百名山登山のノウハウ 詳細」カテゴリーアーカイブ

日帰り登山について【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登達成)】

 
 
 
 
 
日本百名山の100座全てを日帰り登山した日帰り登山マスターの僕が、『日帰り登山』につて考えてみました
 
 
 
テント泊での縦走をしたり、山仲間と和気あいあいと登る山行ももちろん好きですが、僕の山行スタイルとしては、単独での長距離日帰り登山が圧倒的に多い山行スタイルであり、最も好む山行スタイルです。
 
 
日本百名山の完登を目指すのであれば、自分が最も好む山行スタイルで挑戦したいと思い、ひと夏で日本百名山の全山を日帰り登山するという挑戦を計画しました。
 
 
日本百名山で最も日帰り登山が困難だった畑薙ダムからの赤石岳・悪沢岳。(畑薙ダム~椹島も自転車は使わずに徒歩で往復しました。)
 
 

 
 
 
 
 

長距離の日帰り登山を好む理由

目的地が遠ければ遠いほど、目的地に辿り着くために、登山口へと戻るために、強い意志を持つ必要があると思います。
 
 
登山日の朝に目覚めたとき、遥か彼方にある山頂、遥か彼方にある目的地を思い描き、その場所へと向かう意志を固めることにより、自然と気持ちが高まります。
 
 
登山口に立ちスタートをしてからも、遥か彼方にある目的地を目指し強い意志を持ち続ける必要があります。
 
 
強い意志を持ち、目的地を目指し全身全霊をかけている山での時間。
 
 
山というシビアな自然環境下で、自分で掲げた目標を達成するため、全身全霊をかけている時間。
 
 
僕にとっては、長距離の日帰り登山の時にしかない、充実した時間です。
 
 
 
 
 

もったいないと言われるけれど

山頂でお話をさせてもらう方に、
 
 
「日帰りなんてもったいなですよ~。」
 
 
と言われることが多々ありますが、単純に山頂に滞在している時間だけを考えるとすると僕は登山者の中で長い方だと思います。
 
 
僕よりあとに山頂にやってきた登山者が、僕よりも先に下山していくという光景をよく目にします。
 
 
というか、僕よりも長い時間、山頂にいる登山者はあまり見かけません。
 
 
しかしながら、確かに日帰りではもったいないと思うこともあります。
 
 
あとは、日帰りができるということは、その気になればいつでも来ることができる場所ということにもなるので、他の登山者に比べるとそれほどもったいない感を持たないということと、
 
 
もったいないと思うからこそ、また来たい、また来ようと思えるのかなと思います。(そんな訳もあって、毎年のように北アルプスの同じ山域にばかり登っているのだと思います。)
 
 
 
 
 

日帰り登山にないもの

夕焼け、星空、朝日を眺めること、テント場や山小屋で過ごす夜の時間は日帰り登山にはありません。
 
 
星空と朝日は夜明け前からの登山で見れることもありますが、山泊をして、稜線の空気に体がなじんでいる状態で見るものとは別物だと思っています。
 
 
ちなみに、日帰り登山にない最も大きなものは、稜線で飲むビール、ほろ酔い時間だと思っています。
 
 
 
 
 

日帰り登山にあるもの

僕にとって日帰り登山の最大の魅力は、自分の持っている力、スタミナを、程よい加減で出し切ることができることにあります。
 
 
また、日帰り登山と山泊では、山行中のスピード感、疲労感は異なり、スピード感、疲労感が異なれば、例え同じ山景色を見たとしても、違ったものに見えると思います。
 
 
長距離の日帰り登山では1日の間に沢山の山景色を目にすることができます。
 
 
ワンシーン、ワンシーンを見ることができる時間は短いですが、短いがゆえに目と心にしっかりと焼き付けようという気持ちになります。
 
 
また、中でも心拍数が高い状態、アドレナリンが出ている状況で見る感動的な景色は、例え目にする時間が短くとも、しっかりと目に焼き付けられることができるように思います。
 
 
 
 
 

幻を見ていたのではないかとも思える非日常感

日常生活から考えると、ホームマウンテンとはいえ、遥か彼方にある北アルプス奥地の目的地。
 
 
長距離の日帰り山行を終え、家に戻ったとき、本当につい半日ほど前まで、3000m級の稜線にいたのだろうかと思う時があります。
 
 
しかし、目を閉じるとまさに走馬灯のように流れる、その日に目にした様々な山景色。
 
 
デジカメのSDカードに撮りためられた数百枚におよぶ山写真。
 
 
高い旅費を払い、数千キロ離れた場所まで行かずとも、平地から見上げることができる場所に広がっている非日常の世界。
 
 
日帰り登山では、その、非日常感、非現実感がより際立つように思います。
 
 
 
 
 

長距離の日帰り登山とは

あくまで僕にとってですが、長距離の日帰り登山とは、非日常、非現実感を味わうことができ、自分の力を程よい加減で出し切ることができる山行形態だと思います。
 
 
あとは、現実的な話ですが、週末の土日を2日間とも山にいると、色々と平地での用事を済ますこともできないので、1日を登山、1日を用足しにという過ごし方をすることが多くなっております。
 
 
 
 
 
日帰り登山についての書籍
 
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『日本百名山の登山ノウハウ』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

単独登山(ソロ登山)について【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登)】

 
 
 
 
 
日本百名山の98座を単独登山した、自称ソロ登山(単独登山)マスターの僕が、単独登山について考えてみました
 
 
 
普段の山行では、山仲間と登ったり、SNSで親交のある方々と登らせてもらうこともありますが、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』では、皇海山(すかいさん)と雨飾山以外は全て単独で登りました。
 
 
皇海山(クラシックルート)のみ、背丈以上の笹薮こぎ箇所があったので山仲間に同行をお願いしました。
 
 
百名山完登を達成した雨飾山では、写真撮影のために山仲間についてきてもらいました。
 
 
 
 
 

