2017年8月8日に羅臼岳(らうすだけ)を日帰り登山済
標高1661m
北海道の山
登山ルート
岩尾別温泉からの日帰りピストン
メモ:知床半島の最高峰。
駐車場(岩尾別)
20台以上 トイレ有り
※駐車台数は実際にカウントしたわけではないので大きく異なっている可能性あり。
※駐車台数は10台前後、20台以上、50台以上で分類。
※トイレの使用可否は未確認の場合あり。
ヒグマのオーラが満ちていた羅臼岳。
登山口となる岩尾別温泉に向かう途中に鹿がいました。
実は夜明け前の暗い時間帯に一度、駐車場に来たのですが・・・、
クマが原因で車中泊を止めるように注意喚起する看板を初めて見ました。
(岩尾別温泉の登山口駐車場にあった看板です。登山後に撮影しました。)
午前4時ごろだったと思いますが、
小雨の降る駐車場には人が居ないと思われる1台の車しか停まっていませんでした。
車のライトに照らし出された上の看板を見て恐れおののき、
一旦、道の駅うとろに引き返し仮眠をしました。
さすがに、ヒグマ出没の報告が多い山域で、
暗い時間帯から単独で一番乗りをするガッツはありませんでした。
再び岩尾別温泉の駐車場に着いたのは午前7時。
相変わらず小雨が降っていました。
作戦どおり、駐車場には10台ほどの車が停まっていました。
この後の作戦は、いつもどおりのハイペースで登り、
先行する登山者達を抜いて山頂一番乗りをするというものです。
ちなみに、ホテル地の涯(ちのはて?)は営業していませんでした。
(後にネットで調べると2017年は休業とのことでした。)
駐車場を5~10分進んだところに木下小屋がありました。
木下小屋の羅臼岳登山口の看板。
木下小屋の前にあったヒグマ目撃情報の看板。
ツキノワグマも含めて、こんなに目撃情報だらけの看板は初めて見ました・・・。
ヒグマがリアルガチで絶賛出没中です・・・。
ただ、これだけのヒグマ出没情報があるなかで、
登山者がヒグマに襲われたというニュースは見たことが無いに等しい状況です。
熊鈴を持つ、万が一、遭遇した時は背中を見せて逃げない、など、
然るべき対策と行動をすればヒグマに襲われる危険は極めて低いという証拠だとも思います。
ヒグマの仕業でしょうか。
爪とぎの跡のように見えなくもないですが・・・。
木下小屋から10分と歩いていない場所にありました。
羅臼岳山頂まで5.9km
650m岩峰
記憶が定かではありませんが、
確か650m岩峰を少し進んだあたりで、
何やら大きな動物が笹をわさわさと揺らしながら、
それなりに太い木の枝をガサゴソと揺らしながら、
登山道脇の斜面を下へと移動していきました・・・。
恐らくヒグマだったのではなかろうかと思います 汗
山の中で、初めて緊張から心臓がバクバクしました・・・。
水場(弥三吉水:やさきちみず)
水場(弥三吉水)はこんな感じでした。
極楽平
上の道標から下の道標まで僕のペース(コースタイムの6~7割)で10分ほどでした。
ヒグマと思われる動物の気配がした場所と同じように、笹が茂った中の登山道だったので緊張しました。
仙人坂
仙人坂の前はちょっとしたスペースがありました。
水場(銀冷水)
水場(銀冷水)はこんな感じでした。
羊蹄山と斜里岳に続き、
登山口は雨にもかかわらず標高が上がると晴れているパターンでした。
いくらなんでもミラクルが続きすぎているような気がしました。
大沢入口からもうひと登りすると羅臼平だったと思います。
たぶん羅臼岳山頂方向を撮った写真です。
間違いなく羅臼岳山頂方向を撮った写真です。
羅臼平に到着。
全景を撮れば良かったのですが・・・。
羅臼平は十字路のような感じになっており、
硫黄山、羅臼温泉、羅臼岳山頂、歩いてきた岩尾別温泉登山道の合流点になっていました。
硫黄山へと続く登山道の方向。
羅臼平にはフードロッカーがありました。
フードロッカーの奥に羅臼岳。
ヒグマ対策食料保管庫のことをフードロッカーというようです。
「テント内やテント近くでの調理も大変危険です。」とあります・・・。
羅臼岳山頂。
青と緑が美しい光景です。
そして、前日の雌阿寒岳、斜里岳に続き雲海が期待できそうな予感です。
やはり、素晴らしい雲海が広がっていました。
左奥にかすかに見えているのは北方領土の国後島だと思われます。
空の青と、雲海の白と、ハイマツなどの緑。
岩清水分岐
羅臼平~山頂とは別の道はあまり歩かれていない感じでした。
水場(岩清水)
水場(岩清水)はこんな感じでした。
羅臼岳山頂へと向かう途中に振り返った硫黄山方向。
雲海に浮かぶ硫黄山方向が、岬のようでした。
山頂直下。
羅臼岳山頂に到着。
作戦通り一番乗りに成功しました。
奥は硫黄山方向です。右奥にかすかに国後島。
珍しい三角点です。
羅臼岳山頂で記念撮影
ザックカバーを付けたままです。
