6.行動食と水分補給
 
7.休憩時間
 
8.富士山登山前日の食事
 
9.装備
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

1.登山ルート選択

富士山には以下の4つのルートがあります。
 
 
吉田口登山道ルート(富士スバルライン5合目)
 
御殿場ルート
 
須走ルート
 
富士宮ルート
 
 
 
 
一番お勧めで最も登山者が多いメジャールートは吉田口登山道ルートです。
 
 
吉田口登山道ルートは1合目より下の富士山のふもとに起点がありますが、6合目で富士スバルライン5合目からのルートと合流します。
 
 
つまり、おすすめルートでありメジャーなルートは、富士スバルライン5合目から登り、6合目で吉田口登山道ルートと合流。
 
 
6合目からは吉田登山道ルート
で登るというものになります。
 
 
勧める理由としては、飲み物、食べ物の補給ができ、トイレ(有料)がある山小屋が多いということと、メジャールートであるので登山道が整備されているということです。
 
 
また、本当に最悪の場合、ブルドーザーに乗って下山をすることができるというのもあります。(ブルドーザーは吉田口山頂まで入ることができます。ただし、タクシー感覚でブルドーザーに乗ることはできません。乗車には4万円?ほどかかり、常駐しているわけではありません。)
 
 
このルートの難点としては、メジャールートであるがゆえに混雑をする場合があるということです。
 
 
場合によっては8合目から登山者渋滞が発生することもあります。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

2.山小屋泊か日帰りか

個人的には山小屋には泊まらずに、日帰りで富士山に登るのが良いと思います。
 
 
※ただし、弾丸登山は止めることを強くお勧めします。理由はこちらで書いてます。
 
 
僕は以前に両親を連れて富士山登山(吉田口山頂まで)をしたことがありますが、その際は日帰りで登りました。
 
 
ちなみに、両親ともに60代で運動不足、肥満体系です。
 
 
僕は富士山登山で実際に山小屋に泊まったことがないので聞く限りの話ですが、吉田ルートの山小屋は基本的にはどこも大混雑をしているようです。
 
 
1枚の布団に3~4人が寝る場合もあるという話も聞きます。
 
 
大混雑の中では大部分の人が熟睡をすることができないと思います。
 
 
また、山小屋は標高が3000m前後あるので、山小屋に泊まっているうちに高山病にかかってしまうという可能性もあります。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

3.標高に体を慣らす(高山病対策)

登山口としておすすめをしているスバルライン5合目は標高が約2300mあります。
 
 
登山口の段階で、我々が日常生活をしている標高よりもはるか高い場所に身を置くことになります。
 
 
標高に体を慣らすため、車で5合目に着いたらすぐに登山を開始するのではなく、1時間程とどまる(高所順応)のが良いです。
 
 
朝食(持参)を5合目でとるように段取り、ゆっくりと朝食をとり、ゆっくりと登山装備、準備を整えていれば1時間はたつので、登山開始予定時刻よりも早めに5合目に着くように予定をたてると良いと思います。
 
 
そして、高所に順応しているという意識を持ち1時間ほどを過ごすのが良いと思います。
 
 
また、富士山登山のために前日入りをする場合には、可能であれば、登山前日にスバルライン5合目まで行き、1~2時間を過ごすと良いと思います(富士スバルラインの通行料はかかりますが。)。
 
 
恐らく、登山当日はスバルライン5合目のおみやげ屋を見ている余裕はないと思います(登山開始前におみやげを買うわけにはいきませんし、下山後は疲労のためおみやげ屋に寄る余裕はないと思います。)。
 
 
前日にスバルライン5合目まで行きおみやげ屋を見て、登山口を確認して、標高に体を慣らすというのがベストです。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

4.登りはイーブンペースで

富士山登頂をできるかできないかを分ける大きなポイントの1つが登山ペースです。
 
 
息が上がらないくらいの一定のペースでコツコツと登ることが重要です。
 
 
スバルライン5合目から20分ほどは、登山道はゆるやかな下り基調です。
 
 
下りだからといって調子に乗ってオーバーペースになりがちですが、ゆっくりすぎるくらいにゆっくり歩くことが重要です。
 
 
序盤の登りではたいていの登山者はオーバーペースで歩いています。
 
 
特に外国人登山者はものすごいハイペースで歩いていますが、7~8合目まで登ったあたりで青い顔をしてしゃがみこんでいる光景を見かけることがあります。
 
 
周りに流されることなく、息があがらない程度のペースでコツコツと登ることが重要です。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

5.呼吸で意識すること。

登山中は息を吐くことに意識をおくと良いと思います。 
 
 
人間は息を吸うことよりも吐くことの方が得意といわれています。
 
 
息を吐いたら、あとは吸うしかないのでおのずとしっかりと呼吸をすることができます。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

6.行動食と水分補給

登山中は、こまめにエネルギー補給をすることが大切です。
 
 
登山では、平地で言うところのおやつを行動食と呼びます。
 
 
簡単に言えば登るためのエネルギー補給です。
 
 
行動食は、30分から1時間に1回ほど、飴をなめたり、カロリーメイトなどの栄養補助食品を食べるのが良いと思います。
 
 
登山で疲労している筋肉に直接的にエネルギー補給をするためのアミノバイタルなどのサプリもおすすめです。
 
 
飲み物は個人的にはポカリスエットを水で薄めたものを飲むのがおすすめです。
 
 
僕は水とポカリを1:1にして飲むことが多いです。
 
 
ポカリスエットには体のコンディションを維持するために必要な電解質が含まれています。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

7.休憩時間と食事のタイミング

休憩は1時間に5分から10分くらいが良いと思います。
 
 
休憩回数が多過ぎたり、休憩時間が長すぎると登山のリズムやペースが乱れてしまいます。
 
 
ザックを降ろし、腰を下ろしての休憩は極力、少なくした方が良いと思います。
 
 
呼吸を整えるため、景色を眺めるため、写真を撮るためなど、立ち止まっている時が休憩だと意識すると良いと思います。
 
 
食事のタイミングについては山頂で食べるのが良いと思います。
 
 
食事をするとどうしてもだるくなるので、登っている途中ではなく、あとは下山をするのみというところで食事をするのが良いかなと思います。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