単独登山のリスク

単独登山をしていて最も最悪な事態は、ひと目につかない場所への滑落や、人が足を踏み入れない場所に道迷いをしてしまうケースです。
 
 
最悪の場合、永遠に見つけてもらえないことになります。
 
 
また、単独登山では、もし万が一、救助が必要な状況(動けない状況)に陥った場合、複数人での登山に比べ救助要請に時間がかかります。
 
 
単独登山では、複数人での登山に比べて窮地に陥った場合のリスクが高まりますが、単独登山におけるリスクをしっかりと胸に刻み、危機感と緊張感をもつことによりリスクを低めることができると思っています。
 
 
 
 
 
 

単独登山の良さ

登山前の計画、登山中の判断など、すべてを自分で行うことになります。
 
 
また、自分の安全の確保、自分の命に対する責任がすべて自分の実力、判断にかかってきます。
 
 
自分の安全確保のために感覚を研ぎ澄まし、自分の力と自分の判断のみにより目的の場所まで行き、登山口までもどってくる山行。
 
 
それゆえに、無事に登山口まで戻れた時は、複数人登山にはない達成感があると思っています。
 
 
 
 
 
 

単独登山で人恋しくなるとき

夜明け前のまだ暗い登山道を1人で歩いているときは、寂しさというよりも恐怖心から、誰か一緒に歩いてくれる人がいればよいのにな~と思うときがあります。
 
 
夜明け前の登山道は、1人で歩くのと数人で歩くのでは安心感が全く違います。
 
 

 
 
また、ライチョウやリスなどの動物に遭遇したときや、目の前に絶景が広がっているときは、感動を共感できる人がいればいいのにな~と思います。
 
 
うらはらな感情として、貴重な遭遇、絶景を独り占めしていることに喜びを覚えたりもしますが。
 
 
僕は基本的に早い時間帯から、速いペースで登山をするので、登山者が少ない時間帯の山行が多いですが、時々、登山者が多い時間帯の山行になることもあります。
 
 
人が少ない山中に一人でいるときはそれほど寂しさを感じることはありませんが、人が多い山頂などに単独でいるときは孤独感を覚えます。
 
 
自分以外は誰もいない、夜明け前の真っ暗な登山道、自分以外は誰もいない、暴風雨吹き荒れる稜線にいるときよりも、
 
 
楽しそうにしている登山グループが沢山の中、単独でいるときの方がさみしさを覚えます・・・。
 
 
 
 
 
 

それぞれにそれぞれの良さが

一人旅には一人旅の良さが、複数人での旅行には複数人での旅行の良さがあるように、山旅においてもそれは同じだと思います。
 
 
ただ、山での単独行にはリスクが伴うので、そのことをしっかりと胸に刻み、経験とトレーニングを十分に積んでから、1人での山旅に臨む必要があると思います。
 
 
 
 
 
『日本百名山の登山ノウハウ』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 

日本百名山登山の節約術について【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で達成)の経験から】

 
 
 
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』に挑戦をした時の、経費節約術についてまとめてみました。
 
 
 
 
 
厳密に言うと、節約術というよりは、楽天経済圏を有効活用して、ポイントを経費にあてるという形になります。
 

 
 
 
 
 

交通費の節約術

日本百名山を巡るにあたっては、高速道路をフル活用しました。
 
 
そして、高速道路を利用する際には夜間割引マイル登録を有効に利用して節約をしました。
 
 
高速道路料金の節約については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 

楽天カードでの費用支払いの一元化とポイントの有効活用

百名山登山挑戦中の支払いは、とにかくできるものについてはすべてクレジットカード(楽天カード)で支払いました。(コンビニなどでの買い物の支払いも含め。)
 
 
僕は百名山登山に挑戦をする前から、買い物をするときや料金等の支払いが必要な時は、可能なものはすべてクレジットカード(楽天カード)を利用するようにしています。
 
 
楽天カードは100円の支払いにつき原則1ポイントが付与されます。
 
 
例えば、1万円の支払いをカードですると100ポイントが付与されます。
 
 
そして、このポイントは楽天市場で1ポイント1円として使用することができます。
 
 
また、楽天市場においては、通常100円の支払いでで1ポイントの付与のところが、商品、購入ストアによっては10倍付与されるケースもあります。
 
 
また、楽天市場には送料が無料の商品、ストアも結構あるので、僕は好んで楽天市場を利用しています。
 
 
クレジットカード(楽天カード)で各種支払いをした際に付与されるポイントを使って、楽天市場で買い物をするということになります。(もちろん、ポイント払いよりもクレジット払いの方が圧倒的に多いです。)
 
 
そして、楽天市場で買い物(クレジットカード払い)をすると、中には通常のカード支払いの10倍のポイントが付与される商品があるというメリットがあります。
 
 
ちなみに、僕は新たに購入する登山装備や、消耗品(テーピング)などはすべて楽天市場で購入をするようにしています。(登山用品以外のものも楽天市場で購入することが多いです。)
 
 
 
楽天カード
 

 
 
 
 
 

高速道路のETCカードも楽天カードで

楽天カードにはETCカードもあるので、僕は高速道路料金の支払いも楽天カードでしています。
 
 
クレジット払い(楽天カード)と同様に、高速道路料金の支払いも100円につき1ポイントが付与されます。
 
楽天ETCカードHPはこちらから
 
 
 
 
 

楽天トラベル

正直、詳しいシステム、ポイントの相互利用のルールは把握していませんが・・・。
 
 
楽天は、楽天市場だけでなく、楽天トラベルもあるので、それなりにポイント利用の互換性があると信じております。
 
 
百名山登山ではビジネスホテルに47泊しましたが、予約は楽天トラベルで行い、支払いは楽天カードでしました。
 
 
47泊というとんでもない宿泊日数だったので、ものすごい勢いでポイント(楽天トラベル内)がたまり、たまったポイントだけで1泊分の支払いができてしまったことも何度かありました。
 
 
楽天トラベル
 

 
 
 
 
 

楽天について要約すると

買い物は楽天市場で行い、ホテルの宿泊予約は楽天トラベルで行う。
 
 
双方の支払いは楽天カードで行う。
 
 
また、ETCの支払いは楽天ETCカードで行う。
 
 
楽天市場と楽天トラベルのポイントの互換性はよくわかりませんが・・・、山旅に必要な買い物、宿泊予約、支払いを楽天に一元化することにより、効率的にポイントをためることができ、効率的にポイントを利用することができたのだと信じております。
 
