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冬の乗鞍岳最高峰剣ヶ峰の山頂標

冬の乗鞍岳登山(2019-2020シーズン2回目の剣ヶ峰登頂)

冬の乗鞍岳剣ヶ峰に今シーズン2度目の登頂。
 
 
ツアーコース終点から少し進んだところで雷鳥の鳴き声が。
 
 
真っ白な雪の世界に、真っ白な羽毛の雷鳥。
 
 
青空の下でも見つけるのが困難な冬の雷鳥。
 
 
夜明け前でまだ薄暗い中、ヘッドライトの灯りで雷鳥を見つけることはできなかった。
 
 
トイレ小屋の前後では、八ヶ岳から登る朝日と、太陽に照らされ赤色に染まった雪原が美しかった。
 
 
肩の小屋に差し掛かったころから、空には薄雲が。
 
 
前回同様、青空の下の乗鞍岳登山をすることはできなかった。
 
 
 

ツアーコース~肩の小屋の雪のコンディション

表面は凍り付いており、その下の層は柔らかい状態。
 
 
スノーシューを装着していても踏み抜いてしまう状況だった。
 
 
 
冬の乗鞍岳に登るためのポイントはこちらでブログ投稿しています
 
 
 
 
午前3時50分ごろ休暇村乗鞍高原を出発。
 

 
ヘッドライトについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
三本滝レストハウスの前でスノーシューを履くのもいつもどおり。
 

 
スノーシューについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートのゲレンデトップを通過
 

 
 
 
 
ツアーコース終点の看板。いつもどおり暗いうちにツアーコースをクリア。
 

 
 
 
 
八ヶ岳方面の朝焼けを振り返る。
 

 
 
 
 
この日は月の灯りが明るく、大雪原も安心して歩くことができました。
 

 
 
 
 
雷鳥の鳴き声がするも発見することはできず。
 

 
 
 
 
朝日に染まる雪面が綺麗でした。
 

 
 
 
 
復路では青空を背景にした乗鞍岳を写真に撮ることができると思っていましたが・・・。
 

 
 
 
 
写真的には綺麗な朝焼けですが、このタイプの朝焼けの時は雲がかかっているということに気が付きました。太陽のパワーが雲に遮られ、寒い中での登山となります。
 

 
 
 
 
八ヶ岳から登る太陽
 

 
 
 
 
風を避けれる場所でアイゼン装着。寒すぎてアイゼンの写真を撮っている余裕がありませんでした。
 

 
アイゼンについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
朝日岳に続く凍った斜面。風に吹きさらされる厳しい登りです。
 

 
 
 
 
朝日岳から眺めた剣ヶ峰へと続く稜線。手前が蚕玉岳。
 

 
 
 
 
剣ヶ峰の鳥居と奥に槍ヶ岳や穂高岳など。暖冬のせいか、エビのシッポは元気がありませんでした。
 

 
 
 
 
奥に白山。雲の下は高山市と飛騨市でしょうか。
 

 
 
 
 
雲海にズーム
 

 
 
 
 
今季2度目の乗鞍岳剣ヶ峰への登頂。左奥に御嶽山。
 

 
 
 
 
暖冬とは言え、厳冬期の乗鞍岳山頂でカップヌードルを食べることができるとは思ってもいませんでした。
 
厳冬期の乗鞍岳剣ヶ峰山頂で食べたカップラーメン
 
登山中に食べたカップヌードルのアルバムはこちら
 
 
 
摩利支天の向こうに槍ヶ岳や穂高岳など。
 

 
 
 
 
笠ヶ岳方面。手前に乗鞍観測所(コロナ観測所)。コロナは宇宙の方です。
 

 
 
 
 
左に槍ヶ岳、中央に奥穂高岳、右に前穂高岳。
槍ヶ岳の穂先は雪が風に吹っ飛ばされて、黒い岩肌が見えていました。
 

 
 
 
 
例年に比べて元気がないエビのシッポ。
 

 
 
 
 
乗鞍岳山頂の乗鞍本宮
 

 
 
 
 
肉眼で見る分にはとても幻想的ですが、写真に撮ると映えない曇りの日。
 

 
 
 
 
風のすがた①
 

 
 
 
 
風のすがた②
 

 
 
 
 
風のすがた③
 

 
 
 
 
風に吹きさらされる厳しい場所ですが、道標のポップな書体がなごませてくれます。
 

 
 
 
 
石のたくましさよ①
 

 
 
 
 
石のたくましさよ②
 

 
 
 
 
前回、剣ヶ峰に登頂した時よりは雲も薄く、空と稜線の境目が明確です。
 

 
 
 
 
乗鞍岳を背景にピッケルの記念撮影
 
冬の乗鞍岳を背景にグリベルのピッケルであるエアーテックエヴォリューションの記念撮影
 
ピッケルについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
この日の雪のコンディションは、
 

 
 
 
 
表面は凍っているものの、その下の雪は柔らかい状態で、
 

 
 
 
 
スノーシューを履いていても踏み抜いてしまい大変でした。
 

 
 
 
 
表面の雪質はこんな感じ。
 

 
 
 
 