8.富士山登山前日の食事

登山の原動力となるのは炭水化物です。
 
 
カーボローディングと呼ばれることもありますが、登山前日はお米やパスタなどの炭水化物をいつもよりも多めにとると良いです。
 
 
僕の場合、富士山登山に限らず登山前日はパスタを2玉にプラスαでお米を茶碗に軽く一杯など、炭水化物を多くとるようにしています。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

9.絶対に必要な登山装備(ギア)

登山装備(ギア)について説明をし始めるとキリがありませんので、本当に必要最低限の装備についてのみを記します。
 
 
必要と感じる装備、考え方は人それぞれなので、装備についての答えは無いと思います。
 
 
また、装備を新調する場合、富士山にのみ登ることを目的とするのか、富士山以降も登山をするのかでだいぶ違ってきます。
 
 
富士山以降も登山をしようと考えている方は、なるべくハイスペックな装備を購入すると良いと思います。
 
 
そこそこのスペックのギアを使っていると、最上位のギアが欲しくなり、結局、買い直すということがあったりします。
 
 
富士山のみを目的とする方は登山装備のレンタルも視野に検討をするとよいかもしれません。
 
 
いずれにしても、実際に店頭でモノを手に取って確認し、店員さんにアドバイスを聞いてというのが重要です。
 
 
また、富士山登山で初めて装備を使用するというのは避け、平地での散歩でも構わないので、実際に装備を身につけて歩いてみる(フィールドテスト)ことが重要です。
 
 
フィールドテストによりどこにストレスがかかるか、ストレスを感じるかがわかるので、ストレスを軽減するための対策を検討することができます。
 
 
前置きが長くなりましたが・・・。装備の説明です。
 
 
 
 

ハイカットの登山靴が望ましいですが、ローカットのハイキングシューズ、トレイルランニングシューズでも登れないことはありません。
 
 
 
 

ザック(リュック)

30ℓから40ℓの日帰り登山用ザックで充分だと思います。
 
 
腰のハーネスにポケットがついているもの、ザックのサイドにポケットがついているものなどがおすすめです。
 
 
登山中に、ザックを降ろして、ジッパーを空けてというのは思っている以上に時間と労力を必要とします。
 
 
ザックを降ろさなくても手が届くところに行動食などを入れることができるもの、ザックを降ろさなくても飲み物をいれたボトルに手が届くものなどがおすすめです。
 
 
 
 

カッパ上下

雨対策と寒さ対策のためにカッパ(レインウェア)が必要です。
 
 
ゴアテックスのものが望ましいですが上下をそろえると4万円ほどするのが一般的です。
 
 
ゴアテックスとはレインウェア内の蒸れなどは外に出し、雨や冷気はシャットアウトする素材です。
 
 
また、ゴアテックスのレインは軽量で、ザックへの収納時にはコンパクトに収めることができます。
 
 
ゴアテックス素材のレインは高価なので、上下で1万円前後のカッパを用意するのが良いかなと思います。
 
 
 
 

重ね着ができる上着

ベストなものはソフトシェルと呼ばれる登山ウェアですが、ウィンドブレーカーやヤッケでも構いません。
 
 
登山では重ね着をして体温を保つのが一般的です。
 
 
重ね着ができる上着を着て、それでも寒ければカッパを着るというように保温をします。
 
 
 
 

グローブ(手袋)

軍手でも十分かなと思います。
 
 
夏といえども、山では太陽が隠れると体感温度は一気に下がります。
 
 
低温と風から手を守る保温のためと、富士山では岩をつかむシーンが時々あるので、擦り傷などを負わないようにグローブが必要です。(岩をつかむ場面が時々ありますが、危険度は低いです。)
 
 
 
 

帽子

日差し対策だけでなく、それなりに頭を守ってくれます。
 
 
山では風が強いことが多いので、あごひも付きの帽子がおすすめです。
 
 
 
 

時計

日が暮れる前に下山をするために、常に時間を確認することが大切です。
 
 
一般的には15時には登山口に下山をするのが望ましいと言われています。
 
 
 
 

お昼、行動食(おやつ)、飲料

6.行動食と水分補給でも触れましたが、カロリーメイトやアミノバイタルなどがおすすめです。
 
 
他にも菓子パン、チョコレート、スナック菓子など、食べたいものを持って登山のモチベーションにするのも良いと思います。
 
 
 
 

ヘッドライト

予想外のトラブルなどにより、登山時間が大幅にずれこみ、日が暮れてしまうということは十分に起こりえます。
 
 
人間、暗闇の中ではヘッドライトなしには行動することはできません。
 
 
暗い時間帯に登山をする計画では無いにしても、ヘッドライトは必携です。
 
 
 
 

地図

登山に地図は必携です。
 
 
『山と高原地図』を携行するのが一般的です。
 
 
自分の歩くルートやコースタイムなどを事前に把握しておきましょう。
 
 
山と高原地図 富士山
 
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お金(千円札と小銭)

富士山の登山道にあるトイレはすべて有料です。
 
 
小銭での支払いになるので100円玉、500円玉を多めに持つことをおすすめします。
 
 
また、山小屋で飲み物や食料を買う場合、食事を注文する場合、5000円札や1万円札での支払いは嫌がられます。
 
 
1000円札を多めにもつことをお勧めします。
 
 
山小屋はトラックなどでの物流ができないので、販売しているものは平地の2~3倍からそれ以上することが一般的です。
 
 
また、平地と違い、買い手よりも売り手が強い立場にあることが多いです。
 
 
装備や持ち物についてでした。
 
 
富士山装備のために登山装備を新調する場合、登山用品メーカーとして、ノースフェイス、パタゴニア、マムート、ファイントラックなどなどがあります。
 
 
これらのメーカーの登山用品は性能とファッション性を兼ね備えたものがおおいですが、その分、割高です。
 
 
ファイントラックは日本のメーカーであり、性能はピカイチという評価を聞くことが多いですし、僕自身もそう思います。
 
 
お金に余裕がある方は、これらのメーカーの中からじっくりと選んで購入すると良いと思いますが、低予算でそろえようとする場合にはmont-bell(モンベル)がおすすめです。
 