 
 
 
 

節約すればよかったこと

百名山登山の総費用は、おおむね、考えていた金額以内におさめることができました。
 
 
無駄遣いをしたことも無かったはずですが、反省点としては、特に百名山登山に挑戦中の前半で、自動販売機の飲み物代がかなりかさんでしまったということがあげられます。
 
 
挑戦中盤からはスーパーでペットボトル飲料をまとめ買いして車に積んでいましたが、もっと早くからそうしていれば良かったなと思っています。
 
 
下山直後のキンキンに冷えた自動販売機のコカ・コーラは必要経費としても、
 
 
お風呂上がりの飲み物や、車で移動中の飲み物は最初からスーパーでまとめ買いをすればよかったなと思います。(その気力も無いほどに、登山と移動に追われ多忙ではありましたが。)
 
 
ご存じのように、スーパーと自動販売機では、500mlペットで金額が倍も違う商品もあるので。
 
 

節約よりも大事なこと

今回の挑戦は節約をすることが目的ではなく、日本百名山をすべて日帰り登山するということが目的でした。
 
 
従って、節約をするために気力、体力を消耗するのは本末転倒であり、体力の回復、体のケア、コンディションの維持を節約よりも重要視しました。(そのように言い訳をすることによって甘々になってしまったというきらいもありますが・・・。)
 
 
経費をかけないということを重要視するのであれば、登山口駐車場で車中泊をするというのが最も経費を抑えることができる術だと思います。(登山口といえども夏場は暑くて車中泊どころではない気もしますが・・・。)
 
 
 
 
 
 
『百名山を完登するためにかかった総費用』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『日本百名山の登山ノウハウ』を、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 

世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金の領収書

日本百名山を完登するのにかかった総費用について【日本百名山全山日帰り登山 146日間で完登】

 
 
 
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』にかかった、総費用を出してみました。
 
 
 
 
 
ちなみに、費用は全額自腹です(挑戦に際し、サポートは受けていません)。
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』は、2017年の6月5日から10月28日までの146日間で、日本百名山の100座全てを完登した挑戦になります。
 
 
世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金の領収書
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』の概要などについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
ザックリとしかだすことができませんが、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』に要した総費用(生活費や装備品購入費なども含んだ費用)は、150万円以上200万円以下だと思います。
 
 
 
 
 
感覚的には総額で160万円前後が費用としてかかったのではないかなと思います。
 
 
 
 
 

百名山登山に挑戦中のクレジットカード支払い総額

挑戦中の支払いは基本的にすべてクレジットカード(楽天カード)で行いました。(楽天ポイントが貯まるので。)
 
 
楽天カード
 

 
 
 
単純に6月分カード利用額~10月分カード利用額を合計すると、(ひと夏での日本百名山全山日帰り登山は2017年6月5日から10月28日まで行いました。)
 
 
カードの総請求額は130万円ほどです。
 
 
もっととんでもない金額になるのではないかと、ドキドキしながら計算してみましたが、予想の範囲内の金額でした。
 
 
 
 
 

クレジットカード払いができなかった項目

思い当たるところでは、下記が現金でしか支払うことができなかった項目です。
 
 
・コインランドリー
 
・お風呂代
 
・ジュース代(自動販売機)
 
・マイカー規制区間のバス(乗り合いタクシー)の料金
 
・登山口有料駐車場
 
・登山口までの有料道路(一部)
 
・山の中の有料トイレ など
 
 
感覚的なものですが、現金払いの総額は30万円ほどではないかなと思います。
 
 
 
 
 

カード払いと現金払いの総額

上述した通り、現金とカード払いを合算した費用は、なんだかんだで160万円前後ではないかなと思います。
 
 
 
 
 

思い浮かぶ支出項目(恒常的)と各項目のざっくりな金額

ほぼ毎日、支払いが必要だったものをピックアップしてみました。
 
 
ビジホ宿泊代(47泊分) : 1泊8,000円前後として合計約37万6千円
 
ネットカフェ代(15泊分) : 1泊2,000円前後として合計約3万円
 
ガソリン代(25,000km分) : 燃費が1ℓで20km、ガソリン代が1ℓで140円として合計17万5千円
 
高速道路代(日本全国を移動) : ETCマイレージサービスの利用履歴より合計約24万円
 
コンビニ(朝食) : 1食500円として100日間で5万円
 
コンビニ(昼食) : 1食500円として100日間で5万円
 
食事処(夕食) : 1食1,000円として100日間で10万円
 
お風呂代 : 1回1000円として100日間で10万円
 
コインランドリー : 洗濯と乾燥で1回1,000円として100日間で5万円
 
 
※不定期にかかった費用の中ではフェリー代が合計7万円強と高額になりました。
 
 
必ずしも毎日支払いをしたとは限りませんが、上記を合計すると、約124万円となります。
 
 
この金額に不定期にかかった費用(消耗品的要素のある登山装備など)を加えると、約160万円になるのではないかなと思います。
 
 
ただ、カードの支払い額には百名山登山以外の支払いもあったりするので、あくまでもざっくりな金額です。
 
 
百名山登山と挑戦期間中(5ヶ月間)の生活を含めた総費用で、160万円ほどを要したというのが落としどころです。
 
 
 
 
 

総費用の詳細な分析は・・・

レシートとカード利用明細はすべて保管してありますが、時間の都合上、レシートを元に経費を分析する日が来ることは無いと思います。
 
 
カード明細を見れば、ガソリン代がいくらかかったかなどを正確に算出することもできますが、それをする日もやってくることは無いでしょう。
 
 
 
 
 

間接的にかかる費用

もし、無職になってなんらかの挑戦をしようとすると、年金、社会保険、地方税などの個人での支払いが必要になります。
 
 
会社勤めをしていれば、上記一式は基本的には給料から天引きをされます。
 
 
しかし、無職になると、収入がない状況で支払いをしなければならないので、非常に金額に重みを感じます。
 
 
支払い用紙を持参して、コンビニ窓口などで現金払いをするので、本当に金額に重みを感じます。(年金等は指定口座からの自動引き落とし(カード払い扱い)も可能です。)
 