リフトが動きだし、沢山のバックカントリーの方が登っていく傍らで雪上クッキング。
 

 
バーナーについてはこちらでブログ投稿しています
 
 
 
乗鞍岳からの下山時に滑落事故が多発しています。
 

 
今年の乗鞍岳ではバックカントリーの方が雪崩で亡くなりました。(登山ルート外の斜面)
ご冥福をお祈りするばかりです。
 
 
 
 
鉢盛山と小鉢盛山がどっちがどっちだかいつもわからなくなってしまいます。
左が鉢盛山であることを確認。(写真のボードはリフトの終点にあります。)
 

 
 
 
 
にぎわう三本滝レストハウス
 

 
 
 
 
例年であれば、天井から地面まで届きそうなつららができているのですが。
 

 
 
 
今季も、青空を背景にした乗鞍岳を見れるまでは登り続けようと思います。
 
 
 
冬の乗鞍岳に登るためのポイントはこちらでブログ投稿しています
 
 
 
登山のノウハウなどについて過去に投稿した記事の一覧はこちら
 
 
 
☆登山装備一覧はこちら☆
 
 
 
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冬の北横岳から眺めたプリンのような蓼科山

冬の北横岳・縞枯山登山2020

毎年必ず足を運んでいる冬の北八ヶ岳(北横岳・縞枯山)に行ってきました。
 
 

この日の北八ヶ岳登山ルート

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅~ロープウェイ使わず~山頂駅~坪庭~北横岳南峰・北峰~坪庭~縞枯山(展望台まで)~山頂駅~ロープウェイ~山麓駅
 
 
 
北八ヶ岳登山のポイントについてはこちらで詳しく投稿しています。
 
雪山登山入門におすすめの冬の北八ヶ岳の北横岳
 
 
 
 
いつもなら暗い時間帯に通過するゲレンデ。単独であれば暗闇&ノーロープウェイの行程も、同行者がいたので暗闇はあきらめました。ノーロープウェイで登れるだけでももうけものです。
 

 
 
 
 
中央から右に向かって、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳。
 

 
 
 
 
坪庭のキツツキと約1年振りに再会。ただのキツツキだと思っていましたが、アカゲラという種類だと同行者が教えてくれました。
 

 
 
 
 
坪庭の看板はカメラにおさめねばなりません。
 

 
 
 
 
良い天気ですが、まだ陽が当たっておらず寒さが身にしみます。
 

 
 
 
 
アイゼンを装着
 

 
アイゼンについてはこちらで詳しくブログ投稿しています
 
 
 
ピッケルも装備
 

 
ピッケルについてはこちらでブログ投稿しています
 
 
 
ダイヤモンド縞枯山
 

 
 
 
 
坪庭の向こうに縞枯山
 

 
 
 
 
坪庭にはなかなかの風が吹いておりました。
 

 
 
 
 
坪庭の全景と縞枯山
 

 
 
 
 
北横岳ヒュッテでは、いつものやりとりが。
 

 
「どこに泊まったの?」とヒュッテの外で作業をされている小屋番さんに声をかけられ。

「泊まってないです。歩荷トレです。」と答える僕。

25kgオーバーのテント泊装備でマットを外付けしているのでテン泊をしたと思われても無理はありません。

要は、テン泊禁止の北八ヶ岳でテント泊をしたと疑われているわけです。

「ロープウェイを使わずに登ってきました」というと毎回納得していただけます。

今回は、「いつも声をかけていただくんですけど」を加えて「歩荷トレです!」と答えてみたら、

「いや~、縦走してきたと思ったんで、登山道の情報をもらおうと思って。」と言われました。

絶対に言いわけだと思います 笑 間違いなく僕は闇テン(テン泊禁止場所でのテント泊)を疑われています。
 
 
 
北横岳の小モンスター
 

 
 
 
 
エビのシッポの向こうに南八ヶ岳(赤岳・阿弥陀岳など)
 

 
 
 
 
なかなか立派なエビのシッポです。この日もとてつもなく強い風が吹いており、立派なエビのシッポができるのも納得です。
 

 
 
 
 
北横岳南峰山頂。ものすごい風が吹いていました。その割には山頂標にはエビのシッポはなし。
 

 
左奥は蓼科山
 
 
 
蓼科屋山と北アルプス。
 

 
 
 
 
北横岳北峰もすごい風。
 

 
 
 
 
冬の蓼科山はプリンに見えます。山頂の積雪地帯が白いカラメルに見えます。
 

 
 
 
 
御嶽山も雪化粧。
 

 
 
 
 
復路も物凄い風が
 

 
 
 
 
太陽が高くなり空の青さが増しました。
 

 
 
 
 
普段は山の中ではカップヌードルしか口にしませんが、たまに食べるおやつは美味しい。
 

 
 
 
 
坪庭のシュカブラ
 

 
 
 
 
縞枯山に向かう途中、それなりに登山者が行き交う場所にカモシカが。
 

 
 
 
 
三角形の屋根が特徴的な縞枯山荘
 

 
 
 
 
心臓破りの急登を登り、縞枯山の稜線に到着。
 

 
 
 
 
厳冬期のはずが、
 

 
 
 
 