 
モンベルは前述のメーカーに比べて価格が安く、性能は申し分ありません。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

服装について

 
下着も含め、速乾性のものが望ましいです。
 
 
ユニクロ製品を使用しているという登山者をSNSで見かけることも時々あります。
 
 
最低でも、ランニングなどの運動ができる服装、可能であれば登山用品店などで売られているウェアが望ましいです。
 
 
速乾性、収縮性、擦れなどへの耐性があるものを選びましょう。
 
 
また、下半身は長ズボン、上半身は半そでにアームカバーなど、基本的には肌を露出しないようにした方が良いです。
 
 
肌を隠すことにより、紫外線、寒さ、岩場などでの擦れから体を守ることができます。
 
 
 
 
 
富士山に登頂するためのポイント

まとめ

富士山は登山道がとても整備されており、何件もの山小屋が営業しているので北アルプスをはじめとした日本アルプスほどの登山難易度はありません。
 
 
ただ、日本一の標高を誇っていることは間違いなく、最も高山病に陥りやすい山と言えると思います。
 
 
上述したとおり、標高に体を慣らし、オーバーペースになることなく、着実に1歩1歩を進めれば登頂の可能性を大きく高めることができると思います。
 
 
 
 
 
『富士山登山についての記事【僕の登山ブログ】』を、こちらで一覧にしています。
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

雪山登山の際の積雪のある登山口駐車場

車が雪でスタックしてしまったときの自力での脱出方法【冬山登山の駐車場などに備えて】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『車が雪でスタックしてしまったときの自力での脱出方法』について、山トークをしてきます。
 
 
 
雪山登山の際、登山口の駐車場で車がスタックしてしまっているシーンを時々見かけます。(タイヤが雪で空転してしまっている状況。)
 
 
僕も1度だけ、登山口駐車場で雪のため車がスタックしてしまったことがあります。
 
 
しかしながら、幸いなことに雪で車がスタックした際の脱出方法を事前に調べてあったので何とか自力で脱出をすることができました。
 
 
車がスタックした際、やみくもにアクセルを踏み込むとかえってドツボにはまってしまうということもありえます。
 
 
このブログ投稿では、雪で車がスタックした際の脱出方法と、その他の対策などをまとめてみました。
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
雪山登山の際の積雪のある登山口駐車場
 
 
雪山登山の際に限らず、平地での降雪の際にも役に立つ、スタックからの脱出方法や対策になります。
 
 
 
①車が雪でスタックした場合の自力での脱出方法
 
②車を前後することすらできない場合はショベルの出番
 
③ショベルや雪道脱出具を使っても脱出できない場合
 
④チェーンについて
 
 
 
 
 
車が雪でスタックしてしまったときの自力での脱出方法①

車が雪でスタックした場合の自力での脱出方法

脱出方法は非常にシンプルです。
 
 
車が雪でスタックしてしまったら、例え、30センチでも50センチでも、車を前進、後退させ雪を踏み固めます。
 
 
そして、徐々に、前進、後退できる長さを伸ばすことにより脱出をすることができます。
 
 
僕も実際にこの方法で脱出をすることができましたし、たいていの場合はこの方法で脱出ができるようです。
 
 
 
 
 
車が雪でスタックしてしまったときの自力での脱出方法②

車を前後することすらできない場合はショベルの出番

車が全く持って前にも後ろにも進まないという場合は、タイヤの前後の雪をショベルで掻き出す以外にありません。
 
 
雪山登山にスノーショベルを携行する習慣がある方は、登山用スノーショベルが活躍します。
 
 
 
雪山登山用スノーショベルについては、こちらで詳しくブログ投稿をしています。
 
 
 
雪山登山をしないと言う方は、ホームセンターなどで売っているショベルを買って、車に積んでおくと安心です。
 
 
ショベル以外の手段としては、雪道脱出具も期待を持てるかもしれません。
 
 
僕も車に積んではいますが、今のところ出番はありませんので効果のほどは定かではありません。
 
 
雪道脱出具 OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 
 
 
 
 
雪道脱出具
 
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お世話になっているディーラーの方いわく、段ボールもある程度は雪道脱出具の役割を果たしてくれるようなので、雪が降る時期は車に積んでおくと良いかもしれません。
 
 
また、タオルや車のフロアマットもある程度の効果を期待できるようです。
 
 
 
 
 
車が雪でスタックしてしまったときの自力での脱出方法③

ショベルや雪道脱出具を使っても脱出できない場合

自力ではどうしようもない状況だと思います。
 
 
ネット情報によると、数人がかりで車を押すという方法もあまり期待は持てないようです。
 
 
牽引をできる車に牽引をしてもらうか、JAFに電話をするしかないと思います。
 
 
 
 
 
車が雪でスタックしてしまったときの自力での脱出方法④

チェーンについて

長野県松本市在住の僕は、冬はもちろんスタッドレスタイヤを履いています。
 
 
ちなみに、色々と吟味した結果、履いているスタッドレスタイヤはVRX2です。
 
 
 
ブリヂストン VRX2
 
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スタッドレスタイヤはもちろんはいていますが、以前、溝の減ったスタッドレスタイヤを履いていた時に、雪の坂道を登ることができなくなってしまいました。
 
 
美ヶ原登山に出かけようと、雪の林道を走っていましたが、溝の減ったスタッドレスタイヤでは美ヶ原に続くよもぎこば林道の坂道を登ることができなくなってしまいました。
 
 
ちょうど林道の道幅が狭くなっている箇所だったので、Uターンをすることもできませんでした。
 
 
その結果、雪の斜面を約1kmに渡りバックで戻るという、非常にスリリングな経験をすることとなってしまいました・・・。
 
 
それ以降、雪山登山に向かう時には、念のためのチェーンを車に積むようにしています。
 
 
タイヤチェーン
 
 
 
 
 