 
税金、社会保険、年金など諸々の算出額は地方自治体によって違うようなので、厳密な数字をここで示すことはできませんが、一式で、月最低5万円は必要になると考えるのが無難です。(月5万だとすると、5ヶ月間で25万円となります・・・。もっと支払ったような気もしますが。)
 
 
あとは、挑戦終了後にすぐに就職ができるわけではないので、就職するまでの生活費も念頭に入れておく必要もあります。
 
 
 
 
 

総費用額を見て思うこと

今回の挑戦では150万円以上の高額な費用がかかったわけですが、間違いなくお金以上の価値があったと思っています。
 
 
また、もし仮に、仕事をしながら週末や連休を利用して100名山の完登を目指すとなると、100名山を登り切る時には200万円を超えるのではないかなと思います。
 
 
その都度の交通費が必要になってくるので、それに付随して食費やら宿泊費やらがかさんでくると思います。
 
 
 
 
 
総じていえば、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』では、集中的に日本百名山に登ったので、百名山を完登するために必要である、時間、お金ともに大きく節約をすることができたのではないかなと思います。
 
 
 
 
 
挑戦中の節約術については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
日本百名山の登山ノウハウについて、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 

日本百名山を短期間で完登しようと思った理由【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登) 】

 
 
 
 
 
今回は、『短期間での日本百名山完登に挑戦をした理由』について、山トークします。
 
 
僕は2017年の6月5日から2017年10月28日までの146日間で、日本百名山の全ての山を日帰り登山しました。
 
 
『挑戦達成の軌跡』は、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
無職となり、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』に全てを捧げた2017年夏
 
 
 
 
 
僕は2012年の7月の富士山登山で本格的な登山を初め、「ひと夏での日本百名山全山日帰り登山」に挑戦した2017年の夏は、登山を始めてから6年目の夏でした。
 
 
登山を始めてからの6年間、単独での長距離の日帰り登山を中心に山行経験を重ねてきました。
 
 
登山を始める前からランニングを趣味としており、ハーフマラソンなどのレースに出場していたので、体力はそれなりにありました。(1キロを4分~4分30秒ほどで走るレベルでした。)
 
 
山行歴を振り返ってみると、登山を初めて2年目には意外にも、槍ヶ岳新穂高ルートの日帰り登山に挑戦・達成をしていました。
 
 
3年目には剱岳早月尾根の日帰り登山と、金鳥居(吉田口1合目より10kmほど手前)からの富士山剣ヶ峰日帰り登山をしました。
 
 
その後、山行を重ねる中で感じていたことは、槍ヶ岳、剱岳、金鳥居からの富士山の日帰り登山を初めて計画した時が、登山歴の中で最もワクワクしていた時だったのではないかということです。
 
 
山における自分の実力が自分自身でまだ計りきれていない状態で、日帰りが困難とされるルートに挑戦するということ。
 
 
未知数である自分の実力。
 
 
自分にとって未知の領域である長距離ルート。
 
 
2年目の夏に槍ヶ岳日帰り登山に成功すると、翌年の夏は、剱岳早月尾根登山と金鳥居からの富士山日帰り登山に挑戦しようと決めました。
 
 
そして、翌年の夏の挑戦に向け、冬の間は日々、ランニングに励み、里山を何往復もするなどのトレーニングをしながら、夏山シーズンがやってくるのを待ち焦がれていました。
 
 
ランニングが苦しい時、里山トレーニングが苦しい時、苦しい中で踏み出す一歩一歩が、剱岳の頂に、富士山の頂に続いているんだと言い聞かせていました。
 
 
登山歴が浅い中、翌年の夏の挑戦を思い描き、ワクワク感と高揚感の中で過ごす日々は、僕の登山歴の中でも格別の日々でした。
 
 
もちろん今でも、登る山を決めてから実際に登り始めるまで、登山前のワクワク感や高揚感はあります。
 
 
しかし、登山を初めて間もない頃のような、自分にとって未知の領域に挑戦する前のワクワク感、高揚感に及ぶことはないように思います。
 
 
槍ヶ岳も剱岳も富士山も、今となっては毎年の恒例登山となりました。
 
 
「難易度が高いと言われることへの挑戦」から「恒例行事」となることにより、登山前、登山中のアドレナリンの分泌量も減っていきました。
 
 
 
どのような挑戦を計画すれば、今の自分にとって最もワクワクし、登山を始めたばかりの頃のように高揚することができるのか。
 
 
自分の実力を最大限に発揮することにより、初めて達成することができる挑戦はないだろうか。
 
 
そんな挑戦を考えたときに思い浮かんだのが、短期間での日本百名山全山日帰り登山でした。
 
 
2016年までの登山歴の中で、日本百名山の中でコースタイムがトップレベルの長さである、鷲羽岳・水晶岳(新穂高ルート)の日帰り登山を2回経験していました。
 
 
どの日本百名山であっても日帰りをすることは問題ないであろう実力がある状況。
 
 
日本百名山全山日帰りの達成者は何人もいるという状況。
 
 
挑戦の難易度を上げること、また、あまり達成者がいないことへ挑戦をするということを考えたとき、思い浮かんだのが「ひと夏での日本百名山全山日帰り登山」でした。
 
 
日本百名山全山日帰り登山は、達成できる登山者はいくらでもいます。
 
 
しかし、仕事を辞めて無職になるという覚悟を持ち、全身全霊をかけて、短期間で日本百名山全山日帰り登山に臨む登山者は、過去、現在、未来においてもそうはいないだろうと考えました。
 
