2017年10月8日に水晶岳(すいしょうだけ)を日帰り登山済
標高2986m
富山県の山
登山ルート
新穂高~双六岳~三俣蓮華岳~鷲羽岳~水晶岳の日帰りピストン
※復路の三俣山荘~双六小屋は巻道。からの日帰りピストン
メモ:別名は黒岳。昨年、一昨年と上記ルートの日帰りを経験済み。
駐車場(新穂高)
50台以上 トイレ有り(仮設トイレ)
※新穂高センターにトイレ有。駐車場からは徒歩10分ほど。
※駐車台数は実際にカウントしたわけではないので大きく異なっている可能性あり。
※駐車台数は10台前後、20台以上、50台以上で分類。
※トイレの使用可否は未確認の場合あり。
毎年恒例の新穂高~鷲羽岳・水晶岳の日帰り登山。
北アルプスの絶景を眺めながら歩くことができる最高のルートです。
ちなみに、コースタイムは畑薙第一ダムからの赤石岳・悪沢岳に次いで、日本百名山の中では第二位です。
山と高原地図を元にしたザックリ計算ですが、
水晶岳・鷲羽岳の日帰りがコースタイム約25時間で、赤石岳・悪沢岳の日帰りがコースタイム約29時間です。
新穂高から登山を開始し、93座目の鷲羽岳山頂に到着。
鷲羽岳から水晶岳へと向かいます。
鷲羽岳山頂から見る鷲羽池と槍穂高をずっと見ていたいですが、
踏ん切りをつけて水晶岳へと向かいます。
野口五郎岳
以前にもブログ投稿しましたが、歌手よりも山の方が名前が先です。
芸名を決める際、黒部五郎か野口五郎を選ぶよう言われ、標高が高い野口五郎を選んだようです。
野口五郎岳にズーム。
灰色の稜線が印象的です。
最終目的地の水晶岳。
その昔、水晶をとることができたようです。
水晶岳の別名は黒岳。
その名のとおり黒く見えるところからつけられたようで、確かに黒く見えます。
薬師岳
鷲羽岳から見るワリモ岳(左)と水晶岳(中央奥)
鷲羽岳~ワリモ岳~水晶岳とアップダウンの連続であります・・・。
鷲羽岳とワリモ岳の鞍部から見上げるワリモ岳
ワリモ岳方向から振り返る鷲羽岳と槍ヶ岳
復路では鷲羽岳に登り返すことになります・・・。
ワリモ岳頂上の標
行こうと思えばすぐそこの本当の頂上に行けると思いますが止めておきました。
薬師岳
ワリモ岳から見る鷲羽岳
緑のまだら模様の三俣蓮華岳がだいぶ離れました。
中央奥に笠ヶ岳
水晶岳まではまだまだ距離があります。
ワリモ北分岐にはデポザックが散乱していました。
水晶岳方向から雲ノ平に向かう登山者がザックをデポして鷲羽岳に登るのでしょうか。
(ワリモ北分岐から雲ノ平に向かうルートがあります。)
薬師岳はやはり大きな山です。
コツコツと水晶岳へと向かいます。
精神的なものもあると思いますが、ワリモ北から先は、歩いても歩いても水晶岳に近づいている実感がわきづらいです。
薬師岳と水晶岳
池塘というようりは池でしょうか。
百名山登山では沢山の池塘を目にしてきましたが、終盤になり日本アルプスに登ることが増えると池塘を見ることもほとんどなくなりました。
鷲羽岳(左奥)が離れていきます。
奥の稜線は燕岳だと思われます。
稜線が灰色です。
もうひと登りで水晶小屋という場所までやってきました。
往路では先を急ぎ水晶小屋はスルーしました。
水晶小屋からすぐ先のお地蔵様。
水晶小屋から水晶岳まではコースタイムで片道40分ほどの道のりがあります。
鷲羽岳(中央)もだいぶ離れました。
左奥に槍ヶ岳、右奥に笠ヶ岳。右側の緑のまだら模様が三俣蓮華岳。
近づくと結構荒々しい水晶岳。
若干、岩場チックな箇所があります。
離れているはずなのに、なぜか笠ヶ岳が綺麗に撮れている写真です。