登山口が霧雨だったので。
記念撮影2
雲海が、浜に打ち寄せる波のようです。
中央奥に国後島。
斜里岳方向
どれが斜里岳かはわからず。
それにしてもすごい雲海です。
雲海の下には本物の海が広がっているはずです。
硫黄山方向の展望が素晴らしかったです。
国後島にズーム。
国後島に爺ヶ岳という山があるようですが、ひょっとすると右側が爺ヶ岳でしょうか。
毎年登っている鹿島槍(百名山)のルート上にも爺ヶ岳があります。
硫黄山、斜里岳方向とは別方向の雲海。
右下にかすかに虹の兆候が。
羅臼岳山頂に謎の貝殻が。
そこそこの厚みがある貝殻で、
そのへんで売っている貝ではないように思えました。
海の幸が豊かな北の大地ではレギュラーサイズなのかもしれません。
きっと、登山者が置いていったものだと思います。
再びの斜里岳方向。
多分、中央右奥が斜里岳ではないかなと思います。
斜里岳の手前には、
遠音別岳(おんねべつだけ)、海別岳(うなべつだけ)などが位置しますがよくわからずです。
斜里岳方向を背景に記念撮影。
羅臼岳山頂では、前日に斜里岳で会った、寡黙な感じの若い男性2人のペアと会いました。
北海道登山では、
十勝岳と旭岳で会った男性(僕が気付いたのみ)、幌尻岳とトムラウシ山で会った熟年カップル、斜里岳と羅臼岳で会った男性2人ペア、の、合計3組に2座の山で会いました。
僕が気が付いていないだけで、
他にも2座の山で会った登山者がいたのかもしれません。
ちなみに、百名山登山中、北海道以外の山域では、
会津駒ヶ岳(福島)で会った登山者に、翌日の巻機山(新潟)で再び会ったのみでした。
やはり、北海道登山は長期休みをとって
何座かの山をまとめて登るパターンが多いようです。
再びの羅臼岳山頂標と硫黄山方向。
おそらくですが、手前の双耳峰のような山が三ツ峰で、その奥がサシルイ岳、左奥が硫黄山だと思われます。
前日に登った雌阿寒岳、斜里岳も雲海が綺麗でしたが、
羅臼岳からの方が見応えのある雲海が広がっていました。
雲海と虹。
下山直後に振り返る山頂方向。
山頂では、僕が住む松本市のお隣の長野市からやってきた方とも遭遇しました。
僕が1度目に駐車場に来て、道の駅へと引き返す時に長野ナンバーの車とすれ違いました。
相手の方も僕の松本ナンバーの車をチェックしていたようでした。
どうやらその長野ナンバーの車に乗ってやってきた方々のようでした。
見るからに山慣れしている男性と、そのお子さん。
そして、加えて数人の年配男性という謎のグループ編成でした。
車は、見たことが無いくらいに年季の入った 笑
様々な場所を旅してきたのであろう車でした。
あまりお話しはしませんでしたが、
長野県から遥か離れた羅臼岳山頂で同郷の登山者に遭遇するというのは嬉しいものでした。
そう言えば、幌尻岳でも長野市から来たという女性登山者とお会いしました。
男性登山者と一緒だったのであまりお話ししませんでしたが。
青い空、白い雲海、緑の山肌のコラボが美しいです。
国後島~斜里岳側の雲海はそろそろ見納めです。
振り返る山頂峰方向。
硫黄山方向の最も手前にある三ツ峰(多分)
羅臼岳山頂が離れていきます。
少し歩いては、
羅臼岳を振り返ります。
青空とハイマツの緑が印象的でした。
硫黄山方向1
硫黄山方向2
雲の下へと戻っていく時間がやってまいりました。
雲の上にいたんだということを実感します。
大沢入口を少し下ったあたりで虹が。
極楽平がなんとなく緊張しました。
(この時は認識していませんでしたが、後で確認するとヒグマ目撃情報が多い場所でした。)
極楽平を無事に通過。
登山道の雰囲気。(一部区間)
霧雨で濡れています。
ピンと張り詰めた空気の中を下山し、木下小屋に到着。
ヒグマのオーラを感じ、
広大な緑と雲海を見渡すことができた羅臼岳登山でした。
羅臼岳の位置する知床半島には
ヒグマが多く生息しているということを実感することができました。
出合い頭、近距離での遭遇は絶対に嫌ですが、
山の神とも言われるヒグマを見てみたかったな~という、
少し残念な気持ちもありました。
『北海道の日本百名山9座を8泊9日で登った日程と、効率的に登るために考えたこと』を、こちらでブログ投稿してます。
『日本百名山の100座すべての登山所要時間(登山レポート)』を、こちらで一覧にしています。
↑ 146日間で日本百名山を完登したときの登山所要時間(登山レポート)になります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』を、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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