 
裏を返せば、そこまでして挑戦しようと思う人がいないということでもありますが。
 
 
元々、転職を考えていたということと、結婚をしていないというのも大きなポイントでした。
 
 
本来であれば転職先を見つけてから退職するのがセオリーですが・・・、
 
 
逆に言えば、一世一代の挑戦をするには良い機会でした。
 
 
また、前職の仕事自体にはとてもやりがいを感じており、いつ辞めるかということを決めあぐねていました。
 
 
夏にしかできない挑戦をきっかけとし、退職日を決めたという側面もありました。
 
 
筋金入りの登山者になってくると、登りたい山を犠牲にして、もっと登りたい山に登るという状況になってくると思います。
 
 
僕の場合、松本市在住なので、日本中の登山者が憧れる北アルプスが我が家から最も近い山域です。
 
 
日本中の色々な山に登りたいという気持ちよりも、いつも生活の中で見上げている北アルプスに登りたいという気持ちの方が先行します。
 
 
生活の中でいつも見上げている北アルプス、北アルプスの山頂から見える別の北アルプス。
 
 
毎年、北アルプスに登っているうちに、あっという間に夏は終わってしまいます。
 
 
転職という、人生の中でそうはないであろうターニングポイント。
 
 
全身全霊をもって挑戦する一世一代の挑戦。
 
 
2017年の夏だけは、いつも見上げている山への登山を犠牲にして、日本全国の百名山に登ってみよう。
 
 
日本全国を挑戦のフィールドとし、日本全国の百名山の頂を目指す山旅をしてみよう。
 
 
そう心に決め、2017年夏を、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』に捧げることにしたのでした。

 
 
 
 
 
『日本百名山の登山ノウハウ』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
日本百名山の登山ルートやコースタイムなどを調べるには、山と渓谷社の「日本百名山地図帳」が大活躍しました。(詳細はこちらでブログ投稿しています。)
 
 
「日本百名山地図帳」
 
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山と渓谷社の日本百名山地図帳

日本百名山全山日帰り登山 100座を登った順番の決め方と経路について【146日間で完登】

 
 
 
 
 
ひと夏での日本百名山全山日帰り登山2017では、日本百名山を146日間で完登しました。(100座すべてに登頂。)
 
 
日本百名山の完登を目指すにあたり、登る山の順番は、自分なりに意図をもって組み立てました。
 
 
このブログ投稿では、どうやって日本百名山を登る順番を決めたか、日本百名山を登る順番を決める要因はどんなものだったのか、について説明をしたいと思います。
 
 
「ひと夏での日本百名山全山日帰り登山」についてはこちらで詳しく投稿しています。
 
 
 

百名山を登る順番を決める前の下準備

登る順番を考えるうえで、まずは、どの都道府県にどの百名山があるのかを完璧に覚えました。
 
 
覚える際に利用したのが、「日本百名山地図帳」でした。
 
 
この本のおかげで、スムーズに日本百名山の100座全てが位置する場所と位置関係を頭に入れることができました。
 
山と渓谷社の日本百名山地図帳
 
 
日本地図に1から100までナンバーが振られています。下段に各ナンバーがどの山なのかが記載されています。
 

 
 
何度もノートに書いて試験勉強のように暗記をしました。
 
 
余談ですが、改めて日本百名山は長野県界隈に集中していることを実感します。
 

 
 
 
「日本百名山地図帳」 山と渓谷社
 
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日本百名山全山日帰り登山のざっくりな経路

日本全国に点在する日本百名山を、連日の登山による疲労、平地での宿泊、平地の車移動などを、考慮した上で最も効率的に登れるだろうと考えたのが下記の経路でした。
 
 
①自宅のある松本市から屋久島(宮之浦岳)に向かいながら道中の百名山の約半数に登る。
 
②屋久島から松本市に戻りながら①で登らなかった道中の百名山に登る。
 
③松本市から北海道に向かいながら道中の百名山の約半数に登る。
 
④北海道の百名山9座に登る。
 
⑤北海道から松本市に戻りながら③で登らなかった道中の百名山に登る。
 
⑥北アルプスに登る。
 
⑦南アルプスに登る。
 
⑧ラストの雨飾山に登る。
 
 
実際に百名山を登った順番はこちらで投稿しています。
 
 
ひと夏で日本百名山の全ての山に登るためには、山に登らない日を極力、作りたくなかったので、数百キロにわたる車の移動をあまりしないようにしました。(車の移動だけに1日を費やすということをしたくありませんでした。)
 
そのために、九州や北海道に向かう際は、松本に戻る際に登る山をバランスよく残すように心がけていました。
 
 
 
ひと夏での日本百名山全山日帰り登山に際して作成したGoogle Map
 
完璧なものではないですが、日本百名山のすべての山の山頂と、自分が登ろうと予定したルートの登山口をGoogle Mapにマークしてあります。(挑戦前に作成しました。)
 

 
山から山への車移動の経路検索はGoogle Mapが便利でした。
(食事処、お風呂、宿泊地なども同時に調べたため。)
 
 

登る順番を決めた最大の要因

ひと夏での日本百名山全山日帰り登山は2018年6月5日からスタートしました。
 
 
6月といえば、北アルプスをはじめとした3000m級の日本百名山には確実に残雪があります。
 
 
東日本の山にも残雪があるだろうと予測しました。
 
 
西日本の百名山は「日本百名山地図帳」で登山適期が5~6月からとなっている山が多く、万が一、雪があったとしても軽アイゼンがあればなんとかなるだろうと考えました。
 
 
僕は雪山登山もしますが、日本百名山全山日帰り登山では、極力、雪のある登山道を歩きたくなかったので、残雪がないであろう西日本の山々から登るよう計画を立てました。
 
 
登山適期を参考にしたのは、上述している「日本百名山地図帳」です。
 
 
残雪が無いであろう山域から登る作戦は功を奏し、記憶している限りでは西日本、東日本の日本百名山ともに、軽アイゼンをつけての登山はなかったと思います。
 
 
ひと夏での日本百名山全山日帰り登山で軽アイゼンを使ったのは、白馬岳の白馬大雪渓(万年雪)だけだったと思います。
 
 
鳥海山(山形県・秋田県)には雪渓(万年雪)がありましたが軽アイゼンは使いませんでした。(僕は軽アイゼンは使用しませんでしたが、使用している登山者が多かったです。)
 
 

不安があった北海道の山々の登山は8月に予定

僕の体感として、最も登山がしやすい時期というのが8月なので、登山に際し最も不安があった北海道の山々を8月に登るように日程調整をしました。(北海道の山にはヒグマが生息しているなどの理由)
 
 
なぜ8月が良いかというと、8月は最も気温が高いので低体温症のリスクが減るということがあげられます。(逆に熱中症のリスクが高まりはしますが。)
 
 
また、8月は登山者が多い時期なので、何かと心強いです。(特に登ったことがない山域では他の登山者の存在は心強いです。登り慣れている山は登山者が少ない方が良いですが・・・。)
 
