雪山ではガスバーナーの点火などに手間取っていようものなら、手の感覚は着実に無くなっていき、体温も奪われていきます。
ガスバーナーに点火をする作業など、細かい作業はオーバーグローブを外し、インナーグローブだけの状態ですることになります。
雪山の低温下でインナーグローブだけになると、手の感覚は刻々となくなっていきます。
場合によっては思い通りに指を動かせなくなってしまい、バーナー一式をザックの中に戻すことすらままならなくなってしまうことも有り得ます。
雪山の低温の中で、ロスを無くして着実にガスバーナーを点火するにはどうすればよいか。
雪山でガスバーナーを使う際に気を付けている6つのポイントをまとめてみました。
2018年の冬、僕はほぼ毎週、雪山に入り、ほぼ毎回、ガスバーナーを使って簡単な料理をしました。
雪山クッキングのアルバムはこちら
登山用調理器具についてのブログ投稿はこちら
雪山でガスバーナーを使いこなすため、気を付けている6つのポイントです。
①雪を風よけにする
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
③ガスカートリッジは雪山用を使う
④点火はライターでする
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる
6つのポイントについて説明をしていきます。
①雪を風よけにする
無雪期の登山では風よけを使用することもありますが、僕の場合、雪山では風よけは使いません。
一応、無雪期用にリンクを貼っておきます。
ガスバーナーの風よけ
楽天市場での検索結果
Amazonでの検索結果
Yahoo!ショッピングでの検索結果
僕の場合、雪山ではガスバーナー用の風よけは使わず、雪を踏み固めて、その上にガスカートリッジとバーナーを置くようにしています。
そうすることにより、自然と雪が風よけになってくれます。
イメージ的には雪の穴の中にガスカートリッジとバーナーがすっぽりと入る感じになります。
そもそもの話になってしまいますが、雪山では風が無いところで調理をした方が良いです。
雪山の風の中で調理をするのは、現実的には体が耐えられません・・・。
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
雪の上にガスカートリッジを直に置いた場合、滑ってしまってうまく固定することができません。
不安定なガスカートリッジの上に水などが入った重みのあるクッカーを置くと、いつひっくり返ってもおかしくない状況になってしまいます・・・。
ガスカートリッジにホルダーを付けることによって雪の上でもしっかりとガスカートリッジを置くことができます。
ガスカートリッジのホルダー
楽天市場での検索結果
Amazonでの検索結果
Yahoo!ショッピングでの検索結果
③ガスカートリッジは雪山用を使う
低温に強いプロパン、イソブタンが配合されたプリムス最強のガスカートリッジを僕は使っています。その名もウルトラガス。雪山用のガスカートリッジです。
プリムスには、他にはノーマルガス、ハイパワーガスがありますが、金額的にはウルトラガスが100~200円ほど高いだけです。
④点火はライターでする
雪山ではバーナー本体の点火装置はあてにしない方が良いです。
歯車を押し、回して着火するタイプのライターがおすすめです。(使い捨てライターで充分です。)
ライターを使うためにザックから取り出してから、着火をするまでに雪で濡らさないように注意が必要です。
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
いくら雪山用のウルトラガスを使っていようとも、ガスバーナーを雪で濡らしてしまうと点火をするのが非常に大変です。
点火に手間取っているうちに、雪山の低温で体は冷え、手の感覚もなくなっていきます。
ガスバーナーと点火用のライターが雪に触れないように、細心の注意が必要です。
やってしまいがちなのが、クッカーについた雪でガスバーナーを濡らしてしまうというものです。
クッカーを雪の上に起き、そのクッカーをガスバーナーの上に置いた場合、クッカーの底についた雪でガスバーナーを濡らしてしまいます。
ガスバーナー、クッカー、ライターは準備段階で雪に触れないように注意をすることが重要です。
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる
雪山の低温でガスカートリッジのフタが固まってしまい、なかなか外せないということがよくあります。
そんな場合、僕はナイフの背でフタを外すようにしています。
(調理用の小型ナイフを調理道具一式に入れておくと活躍します。)
雪山ではガスカートリッジのフタが開けづらくなることがあります。
空けずらい時はナイフの背で外すようにしています。
雪山でガスバーナーを使いこなすためのまとめ
以上、雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント6つについてでした。
①雪を風よけにする
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
③ガスカートリッジは雪山用を使う
④点火はライターでする
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる
この中でも特に重要なものが⑤のバーナーなどなどに雪を付けないように気を付けるだと思います。
雪山用にバーナー関係道具を準備しても、雪で濡らしてしまっては元も子もありません。
幻想的な雪景色を眺めながら食べる温かい山ご飯。
雪山の醍醐味の1つでもあると思います。
雪山クッキングは、指の感覚が無くなっていくタイムリミットとの戦いだと思うので、手早くガスバーナーに点火をすることが大事だと思います。
登山用調理器具についてのブログ投稿はこちら
登山のノウハウなどについて過去に投稿した記事の一覧はこちら
☆登山装備一覧はこちら☆
☆山旅の記録 一覧はこちら☆
関連記事
スポンサーリンク