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まとめ 車が雪でスタックしてしまったときの脱出方法

車が雪でスタックしてしまったときは、できる範囲で前後を繰り返し、それにより雪を固めて脱出するのが王道です。
 
 
タイヤが空転してしまうケースに備え、スノーショベルを車に積んでおくと安心です。
 
 
そもそもスタックをしないために、車に勢いを付けて新雪地帯に入ることを避けるということも重要です。
 
 
時々、4WDの雪道に強いであろう車ですらスタックをしているシーンを見かけます。
 
 
車を過信して勢いづけて新雪地帯に入ってしまった結果だと思います。
 
 
スタックにより登山前後につまずいてしまうことが無いよう、慎重に雪道や雪の登山口駐車場を運転することが一番重要だと思います。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

冬の乗鞍岳登山でしたラッセルを振り返る

冬山登山は夏山登山よりも足にかかる負担が大きいです【理由と対策】

 
 
 
 
 
冬山(雪山)登山では、夏山に比べて足にかかる負担が圧倒的に大きくなります。
 
 
まずは、雪山で足に負担がかかっているシーンを実感し、実際の登山の中で場をこなしていくことが雪山登山のステップアップにつながると思います。
 
 
このブログ投稿では雪山登山で足にかかる負担が大きくなる理由と対策についてまとめてみました。
 
 
雪山登山で、足に負担がかかる要因のひとつであるスノーシュー
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
雪山登山で足への負担が大きくなる理由
 
①登山靴(冬靴)それ自体が重い
 
②アイゼンやスノーシュー、ワカンの重さが加わる
 
③ラッセルで雪の負荷がかかる
 
④雪に冬靴を蹴り込むことが必要
 
 
 
 
 
雪山登山で足への負担が大きくなる理由①

登山靴(冬靴)それ自体が重い

冬靴には雪山の低温に耐えるための保温材が入っています。
 
 
また、冬靴にはアイゼンをつけるための頑丈さが求められます。
 
 
保温材が入っていたり、頑丈さを求めると、当然のことながら靴自体が重くなります。
 
 
 
 
 
雪山登山で足への負担が大きくなる理由②

アイゼンやスノーシュー、ワカンの重さが加わる

アイゼン、スノーシュー、ワカンは、どれも両足で1kgから2kgの重量があります。
 
 
ただでさえ重い冬靴に1~2kgのものを装着するので、夏靴の2倍前後の重さを一歩一歩で引き上げる必要があります。
 
 
スノーシューについてはこちらで詳しく投稿しています。
 
 
 
 
 
雪山登山で足への負担が大きくなる理由③

ラッセルで雪の負荷がかかる

雪をかき分けるラッセルをすると、かき分けた雪が冬靴に覆いかぶさることがあります。
 
 
また、雪を踏み抜いて冬靴が雪にずっぽりとはまることがあります。
 
 
どちらの場合も雪の抵抗を受けながら足を引き上げる必要があるので足には相当な負担がかかります。
 
 
 
 
 
雪山登山で足への負担が大きくなる理由④

雪に冬靴を蹴り込むことが必要

雪の斜面など、足場を安定させるために冬靴で雪を蹴ってステップを作ることがあります。
 
 
1つのステップを作るために1度に何度もけり込むこともあります。
 
 
また、一歩一歩つねに蹴り込んで歩くこともあります。
 
 
アイゼンを付けている状態でキックステップをすることもあります。
 
 
単に足を置くだけでなく、蹴る動作が必要になるので足には負担がかかります。
 
 
 
 
 

足への負荷が大きい雪山登山への対策

まずはじめは行程の短い登山を行い、徐々に行程の長い登山にシフトしていくのが、雪山のための足づくりに最も効果的だと思います。
 
 
僕自身、雪山シーズンの序盤は短めの行程の登山をし、徐々に行程を伸ばしていくようにしています。
 
 
シーズン序盤の登山では、足が筋肉痛になったり、股関節が痛くなったりしますが、回数をこなすうちに足ができていきます。
 
 
そして、最終的には3000m級の雪山へとアタックをします。
 
 
 
 
 

まとめ 雪山登山で足にかかる負担が大きくなる理由と対策

雪山登山に限ったことではありませんが、登山においては、フィールドテスト、フィールドでのトレーニングが大切だと思います。
 
 
まずは、短い行程の登山で、登山中に体に負荷がかかっているシーンをしっかりと実感することが大切だと思います。
 
 
①登山靴(冬靴)それ自体が重い
 
②アイゼンやスノーシュー、ワカンの重さが加わる
 
③ラッセルで雪の負荷がかかる
 
④雪に冬靴を蹴り込むことが必要
 
 
 
 
上記にあげた、雪山で足に負荷がかかる局面の場数を踏み、徐々に登山の行程を伸ばしていくことによって雪山仕様の足を作ることができていくと思います。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
雪山登山のフィールドテスト・トレーニングには北八ヶ岳(北横岳・縞枯山)がおすすめです。
 
冬の北八ヶ岳についてのブログ投稿はこちら
 
 
 
 
 
雪山に必要な技術を網羅した雪山登山の入門書です。
 
『雪山登山』 ヤマケイ登山学校
 
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『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

冬の富士山の雪で覆われた斜面

登山上級者であっても冬の富士山が危険な理由

 
 
 
 
 
冬の富士山では多くの登山者が命を落としています。
 
 
そして、冬の富士山で遭難、滑落をしてしまうのは登山初心者ではなく登山上級者です。
 
 
軽装、装備不足の登山初心者の危険性が取り上げられることが多い夏の富士山ですが、そもそも冬の富士山にはそのような登山初心者は登ることはできません。
 
 
 
 

 
 
 
雪山装備も登山経験も十分な登山上級者ですら遭難、滑落をしてしまう冬の富士山。
 
 
このブログ投稿では冬の富士山が危険である3つの理由をまとめてみました。
 
 
①斜面が凍っており、アイゼン・ピッケルが効きづらい
 
②一度滑ったら止まるのは困難
 
③独立峰であるため強い風が吹いている
 
 
 
冬の富士山が危険である3つの理由について詳しく説明します。
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