 
沢山の人が山に入るということは、冬の積雪、雪解けなどにより動かされた登山道上の浮石なども安定、または撤去され登山道が歩きやすくなります。
 
 
また、山小屋の方などによる登山道整備が進み、登山道上に伸びた木の枝や笹などを刈ってくださってあることもあります。
 
 
ちなみに、北海道の日本百名山9座の登山は、8泊9日で完登しました。
 
北海道の日本百名山9座を8泊9日で踏破した登山レポートはこちらです。
 
 

北アルプスと南アルプス

残雪がある時期の北アルプス登山を避け、北海道登山を8月にした結果、北アルプスと南アルプスは9月、10月に登る運びとなりました。
 
 
僕のホームである北アルプスには10月にも何度も登っているので、終盤になったとしても焦らずに登ることができる自信がありました。(10月の北アルプスは気温が0度以下になることも多く、降雪の可能性も出てきます。)
 
 
南アルプスは、南部の山々(塩見岳、赤石岳、悪沢岳、聖岳、光岳など)は登ったことがなく、不安がありましたが、10月下旬になってもなんとかなるだろうと高をくくっていました。(登山適期を見ると北アルプスよりも遅い時期までが登山適期となっていたので。)
 
 
登ったことがあるけれど登山適期が短い北アルプスを優先して登ることにし、登ったことがないけれど登山適期が長い南アルプスを百名山登山終盤に登ることにしました。
 
 
この選択は結果的には良かったと思います。
 
 
終盤の南アルプス登山(10月)でもかなり寒かったので、北アルプスはさらに寒かったはずです。
 
 
ただ、10月中旬ともなると南アルプスは営業小屋は営業期間外となっており、他の登山者もいないに等しかったので、広大な南アルプスに自分一人だけしかいないという、リスキーな状況での登山となってしまいました。(10月であっても北アルプスの方が南アルプスよりも登山者が多いと思います。)
 
 

日本百名山完登の達成の山として雨飾山を選んだ理由

単純に登りやすそうだったからというのが雨飾山を百座目に選んだ理由です。
 
 
登山日が後ろ倒しになったとしても、雨飾山には我が家から車で1時間30分ほどで登りに行くことができ、10月下旬になっても降雪の可能性が低いと考えました。
 
 
ちなみに、これまで雨飾山には1度も登ったことがありませんでした。
 
 
我が家から1時間30分というと、槍ヶ岳、穂高岳、北アルプス裏銀座の玄関口である新穂高までいくことができるので、同じ1時間30分をかけるのであればどうしても新穂高に足が向いてしまいます。
 
 
逆に言えば、1時間30分かけてまで行こうと思わないのが雨飾山でした。(北アルプスに比べて楽に登れてしまう山なので。)
 
 
つまり、時間をかけて登山口まで行く割には、物足りない山、楽に登れてしまう山というのが雨飾山のイメージでした。(僕的には2往復してちょうど満足な感じです。)
 
 
楽な山であれば登るのが10月下旬になっても大丈夫だろうと考えたのでした。(日本百名山地図帳でも11月上旬までが登山適期となっていました。)
 
 
楽な山ではありますが、雨飾山は日本百名山の完登達成の山としてメモリアルな山となりました。
 
 

さいごに

計画をした登山順序、経路はおおむね狙いが的中し、効率的に日本百名山を回ることができたと思います。
 
 
ただ、全長約3000kmの日本列島に対し、今回の百名山登山での車の走行距離は23000kmを超えたので、日本百名山を登るための最短経路だったとは言えないと思います。
 
 
我が家を出発して我が家に戻るまでを今回の日本百名山登山の挑戦としたので、車での距離が伸びたのは致し方ありませんが、一連ですべての百名山を登るのであれば、屋久島の宮之浦岳を1座目とし、北海道の利尻山を100座目とするのが、最も効率的な百名山の巡り方だと思います。
 
 
しかしながら、よくよく考えると、屋久島の宮之浦岳を6月にスタートしたとしても、北海道の百名山までたどり着くのは9月、10月になると思います。
 
 
9月、10月に幌尻岳(北海道)の渡渉をするのはかなりリスキー(水温が下がるため)だと思いますし、幌尻岳以外でも北海道の山々は気温が低くなります。(夏山シーズン最終盤に北海道の山々を登るというのはやはりリスクが高いと思います。)
 
 
日本百名山の完登(無雪期ワンシーズン)は、一筋縄ではいかない山旅だなと改めて思うのであります。
 
 
 

追記 仕事をしつつ日本百名山を完登するには

仕事をしつつ日本百名山を完登するには、やはり5年、10年はかかると思います。
 
 
大部分の百名山が遠征登山になるかと思いますが、夏休みや連休に有給などをつなげてコツコツと登っていくのが一般的だと思います。
 
 
移動にかかる時間と経費、宿泊にかかる経費をどこまで許容するのか、できるのか。
 
 
また、山泊をしてじっくりと登山をするのか、ピークハントのみと割り切って速攻登山とするのかで、百名山登山と言っても様々なスタイルがあるはずです。
 
 
普段なかなか行くことの無り地域への遠征登山では、登山と絡めて観光もできればベストだと思います。
 
 
日本百名山の完登には様々なスタイルがあるかとは思いますが、どんなスタイルであっても共通をすることは、百名山を完登するという意志とモチベーションを持ち続けることが大事だということです。
 
 
百名山完登への意志とモチベーションを持ち続けるためには、登るのが楽しみな山と、言い方は悪いですが消化試合的な山とをバランスよく登るのがポイントかと思います。
 
 
登りたい山から手あたり次第に登っていくと、消化試合的な山ばかりが残ってしまい、なかなかモチベーションも上がりにくくなってしまうかなと思います。
 
 
メインディッシュばかりではなく、箸休め的な山を随所に挟むことによって日本百名山の山旅にもアクセントが加わるかなと思います。
 
 
登る山が100座もあると、登るのが楽しみな度合いが大きい小さいは必ず出てきます。
 
 
難易度も登山所要時間もピンからキリまである日本百名山ですが、一座一座を、計画段階から楽しんで臨むことが日本百名山完登を成し遂げるためには一番大切なことだと思います。
 
