登山ノウハウ・ルートの詳細」カテゴリーアーカイブ

上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ』について山トークをしていきます。
 
 
 
僕は毎年のように、上高地からの穂高岳登山をしてきました。
 
 
ちなみに、日帰りでの周遊登山です。
 
 
その経験に基づいた、ポイントと見どころになります。
 
 
 
 
※日帰り登山に限らないポイントを記載しています。
 
 
※今回のルートを日帰り登山するためには、一般的なコースタイムを上回るペースで登山をする必要があります。(上級の日帰りルートになります。)
 
 
※このブログの記載内容は、一般登山者の「松本市の山男」の見解になりますのでご留意ください。
 
 
 
 
 

上高地からの穂高岳登山のポイント

①僕がいつも歩いているルート
 
②各区間のざっくりな印象(注意点)
 
③岩場、鎖場があり、特に注意が必要な箇所
 
④特に混雑する箇所
 
⑤ルート上の見どころ
 
⑥日帰り登山をする上での注意点
 
⑦沢渡帰りのバスの混雑

 
 
 
上記のそれぞれについて、山トークをしていきます。
 
 
 
 
 

①僕がいつも歩いているルート

僕がいつも歩いているルートは、以下の周遊ルートです。
 
 
上高地 → 岳沢 → 紀美子平 → 前穂高岳 → 紀美子平 → 吊尾根 → 奥穂高岳 → 穂高岳山荘 → ザイテングラート → 涸沢 → 横尾 → 上高地
 
 
 
 
 
上高地からの穂高岳登山のポイント

②各区間のざっくりな印象(注意点)

上高地〜岳沢

ウォーミングアップ区間といった感じ。
 
 
 

岳沢〜紀美子平

登りがきつく、鎖場あり。
 
他の登山者が起こした落石を受ける可能性、自分が落石を起こす可能性に注意が必要。
 
 
 

紀美子平〜前穂高岳〜紀美子平

紀美子平〜前穂高岳はピストンになります。
 
岩登り区間で、団体さんも多く、登り降りのすれ違いもあるので、他の登山者さんへの注意が必要です。
 
 
 

紀美子平〜吊尾根〜奥穂高岳

吊尾根〜奥穂高岳は、基本、左手側が切れ落ちているので、注意が必要です。
 
岩場、鎖場で滑落するケースよりも、疲労などで足が上がらなくなり、つまずくことによってバランスを崩し、滑落するケースが多いようです。(注意喚起をするポスターに記載されていました。)
 
 
 

奥穂高岳〜穂高岳山荘

登山者が多い区間です。
 
特に、穂高岳山荘へと降りるハシゴ場、鎖場は他の登山者とのすれ違いが多いので注意が必要です。
 
 
 

穂高岳山荘〜ザイテングラート〜涸沢

鎖場が多く、他の登山者とのすれ違いが多い区間。
 
他の登山者が起こした落石を受ける可能性、自分が落石を起こす可能性に注意が必要。
 
 
 

涸沢〜横尾

岩場、鎖場はありません。
 
混雑区間です。
 
コースタイムより速い登山ペースの登山者は、他の登山者を安全に追い抜くことに神経を使うことになります。
 
 
 

横尾〜上高地

単調で、長い長い遊歩道歩きです。
 
日帰りの場合、バス・タクシーの最終時間に向けて、できれば小走りしたいところです。
 
最終時間は、事前にアルピコ交通株式会社のホームページ等で確認をしておきましょう。
 
 
 
 
 
上高地からの穂高岳登山のポイント

③岩場、鎖場があり特に注意が必要な箇所

岳沢 → 紀美子平 → 前穂高岳 → 紀美子平 → 吊尾根 → 奥穂高岳 → 穂高岳山荘 → ザイテングラート → 涸沢
 
 
岳沢から涸沢までは、岩場、鎖場、ハシゴが連続します。
 
 
今回の周遊ルートは、大部分が要注意箇所ということになります。
 
 
登山道上には段差がある箇所も多いです。
 
 
落石が起きやすい登山道なので、他の登山者が起こす落石に注意をするとともに、自分が落石を起こさないように、細心の注意が必要です。
 
 
 
 
 
上高地からの穂高岳登山のポイント

④特に混雑する箇所

涸沢から横尾の登山道は、特に登山者が多い区間です。
 
 
北アルプスの中でもトップクラスの混雑地帯だと思います。
 
 
今回、ご紹介のルートでは、涸沢から横尾に下ることとなりますが、逆に横尾から涸沢に登るルートとする場合、ペースの遅い登山者が多数いるため、自分のペースで登ることができません。
 
 
僕が、今回ご紹介しているルートで登山をしている理由の1つは、自分のペースで登山をしたいためだからです。
 
 
 
 
 
上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ

⑤ルート上の見どころ

岳沢〜涸沢まで、基本、絶景の中での登山となります。
 
 
穂高連峰が岩峰であることを目にし、感じながらの登山となります。
 
 
奥穂高岳の山頂からはジャンダルムを目の前に見ることができます。
 
 
ジャンダルム以外にも、北アルプスの山々を目にしながら登山をすることができます。
 
 
雷鳥も生息している山域になります。
 
 
涸沢の紅葉は日本一と言われることもあり、紅葉シーズンの登山が特におすすめです。
 
 
涸沢〜横尾では、クライミングのメッカとも言われる巨大な屏風岩を目にすることができます。
 
 
 