斜面が凍っており、アイゼン・ピッケルが効きづらい

冬の富士山の斜面はカチカチの氷でコーティングをされているようなものです。
 
 
標高が高くなればなるほど雪で覆われた斜面は固くなります。
 
 
雪山での滑り止めとして、登山靴に装着するアイゼンや、滑ってしまったときにブレーキの役割を果たすはずのピッケルですら、その効果を発揮しづらくなります。
 
 
通常の雪山であれば、アイゼン、ピッケルの刃がしっかりと雪を噛んでくれますが、固く凍った雪(氷)には、アイゼンやピッケルの刃ですらしっかりと効かせることができなくなります。
 
 
冬の富士山登山でピッケルの記念写真
 
 
 
 
 
冬の富士山が危険な理由②

一度滑ったら止まるのは困難

アイゼンやピッケルの刃ですら効きづらい固い雪、固い氷の斜面。
 
 
一度滑落をし始めたら自分の意志で止めることはほぼ不可能です。
 
 
冬の富士山の斜面は、カチカチのスケートリンクに角度があるようなものです。
 
 
雪山で滑落をした際、滑り落ちていくのを停止させるために携行をするピッケルですが、そのピッケルですら固く凍った雪の斜面ではほぼ無力になってしまいます。
 
 
 
 
 
冬の富士山が危険な理由③

独立峰であるため強い風が吹いている

富士山は山々が連なっている山脈ではなく、独立峰です。
 
 
富士山の周りには、風を遮ってくれる他の山がないため、富士山はもろに風に吹きさらされています。
 
 
独立峰であるがゆえ、富士山は夏ですら体が浮くほどの風が吹いている場合があります。冗談抜きにです。
 
 
冬の富士山では夏よりもさらに強い風が吹き、登山者はいとも簡単にバランスを崩されてしまいます。
 
 
アイゼンやピッケルが効きづらい氷の斜面にいるときに、バランスを崩すレベルの風が吹くわけです。
 
 
そして、一度、バランスを崩して氷の斜面を滑落し始めると自分の意志で停止をすることはほぼ不可能です。
 
 
物凄いスピードで滑落をしていく氷の斜面には時折、岩が露出していたり、断崖があったりするのです。
 
 
100km近いスピードで滑落をしている生身の体。
 
 
その体が岩に打ち付けられれば・・・。
 
 
 
 
 

まとめ 冬の富士山は登山上級者ですら遭難、滑落の危険がある難易度

以上、冬の富士山登山が極めて難易度が高く、危険な理由をお話してきました。
 
 
①アイゼン、ピッケルが効きづらい氷の斜面
 
②一度滑ったら止まるのは極めて困難
 
③独立峰であるため強い風が吹いている
 
 
 
 
冬の富士山の登山難易度が世界でもトップレベルと言われることもあるのもうなずけます。
 
 
そして、これらの理由に加えて雪山での一般的なリスクである、
 
 
雪崩、落石、低温、ホワイトアウト(吹雪や雪煙による視界不良)などがあるわけです。
 
 
富士山は日本一の標高を誇る山ですから、雪崩などの規模も大きくなります。
 
 
 
完全雪山装備の登山上級者ですら、いつ遭難、滑落事故にあってもおかしくないのが冬の富士山なのです。
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
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僕が雪山登山の行きつけにしてきた北アルプス乗鞍岳

乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由【北アルプス3000m級冬山・雪山登山】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由』ということで山トークをしていきます。
 
 
 
冬の時期、僕は北アルプス乗鞍岳(のりくらだけ)標高3026mを、行きつけの山にしてきました。
 
 
月に2〜3回は、午前3時頃にはヘッドライトをつけて登山を開始して、乗鞍岳山頂の剣ヶ峰を目指してきました。
 
 
※冬の乗鞍岳登山は完全雪山装備が必要です。
 
※アイゼン、ピッケル、スノーシューorワカン等が必須です。
 
※滑落、雪崩、低体温症、ホワイトアウトのリスクがあります。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由

登山開始地点まで割と安全な雪道運転

冬の乗鞍岳の登山開始地点は、休暇村乗鞍高原(高原のホテル)になります。
 
 
ホテルの駐車場に車を停めさせていただくことになりますが、除雪車でしっかりと除雪していただいてあります。
 
 
他の山の、冬の登山口駐車場では、雪によってスタック(自動車が動けなくなること)をしてしまうこともあります。
 
 
休暇村乗鞍高原の駐車場であれば、除雪をしていただいてあるので、基本的にスタックの心配はありません。(降雪のタイミングによっては、駐車場の除雪がされていない場合もあります。)
 
 
また、休暇村乗鞍高原一帯はMt.乗鞍スノーリゾート(スキー場)のエリアであることと、集落や民宿があるので、割と手厚く除雪がされています。
 
 
僕のFF(前輪駆動)にスタッドレスの車でも、自宅のある松本市から基本的には問題なく駐車場までたどり着くことができます。
 
 
※ノーマルタイヤはNGです。
 
※降雪のタイミングによっては、道路の除雪がされていない場合があります。
 
※除雪後であっても、路面に雪が残っており雪道運転となる場合があります。
 
 
 
 
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乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由②

登山ルートの途中までは割と安全

冬の乗鞍岳登山は、リフトが動いていない早朝からの登山の場合、Mt.乗鞍スノーリゾートのゲレンデを登ることになります。
 
 
基本的には圧雪がされているゲレンデなので、それほどの危険はありません。
 
 
ただし、圧雪車が作業をしている場合があるので、圧雪車にひかれないように注意が必要です。
 
 
僕がゲレンデを登っていた午前3時頃には、圧雪作業がされていることが多かったです。
 
 
リフトが動いている時間帯の登山の場合は、ゲレンデトップまでリフトで上がることができます。
 
 
ゲレンデ内はスキーヤー、スノーボーダーが滑ってくるので登るのは危険です。
 
 
リフトが動いている時間帯は、リフトに乗るのが基本かと思います。
 
 
※Mt.乗鞍スノーリゾートの営業期間前は、ゲレンデは圧雪されていません。
 
 
※圧雪されたゲレンデを登りたい場合、そのシーズンの営業開始が何月何日からなのか要確認です。また、どのエリアのゲレンデまでが営業開始となっているかも確認する必要があります。
 