 
 
 
 
日本百名山を登った実際の順番と100座全ての登山所要時間をこちらで掲載してます。
 
 
 
日本百名山は、小説家であり登山家であった深田久弥により選定されました。
 
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僕の登山装備(登山ウェア含む)をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 
日帰り登山のノウハウをこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 

登山後の入浴(温泉など)について【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登)】

 
 
 
 
 
 
登山後の入浴(温泉)は確実に足のケア、体のケアに効果があります。
 
 
 
わざわざ言うまでもないことだと思いますが、普段の登山でも実感するところであり、百名山登山を通じても実感しました。
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登)』の概要などについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
登山と温泉とをセットにしている登山者が大半だと思いますが、わたくし、百名山登山の直前までは登山と温泉をセットにしていませんでした。
 
 
家から2時間以上離れた場所に登山口がある山に登った後も、家に帰ってからお風呂に入ることにしていました。
 
 
一刻も早くビールを飲みたかったので、家に着いた瞬間、車を停めると同時にビールを飲み始め、缶ビールをお風呂へと持ち込んで入浴していたのであります・・・。
 
 
 
 
 

登山後の入浴の効果を実感する要素

長年の登山と長年のランニングの疲労からか、僕は左足のかかとに慢性的な痛みがあります。
 
 
特に、登山直後とランニング直後は歩く際に左足をかばいたくなるレベルの痛みが出ます。
 
 
ひと夏での日本百名山全山日帰り登山のスタートを間近に控えたとき、最も不安だった要素がこの左足のかかとの痛みでした。
 
 
不安解消のため、いつもの週末登山の直後にためしに温泉に入ってみたところ、下山直後にあった左足のかかとの痛みが温泉から出た後には完全にひいておりました。
 
 
それに気が付いてからは、登山後に必ず入浴施設で入浴をするようになりました。
 
 
温浴だけでも効果はありますが、温浴と水風呂(足だけ)を交互にしたほうが、僕の場合は、断然、左足かかとの痛みがひきます。
 
 
 
 
 
 

登山後の入浴で意識していたこと

入浴の仕方

 
 
半身浴、全身浴、水風呂(足だけ)を繰り返す。
 
 
頭や体を洗う時間を除き、最低でも30分、平均すると1時間はお湯につかる。
 
 
左足のかかとをケアするため、とにかく、浴室に入っている間は少しでも長く足をお湯(水)につける。
 
 
毎日のようにザックを背負っていたことにより肩にもダメージが蓄積していたので、なるべく肩もお湯につける。
 
 
ただし、肩をお湯につからせるとなると、首までお湯に入らねばならず、長時間だとのぼせてしまう。
 
 
寝湯がある入浴施設であれば寝湯に長時間入り、寝湯がない場合にはなるべく心臓に負担がかからないよう、体を仰向けにお湯に浮かべるように入浴する。
 
 
ちなみに、序盤はサウナにも入っていましたが、サウナに入ると風邪っぽくなることが多い気がしたのでサウナには入らなくなりました。
 
 
 
 

体をケアするのに最適な入浴施設

個人的な条件をあげると、
 
 
1、水風呂がある。
 
2、浴室内に水飲み場がある。(脱水症状防止のため)
 
3、寝湯がある。
 
 
上記の3つの条件を全て満たす入浴施設は、あるようでいて意外となかかなありませんでした。
 
 
上記の3つを満たす入浴施設となると、温泉施設というよりはスーパー銭湯です。
 
 
なので、登山口周辺の温泉や、温泉街の入浴施設には基本的には入りませんでした・・・。
 
 
市街地まで移動してからスーパー銭湯を探すことが多かったです。
 
 
 
 
 
 

入浴施設の探し方

入浴施設を探すことが、百名山登山全体をとおして最も苦労したことことの一つでした。
 
 
最終的にも効率の良い探し方を見つけることができませんでした。
 
 
事前にしっかりと調べておけば何のことはないのですが、下山後は移動、食事、ブログ投稿などなどがで立て込んでいたため、次の日の入浴施設のリサーチまで手が回りませんでした・・・。
 
 
朝はだいたい午前2時に起きていましたが、その日に登る山の登山口をリサーチするので精いっぱいで、入浴施設のリサーチまで手が回りませんでした・・・。
 
 
結果、入浴施設のリサーチはいつも後手後手となることが多く、お風呂にたどり着くまでは非常に苦労をした印象があります。
 
 
ネットで、「現在地&温泉」、「現在地&入浴施設」、「現在地&スーパー銭湯」などと入力してリサーチをしましたが、なかなかうまくいきませんでした。
 
 
なんだかんだで、道中にある入浴施設、道中に経路案内の看板がある入浴施設に行くのが一番手っ取り早かったように思います。(道中にあればの話ですが。)
 
 
あとは、「極楽湯」が店舗数日本一の入浴施設チェーンということで、都市名&極楽湯で検索をするとヒットすることが多かったです。
 
 
ただ、極楽湯は基本的にはどの店舗も良かったですが、店舗によって若干、クオリティーに差があるように思いました。
 
 
 
 
 
 

全国的に注意書きなどがされていたこと。

百名山登山では、日本全国津々浦々の温泉、入浴施設で入浴をしましたが、全国的にほぼ共通していたことがいくつかありました。
 
 
そんなことをいくつかまとめてみました。
 
 
 
 

入浴に際しての注意

・毛染めをしない。
 →当然のことだと思います。
 
 
・洗い場の場所取りをしない。
 →当然のことだと思います。
 
 
・脱衣所での携帯電話の使用禁止。(=写真撮影禁止)
 →温泉の効能や泉質などを写真に撮りたい温泉ファンがいるのでは?
 