 
 
上高地からの穂高岳登山のポイント

⑥日帰り登山をする上での注意点

上高地はマイカー規制がかけられており、バスまたはタクシーでマイカー駐車場(沢渡など)との行き来をすることになります。
 
 
「沢渡」は、「さわんど」と読みます
 
 
また、マイカー規制のみならず、夜間は通行規制がかけられ、タクシーも決められた時間のみ通行が可能となっています。
 
 
通行可能時間はネット検索で「釜トンネル 時間」で確認することができます。
 
 
上高地着の日帰り登山をする場合、バスとタクシーの最終時間もチェックし、最終時間までに上高地に到着していることが必要になります。
 
 
上高地発着の登山は、乗り物の時間に拘束された登山をすることになります。
 
 
ちなみに、徒歩、自転車であれば釜トンネルを24時間行き来することができます。
 
 
ただ、距離が長いのと、国道158号線の歩道のない箇所を歩く必要が出てきます。
 
 
日本一過酷な山岳レースと言われるTJAR (トランス・ジャパン・アルプス・レース)では、まさに上高地から158号線を徒歩で歩きますが、レース中で最も神経を使う区間と言われたりもします。(歩道のない国道を歩くため)
 
 
 
TJARについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
上高地からの穂高岳登山のポイント

⑦沢渡帰りのバスの混雑

ハイシーズンは、上高地から沢渡へと戻るバス待ちの大行列が発生することがあります。
 
 
タクシーも同様です。(タクシーは基本、予約はできません。)
 
 
バス、タクシーともに2時間以上、待つケースもあります。
 
 
上高地〜新島々駅(松本電鉄上高地線)のバスであれば、それほど待たずに乗ることができます。
 
 
新島々駅は、松本駅から松本電鉄で30分ほどです。
 
 
上記の経路の場合、松本駅周辺の駐車場に車を停めて、上高地にアクセスすることになります。
 
 
 
 
 
上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ

まとめ

以上、『上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ』ということで山トークをしてきました。
 
 
①僕がいつも歩いているルート
 
②各区間のざっくりな印象(注意点)
 
③岩場、鎖場があり特に注意が必要な箇所
 
④特に混雑する箇所
 
⑤ルート上の見どころ
 
⑥日帰り登山をする上での注意点
 
⑦沢渡帰りのバスの混雑

 
 
 
 
 
国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)に指定されており、山岳景勝地である上高地。
 
 
上高地には、登山者のみならず、沢山の観光客が訪れます。
 
 
なかなかの混雑をする場所ではありますが、上高地から穂高岳を見上げ、見上げた穂高岳に登り、下山をしてから穂高岳を振り返る。
 
 
最高の景色を見ることができ、最高の登山をすることができるのが上高地からの穂高岳登山になります。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
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『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

雪山登山のビバークに備え携行してます【自立するヘリテイジのクロスオーバードーム】

 
 
 
 
 
雪山登山でのビバークに備え、僕は、ヘリテイジのクロスオーバードームを携行しています。
 
 
クロスオーバードームの位置づけとしては、テントとツェルトの中間といったところでしょうか。
 
 
見た目としては、フライシートの無いテントといった感じです。
 
 
クロスオーバードームの最大のポイントは、自立をするというところです。
 
 
クロスオーバードームは、いわば、自立をするツェルトです。
 
 
雪山においては、ペグなどを使わずに露営具(ビバーク用シェルターなど)が自立するということはとても重要だと思います。
 
 
ヘリテイジのクロスオーバードーム
 
 
 
 
 

雪山において露営具の自立が重要な理由

①普通のペグは使えない

雪が積もっている冬山では夏山用のペグを使うことはできません。
 
 
雪山仕様の大きなペグを使うか、昔ながらの竹ペグを使うかになります。
 
 
ただし、雪山仕様のペグにも竹ペグにも使用するための前提条件や欠点があります。
 
 
雪山仕様のペグは、深い新雪には効かないことがあります。
 
 
竹ペグを使用する場合には、スノーショベルなど、雪を掘ることができる道具が必要になります。
 
 
 
 
 

②石をペグ代わりに使うことができない

夏のテント場であれば、ペグの代わりに石を使用することもできますが、雪山では石は雪の下に埋もれています。
 
 
雪山と夏山で異なることの①と②の理由によって、雪山ではツェルトやストックシェルターを夏山のように使うことは基本的にはできません。
 
 
夏山登山でのビバークについてはこちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
ツェルトやシェルターを雪山で本気で設営をしようと思えばできるかもしれませんが、とてつもなく時間がかかります。
 
 
マイナス10度以下の雪山で、設営に30分も1時間もかかるというのは、気象条件によっては生死にかかわってきます。
 
 
設営の途中に低体温症に陥って行動不能になるということが十分に考えられます。
 
 
かといって、雪山登山でのビバークに備えてテントを毎回のように携行するというのは気が進みません。(重い&かさばるので。)
 
 
そこで、雪山での万が一のビバークに備えての携行におすすめなのがペグなしでも自立をするヘリテイジのクロスオーバードームです。
 
 
クロスオーバードームはテントと比べるとかなり軽量、コンパクトです。
 
 
 