 
ゲレンデトップから先は、ツアーコースと呼ばれる登山ルートとなります。
 
 
バックカントリースキー、バックカントリースノーボードをする方が多いエリアになります。
 
 
序盤は急登で体力を使いますが、一段登ればひと段落です。(先々も登りは有りです。)
 
 
ツアーコースは、両サイドに木々が立っている中を進むので、風の直撃を受けることも少なく、道迷いのリスクもほとんどありません。
 
 
※ツアーコース終点(6番のボードの先)では、過去に雪崩事故が発生しています。最大限の注意が必要です。
 
 
 
 
 
乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由③

荒天でもある程度のところまではいける

上述したとおり、乗鞍岳登山は序盤はゲレンデ~ツアーコースとなるので、荒天であったとしても、ツアーコース終点手前までは、比較的安全に登りおりをすることができます。
 
 
僕はどちらかと言うと、乗鞍岳山頂に登ることよりも、トレーニングをすることが目的で乗鞍岳登山をしてきましたので、どんなに荒天でも、乗鞍岳ではある程度のトレーニングができるととらえています。
 
 
荒天の時には、ツアーコース終点~ツアーコース入り口を2往復するトレーニングをしたこともあります。
 
 
 
 
 
乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由④

荒天の場合、諦めがつく

ツアーコース終点から先は、荒天の場合、吹きさらされます。
 
 
荒天の場合は、「地獄と化す」という言葉がピッタリな、過酷な環境です。
 
 
僕は本能的に「荒天の際は行ってはいけないエリア」と実感してきました。
 
 
荒天のツアーコース終点から先は、目印となる対象物が無く、低温の爆風に吹きさらされるので極めて危険です。
 
 
視界が無い状況で歩を進めるのは自殺行為だと思っています。
 
 
なので、荒天の際には、きっぱりと諦めがつき、迷うことなく撤退を選択することができます。
 
 
 
 
 
乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由⑤

北アルプス3000m級である

乗鞍岳は、標高3026mです。
 
 
北アルプス3000m級と言えば、日本での一般登山者の登山としては最高峰のカテゴリーと言えると思います。
 
 
乗鞍岳では、最高峰の雪山登山、冬山登山をすることができます。
 
 
 
 
 
乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由⑥

白銀の絶景が待っている

晴れた日の乗鞍岳登山のツアーコース終点から先では、広大な白銀の雪原を目にすることができます。
 
 
また、雪に覆われた荘厳な乗鞍岳を目にすることができます。
 
 
シュカブラ(風雪紋)を見ることができたり、真っ白な冬毛の雷鳥に会えることもあります。
 
 
 
 
 
乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由⑦

家から近く、1時間以内で行ける

僕が乗鞍岳を冬山登山の行きつけにしてきた理由の1つが、何と言っても家から近いということです。
 
 
乗鞍岳登山の開始地点となる休暇村乗鞍高原までは、長野自動車道松本インターから約1時間です。※Googleマップのルート検索結果です。
 
 
我が家からは、車で1時間以内の場所です。
 
 
家から1時間以内で、冬でも比較的安全な雪道運転で登山口まで行けるというのは大きな大きな要素です。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由』について、山トークをしてきました。
 
 
①登山開始地点まで割と安全な雪道運転
 
②登山ルートの途中までは割と安全
 
③荒天でもある程度のところまではいける
 
④荒天の場合、諦めがつく
 
⑤北アルプス3000m級である
 
⑥絶景が待っている
 
⑦家から近い
 
 
 
 
標高2702mまでバスで行くことができるので、無雪期は登りやすい3000m級の山とも言われる乗鞍岳。
 
 
※乗鞍岳にある畳平バスターミナルは、日本一高い所にあるバスターミナルと言われています。
 
 
しかし、積雪期になると、北アルプス3000m級の厳しい登山となります。
 
 
それでも、他の3000m級の山々に比べれば、積雪期であっても、乗鞍岳は比較的登りやすい山であると思います。
(雪崩、滑落などのリスクは伴います。)
 
 
加えて、僕の場合は家から近いということがあり、乗鞍岳を冬の行きつけの山としてきました。
 
 
結婚をして、雪山登山は引退しましたが、厳冬期に乗鞍岳に通った日々は、良い思い出になっています。
 
 
午前3時頃から、25kgほどのザックを背負って、一人で、よくもまあ、雪山登山をしていたな~と、我ながら感心をしてます・・・w
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
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休暇村は、日本の国立公園・国定公園などにあるリゾートホテルです。※2023年現在全国35箇所にあります。
 
 
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『冬の乗鞍岳登山(剣ヶ峰)のポイント』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
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ストラップギアでスノーシューをザックに外付け

ストラップギアでスノーシューをザックに外付けしてます【登山・キャンプ用品を束ねるのにも大活躍】

 
 
 
 
 
ストラップギアはスノーシューをザックに外付けするのにうってつけのアイテムです。
 
 
ストラップギアの両端は釣り針のようなフックになっているので、ザックのベルトなどにとても簡単に引っかけることができます。
 
 
 
とにかく簡単にスノーシューをザックに外付けすることができます。
 
ストラップギアでスノーシューをザックに外付け
 
 
『スノーシュー』についてはこちらでブログ投稿をしています
 
 
 
 
 

ストラップギアでスノーシューをザックに外付けする方法

 
 
ストラップギアを引っ張って、スノーシューをザックにくくりつけます。
 
ストラップギアのフックをザックのベルトにひっかけて固定するだけです。
 

 
 
 
 
ストラップギアの長さは、8インチ、10インチ、12インチの3種類がありますが、僕のザックでは8インチのものがスノーシューをザックに外付けするのに適しています。
 
ストラップギアの12インチと8インチの長さを比較
 
上のストラップギアが12インチ、下が8インチです。
 
 
 
ストラップギアの両端のフックはザックのベルトにしっかりと引っかかります。
 
 
外付けしたスノーシューがザックから落ちてしまうということはこれまで1度もありません。
 
 
雪山登山ではインナーグローブになって細かい作業をしていると指の感覚があっという間になくなっていきます。
 
 
そんな雪山でも、ストラップギアがあれば、30秒もあればスノーシューをザックに外付けすることができます。
 
 
ストラップギアは、雪山でインナーグローブになる時間を短縮してくれます。
 
 
 
