雪山でガスバーナーを使いミネストローネを調理

雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント』について、山トークをしていきます。
 
 
 
雪山ではガスバーナーの点火などに手間取っていようものなら、手の感覚は着実に無くなっていき、体温も奪われていきます。
 
 
ガスバーナーに点火をする作業など、細かい作業はオーバーグローブを外し、インナーグローブだけの状態ですることになります。
 
 
雪山の低温下でインナーグローブだけになると、手の感覚は刻々となくなっていきます。
 
 
場合によっては思い通りに指を動かせなくなってしまい、バーナー一式をザックの中に戻すことすらままならなくなってしまうことも有り得ます。
 
 
雪山の低温の中で、ロスを無くして着実にガスバーナーを点火するにはどうすればよいか。
 
 
雪山でガスバーナーを使う際に気を付けている6つのポイントをまとめてみました。
 
 
2018年の冬、僕はほぼ毎週、雪山に入り、ほぼ毎回、ガスバーナーを使って簡単な料理をしました。
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いミネストローネを調理
 
 
雪山クッキングの写真を、こちらに掲載しています。
 
僕が愛用している登山用調理器具を、こちらで紹介しています。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすため、僕が気を付けているポイントは以下の6つになります。
 
 
 
①雪を風よけにする
 
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
 
③ガスカートリッジは雪山用を使う
 
④点火はライターでする
 
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
 
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる
 
 
 
6つのポイントについて説明をしていきます。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント①

雪を風よけにする

無雪期の登山では風よけを使用することもありますが、僕の場合、雪山では風よけは使いません。
 
 
一応、無雪期用にリンクを貼っておきます。
 
 
 
ガスバーナーの風よけ
 
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僕の場合、雪山ではガスバーナー用の風よけは使わず、雪を踏み固めて、その上にガスカートリッジとバーナーを置くようにしています。
 
 
そうすることにより、自然と雪が風よけになってくれます。
 
 
イメージ的には雪の穴の中にガスカートリッジとバーナーがすっぽりと入る感じになります。
 
 
そもそもの話になってしまいますが、雪山では風が無いところで調理をした方が良いです。
 
 
雪山の風の中で調理をするのは、現実的には体が耐えられません・・・。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント②

ガスカートリッジにはホルダーをつける

雪の上にガスカートリッジを直に置いた場合、滑ってしまってうまく固定することができません。
 
 
不安定なガスカートリッジの上に水などが入った重みのあるクッカーを置くと、いつひっくり返ってもおかしくない状況になってしまいます・・・。
 
 
ガスカートリッジにホルダーを付けることによって雪の上でもしっかりとガスカートリッジを置くことができます。
 
 
 
ガスカートリッジのホルダー
 
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雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント③

ガスカートリッジは雪山用を使う

低温に強いプロパン、イソブタンが配合されたプリムス最強のガスカートリッジを僕は使っています。その名もウルトラガス。雪山用のガスカートリッジです。
 
 
プリムスには、他にはノーマルガス、ハイパワーガスがありますが、金額的にはウルトラガスが100~200円ほど高いだけです。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント④

点火はライターでする

雪山ではバーナー本体の点火装置はあてにしない方が良いです。
 
歯車を押し、回して着火するタイプのライターがおすすめです。(使い捨てライターで充分です。)
 
ライターを使うためにザックから取り出してから、着火をするまでに雪で濡らさないように注意が必要です。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント⑤

⑤バーナーなどなどに雪をつけないように

いくら雪山用のウルトラガスを使っていようとも、ガスバーナーを雪で濡らしてしまうと点火をするのが非常に大変です。
 
 
点火に手間取っているうちに、雪山の低温で体は冷え、手の感覚もなくなっていきます。
 
 
ガスバーナーと点火用のライターが雪に触れないように、細心の注意が必要です。
 
 
やってしまいがちなのが、クッカーについた雪でガスバーナーを濡らしてしまうというものです。
 
 
クッカーを雪の上に起き、そのクッカーをガスバーナーの上に置いた場合、クッカーの底についた雪でガスバーナーを濡らしてしまいます。
 
 
ガスバーナー、クッカー、ライターは準備段階で雪に触れないように注意をすることが重要です。
 
 
 