 
山岳用テントのベストセラーとも言えるアライテントのエアライズⅠとクロスオーバードームを比較してみると下記のとおりです。
 
 
重量
エアライズⅠ:1360g(本体+ポール+フライシート)
 
クロスオーバードーム:700g(本体+ポール)
 
 
クロスオーバードームの方が、エアライズⅠよりも660g軽いです。
(500mlペットボトル以上)
 
 
 
収納サイズ
 
 
エアライズⅠ:14×29
 
クロスオーバードーム:9×20
 
 
クロスオーバードームの方がエアライズⅠよりも圧倒的にコンパクトです。
 
 
 
 
 
アライテントのエアライズⅠ(山岳テントのベストセラー)
 
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まとめ 雪山でのビバークに備えるには自立する露営具が理想

気温がマイナス10度以下になることがある雪山。
 
 
夏山ですらビバーク装備は必携だと言われることもあるので、雪山ではなおさらにビバーク装備の携行が必要だと思います。(ツェルトなどに加え厳冬期用ダウン等も必携だと思います。)
 
 
ペグが効かない可能性が高く、ペグ代わりの石も雪の下に埋もれている雪山。
 
 
僕は自立をするヘリテイジのクロスオーバードームを雪山登山でのビバークに備え必ず携行しています。
 
 
クロスオーバードームは、もちろん夏山でのビバーク装備として頼りにすることもできます。
 
 
 
 
 
ヘリテイジ クロスオーバードーム
 
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雪山登山入門におすすめ【冬の北八ヶ岳の北横岳をご紹介】

 
 
 
 
 
雪山登山デビューにおすすめの北八ヶ岳の北横岳。
 
 
北横岳は、登山の起点となる北八ヶ岳ロープウェイまでの車でのアクセスもしやすく、登山開始地点までもロープウェイでお手軽に行くことができます。
 
 
登山ルートは見た目にも明瞭であり、序盤の「坪庭」にはわかりやすい竹竿の目印が備え付けられています。
 
 
油断は禁物ですが、滑落すると命取りになるような場所や、雪崩の危険は無いに等しく、アイゼンやピッケルを使う雪山登山の入門として最適な山です。
 
 
 
北横岳南峰の山頂です。
 
 
冬の北八ヶ岳の北横岳山頂とエビのシッポ
 
 
 
 
写真撮影時、北横岳南峰の山頂標には雪山名物の「エビのシッポ」がついていました。
 
 
蓼科山(中央奥)の向こうに北アルプスの稜線を眺めることができます。
 
 
 
 

基本ルート(北八ヶ岳ロープウェイ利用)

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(ピラタス蓼科) ~ ロープウェイ山頂駅 ~ 坪庭 ~ 北横岳ヒュッテ ~ 北横岳南峰 ~ 北横岳北峰の往復
 
 
※モンベル会員はロープウェイの往復乗車券が200円引きになります。
 
 
コースタイム:ロープウェイ山頂駅から北横岳は1時間30分ほどです。
 
 
 
 
 

北八ヶ岳ロープウェイへのアクセス

中央自動車道の諏訪インターから車で約40分です。
 
スタッドレスタイヤまたはチェーンが必要です。道中にはコンビニが4~5軒あります。
 
 
 
 
 

アイゼン・ピッケルの着脱場所

北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅を出てすぐ。
 
 
坪庭の看板前でアイゼンの装着とピッケルの準備をするのが一般的です。
 
 
スノーシューにトレッキングポールで北横岳を目指す登山者もいますが、個人的にはアイゼン、ピッケルの方が良いと思います。
 
 
 
 
 

スノーシューの使いどころ

ロープウェイ山頂駅から北横岳ヒュッテまではスノーシューでも問題ありませんが、北横岳ヒュッテから北横岳南峰までは急な登りとなるためアイゼンの方が歩きやすいです。
 
 
スノーシュートレッキングを楽しむのであればロープウェイ山頂駅~坪庭~縞枯山方面がおすすめです。
 
 
ロープウェイ山麓駅でスノーシューのレンタルがされているので、スタッフにおすすめのスポットを聞いてみるのも良いと思います。
 
 
 
 
 

冬の北横岳登山に必要な装備

アイゼン、ピッケル、冬山用登山靴はもちろん、登山ウェアについてもハードシェルなどの雪山装備が必要です。
 
 
 
 
 

北横岳登山の見どころ

北横岳南峰・北峰山頂からの景色

プリンのような形をした蓼科山や、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、南八ヶ岳(天狗岳・赤岳・阿弥陀岳など)などなど、絶景を見渡すことができます。
 
 
浅間山や谷川岳なども眺めることができます。
 
 

キツツキ

坪庭の入口では坪庭の看板と、キツツキが出迎えてくれます。
 
 

北八ヶ岳南峰山頂標のエビのシッポ

ないこともありますが、山頂標にエビのシッポが大きく成長していることが多いです。
 
 

スノーモンスター

木々に着雪がある樹氷(スノーモンスター)を見ることができます。
 
 
それほど大きなものはありませんが、北八ヶ岳の名物です。
 
 
坪庭から北横岳ヒュッテへの登り区間で見れることが多いように思います。
 
 