黒部五郎岳と白山
乗鞍岳も意外に綺麗に撮れていました。
水晶岳山頂に到着。
水晶岳山頂はなかなか自撮りが難しい状況です。疲れもあると思いますが。
長距離の行程だけに、目的地(折り返し地点)である水晶岳から見る景色は格別です。
新穂高から鷲羽岳・水晶岳の日帰りは、一日という限られた時間に、沢山の絶景が凝縮される本当に贅沢な行程です。
体力的にも自分の限界近くまで力を出し切る必要がある行程なので、無事に登山口に戻った時の達成感と、もう歩かなくていいんだという解放感は格別です。
黒部五郎岳
赤牛岳(中央)とその奥に剱岳。右には黒部ダム(多分)
新穂高から赤牛岳の日帰り登山をする人もいるようです。
自発的には挑戦してみようと思わない行程です。
剱岳(中央奥)と立山(中央右)にズーム。
後から登ってきた方と写真の撮り合いをさせてもらいました。
珍しくザックを背負っていないショットです。
水晶岳は北アルプスでも奥深いところにあるので、山頂にはほとんど登山者がいません。
誰も山頂にいなくても、少し待っていれば1人~2人が登ってくるといった感じです。
(10月初旬の好天の登山日和の場合です。)
目に見える帰りの目的地は遥か彼方。その先も、新穂高まで戻らねばなりません。
最高の気怠さであり、長距離日帰り登山の醍醐味でもあります 笑
野口五郎岳方向
水晶岳山頂からの景色をよくよく目に焼き付けます。
水晶岳山頂標の手作り感がいい味を出しています。
薬師岳
大変にうっかりしていましたが・・・、薬師岳の手前に見えている水晶岳北峰。
山頂標から歩いてすぐに行けますが、三角点は北峰にあります。
三角点をゲットし忘れてしまいました・・・。
黒部ダム(多分)と白馬岳(1番高い右奥の尖ったピーク)
水晶岳を後にします。
水晶小屋と野口五郎岳の稜線
水晶小屋分岐
水晶小屋は小屋締めされた後でした。
一応、鐘は鳴らしておきました。
鷲羽岳(中央)に向かって戻ります。
まずはワリモ岳(中央右)に登り、ワリモ岳から下ってから鷲羽岳(中央)に登り直します。
離れていく水晶岳
薬師岳
ワリモ岳の質感。
登山道は歩きやすい石の上や土の上を歩きます。
気合の必要な鷲羽岳への登り返し。
鷲羽岳山頂に到着。
鷲羽岳山頂は三俣山荘が近いので、往路も復路も登山者で賑わっていました。
おかげで良い自撮りができませんでした。
往路では、山頂標の近くにザックを置いて休憩し始めた方がいたので、下手に出てお願いして避けてもらいました。
快く避けてくださったので、悪気なく休憩をされていたのだと思います。
鷲羽池と槍穂高
雲のかかり方や陽の差す角度も変わっているので、往路で見た時とは違う景色に映ります。
水晶岳をバックに記念自撮り。
若干、水晶岳山頂にかぶってしまいました。
余計なものが写っていない方が良い感じの水晶岳です。
記憶では、去年も現役で頑張っていたはずの山頂標が倒れていました。
山頂の厳しい自然環境がうかがえます。
鷲羽池と槍穂高も見納めです。
三俣蓮華岳方面へと戻ります。
まずは三俣山荘をロックオン。
祖父岳を右に見ながら鷲羽岳を下山します。
振り返る鷲羽岳山頂方向
左手には槍ヶ岳
鷲羽岳を下山していると、本当に偶然、地元松本市の山友に遭遇しました。
前日に雨の中を新穂高から登り鏡平山荘に宿泊。
この日、鏡平山荘から鷲羽岳に向かっているところに遭遇しました。
前日の新穂高の駐車場は大雨だしたが、山中も雨だったようで大変な登山だったようです。
双六テン泊組の中には予定を変更して鏡平山荘に宿泊した登山者もいたようです。