春の風に吹かれているように感じる稜線。北横岳で吹かれた風は身が切り裂かれるように感じましたが。
 

 
 
 
 
左手前に車山、中央に美ヶ原、奥に穂高岳~槍ヶ岳の稜線
 

 
 
 
 
乗鞍岳
 

 
 
 
 
茶臼山の向こうに南八ヶ岳
 

 
いつもなら茶臼岳まで行き、さらにその先の麦草ヒュッテまで行って戻ってきます。
 
 
 
南八ヶ岳にズーム
手前の稜線が天狗岳、その奥に硫黄岳、中央奥に赤岳、右に阿弥陀岳
 

 
 
 
 
縞枯山展望台からは、
 

 
 
 
 
浅間山が良く見えました。
 

 
縞枯山では女子のトップトレイルランナーに遭遇。スキーを履いたり担いだりで、縞枯山を登ったり下りたりされていました。やっぱり山を行き来する姿からはオーラがみなぎっていました。
 
 
 
縞枯山から下りてから、
 

 
 
 
 
雪上クッキングと、
 

 
雪上クッキングアルバムはこちら
 
 
 
カップヌードル。
 

 
登山中に食べたカップヌードルのアルバムはこちら
 
 
 
同行者もスノーシューを携行していたので、せっかくなのでスノーシュートレッキング。
 

 
スノーシューについてのブログ投稿はこちら
 
 
 
坪庭のカモシカは、復路でも同じ場所にたたずんでいました。往路からかれこれ2時間30分ほどたっていました。
 

 
 
 
 
下山は同行者の手前、後ろめたさを感じながらもロープウェイで快適に下山。(普段はロープウェイを使わずに下山しているので。)
 

 
 
 
カモシカに会えたり、トップトレイルランナーに会えたり。
 
天気にも恵まれ最高の北八ヶ岳登山となりました。
 
 
 
雪山登山入門におすすめの冬の北八ヶ岳の北横岳
 
 
 
登山のノウハウなどについて過去に投稿した記事の一覧はこちら
 
 
 
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冬の乗鞍岳登山(2019~2020年シーズン5回目)

冬の乗鞍岳登山も2019~2020年シーズンだけで5回目。
 
 
予報通りいまひとつの空模様だった乗鞍岳。
 
 
ツアーコースから先へ進むのは荒天のため断念。
 
 
何十回と足を運んでいる冬の乗鞍岳であるものの、位ヶ原山荘(くらいがはらさんそう)まで歩いたことがなかったので初めて足を伸ばしてみた。
 
 
 
 
暗いうちにカモシカリフトの乗り場でスノーシューを履くのが完全に定番に。
 

 
スノーシューについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
暗いうちにMt.乗鞍スノーリゾートのゲレンデトップに到着するのも定番。
 

 
 
 
 
暗いうちにツアーコース6番まで到着するのも定番。
 

 
 
 
 
毎年定番のツアーコース終点の看板が登場
1月下旬に来た時にはありませんでした。
 

 
 
 
 
冬の乗鞍岳登山ルートにズーム
破線が乗鞍岳最高峰剣ヶ峰へとルートとなります。
 

 
 
 
 
ツアーコース終点から少し進むと明るくなってきました。
写真のとおりの吹雪だったので剣ヶ峰アタックは断念。
 

 
 
 
 
初めて、位ヶ原山荘まで歩いてみることにしました。
位ヶ原山荘は剣ヶ峰アタックの寄り道でよるような場所にはありません。
位ヶ原山荘泊を前提とした乗鞍岳登山で無ければまず寄ることはないはずです。
 

 
 
 
 
ツアーコース終点から位ヶ原山荘までは思っていた以上に時間がかかりました。
 

 
 
 
 
本当に冬の厳しい環境下で営業していると思いました。
 

 
 
 
 
煙突からは暖かみのある煙がモクモクと立ち上っていました。
 

 
 
 
 
位ヶ原山荘の中には休憩用のスペースもあるようです。
 

 
 
 
 
位ヶ原山荘に一度足を踏み入れたら、外に出るのが億劫になりそうだったので、外観を眺めただけで山荘を後にしました。
 

 
 
 
 
ツアーコースと位ヶ原山荘の道中にある思い出の場所。
 

 
 
 
 
下界では味わったことが無い、手が凍り始めるような感覚に初めて陥った場所。あの時は一目散に下山を始めました。今ではインナーグローブになる余裕が。
 

 
新調したノースフェイスのインナーグローブは色合い的にも暖かみがありとても良い感じです。
 
 
 
ツアーコース終点まで戻り、剣ヶ峰方面へ少しだけ進んでみることに。
 

 
 
 
 
荒天で地獄と化した雪原に身を置いてみたいという好奇心。
 

 
 
 
 
ツアーコース終点の看板(日中バージョン)
 

 
 
 
 
剣ヶ峰へのルートをズーム
 

 
 
 
 
ツアーコース
 

 
 
 
 
暖冬の2020年。冬らしい光景を見るとなんだか安心します。
 

 
 
 
 

 

 
 
 
 
ゲレンデトップまで戻りカップヌードル
新調した手袋はカップヌードル写真を撮るにはイマイチ・・・。主役のカップヌードルよりもオレンジが目立ってしまいます。
 

 
登山中に食べたカップヌードルのアルバムはこちら
 
 
 