坪庭

風に吹かれることによってできる雪の模様や、その向こうに見える縞枯山(ロープウェイ山頂駅からみて右手)などが美しいです。
 
 
また、北横岳への登山道から見おろす坪庭も、その広大さを実感することができ、見応えがあります。
 
 

縞枯現象

北横岳から縞枯山などを見ると、所々、木々が枯れて山肌が見えるような箇所があります。
 
 
メカニズムは解明されていないようですが、その様は縞枯現象と呼ばれており、北八ヶ岳の特徴的な現象のようです。
 
 
 
 
 

北横岳登山のトイレ

トイレは北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅と山頂駅、北横岳ヒュッテ、縞枯山荘にあります。
 
 

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅トイレ

24時間利用可で無料。
 
 
平地とそれほど変わらない綺麗なトイレです。
 
 

北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅トイレ

チップ制です。
 
 
山麓駅のトイレほどではありませんが、平地とそれほど変わらない綺麗なトイレです。
 
 
アイゼンを装着したままでの利用は不可です。
 
 

北横岳ヒュッテ

チップ制です。
 
 
外トイレなので登山靴を脱ぐ必要はありませんが、アイゼンを装着しての利用は不可です。
 
 
山小屋の外トイレです。
 
 

縞枯山荘

チップ制ではなく、利用料400円?だったと思います。
 
 
使わせてもらったことがないので詳細は不明です。
 
 
 
 
 

近隣の登山ルート

縞枯山

ロープウェイ山頂駅から縞枯山までは、山頂駅~北横岳山頂までと同じくらいのコースタイムで登ることができます。
 
 
縞枯山への登山道は、北横岳よりも急で体力を使います。
 
 
山頂標は急斜面を登り切ったところにある道標です。
 
 
縞枯山の稜線で山頂標を探している登山者を時々見かけますが、急登を登り切ったところにある、ただの道標に見えるものが実は山頂標です。
 
 
道標から30分ほど歩いたところに縞枯山展望台があり、八ヶ岳南部(天狗岳~赤岳)の見晴らしが良いです。
 
 
また、稜線の木々に細かなエビのシッポが沢山ついていることが多いです。
 
 

茶臼山

縞枯山からさらに1時間ほど歩くと茶臼山展望台となります。
 
 
茶臼山展望台からは見おろした樹林帯の向こうに蓼科山(山頂一帯だけ)を見ることができます。
 
 
北アルプスや南アルプスの眺めも良く、八ヶ岳南部(天狗岳~赤岳)を間近に見ることができます。
 
 
茶臼山展望台は地形的に吹きさらされる場所なのか、沢山のエビのシッポができていることが多いです。
 
 
エビのシッポの向こうに八ヶ岳南部を撮影することができるスポットです。
 
 
縞枯山~茶臼山は往路、復路ともに登り返す必要があります。
 
 
縞枯山と茶臼山の鞍部から五辻経由で北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅へと歩くことができるルートもあります。
 
 
 
 
 

冬の北横岳・縞枯山登山のまとめ

雪山であるということを肝に銘じておかなければなりませんが、車でのアクセスも良く、雪山入門に最適な北横岳。
 
 
僕の雪山デビューも北横岳でした。(モンベルの雪山講習に参加。)
 
 
ロープウェイを使い、お手軽に雪山の魅力を味わうことができるのが北横岳です。
 
 
 

冬の北八ヶ岳(北横岳・縞枯山)登山のあとの温泉

僕は蓼科東急ホテル内の「鹿山の湯(しかやまのゆ)」に日帰り入浴で寄ることが多いです。
 
 
北八ヶ岳ロープウェイからは25分ほどかかります。帰り道からは10分ほど外れることになります。
 
 
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雪山を安全に楽しむため必要な技術を網羅した雪山登山の入門書です。
 
 
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車が雪でスタックしてしまったときの自力での脱出方法【冬山登山の駐車場などに備えて】

 
 
 
 
 
雪山登山の際、登山口の駐車場で車がスタックしてしまっているシーンを時々見かけます。
(タイヤが雪で空転してしまっている状況。)
 
 
僕も1度だけ、登山口駐車場で雪のため車がスタックしてしまったことがあります。
 
 
しかしながら、幸いなことに雪で車がスタックした際の脱出方法を事前に調べてあったので何とか自力で脱出をすることができました。
 
 
車がスタックした際、やみくもにアクセルを踏み込むとかえってドツボにはまってしまうということもありえます。
 
 
このブログ投稿では、雪で車がスタックした際の脱出方法と、その他の対策などをまとめてみました。
 
 
雪山登山の際の積雪のある登山口駐車場
 
 
雪山登山の際に限らず、平地での降雪の際にも役に立つ、スタックからの脱出方法や対策になります。
 
 
 
①車が雪でスタックした場合の自力での脱出方法
 
②車を前後することすらできない場合はショベルの出番
 
③ショベルや雪道脱出具を使っても脱出できない場合
 
④チェーンについて

 
 
 
 
 

①車が雪でスタックした場合の自力での脱出方法

脱出方法は非常にシンプルです。
 
 
車が雪でスタックしてしまったら、例え、30センチでも50センチでも、車を前進、後退させ雪を踏み固めます。
 
 
そして、徐々に、前進、後退できる長さを伸ばすことにより脱出をすることができます。
 
 
僕も実際にこの方法で脱出をすることができましたし、たいていの場合はこの方法で脱出ができるようです。
 
 
 