 
・水風呂にはとびこまない、もぐらない。
 サウナから出た後は汗を洗い流してから水風呂に入る。
 →気持ちはわかりますが、特に中高年は全くと言っていいほど守っていません。
 
 
・浴室で洗濯をしない。
 →旅人にとってはたしかに合理的だとは思いました。さすがにできませんが。
 
 
洗濯以外の項目は、日本全国、寄った入浴施設にはほぼすべて注意書きがされていました。
 
 
 
 

防犯関係の注意書き

車上狙い&ロッカー荒らしが多発しているという看板は、ほぼすべての入浴施設で掲示、張り紙がされていました。
 
 

駐車場での車上狙い多発の注意書き

 
 
車で移動をしているときは助手席にPC一式が入ったバッグをを置くようにしていたので、入浴施設に車を停めるときは日よけなどでバッグを隠すなど一応の防犯対策はしていました。
 
 
バッグを隠したことによる防犯効果は定かではありませんが、僕としては、登山の写真データが入ったPCを盗まれるのが最も困ることでした。
 
 
犯罪者心理はよくわかりませんが、僕の車はその気になってみれば中に生活用品が散乱していたので、金目のものはないだろうということがすぐにわかったと思います。
 
 
 
 

ロッカー荒らし多発の注意書き

これはもう不可抗力だと思います。
 
 
脱衣所で、鍵をかけたロッカーが破られてしまったらどうすることもできません。
 
 
受付や、その他、従業員がいるカウンターの付近に貴重品ロッカーがあるケースが多いので、従業員の目の届くところにあるロッカーに貴重品を預けるのがベストだと思います。
 
 
車上荒らし、ロッカー荒らしともに、入浴施設は責任をとらないという文言が必ず掲示されていますが、施設側にももう少し対策を強化してもらいたいものです。(限界はあると思いますが。)
 
 
今回の百名山登山をとおして、駐車場や脱衣所で怪しげな人を目撃したり、警察が窃盗事件後の現場検証をしていたりという光景は一度も見なかったので、そこまで神経質になることはないのかなとも思います。
 
 
ただ、隙を見せたりせず、注意を怠らないことにこしたことはないと思います。
 
 
 
 
 
 

九州の入浴施設特有だったこと

たまたま僕が行った入浴施設だけがそうだったのかもしれませんが、九州はドライヤーが有料であったり、貴重品ロッカーが使用後に100円が戻るタイプではなく、有料のものがありました。
 
 
ちなみに、ドライヤーは10円のものが多く、使用時間は3分ほどの場合が多かったように思います。
 
 
 
 
 
 

入浴グッズ

ごく稀に石鹸、シャンプーが備え付けられていない入浴施設があるので、入浴グッズは必ず持って浴室に入るようにしていました。
 
 
グッズ内容は石鹸、シャンプー、シェービングジェル、髭剃り、垢すり、洗顔クリーム、乳液(紫外線対策)でした。
 
 
グッズ一式はジップロック(大)に入れていましたが、ジップロックは一度も交換する必要がありませんでした。
 
 
ジップロックは本当に強度抜群です。
 
 
登山装備の個別防水もジップロックで行っています。
 
 
 
 
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お風呂での睡眠

さすがに完全な睡眠をすることはできませんでしたが、入浴中に目を閉じているだけでもだいぶ違うように思いました。
 
 
登山中、車での移動中、ブログ投稿時と、とにかく集中をして目を使っていることが多かったので、寝るまで行かなくても入浴中に目を閉じているだけでだいぶ違う気がしました。
 
 
目を閉じる=眼球を使わない=ものを見ない=目で見たものを脳が処理をする必要が生じない。
 
 
目を閉じるだけでも、眼球と脳をだいぶ休めることができていたように思います。
 
 
 
 
 
 

まとめ

土地勘のない中で、やっとたどりついた入浴施設が改装に向けて工事中(休業)だったり、定休日だったりということが何度かあり、心が折れそうになったこともありました。
 
 
あとは、下山時刻が早すぎて、入浴施設がまだ営業していないなんてこともよくありました。(時間節約のため、次の登山口に向け移動を開始するとその先には入浴施設が全くないもんなんです・・・。)
 
 
また、特に8月前後はお風呂に入っても、その後、車に乗るとすぐに汗びっしょりにということが多かったです・・・。(夏場は駐車してあった車の車内温度は50度をゆうに超えているんじゃないでしょうか・・・。)
 
 
それでも、入浴をすることは心身共にケアをすることであり、その日の登山の振り返りと、翌日の登山に向けての心の準備をする機会でもあり、百名山登山においてとても重要なひと時でした。
 
 
なにより、お風呂に入っている時間は百名山登山において、数少ない貴重なリラックスタイムでした。
 
 
 
 
 
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登山のための予防接種(破傷風などのワクチン接種)について【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登)】

 
 
登山者にとって、破傷風(はしょうふう)の予防接種(ワクチン接種)をすることは大事なことだと思います。
 
 

 
 
破傷風について簡単に言うと、怪我をした際、傷口などから破傷風菌が体に入ることにより感染する病気です。
 
 
ちなみに、破傷風菌は世界中の土の中にいるようです。
 
 
破傷風の感染経路や症状については厚生労働省HPを見てもらうのが確実です。
 
→ 厚生労働省の破傷風についてのページ
 
 
登山中は転倒をして擦り傷ができたり、岩場、鎖場などで切り傷ができるケースは珍しくないことだと思います。
 
 
そんな、擦り傷、切り傷から破傷風菌が体内に入ってしまうということは、登山をしている際に大いに有り得ることだと思います。
 
 
従って、特に頻繁に登山をする登山者は、破傷風の予防接種(ワクチン接種)をしておくことが大事だと思います。
 
 
ひと夏での日本百名山全山日帰り登山では、日本全国を周ったため、気軽に病院に立ち寄ることができない状況だったので、挑戦に先立ちあらかじめ破傷風の予防接種を受けて臨みました。
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
ちなみに、予防接種の間隔は、3週間~8週間の間隔で2回(初回免疫)、初回免疫から6ヶ月以上経過後に1回です。
(詳細は予防接種をする医療機関にご確認を。)
 
 
破傷風の予防接種(ワクチン接種)の金額は1回3000円程度です。
(接種をする医療機関により金額は異なると思います。)
 
 
破傷風の予防接種(ワクチン接種)により、ほぼ100%の確率で抗体ができるようで、1度抗体ができると10年ほどの有効期間があるようです。
 
 
登山時に限らず、日常生活でも破傷風に感染することは無きにしも非ずなので、予防接種をしておいて損はないのではないのかなと思います。
 
 
 
 
 
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