 
 
雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント⑥

ガスカートリッジのフタが低温で固まる

雪山の低温でガスカートリッジのフタが固まってしまい、なかなか外せないということがよくあります。
 
 
そんな場合、僕はナイフの背でフタを外すようにしています。
(調理用の小型ナイフを調理道具一式に入れておくと活躍します。)
 
 
雪山ではガスカートリッジのフタが開けづらくなることがあります。
 
 
イワタニプリムスの雪山用ガスカートリッジであるウルトラガス
 
 
空けずらい時はナイフの背で外すようにしています。
 

 
 
 
 
 

雪山でガスバーナーを使いこなすためのまとめ

以上、雪山でガスバーナーを使いこなすためのポイント6つについてでした。
 
①雪を風よけにする
 
②ガスカートリッジにはホルダーをつける
 
③ガスカートリッジは雪山用を使う
 
④点火はライターでする
 
⑤バーナーなどなどに雪をつけないように
 
⑥ガスカートリッジのフタが低温で固まる
 
 
 
 
この中でも特に重要なものが⑤のバーナーなどなどに雪を付けないように気を付けるだと思います。
 
 
雪山用にバーナー関係道具を準備しても、雪で濡らしてしまっては元も子もありません。
 
 
幻想的な雪景色を眺めながら食べる温かい山ご飯。
 
 
雪山の醍醐味の1つでもあると思います。
 
 
雪山クッキングは、指の感覚が無くなっていくタイムリミットとの戦いだと思うので、手早くガスバーナーに点火をすることが大事だと思います。
 
 
 
 
 
『僕が登山で使用している調理器具』を、こちらで紹介しています。
 
 
 
 
 
『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

冬の乗鞍岳登山(剣ヶ峰)のポイント【厳冬期の北アルプス登山】

 
 
 
 
 
厳冬期の乗鞍岳登山についてまとめてみました。
 
 
乗鞍岳は、僕の冬のホームマウンテンです。
 
 
僕の個人的見解であるということと、天候、雪質などのコンディションにより状況は一変するということにご留意ください。
 
 
また、積雪期の剣ヶ峰を目指すには完全雪山装備が必要です(軽アイゼン不可)。

 
 
 
冬の乗鞍岳最高峰剣ヶ峰は登頂できるチャンスに恵まれることはそうはありません。
 
 
乗鞍岳に限ったことでは無いと思いますが冬山登山は、登山直前の積雪の有無、天候、雪のコンディションに大きく左右される山行となります。
 
 
特に乗鞍岳剣ヶ峰は、晴れた日でないと登ることはまずできないと思った方が良いです。
 
 
少なくとも、僕は快晴の日以外の冬の乗鞍岳に登れたことはありません。
 
 
また、例え晴れていたとしても、尋常でない強さの風が吹くこともあれば、スノーシューを履いていても進むことがままならないラッセルとなることもあります。
 
 
剣ヶ峰登頂のためには晴れていることが絶対条件であり、風や雪質などの条件に恵まれなければ登るのは非常に困難です。
 
 
僕の感覚的なものですが、冬の間に松本市から乗鞍岳を望むことができる日は1週間に1日~2日ほどだと思います。
 
 
その1~2回が週末に重なることはそうは無いように思うので、晴れた日の登山という条件を満たすだけでもそうそうあることではないです。
 
 
4月の残雪期になると割と登りやすくはなりますが、スキー場の営業が終了しているのでリフトの利用ができません。(残雪期でも剣ヶ峰に登るには完全雪山装備が必要です。)
 
 
雪がある時期の乗鞍岳は登山者よりも、バックカントリースキーヤー&スノーボーダーで賑わっていることが多いように思います。(厳冬期に剣ヶ峰まで登るスキーヤー&ボーダーは少ないように思います。)
 