 
 

②車を前後することすらできない場合はショベルの出番

車が全く持って前にも後ろにも進まないという場合は、タイヤの前後の雪をショベルで掻き出す以外にありません。
 
 
雪山登山にスノーショベルを携行する習慣がある方は、登山用スノーショベルが活躍します。
 
 
 
雪山登山用スノーショベルについては、こちらで詳しくブログ投稿をしています。
 
 
 
雪山登山をしないと言う方は、ホームセンターなどで売っているショベルを買って、車に積んでおくと安心です。
 
 
ショベル以外の手段としては、雪道脱出具も期待を持てるかもしれません。
 
 
僕も車に積んではいますが、今のところ出番はありませんので効果のほどは定かではありません。
 
 
雪道脱出具 OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 
 
 
 
 
雪道脱出具
 
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お世話になっているディーラーの方いわく、段ボールもある程度は雪道脱出具の役割を果たしてくれるようなので、雪が降る時期は車に積んでおくと良いかもしれません。
 
 
また、タオルや車のフロアマットもある程度の効果を期待できるようです。
 
 
 
 
 

③ショベルや雪道脱出具を使っても脱出できない場合

自力ではどうしようもない状況だと思います。
 
 
ネット情報によると、数人がかりで車を押すという方法もあまり期待は持てないようです。
 
 
牽引をできる車に牽引をしてもらうか、JAFに電話をするしかないと思います。
 
 
 
 
 

④チェーンについて

長野県松本市在住の僕は、冬はもちろんスタッドレスタイヤを履いています。
 
 
ちなみに、色々と吟味した結果、履いているスタッドレスタイヤはVRX2です。
 
 
 
ブリヂストン VRX2
 
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スタッドレスタイヤはもちろんはいていますが、以前、溝の減ったスタッドレスタイヤを履いていた時に、雪の坂道を登ることができなくなってしまいました。
 
 
美ヶ原登山に出かけようと、雪の林道を走っていましたが、溝の減ったスタッドレスタイヤでは美ヶ原に続くよもぎこば林道の坂道を登ることができなくなってしまいました。
 
 
ちょうど林道の道幅が狭くなっている箇所だったので、Uターンをすることもできませんでした。
 
 
その結果、雪の斜面を約1kmに渡りバックで戻るという、非常にスリリングな経験をすることとなってしまいました・・・。
 
 
それ以降、雪山登山に向かう時には、念のためのチェーンを車に積むようにしています。
 
 
タイヤチェーン
 
 
 
 
 
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まとめ 車が雪でスタックしてしまったときの脱出方法

車が雪でスタックしてしまったときは、できる範囲で前後を繰り返し、それにより雪を固めて脱出するのが王道です。
 
 
タイヤが空転してしまうケースに備え、スノーショベルを車に積んでおくと安心です。
 
 
そもそもスタックをしないために、車に勢いを付けて新雪地帯に入ることを避けるということも重要です。
 
 
時々、4WDの雪道に強いであろう車ですらスタックをしているシーンを見かけます。
 
 
車を過信して勢いづけて新雪地帯に入ってしまった結果だと思います。
 
 
スタックにより登山前後につまずいてしまうことが無いよう、慎重に雪道や雪の登山口駐車場を運転することが一番重要だと思います。
 
 
 
 
 
『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

登山上級者であっても冬の富士山が危険な理由

 
 
 
 
 
冬の富士山では多くの登山者が命を落としています。
 
 
そして、冬の富士山で遭難、滑落をしてしまうのは登山初心者ではなく登山上級者です。
 
 
軽装、装備不足の登山初心者の危険性が取り上げられることが多い夏の富士山ですが、そもそも冬の富士山にはそのような登山初心者は登ることはできません。
 
 
 
 

 
 
 
雪山装備も登山経験も十分な登山上級者ですら遭難、滑落をしてしまう冬の富士山。
 
 
このブログ投稿では冬の富士山が危険である3つの理由をまとめてみました。
 
 
①斜面が凍っており、アイゼン・ピッケルが効きづらい
 
②一度滑ったら止まるのは困難
 
③独立峰であるため強い風が吹いている

 
 
 
冬の富士山が危険である3つの理由について詳しく説明します。
 
 
 
 
 

①斜面が凍っており、アイゼン・ピッケルが効きづらい

冬の富士山の斜面はカチカチの氷でコーティングをされているようなものです。
 
標高が高くなればなるほど雪で覆われた斜面は固くなります。
 
雪山での滑り止めとして、登山靴に装着するアイゼンや、滑ってしまったときにブレーキの役割を果たすはずのピッケルですら、その効果を発揮しづらくなります。
 
通常の雪山であれば、アイゼン、ピッケルの刃がしっかりと雪を噛んでくれますが、固く凍った雪(氷)には、アイゼンやピッケルの刃ですらしっかりと効かせることができなくなります。
 
 
冬の富士山登山でピッケルの記念写真
 
 
 
 
 