注意喚起をする看板がより目立つようになりました。
 

 
 
 
 
風が強いとなぎ声を発する人形も今日は静かでした。それなりの風はあったように思いますが。
 

 
 
 
 
最近になって、リフトに沿って下山するのが定番になりました。ゲレンデよりも歩きやすいように思います。
 

 
 
 
 
リフトが動き始めたばかりのパウダーのゲレンデを、スキーヤー、スノーボーだが気持ち良さそうに滑っていました。
 

 
 
 
冬の乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰に登るためのポイントはこちらで投稿しています。
 
 
 
登山のノウハウなどについて過去に投稿した記事の一覧はこちら
 
 
 
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冬の乗鞍岳登山で剣ヶ峰登頂(2019年1月22日)

冬の乗鞍岳登山も2019-2020シーズンだけで既に4回目。

雪不足で営業開始が遅れていたMt.乗鞍スノーリゾートにも充分な積雪。

圧雪されて歩きやすくなったゲレンデをさくさくと進む。

カモシカコースのゲレンデトップからツアーコース終点までは軽いラッセル。

前回、前々回の乗鞍岳登山でラッセル地獄を味わっているので、足の筋肉にラッセル耐性ができていた。

ツアーコース終点に着いてもまだ暗かった。

月明かりも無く、頼りになるのはヘッドライトの灯りと、所々に残るかすかなトレース。

自分のトレースすら消されてしまう風が吹いていた。

視界が無いと危険なツアーコース終点から先には星が瞬いていたので、歩を進めた。

トイレ小屋から肩の小屋までは広大な吹き溜まりのような場所なので、雪に沈む登り斜面を風に吹かれながら登った。

肩の小屋への登りでヘッドライトが不要な明るさとなった。

肩の小屋からはいつも通り朝日岳への斜面を登ることに。

まだ太陽が昇っていないため気温が低かった。

低温の中を冷たい風に吹きさらされながら登った。

稜線に出ても、太陽は雲に遮られ気温は低かった。

冷たい風に吹きさらされながら歩いた稜線は、これまでの乗鞍岳登山で最もハードだったように思う。

視界こそあったものの、太陽の暖かさが届かない中で冷たい風に吹きさらされハードな乗鞍岳登山だった。

冬の乗鞍岳に登るためのポイントはこちらで投稿しています。
 
 
 
 
午前3時台から休暇村乗鞍高原をスタートするのが定番となりました。
 

 
 
 
 
三本滝レストハウスの前でスノーシューを履くのも定番です。
 

 
スノーシューについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
前回は降雪直後で非圧雪のゲレンデをラッセルしながら登りましたが、今回は圧雪がされたゲレンデをサクサク登ることができました。
 

 
 
 
 
ツアーコースのナンバリングにタッチ。
 

 
 
 
 
ツアーコース終点からトイレ小屋までは暗闇の大雪原をヘッドライトの灯りを頼りに歩きました。
月明かりも無く、所々、かすかに残るトレースを頼りに、なんとかトイレ小屋までたどり着くことができました。大雪原は風が強い場所なので、トレースは消されてしまいます。
 

 
 
 
 
トイレ小屋~肩の小屋でやっと東の空が朝焼けてきました。
 

 
 
 
 
青空を背景にした乗鞍岳を見れそうだと思っていましたが・・・。
 

 
 
 
 
朝日に染まるシュカブラ
 

 
 
 
 
剣ヶ峰の道標には過去最大のエビのシッポが。
 

 
 
 
 

 

 
 
 
 
本格的にピッケルを使うのは11月の大天井岳登山のとき以来です。
 

 
ピッケルについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
肩の小屋からはいつもどおり朝日岳の斜面を登りました。
まだ日の出を迎えておらず気温が低く、殺人的に冷たい風に吹きさらされ、写真を撮る余裕がありませんでした・・・。
 

 
朝日岳のピークを巻いた斜面の向こうに乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰。
 
 
 
この日の登山で一番綺麗に撮ることができたと思う写真。
乗鞍岳の稜線から撮った白山
 

 
 
 
 
冬の御嶽山
 

 
冬の御嶽山登山についてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
乗鞍岳の稜線でも、相変わらずの冷たい風に吹きさらされる厳しい登山でした。
 

 
 
 
 
乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰に到着
 

 
 
 
 
鳥居のエビのシッポは氷と化していました。
 

 
 
 
 

 

 
 
 
 

 

 
 
 
 
乗鞍岳稜線からの槍ヶ岳・穂高岳方面
 

 
 
 
 
槍穂高にズーム。左に槍ヶ岳、真ん中が奥穂高岳、右が前穂高岳。
 

 
 
 
 
コロナ観測所の向こうに笠ヶ岳(真ん中)
 

 
 
 
 
乗鞍岳では下山時の滑落事故が多発しているようです。斜面が凍っており、事故が多いことも納得です。少し登り返してでも、凍っていない場所を選び、注意深く下山しました。
 

 
 
 
 
乗鞍岳の稜線を振り返る
 

 
 
 
 