 
剣ヶ峰まで登る時期と、ツアーコースから先でバックカントリーをする時期としては、12月初旬以降が良いかなと思います。
 
 
11月下旬は雪が積もり切っておらず、ツアーコースを進む際、樹林をかき分けながら進まなければならない場合があります。
 
 
ちなみにMt乗鞍スノーリゾートは12月初旬に営業開始となることが多いと思います。
(スキー場の営業期間開始直後のカモシカゲレンデは非圧雪でリフトは動いていません。)
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
※このブログ記事は2018年に投稿したものを修正した記事です。
 
※内容は基本的に2018年当時のものです。
 
※スキー場内の登山可能箇所などについては、Mt乗鞍スノーリゾートのホームページ等で最新の情報を確認してください。
 
 
 
 
 

ルートの概要

休暇村乗鞍高原~ゲレンデ~三本滝レストハウス~カモシカゲレンデ~ツアーコース~トイレ小屋~肩の小屋~蚕玉岳~剣ヶ峰
 
 
※リフトを使用する場合は休暇村乗鞍高原よりも下の駐車場に停めた方が良いと思います。
 
 
 
 
 
 

乗鞍岳剣ヶ峰への所要時間

休暇村乗鞍高原からリフトを使わず、休憩をせずで、剣ヶ峰までは、僕のペースで5時間ほどかかります。
 
 
往復の所要時間は僕のペースで約8時間30分です。
 
 
※25キロオーバーの装備ですが恐らく一般的な所要時間よりはだいぶ早く歩けていると思います。
 
 
 
 
 

基本的な装着物

スノーシュー : 三本滝レストハウスから肩の小屋まで
 
 
アイゼン・ピッケル : 肩の小屋~剣ヶ峰の往復
 
 
下山時は肩の小屋からゲレンデ中段までスノーシュー。ゲレンデ中段から休暇村乗鞍高原からは登山靴のみ。(詳細は後述)
 
 
 
 
 

休暇村乗鞍高原~ゲレンデ~三本滝レストハウス~カモシカゲレンデトップ

カモシカゲレンデのトップまではリフトを使用することも可能だが、リフトの営業時間を待つと登山開始が遅くなる。
 
 
各リフトの始動時間は午前9時前後。(2018年時点)
 
 
厳冬期に日帰りでの剣ヶ峰アタックをする登山者は暗いうちから登山を開始するケースが多い。
 
 
三本滝レストハウスまではゲレンデが分岐している箇所があるが、基本的にはなだらかな方を選んで登っていくのが良い。(初めての場合は先行者のトレースを辿るのが無難ですが、トレースが無い場合が多いです。)
 
 
下山時はリフトに乗ることができないので、復路のためにゲレンデの分岐を覚えながら進んだ方が良い。(僕自身、車を停めた駐車場とは別の駐車場に下山してしまった経験あり。)
 
 
スキー場の営業期間内はゲレンデが圧雪されているためそれほど苦労せずに登ることができる。(リフト稼働時間内のゲレンデを登るのは危険。)
 
 
カモシカゲレンデはスキー場の営業開始期間直後(プレオープン期間など)は、圧雪されていない場合がある。
 
 
圧雪されていないカモシカゲレンデはスノーシューを履いていても登るのが困難。
 
 
カモシカゲレンデは、圧雪された状態でも斜度があるためスノーシューを履いた方が登りやすい。(浮力を得るためでなく、滑り止めとしての効果。)
 
 
リフトが動き始めてからのカモシカゲレンデクライムは、スキーヤー、スノーボーダーと交錯する可能性があるのでやめたほうが良い。
 
 
三本滝レストハウス
 
Mt乗鞍スノーリゾートの三本滝レストハウス
 
営業時間外はトイレ使用不可。営業時間は午前9時~15時30分。(2018年時点)
 
 
 
 
 

カモシカゲレンデトップ~バックカントリーコース(ツアーコース)