冬の富士山が危険な理由

②一度滑ったら止まるのは困難

アイゼンやピッケルの刃ですら効きづらい固い雪、固い氷の斜面。
 
一度滑落をし始めたら自分の意志で止めることはほぼ不可能です。
 
冬の富士山の斜面は、カチカチのスケートリンクに角度があるようなものです。
 
雪山で滑落をした際、滑り落ちていくのを停止させるために携行をするピッケルですが、そのピッケルですら固く凍った雪の斜面ではほぼ無力になってしまいます。
 
 
 
 
 
冬の富士山が危険な理由

③独立峰であるため強い風が吹いている

富士山は山々が連なっている山脈ではなく、独立峰です。
 
富士山の周りには、風を遮ってくれる他の山がないため、富士山はもろに風に吹きさらされています。
 
独立峰であるがゆえ、富士山は夏ですら体が浮くほどの風が吹いている場合があります。冗談抜きにです。
 
冬の富士山では夏よりもさらに強い風が吹き、登山者はいとも簡単にバランスを崩されてしまいます。
 
アイゼンやピッケルが効きづらい氷の斜面にいるときに、バランスを崩すレベルの風が吹くわけです。
 
そして、一度、バランスを崩して氷の斜面を滑落し始めると自分の意志で停止をすることはほぼ不可能です。
 
物凄いスピードで滑落をしていく氷の斜面には時折、岩が露出していたり、断崖があったりするのです。
 
100km近いスピードで滑落をしている生身の体。
 
その体が岩に打ち付けられれば・・・。
 
 
 
 
 

冬の富士山は登山上級者ですら遭難、滑落の危険がある難易度

以上、冬の富士山登山が極めて難易度が高く、危険な理由をお話してきました。
 
 
①アイゼン、ピッケルが効きづらい氷の斜面
 
②体のバランスをいともかんたんに崩す強さの風
 
③一度滑り出したら止まらない斜面に露出した岩

 
 
 
 
冬の富士山の登山難易度が世界でもトップレベルと言われることもあるのもうなずけます。
 
 
そして、これらの理由に加えて雪山での一般的なリスクである、
 
 
雪崩、落石、低温、ホワイトアウト(吹雪や雪煙による視界不良)などがあるわけです。
 
 
富士山は日本一の標高を誇る山ですから、雪崩などの規模も大きくなります。
 
 
 
完全雪山装備の登山上級者ですら、いつ遭難、滑落事故にあってもおかしくないのが冬の富士山なのです。
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
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アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
今回は、雪山登山でアイゼンをスムーズに装着するためのポイントについて山トークをしていきます。
 
 
 
 
アイゼンは雪山登山の必須装備です。
 
 
 
 
アイゼン無くして、雪山の斜面(ときには氷と化した雪の斜面を)安全に上り下りすることは不可能です。
 
 
アイゼンには簡易的なものから12本爪の本格的なものまでありますが、今回、山トークをする「アイゼン装着時のポイント」は、どの種類にもあてはまります。
 
 
僕は、冬も毎週のように登山をしているので、これまでに少なくとも100回はアイゼンを装着してきました。
 
 
100回以上のアイゼンの装着から実感している、アイゼンの装着時のポイントと携行方法について山トークをしていきます。
 
 
 
 
 

アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

①アイゼンを装着することができるスペースを確認しながら登る。
 
②アイゼンの装着はインナーグローブで
 
③アイゼンはすぐに装着できるようにザックに外付けして携行
 
④アイゼンの装着は風を避けれる場所で

 
 
それぞれの項目について、詳しく記していきます。
 
 
 
 
 
アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

①アイゼンを装着することができるスペースを確認しながら登る。

僕も以前はやってしまいがちでしたが、「アイゼンを装着せずに行けるところまで行こう」という考えはしない方が良いです。
 
 
気が付いた時にはザックをしっかりと置くこともままならないような斜面にさしかかっているということになりかねません。
 
 
「アイゼンを付けた方が良いかな~」と思い始めたら、必ず前方を確認することが重要です。
 
 
ザックをしっかりと置くことができ、登山靴にアイゼンを装着することができるだけのスペースがあるかを確認しましょう。
 
 
スペースが無いようであれば、すぐにでもアイゼンを装着した方が良いと思います。
 
 
 
 
 
アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

②アイゼンの装着はインナーグローブで

雪山用グローブをしたままでのアイゼンの装着もできないことはないですが、インナーグローブで着脱をした方が圧倒的に早いです。
 
 
雪山用グローブをしたまま、もたつきながらアイゼンを装着していると体温がみるみると奪われていきます。
 
 
インナーグローブでアイゼンを装着していると、手はどんどんと冷たくなっていきますが、スムーズに確実にアイゼンを装着することができます。
 
 
アイゼンを装着するためには行動することを止めねばなりません。
 
 
動いていれば雪山でも体温を維持することができますが、行動を止めると体温は見る見ると奪われていきます
 
 
アイゼンを装着するために行動を止め、体を長い時間寒さにさらすか、手を短い時間寒さにさらすかを考えた場合、後者の方が合理的です。
 
 
 
 
 
アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

③アイゼンはすぐに装着できるようにザックに外付けして携行

僕はザックの雨蓋に外付けする形でアイゼンを携行しています。
 
 
雪山では、手がかじかんでしまい、ザックから山道具を出したり、ザックに山道具を入れたりすることすらままならなくなってしまうことがあるからです。
 
 
 
 
ザックの雨蓋の上に外付けしています。
 
アイゼンをザックに外付けして携行
 
 
 