 

ストラップギアの使い方は無限大

僕はストラップギアを、スノーシューをザックに外付けするために使用していますが、ストラップギアは雪山登山だけでなく、夏山登山やキャンプ、日常生活でも大活躍します。
 
 
 
ストラップギアのフックを、ストラップギア自体の穴に通すことができます。
 

 
 
 
マグカップをザックに外付けすることもできます。
 
ストラップギアでマグカップをザックに外付け
 
 
 
ストラップギアは、何かを束ねたり、吊るしたりといった、スノーシュー以外にもマットをザックに外付けしたり、などなど、その使用用途は無限大と言っても良いと思います。
 
 
 
ストラップギアは、登山、キャンプをはじめとしたアウトドアシーンの様々なシーンに活躍の場がある便利グッズです。
 
 
 
 
 
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アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
今回は、雪山登山でアイゼンをスムーズに装着するためのポイントについて山トークをしていきます。
 
 
 
 
アイゼンは雪山登山の必須装備です。
 
 
 
 
アイゼン無くして、雪山の斜面(ときには氷と化した雪の斜面を)安全に上り下りすることは不可能です。
 
 
アイゼンには簡易的なものから12本爪の本格的なものまでありますが、今回、山トークをする「アイゼン装着時のポイント」は、どの種類にもあてはまります。
 
 
僕は、冬も毎週のように登山をしているので、これまでに少なくとも100回はアイゼンを装着してきました。
 
 
100回以上のアイゼンの装着から実感している、アイゼンの装着時のポイントと携行方法について山トークをしていきます。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

①アイゼンを装着することができるスペースを確認しながら登る。
 
②アイゼンの装着はインナーグローブで
 
③アイゼンはすぐに装着できるようにザックに外付けして携行
 
④アイゼンの装着は風を避けれる場所で

 
 
それぞれの項目について、詳しく記していきます。
 
 
 
 
 
アイゼンをスムーズに装着するためのポイント①

アイゼンを装着することができるスペースを確認しながら登る。

僕も以前はやってしまいがちでしたが、「アイゼンを装着せずに行けるところまで行こう」という考えはしない方が良いです。
 
 
気が付いた時にはザックをしっかりと置くこともままならないような斜面にさしかかっているということになりかねません。
 
 
「アイゼンを付けた方が良いかな~」と思い始めたら、必ず前方を確認することが重要です。
 
 
ザックをしっかりと置くことができ、登山靴にアイゼンを装着することができるだけのスペースがあるかを確認しましょう。
 
 
スペースが無いようであれば、すぐにでもアイゼンを装着した方が良いと思います。
 
 
 
 
 
アイゼンをスムーズに装着するためのポイント②

アイゼンの装着はインナーグローブで

雪山用グローブをしたままでのアイゼンの装着もできないことはないですが、インナーグローブで着脱をした方が圧倒的に早いです。
 
 
雪山用グローブをしたまま、もたつきながらアイゼンを装着していると体温がみるみると奪われていきます。
 
 
インナーグローブでアイゼンを装着していると、手はどんどんと冷たくなっていきますが、スムーズに確実にアイゼンを装着することができます。
 
 
アイゼンを装着するためには行動することを止めねばなりません。
 
 
動いていれば雪山でも体温を維持することができますが、行動を止めると体温は見る見ると奪われていきます
 
 
アイゼンを装着するために行動を止め、体を長い時間寒さにさらすか、手を短い時間寒さにさらすかを考えた場合、後者の方が合理的です。
 
 
 
 
 
アイゼンをスムーズに装着するためのポイント③

アイゼンはすぐに装着できるようにザックに外付けして携行

僕はザックの雨蓋に外付けする形でアイゼンを携行しています。
 
 
雪山では、手がかじかんでしまい、ザックから山道具を出したり、ザックに山道具を入れたりすることすらままならなくなってしまうことがあるからです。
 
 
 
 
ザックの雨蓋の上に外付けしています。
 
アイゼンをザックに外付けして携行
 
 
 
 
カラビナでしっかりと固定しています。
 

 
 
 
山道具をザックに外付けするのを良しとしない考え方もありますが、僕は山道具をザックに外付けするタイプです。
 
 
特に、アイゼンは1回の山行で、何度も着脱を繰り返すケースがあります。
 
 
その都度、その都度、アイゼンをザックから出したり、ザックに入れたりというのは効率が悪いです。
 
 
また、その効率の悪さゆえ、アイゼンを着脱するのが億劫になってしまいます。
 
 
「アイゼンを装着しなくてもなんとかなるか~」が命取りになることもあります。
 
 
アイゼンをザックに外付けすることにより、アイゼンをすぐにでも装着することができるというスタンバイ状態にしておくことができます。
 
 
ちなみに、チェーンスパイクの場合に、一度履いて脱いだ場合は、手首にとおして携行して、しばらく残雪状況の様子を見るようにしています。
 
 
残雪期は、雪が出てきたり、無くなったりを繰り返すことが多いので、手首に通して携行するようにしています。
 
 
チェーンスパイクを手首にとおして携行すれば、チェーンスパイクを履いたり、脱いだりの際にザックを降ろす手間を省くことができます。
 
 
 
こんな感じでチェーンスパイクを手首にとおしています。
 
チェーンスパイクを手首にとおして携行
 
 
 
チェーンスパイクについてはこちらで詳しく投稿しています
 
 
 
 
 
アイゼンをスムーズに装着するためのポイント④

アイゼンの装着は風を避けれる場所で

できればの話ですが、アイゼンを装着する際は、風をよけることができる日向で行うのが良いです。
 
 
ちょっとした岩陰や、山小屋などの建物のそばなど、雪山の身を切り裂く風にさらされることなくアイゼンを装着することができる場所を意識することが大事です。
 
 
 

まとめ アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

①アイゼンを装着することができるスペースを確認しながら登る。
 
②アイゼンの装着はインナーグローブで
 
③アイゼンはすぐに装着できるようにザックに外付けして携行
 
④アイゼンの装着は風を避けれる場所で

 
 