カモシカゲレンデ
 
Mt乗鞍スノーリゾートのカモシカゲレンデ
 
 
圧雪された部分を歩くのが良い。(リフト稼働時間内のゲレンデを登るのは危険。)
 
 
上級者向けコースなので斜度がある。(写真で見る以上の斜度がある。)
 
 
ゲレンデトップから先はスキー場外となる。
 
 
ゲレンデトップの看板
 

 
スキー場の営業開始期間直後(12月初旬)はまだ看板が設置されていない場合あり。
 
 
 
2020年にカモシカコースのゲレンデトップに追加された注意喚起の看板。
 

 
 
 
乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰からの下山中に滑落が多発しているとのこと。
 
冬の乗鞍岳下山時の滑落のリスクを周知する看板
 
剣ヶ峰からの下山時はアイスバーン状態になっている箇所があるため、実感としても滑落のリスクが高い。
 
 
 
看板右上の木の無い斜面を登ってツアーコースへと入る。
 

 
この斜面を登るのが非常にきつい。急登ラッセルとなることが多い。
 
 
 
ツアーコースには①から⑥までのナンバリングがある。
 
乗鞍のバックカントリーコース(ツアーコース)のナンバリング
 
所々に急斜面があるが滑落の恐れがある斜面ではない。
 
 
 
バックカントリーコース(ツアーコース)
 
乗鞍のバックカントリーコース(ツアーコース)
 
両サイドが樹林帯なので風の直撃を免れることができ、ルートロスをする心配がほとんど無い。
(荒天時は風の直撃を受けることもある。)
 
 
ツアーコースの⑤から終点付近の間で幕営している登山者を時々見かける。
 
 
 
 
 

ツアーコース終点~肩の小屋

ツアーコース終点を直進すると肩の小屋方面、右に目印に沿って進むと位ヶ原山荘となる。
(位ヶ原山荘の営業状況は要事前確認)
 
 
必ず看板を一読。
 
乗鞍のバックカントリーコース(ツアーコース)終点の看板
 
看板は12月初旬に設置されていると思われる。
 
 
上の看板の右側に位ヶ原山荘へと続く目印あり。
 
乗鞍の位ヶ原山荘へと続く目印
 
看板は12月初旬に設置されていると思われる。
 
 
 
破線がツアーコースから冬季乗鞍岳(剣ヶ峰)へと続くルート。
 
冬の乗鞍岳へ登るルートを説明した看板
 
 
 
剣ヶ峰を目指すには、目印側ではなく、看板を直進方向に進む。
 
 
ツアーコース終点から先は自分の判断で進路を決めることになる。
 
 
トレースはないと思った方が良い。
 
 
ツアーコース終点から雪原に出るまでは急登ラッセルとなることが多い。(個人的な感覚では雪崩が起きてもおかしく無い地形のように思う)
 
 
ツアーコース終点から剣ヶ峰までは荒天の場合、吹きさらされることとなる。
 
 
目標物がない大雪原であるため、視界のない状況で歩くのは極めて危険。
 
 
復路の天候も考えながら進退の判断をする必要がある。
 
 
強風時は、スノーシューのトレースも消される。
 
 
 
 
 

トイレ小屋~肩の小屋

トイレ小屋
 
乗鞍のトイレ小屋
 
トイレの使用は不可。
 
 
 
時々、トイレ小屋周辺で幕営をしている登山者を見かけるが、翌日が荒天となった場合、視界のない中をツアーコース終点まで戻ることとなるので非常に危険だと思う。
 
 
トイレ小屋から肩の小屋までは、岐阜方面から松本方面に向かって強風が吹いていることが多い。
 
 
そこそこの傾斜があるので地味にきつい。
 
 
肩の小屋を経由せずに稜線へと向かう登山者もいる。
 
 
肩の小屋は冬季は営業していない。
 
 
冬季小屋の有無は未確認。
 
 
肩の小屋(中央に肩の小屋)
 

 
左方向の剣ヶ峰と右方向の摩利支天(コロナ観測所のレーダードームあり)を結ぶ鞍部に肩の小屋がある。
 
 
肩の小屋付近には綺麗なシュカブラ(風紋)ができていることが多い。(それだけ風が強いということを意味する。)
 