 
カラビナでしっかりと固定しています。
 

 
 
 
山道具をザックに外付けするのを良しとしない考え方もありますが、僕は山道具をザックに外付けするタイプです。
 
 
特に、アイゼンは1回の山行で、何度も着脱を繰り返すケースがあります。
 
 
その都度、その都度、アイゼンをザックから出したり、ザックに入れたりというのは効率が悪いです。
 
 
また、その効率の悪さゆえ、アイゼンを着脱するのが億劫になってしまいます。
 
 
「アイゼンを装着しなくてもなんとかなるか~」が命取りになることもあります。
 
 
アイゼンをザックに外付けすることにより、アイゼンをすぐにでも装着することができるというスタンバイ状態にしておくことができます。
 
 
ちなみに、チェーンスパイクの場合に、一度履いて脱いだ場合は、手首にとおして携行して、しばらく残雪状況の様子を見るようにしています。
 
 
残雪期は、雪が出てきたり、無くなったりを繰り返すことが多いので、手首に通して携行するようにしています。
 
 
チェーンスパイクを手首にとおして携行すれば、チェーンスパイクを履いたり、脱いだりの際にザックを降ろす手間を省くことができます。
 
 
 
こんな感じでチェーンスパイクを手首にとおしています。
 
チェーンスパイクを手首にとおして携行
 
 
 
チェーンスパイクについてはこちらで詳しく投稿しています
 
 
 
 
 
アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

④アイゼンの装着は風を避けれる場所で

できればの話ですが、アイゼンを装着する際は、風をよけることができる日向で行うのが良いです。
 
 
ちょっとした岩陰や、山小屋などの建物のそばなど、雪山の身を切り裂く風にさらされることなくアイゼンを装着することができる場所を意識することが大事です。
 
 
 

まとめ アイゼンをスムーズに装着するためのポイント

①アイゼンを装着することができるスペースを確認しながら登る。
 
②アイゼンの装着はインナーグローブで
 
③アイゼンはすぐに装着できるようにザックに外付けして携行
 
④アイゼンの装着は風を避けれる場所で

 
 
 
 
アイゼンは雪山登山において最も重要な山道具といっても過言ではありません。
 
 
特に上記に挙げた4つのポイントを意識して、スムーズなアイゼンの装着を心がけることが、雪山登山の質の向上につながると思います。
 
 
 
ちなみに、僕が使っているアイゼンはグリベルのG12オーマチックです。(登山靴にコパ(つま先とかかとの溝)がある必要があります。)
 
 
 
 
 
グリベルのアイゼン『G12オーマチック』
 
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ストラップギアでスノーシューをザックに外付けしてます【登山・キャンプ用品を束ねるのにも大活躍】

 
 
 
 
 
ストラップギアはスノーシューをザックに外付けするのにうってつけのアイテムです。
 
 
ストラップギアの両端は釣り針のようなフックになっているので、ザックのベルトなどにとても簡単に引っかけることができます。
 
 
 
とにかく簡単にスノーシューをザックに外付けすることができます。
 
ストラップギアでスノーシューをザックに外付け
 
 
『スノーシュー』についてはこちらでブログ投稿をしています
 
 
 
ストラップギアを引っ張って、スノーシューをザックにくくりつけます。
 
ストラップギアのフックをザックのベルトにひっかけて固定するだけです。
 

 
 
 
 
ストラップギアの長さは、8インチ、10インチ、12インチの3種類がありますが、僕のザックでは8インチのものがスノーシューをザックに外付けするのに適しています。
 
ストラップギアの12インチと8インチの長さを比較
 
上のストラップギアが12インチ、下が8インチです。
 
 
 
ストラップギアの両端のフックはザックのベルトにしっかりと引っかかります。
 
 
外付けしたスノーシューがザックから落ちてしまうということはこれまで1度もありません。
 
 
雪山登山ではインナーグローブになって細かい作業をしていると指の感覚があっという間になくなっていきます。
 
 
そんな雪山でも、ストラップギアがあれば、30秒もあればスノーシューをザックに外付けすることができます。
 
 
ストラップギアは、雪山でインナーグローブになる時間を短縮してくれます。
 
 
 
 

ストラップギアの使い方は無限大

僕はストラップギアを、スノーシューをザックに外付けするために使用していますが、ストラップギアは雪山登山だけでなく、夏山登山やキャンプ、日常生活でも大活躍します。
 
 
 
ストラップギアのフックを、ストラップギア自体の穴に通すことができます。
 

 
 
 
マグカップをザックに外付けすることもできます。
 
ストラップギアでマグカップをザックに外付け
 
 
 
ストラップギアは、何かを束ねたり、吊るしたりといった、スノーシュー以外にもマットをザックに外付けしたり、などなど、その使用用途は無限大と言っても良いと思います。
 
 
 
 
ストラップギア StrapGear [アウトドアアクセサリー]
 
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雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイントについて、山トークをしていきます。
 
 
 