山友は前日に大変な思いをしたようですが、山中で知り合いと話ができるというのはパワーをもらえるものです。
多分、上の写真の中に山友が小さく写っています。
鷲羽岳は下山もそれなりに疲れます。
三俣山荘と鷲羽岳
三俣山荘テント場の水場
往路の時よりもだいぶ水量が増えていました。
鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳が離れていきます。
このアングルもそろそろ見納めです。
槍ヶ岳
槍ヶ岳にズーム
巻道へと入る三俣峠に到着。
三俣山荘から三俣峠までの登り返しが、疲れた体にかなりこたえます。
巻道は左手に槍ヶ岳を見ながら歩くことができます。
槍ヶ岳
巻道とはいいますが、それなりに距離もあり時間もかかります。
最後は少し登り返す場所もあります。
鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳がだいぶ遠くなりました。
双六岳側の巻道分岐に到着。
水晶岳が遥かかなたになりました。
双六岳登山道から見る双六小屋と樅沢岳
巻道分岐からは双六小屋に向かって下ることになります。
巻道とはいえ結構高いところで登山道に合流します。
賑わう双六小屋。
双六小屋までたどり着けば、新穂高への下山時刻の見通しもつきます。
アクシデントさえなければ、小池新道入口に明るい時間につけそうなのでまずはひと安心です。
とは言え、双六小屋~弓折乗越、弓折乗越~鏡平もそれなりに距離があるのでまだまだ気を抜くことはできません。
弓折乗越から先も小池新道を1時間ほど下山しなけければなりません。
(コースタイムの6~7割のペース)
そして、最後に約1時間の左俣林道歩きとなります。
賑わう双六キャンプ場。
槍ヶ岳の穂先が雲で隠れてしまっていますが、
写真中央に新穂高から槍ヶ岳へと向かう際に通る飛騨沢カールが見えています。
槍ヶ岳の穂先が雲の上に頭をだしました。
ツイッターでやりとりさせていただいている方が、この日、テント泊しているであろう笠ヶ岳に幻想的な雲が、
と思っていましたが・・・。
どうやら、鏡平経由での双六キャンプ場テント泊に予定を変更されていたようです。
双六小屋~弓折乗越の間で確実にすれ違っていますが、気が付きませんでした・・・。
完全にフェイントに引っかかってしまいました 笑
山岳救助ヘリが。
事故で無ければよいですが。
復路の鏡池では残念ながら槍穂高を眺めることができず。
往路はまだ真っ暗な時間ん登ったのでわかりませんでしたが、
小池新道からは紅葉を眺めることができました。
枯れ果てているのがイタドリでしょうか。
わさび平小屋に到着。
あとは林道なので、暗くなったとしても問題ありません。
登山で火照った手を、わさび平小屋の前の沢で冷やすのが毎年のお決まりです。
飲用にもなる水場です。
今年は水量が少ない気が。
笠新道分岐を通過して、
左俣林道に到着。
だいぶ日も短くなっていましたが、
新穂高センターまでヘッドライトを使うことなくたどり着くことができました。
午前3時に新穂高を出発し、新穂高に着いたのは17時40分頃。
所要時間は例年と大体同じくらいの14時間40分。
いつもどおりの長い山旅となりました。
ここまで沢山の百名山を歩いてきましたが、新穂高~鷲羽岳・水晶岳の日帰りは、歩いていて実にしっくりくるルートだと思った次第です。
疲れ果てはしますが。
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