シュカブラの斜面。太陽が雲に遮られ太陽パワーが届きません。
 

 
 
 
 
太陽の恩恵が受けれない中で吹きさらされる厳しさ。
 

 
 
 
 
日の出前は青空が期待できる雰囲気でしたが、フタを開けてみれば怪しい空模様に。
 

 
 
 
 
白い背景に白いエビのシッポ。写真映えしません・・・。
 

 
肩の小屋周辺を散策しようかと思っていましたが、低温の吹きさらしで、とてもそんなことができるコンディションではありませんでした。
 
 
 
冬の肩の小屋一帯は風の通り道になっています。
 

 
 
 
 
石垣には氷が張りついています。
 

 
 
 
 

 

 
 
 
 
砂利にも氷が張りついています。
 

 
 
 
 
曇り空を背景に写真映えしない乗鞍岳・・・。右から朝日岳、蚕玉岳、剣ヶ峰
 

 
 
 
 
氷をまとった石
 

 
 
 
 
トイレ小屋
 

 
 
 
 
初めて冬に拝むことができました。
 

 
 
 
 
乗鞍岳①
 

 
 
 
 
乗鞍岳②
 

 
 
 
 
中央アルプス
 

 
 
 
 
乗鞍岳③
 

 
 
 
 
登頂してきた乗鞍岳を眺めながらのカップヌードル
 

 
登山中に食べたカップヌードルのアルバムはこちら
 
 
 
雪原を歩いている時は、「視界が無くなったら・・・」と常に緊張感がありますが、ツアーコースまで戻ればとりあえず安心です。
 

 
下山をしていると、ツアーコース終点をちょうど登り切ってきた登山者と遭遇しました。日の出前の暗い時間帯から、広大な冬の乗鞍岳を半径数キロに渡り独り占めしていたことになります。
 
 
 
ツアーコースから振り返る乗鞍岳。
 

 
 
 
 
いつもどおりの冬山テン泊装備での日帰り登山です。
 

 
 
 
 
ボトルの水が凍るのは雪山登山の風物詩
 

 
 
 
 
タクティカルペンで氷を砕いて、
 

 
タクティカルペンについては熊対策のブログ投稿で紹介しています。
 
 
 
キンキンに冷えた水を飲みます。
 

 
キンキンに冷えた水ではありますが、体温を上げる効果があると信じています。雪山でも水分補給が重要であることは間違いありません。
 
 
 
2019-2020の雪山シーズン初の雪上クッキング。カップヌードルが主食でサッポロ一番がおやつです。
 

 
調理器具についてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
雪上クッキングと言ってもお湯を沸かしてサッポロ一番とうづらのたまごを投入するだけですが・・・。
 

 
 
 
 
残念ながら、サッポロ一番とうづらのたまごは相性イマイチでした・・・。
 

 
 
 
 
帰りの三本滝レストハウス。今シーズン4回目の乗鞍岳登山で初めて営業しているところを見ることができました。暖冬で少し遅れたスキーシーズンの到来にひと安心です。
 

 
 
 
太陽が雲に遮られ、これまでの冬の乗鞍岳剣ヶ峰登山の中でも最もハードな登山でした。
 
年に一度は青空を背景にした乗鞍岳をなんとしても眺めたいので、今季の乗鞍岳登山はまだまだ続きそうです。
 
 
 
冬の乗鞍岳に登るためのポイントはこちらで投稿しています。
 
 
 
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冬の乗鞍岳登山2019-2020(3回目)

今シーズン3度目の乗鞍岳へ。
 
 
降雪直後の前回に比べればそれほど深くはないものの、それなりのラッセル。
 
 
前回に続き、視界不良のためツアーコース終点で撤退。
 
 
ゲレンデトップにある注意喚起の看板にあるとおり、季節外れの雨が凍り付き、その上に積雪がある状況で斜面は登りづらかった。
 
 
斜度のある、肩の小屋~剣ヶ峰は非常に危険な状況と思われる。
 
 
下山時のゲレンデで、年配の女性バックカントリースキーヤーからお叱りを受ける。
(ゲレンデにトレースをつけるなと。)
 
 
久々に山で注意をされた。
 
 
前回、今回とラッセル地獄を満喫していたので、新雪のありがたみを忘れていた。
(特にバックカントリースキーヤーにとっての。)
 
 
確かにデリカシーの無い行動をしてしまったが、真摯に詫びを入れているにも関わらず増長して感情的になったバックカントリースキーヤーの態度も人間的にどうかと思う。
 
 
増長してきた時点で相手にするのはもうやめた。
 
 
良くも悪くも人から注意を受けるということは山での自分の行動を見直す良い機会になると思った。
 
 
乗鞍岳登山を撤退した後は善五郎の滝へ。
 
 
暖冬の影響で凍結をしていないのではないかと不安だったが、しっかりと凍結をしていた。(例年に比べると凍結面積が少ないようにも感じたが。)
 
 
善五郎の滝で強烈に印象に残ったのが、ビキニ姿のおじさん?が後からやってきたことだ。
 
 
ネタではないような雰囲気だったので・・・、あまりまじまじと見るのもと思い、ビキニに背を向けて氷瀑に見入っているうちに、ビキニは牛留池の方へと進んでいった。
 
 
真剣に安否が気がかりだ・・・。
 
 
 