雪山ではガスバーナーの点火などに手間取っていようものなら、手の感覚は着実に無くなっていき、体温も奪われていきます。
 
 
ガスバーナーに点火をする作業など、細かい作業はオーバーグローブを外し、インナーグローブだけの状態ですることになります。
 
 
雪山の低温下でインナーグローブだけになると、手の感覚は刻々となくなっていきます。
 
 
場合によっては思い通りに指を動かせなくなってしまい、バーナー一式をザックの中に戻すことすらままならなくなってしまうことも有り得ます。
 
 
雪山の低温の中で、ロスを無くして着実にガスバーナーを点火するにはどうすればよいか。
 
 
雪山でガスバーナーを使う際に気を付けている6つのポイントをまとめてみました。
 
 
2018年の冬、僕はほぼ毎週、雪山に入り、ほぼ毎回、ガスバーナーを使って簡単な料理をしました。
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いミネストローネを調理
 
 
雪山クッキングの写真を、こちらに掲載しています。
 
僕が愛用している登山用調理器具を、こちらで紹介しています。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすため、僕が気を付けているポイントは以下の6つになります。
 
 
 
①雪を風よけにする
 
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
 
③ガスカートリッジは雪山用を使う
 
④点火はライターでする
 
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
 
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる

 
 
 
6つのポイントについて説明をしていきます。
 
 
 
 
 

①雪を風よけにする

無雪期の登山では風よけを使用することもありますが、僕の場合、雪山では風よけは使いません。
 
 
一応、無雪期用にリンクを貼っておきます。
 
 
 
ガスバーナーの風よけ
 
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僕の場合、雪山ではガスバーナー用の風よけは使わず、雪を踏み固めて、その上にガスカートリッジとバーナーを置くようにしています。
 
 
そうすることにより、自然と雪が風よけになってくれます。
 
 
イメージ的には雪の穴の中にガスカートリッジとバーナーがすっぽりと入る感じになります。
 
 
そもそもの話になってしまいますが、雪山では風が無いところで調理をした方が良いです。
 
 
雪山の風の中で調理をするのは、現実的には体が耐えられません・・・。
 
 
 
 
 

②ガスカートリッジにはホルダーをつける

雪の上にガスカートリッジを直に置いた場合、滑ってしまってうまく固定することができません。
 
 
不安定なガスカートリッジの上に水などが入った重みのあるクッカーを置くと、いつひっくり返ってもおかしくない状況になってしまいます・・・。
 
 
ガスカートリッジにホルダーを付けることによって雪の上でもしっかりとガスカートリッジを置くことができます。
 
 
 
ガスカートリッジのホルダー
 
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③ガスカートリッジは雪山用を使う

低温に強いプロパン、イソブタンが配合されたプリムス最強のガスカートリッジを僕は使っています。その名もウルトラガス。雪山用のガスカートリッジです。
 
 
プリムスには、他にはノーマルガス、ハイパワーガスがありますが、金額的にはウルトラガスが100~200円ほど高いだけです。
 
 
 
 
 

④点火はライターでする

雪山ではバーナー本体の点火装置はあてにしない方が良いです。
 
歯車を押し、回して着火するタイプのライターがおすすめです。(使い捨てライターで充分です。)
 
ライターを使うためにザックから取り出してから、着火をするまでに雪で濡らさないように注意が必要です。
 
 
 
 
 

⑤バーナーなどなどに雪をつけないように

いくら雪山用のウルトラガスを使っていようとも、ガスバーナーを雪で濡らしてしまうと点火をするのが非常に大変です。
 
 
点火に手間取っているうちに、雪山の低温で体は冷え、手の感覚もなくなっていきます。
 
 
ガスバーナーと点火用のライターが雪に触れないように、細心の注意が必要です。
 
 
やってしまいがちなのが、クッカーについた雪でガスバーナーを濡らしてしまうというものです。
 
 
クッカーを雪の上に起き、そのクッカーをガスバーナーの上に置いた場合、クッカーの底についた雪でガスバーナーを濡らしてしまいます。
 
 
ガスバーナー、クッカー、ライターは準備段階で雪に触れないように注意をすることが重要です。
 
 
 
 
 

⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる

雪山の低温でガスカートリッジのフタが固まってしまい、なかなか外せないということがよくあります。
 
 
そんな場合、僕はナイフの背でフタを外すようにしています。
(調理用の小型ナイフを調理道具一式に入れておくと活躍します。)
 
 
雪山ではガスカートリッジのフタが開けづらくなることがあります。
 
 
イワタニプリムスの雪山用ガスカートリッジであるウルトラガス
 
 
空けずらい時はナイフの背で外すようにしています。
 

 
 
 
 
 

雪山でガスバーナーを使いこなすためのまとめ

以上、雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント6つについてでした。
 
①雪を風よけにする
 
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
 
③ガスカートリッジは雪山用を使う
 
④点火はライターでする
 
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
 
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる
 
 
 
 
この中でも特に重要なものが⑤のバーナーなどなどに雪を付けないように気を付けるだと思います。
 
 
雪山用にバーナー関係道具を準備しても、雪で濡らしてしまっては元も子もありません。
 
 
幻想的な雪景色を眺めながら食べる温かい山ご飯。
 
 
雪山の醍醐味の1つでもあると思います。
 
 
雪山クッキングは、指の感覚が無くなっていくタイムリミットとの戦いだと思うので、手早くガスバーナーに点火をすることが大事だと思います。
 
 
 
 
 
『僕が登山で使用している調理器具』を、こちらで紹介しています。
 
 
 
 
 
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