 
 
アイゼンは雪山登山において最も重要な山道具といっても過言ではありません。
 
 
特に上記に挙げた4つのポイントを意識して、スムーズなアイゼンの装着を心がけることが、雪山登山の質の向上につながると思います。
 
 
 
ちなみに、僕が使っているアイゼンはグリベルのG12オーマチックです。(登山靴にコパ(つま先とかかとの溝)がある必要があります。)
 
 
 
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それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
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雪山でガスバーナーを使いミネストローネを調理

雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント』について、山トークをしていきます。
 
 
 
雪山ではガスバーナーの点火などに手間取っていようものなら、手の感覚は着実に無くなっていき、体温も奪われていきます。
 
 
ガスバーナーに点火をする作業など、細かい作業はオーバーグローブを外し、インナーグローブだけの状態ですることになります。
 
 
雪山の低温下でインナーグローブだけになると、手の感覚は刻々となくなっていきます。
 
 
場合によっては思い通りに指を動かせなくなってしまい、バーナー一式をザックの中に戻すことすらままならなくなってしまうことも有り得ます。
 
 
雪山の低温の中で、ロスを無くして着実にガスバーナーを点火するにはどうすればよいか。
 
 
雪山でガスバーナーを使う際に気を付けている6つのポイントをまとめてみました。
 
 
2018年の冬、僕はほぼ毎週、雪山に入り、ほぼ毎回、ガスバーナーを使って簡単な料理をしました。
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いミネストローネを調理
 
 
雪山クッキングの写真を、こちらに掲載しています。
 
僕が愛用している登山用調理器具を、こちらで紹介しています。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすため、僕が気を付けているポイントは以下の6つになります。
 
 
 
①雪を風よけにする
 
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
 
③ガスカートリッジは雪山用を使う
 
④点火はライターでする
 
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
 
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる
 
 
 
6つのポイントについて説明をしていきます。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント①

雪を風よけにする

無雪期の登山では風よけを使用することもありますが、僕の場合、雪山では風よけは使いません。
 
 
一応、無雪期用にリンクを貼っておきます。
 
 
 
ガスバーナーの風よけ
 
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僕の場合、雪山ではガスバーナー用の風よけは使わず、雪を踏み固めて、その上にガスカートリッジとバーナーを置くようにしています。
 
 
そうすることにより、自然と雪が風よけになってくれます。
 
 
イメージ的には雪の穴の中にガスカートリッジとバーナーがすっぽりと入る感じになります。
 
 
そもそもの話になってしまいますが、雪山では風が無いところで調理をした方が良いです。
 
 
雪山の風の中で調理をするのは、現実的には体が耐えられません・・・。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント②

ガスカートリッジにはホルダーをつける

雪の上にガスカートリッジを直に置いた場合、滑ってしまってうまく固定することができません。
 
 
不安定なガスカートリッジの上に水などが入った重みのあるクッカーを置くと、いつひっくり返ってもおかしくない状況になってしまいます・・・。
 
 
ガスカートリッジにホルダーを付けることによって雪の上でもしっかりとガスカートリッジを置くことができます。
 
 
 
ガスカートリッジのホルダー
 
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雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント③

ガスカートリッジは雪山用を使う

低温に強いプロパン、イソブタンが配合されたプリムス最強のガスカートリッジを僕は使っています。その名もウルトラガス。雪山用のガスカートリッジです。
 
 
プリムスには、他にはノーマルガス、ハイパワーガスがありますが、金額的にはウルトラガスが100~200円ほど高いだけです。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント④

点火はライターでする

雪山ではバーナー本体の点火装置はあてにしない方が良いです。
 
歯車を押し、回して着火するタイプのライターがおすすめです。(使い捨てライターで充分です。)
 
ライターを使うためにザックから取り出してから、着火をするまでに雪で濡らさないように注意が必要です。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント⑤

⑤バーナーなどなどに雪をつけないように

いくら雪山用のウルトラガスを使っていようとも、ガスバーナーを雪で濡らしてしまうと点火をするのが非常に大変です。
 
 
点火に手間取っているうちに、雪山の低温で体は冷え、手の感覚もなくなっていきます。
 
 
ガスバーナーと点火用のライターが雪に触れないように、細心の注意が必要です。
 
 
やってしまいがちなのが、クッカーについた雪でガスバーナーを濡らしてしまうというものです。
 
 
クッカーを雪の上に起き、そのクッカーをガスバーナーの上に置いた場合、クッカーの底についた雪でガスバーナーを濡らしてしまいます。
 
 
ガスバーナー、クッカー、ライターは準備段階で雪に触れないように注意をすることが重要です。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント⑥

ガスカートリッジのフタが低温で固まる

雪山の低温でガスカートリッジのフタが固まってしまい、なかなか外せないということがよくあります。
 
 
そんな場合、僕はナイフの背でフタを外すようにしています。
(調理用の小型ナイフを調理道具一式に入れておくと活躍します。)
 
 
雪山ではガスカートリッジのフタが開けづらくなることがあります。
 
 
イワタニプリムスの雪山用ガスカートリッジであるウルトラガス
 
 
空けずらい時はナイフの背で外すようにしています。
 

 
 
 
 
 

雪山でガスバーナーを使いこなすためのまとめ

以上、雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント6つについてでした。
 
①雪を風よけにする
 
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
 
③ガスカートリッジは雪山用を使う
 
④点火はライターでする
 
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
 
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる
 
 
 
 
この中でも特に重要なものが⑤のバーナーなどなどに雪を付けないように気を付けるだと思います。
 
 
雪山用にバーナー関係道具を準備しても、雪で濡らしてしまっては元も子もありません。
 
 
幻想的な雪景色を眺めながら食べる温かい山ご飯。
 
 
雪山の醍醐味の1つでもあると思います。
 
 
雪山クッキングは、指の感覚が無くなっていくタイムリミットとの戦いだと思うので、手早くガスバーナーに点火をすることが大事だと思います。
 
 
 
 
 
『僕が登山で使用している調理器具』を、こちらで紹介しています。
 
 
 
 
 
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