 
いつもどおり暗闇の休暇村乗鞍高原駐車場から登山開始。
 

 
 
 
 
いつもどおり三本滝レストハウスの前でスノーシューを装着。
 

 
 
スノーシューについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
カモシカコースのトップ。
 

 
 
 
 
昨年までは無かった注意喚起の看板。滑落事故などの遭難が増えているということだと思います。
 

 
 
 
 
こちらの看板は以前からありました。
 

 
 
 
 
明るければルートロスすることもないであろうツアーコースも、ヘッドライトの灯りだけでは不安です。ナンバリングを目にすると安心します。
 

 
 
 
 
ナンバリングに触れることができるということは、例年並みの積雪量があるということです。暖冬ではありますが、それなりの積雪量があります。
 

 
 
 
 
ツアーコース終点までたどり着く頃には明るくなっていました。しかしながら、この先、視界は無さそうです。
 

 
 
 
 
これ以上進むのはあまりに危険。
 

 
 
 
 
視界が無い上に吹きさらされる地獄です。
 

 
 
 
 
下山を開始し、振り返った剣ヶ峰方面。
 

 
 
 
 
木々に雪が張り付いています。
 

 
 
 
 
前回に続き、冷たい風に吹かれたハードなツアーコースでした。
 

 
 
 
 
カモシカコースのゲレンデトップの看板
 

 
 
 
 
振り返ったゲレンデ。
 

 
 
 
 
まだリフトが動いておらず、自力で登るバックカントリースキーヤー。
 

 
 
 
 
早々に撤退をしたので、帰りに善五郎の滝に寄り道。
 

 
 
 
 
こちらもそこそこ雪が積もっていました。
 

 
 
 
 
氷瀑となった善五郎の滝。
 

 
 
 
 
滝のわきのつららにズーム。
 

 
 
 
 
積雪量が少なく、滝の近くまで行くことはできませんでした。
 

 
 
 
 
凍り付いた善五郎の滝を眺めながらカップヌードルを食べていると、ビキニ姿のおじさん?がやってきました・・・。気が付いた時には牛留池の方へと歩を進めていました。大丈夫なんだろうか・・・。
 

 
 
登山中に食べたカップヌードルのアルバムはこちら
 
 
 
 
展望台から眺めた善五郎の滝。
 

 
 
 
 
善五郎の滝にズーム。
 

 
 
 
氷瀑とビキニのインパクトが強烈すぎた、乗鞍岳登山からの善五郎の滝トレッキングでした。
 
 
 
 
冬の乗鞍岳最高峰剣ヶ峰に登るためのポイントはこちら
 
 
 
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冬の乗鞍岳

冬の乗鞍岳登山2019(2回目)

 
 
 
 
 
冬のホームマウンテンである乗鞍岳へ。
 
午前3時30分の地吹雪の中、登山開始。
 
今季2回目の冬の乗鞍岳登山。
 
10日程前の前回登山では、この時期としては珍しくゲレンデに雪が無かったため三本滝レストハウスまで登ったところで撤退。
 
この日は月明かりの無い暗い夜だった。
 
星空が広がっていたが、月あかりが無い割にはあまり星が見えず。
 
慣れているはずの乗鞍岳の冬ルートだが、ヘッドライトの灯りだけでは不安になるレベルの暗さだった。
 
カモシカリフトのゲレンデは圧雪がされておらず、きついきつい登りのラッセルだった。
 
最終リフト~ツアーコースもきついきついラッセル。
 
ツアーコース終点まで行ったところで視界不良とラッセル地獄で消耗したため撤退。
 
下山をしていると剣ヶ峰の雲が晴れ、その姿を目にすることができた。
 
最初から晴れていたとしても、ラッセル地獄のため日帰りでの剣ヶ峰ピストンは困難だったと思われる。
 
体は雪山仕様になっておらず、左右両方の股関節に痛みが出た。
 
何とか駐車場まで下山ができたが、剣ヶ峰まで行っていたとしたら恐らく痛みで歩けなくなっていたのでは・・・。
 
 
夏山と冬山での足にかかる負担の違いを実感。
 
よくよく考えると、トレランシューズで登山をしている夏山に比べて、冬山では数倍の負荷が足にかかっていることに気が付く。(冬山のザックの重量も冬山に比べて約2倍)
 
 
夏山と冬山で足にかかる負荷の違いについて考えたブログ投稿はこちら
 
 
 
 
午前3時30分。地吹雪の休暇村乗鞍高原駐車場。
この地吹雪の中に出ていくメンタルがあれば、何だってできる気がする。
 

 
 
 
 
Mt.乗鞍のゲレンデではスノーマシーンが稼働中。
人工雪が必要ないだけの十分な積雪があるように思えますが。
 

 
 
 
 
ゲレンデトップに到着。
圧雪がされていない上級者向けゲレンデは登るのに非常に骨が折れます。
 

 
 
 
 
この日は月明かりの無い暗い夜でした。月明かりが無い割には星はあまり見えず。
歩きなれた冬の乗鞍岳ですが、ヘッドライトの灯りだけでは不安になるレベルの暗さでした。
ツアーコースのナンバリングを目視することができてひと安心です。
 

 
 
 
 
上級者向けゲレンデから先はずっとラッセル地獄。
少し傾斜があるだけで、ラッセルの負荷が激増します。
 

 
 
 
 
足がまだ夏山仕様からラッセル仕様になっていなかったので、股関節に痛みが出てしまいました。足を引き上げる時に股関節に力がかかるのだと思います。昨年も、シーズン初ラッセルの時には股関節に痛みが出ました。同じ乗鞍岳で。
 

 
 
 
 
夕暮れを思わせるような、
 

 
 
 
 
日の出直後の空の色でした。
 

 
 
 
 
少し進むだけでもとてつもなくきついラッセル地獄。ラッセル地獄の先には視界不良の吹きさらしゾーンが待ち構えています。
 

 
 
 
 
ツアーコース終点から20~30分すすんだところで戻ることにしました。風でトレースが消されないうち。ツアーコース終点の看板は、まだ設置されていないようでした。
 

 
 
 
 
薄い雲の向こうに見える太陽は、そのエネルギーをツアーコースまでは届けてくれませんでした。
 

 
 
 
 
股関節の痛みに耐えながら一歩一歩もどりました。もう少しで切り札のトレッキングポールを使うレベルの痛みでした。考えてみたら、もう4~5年はトレッキングポールを使っていません。
 

 
 
 
 
晴れそうな雰囲気でしたが、晴れたとしても股関節の痛みで剣ヶ峰アタックは無理でした。降雪直後のラッセルだったので、どちらにしてもこの日のコンディションでは日帰りで剣ヶ峰に登るのは無理だったと思います。
 

 
 
 
 
雪不足だった乗鞍高原にも、十分にラッセル地獄を満喫できるだけの雪が降りました。
 

 
 
 
 
往路で苦労してつけてきたトレースも、帰りには一部、風で消されてしまっていました。
 

 
 
 
 
風紋①
 

 
 
 
 
風紋②
 

 
 
 
 
風紋③ 日本庭園の枯山水のようです。
 

 
 
 
 
モンスターというには少しひょろひょろなスノーモンスター。
 

 
 
 
 
平地は暖冬ですが、冬を実感します。
 

 
 
 
 
氷に覆われた木
 

 
 
 
 
スノーモンスターの大群①
 

 
 
 
 
スノーモンスターの大群②
 

 
 
 
 
スノーモンスターの大群③
 

 
 
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートのゲレンデトップ。(12/28時点ではトップゲレンデへのリフトは稼働しておらず。)
スノーモンスターを眺めんがらのカップヌードル。
 

 
登山中に食べたカップヌードルのアルバムはこちら
 
 
 
雪山のビバークに最適だと思うクロスオーバードームの設営訓練。
 

 
 
クロスオーバードームが最適だと思う理由はこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
肩に食い込む雪山ザック。
いつもは外付けしていることが多いスノーシューが足にあるだけまだ軽い。
 

 
 
 
 
ゲレンデの向こうに鉢盛山(たぶん左側)
 

 
灼熱の鉢盛山登山マラソン(8月開催)が思い出されます。
 
鉢盛山登山マラソンについてのブログ投稿はこちら
 
 
 
 
まだリフトが動いていないゲレンデにも沢山のシュプールが。
 

 
 
 
 
雲が晴れ、乗鞍岳(右)が姿を現しました。
 

 
 
 
 
スタッドレスタイヤを新調したので運転も安心でした。
溝がだいぶ減っていたので前のシーズンは空転しまくりのスタッドレスタイヤでした・・・。
 

 
 
登山口駐車場などで車が雪でスタックしてしまったときの自力での脱出方法
 
 
 
帰りに「善五郎の滝」駐車場から撮影した乗鞍岳
 

 
 
はるけき剣ヶ峰の頂。今シーズンもたどり着かねば。
 
 
 
冬の乗鞍岳最高峰剣ヶ峰に登るためのポイントはこちら
 
 
 
登山のノウハウなどについて過去に投稿した記事の一覧はこちら
 
 
 
☆登山装備一覧はこちら☆
 
 
 
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休暇村乗鞍高原の看板

雪がほとんど無かった乗鞍岳登山(2019年12月17日)

 
 
 
 
 
冬のホームマウンテンの乗鞍岳へ。
 
 
平地の天気予報は雨(降水確率高し)。
 
 
乗鞍高原まで登れば雨ではなく雪だろうという淡い期待。
 
 
車の温度計では外気温は0度以上・・・。
 
 
 
休暇村乗鞍高原の看板
 
 
登山開始地点となる休暇村乗鞍高原から見たゲレンデは土が露出している状況。
 
 
冬の乗鞍岳に通い始めてからかれこれ5~6年で最も積雪量が少ない。
 
 
ゲレンデを登り始めて標高が上がっても雪は無いに等しく、トップゲレンデも同じ状況。
 
 
午前4時前から登り始めたため、暗闇のゲレンデ。
 
 
雪が無いゲレンデは、水の大きな水路があったり、地面深くの人工的な水路が不気味な音をたてており恐ろしい。
 
 
まさかとは思うが、2~3メートルは深さがあるであろう水路に落下するのではという恐怖心にかられる。暗闇も相まって水路に吸い込まれるんじゃないかという恐怖心・・・。
 
 
 
 
三本滝レストハウスまでたどり着き、トップゲレンデを見上げて雪が無いに等しいことを確認したところで撤退を決意。(雪があってこその冬ルートなので。)
 
 
暗闇の中、不気味な水の流れる音を聞きながら雪の無いゲレンデを下山するのは却下。
 
 
三本滝レストハウスから乗鞍エコーライン(84号)で休暇村乗鞍高原に戻ることに。
※エコーラインは冬季閉鎖中のため一般車両通行不可。
 
 
休暇村から三本滝レストハウスまでは、ゲレンデであればほぼ最短距離。
 
 
エコーラインは森の中を迂回する形で両者を結んでいるので、思っていた以上に時間がかかった。
 
 
暗闇のエコーラインで途中から大雨に見舞われ・・・。
 
 
永遠に休暇村に着かないんじゃないかという心細さの中を歩いた。
 
 
エコーラインはゲレンデよりは雪があり、シーズン初の雪上歩きとなった。
 
 
 
 
ある意味、今までで最も過酷な冬の乗鞍岳登山となった。
 
 
 
冬の乗鞍岳剣ヶ峰に登るためのポイントはこちら
 
 
 
登山のノウハウなどについて過去に投稿した記事の一覧はこちら
 
 
 
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冬の美ヶ原の美しの塔

ホワイトアウトに見舞われた冬の美ヶ原登山

 
 
 
 
 
牛伏山の山頂からホワイトアウトに見舞われ冗談抜きに死ぬかと思った美ヶ原登山。
 
 
 
この日のルート
 
三城~百曲がり~美しの塔~牛伏山~美しの塔~王ヶ頭~美しの塔~百曲がり~三城
 
 
 
午前3時に三城から登り始め、美しの塔~牛伏山に行ったまでは綺麗に星空が見えていた。
 
 
牛伏山の山頂にたどり着くと突然のホワイトアウトと氷点下の猛烈な風に吹きさらされる状況に。
 
 
日の出前の暗闇にホワイトアウトに猛烈な風という最悪の事態・・・。
 
 
何とか、来た道を戻ることができたものの、一歩間違えると危ない状況だった。
 
 
牛伏山~王ヶ頭ホテルも視界のない状況だったものの、牧場内は柵があることと、それほど風は強くなかったので歩くことが可能な状況だった。
 
 
 

美ヶ原ホワイトアウト登山の教訓

 
・晴天(星空)から突如ホワイトアウトになることがある。
 
・夜明け前の暗闇&ホワイトアウトはとてつもなく危険。

 
 
 
 
午前3時に三城を出発
 

 
 
 
 
雪山重装備なので、美ヶ原の台上に登るまでに1時間以上を要した。
 
 
ラーメン屋のような山本小屋の看板
めちゃくちゃ美味しいラーメンが出てきそう。
 

 
 
 
 
牛伏山山頂では突如のホワイトアウトに見舞われる。
暗闇も相まって、一歩間違えたら危なかった・・・。
 

 
 
 
 
空気が澄んでいれば松本市の平地からでも見える王ヶ頭ホテルの灯り。
ホワイトアウト状態だと、数十メートルまで近づかないと灯りを目にすることができず。
 

 
 
 
 
王ヶ頭ホテルの前にはライトアップされた樹氷が。
 

 
 
 
 
晴れていれば王ヶ頭の石碑の向こうには松本平を眺めることができる。
 

 
 
 
 
 
ホワイトアウトをした美ヶ原の台上を歩く。
黄泉の国に来てしまったのではないかという感覚に。
 

 
 
 
 
完全雪山装備での美ヶ原登山。食料も2日分ほどを携行。
 

 
 
 
 
まだまだ雪は少ない美ヶ原。
 

 
 
 
 
視界が無いコンディションで、柵がない台地に足を踏み入れたら、僕の実力では戻るのは困難。
 

 
 
 
 
一歩足を踏み入れたら戻ることができない世界のように感じる。
 

 
 
 
 
美しの塔も寒々しい
 

 
 
 
 
ザックと記念撮影
 

 
スノーシューについてのブログ投稿はこちら
 
 
 
茶臼山まで歩く予定は却下。ここから先は行ってはダメだと柵が強く言っているように感じた。
 

 
 
 
 
一足早い天然クリスマスツリー。ホワイトアウトクリスマス。
 

 
 
 
 
ザックに外付けのボトルでは、
 

 
 
 
 
今年の初氷を観測。
ピッケルで氷を砕いて水を飲むスタイル。
 

 
 
 
 
木の枝を覆い尽くすカチコチの氷。
 

 
 
 
 
ホワイトアウト状態の台上ではカップヌードルを食べれる状況ではなかったので車に着いてから。
 

 
登山中に食べたカップヌードルのアルバムはこちら
 
 
 
ホワイトアウトに見舞われた美ヶ原。
美ヶ原の厳しい一面を垣間見ることができた初冬の登山でした。
 
 
 

 
 
 
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