乗鞍岳のシュカブラ(風紋)
 
 
 
肩の小屋付近から真横に見る朝日岳がとても美しい。
 

 
 
 
 
 

肩の小屋~剣ヶ峰

トレースは無いと思った方が良い。
 
 
雪のコンディションを見極めて自分でルートを決める必要がある。
 
 
肩の小屋~剣ヶ峰は雪崩と滑落に注意が必要。
 
 
一般的には肩の小屋から朝日岳山頂を左に巻く形で稜線に出て、蚕玉岳を経由して剣ヶ峰へと登ることが多いと思われる。
 
 
山頂からは槍ヶ岳、穂高岳、北アルプス裏銀座の山々、白山、南アルプス、御嶽山、八ヶ岳などを見渡すことができる。
 
 

乗鞍岳からの効率的な下山について

剣ヶ峰からの下山は個人的には肩の小屋を経由せず、蚕玉岳と朝日岳の間の斜面からトイレ小屋に下山することが多い。
 
 
注意喚起の看板によると、剣ヶ峰からの下山時に滑落をするケースが多いようなので注意が必要。
(やわらかい雪とアイスバーンが混在している。)
 
 
復路のスキー場内は、スキーヤー&スノーボーダーで賑わうゲレンデを下山させてもらうので、交錯しないように注意が必要。
 
 
特にカモシカゲレンデを下山するときに注意が必要。
 
 
 
 
 

乗鞍岳からの僕の下山パターン

剣ヶ峰~肩の小屋

アイゼン、ピッケルを使用。
 
 
柔らかい雪とアイスバーンが混在しているので細心の注意が必要。
 
 
 
 

肩の小屋~ゲレンデ中段

スノーシューを装着。
 
 
雪原~ツアーコース終点は明確な目印がないので注意が必要。
 
 
スキー場内はゲレンデを下山せずに、リフトの下を下山。
(ごく少数だがスキーヤー、スノーボーダーが滑ってくるので注意が必要。)
 
 
※リフトでの下山は不可
 
 
 
 

ゲレンデ中段~休暇村乗鞍高原

登山靴には何も装着せずにピッケルのみ使用。ピッケルはゲレンデを降りる時以外は不要。
 
 
スキーヤー、スノーボーダーとの交錯を避けるため、できるだけリフトの下をおりるのが無難。
 
 
 
 
 

剣ヶ峰まで登らなくても絶景を目にすることができる冬の乗鞍岳

僕は我が家から1時間ほどで乗鞍岳に行くことができるので、どんな天気予報であってもとりあえず乗鞍岳に向かい、晴れていたら剣ヶ峰にアタックするといった感じで乗鞍岳登山に臨んでいます。
 
 
休暇村乗鞍高原からツアーコース終点まででも非常に良いトレーニングになるので、晴れていない場合はツアーコース終点付近で引き返すことにしています。
 
 
 
晴れた日の乗鞍岳では、剣ヶ峰まで登らずとも、バックカントリーコース終点の少し先まで登れば青い空のもと、白い大雪原の向こうに乗鞍岳を望むことができ、すばらしい絶景を眺めることができます。
 
 
 
 
 
 
ゲレンデに隣接している『休暇村乗鞍高原』
 
下山してすぐに自家源泉の温泉に入れます。(日帰り入浴可)
 
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『僕が乗鞍岳を雪山登山の行きつけにしてきた理由』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

冬の美ヶ原へ三城から登る際のポイント

 
 
 
 
 
絶好のスノーシュースポットである、冬の美ヶ原へ、三城から登山をする際のポイントについてまとめてみました。
 
 
三城は、長野県松本市側にある、美ヶ原への登山口になります。
 
 
三城周辺から美ヶ原に登るルートはいくつかありますが、このブログ投稿では百曲がりを登るルートでの登山を前提に紹介をしています。
 
 
 

 
 
 
 
 

三城の登山口駐車場

三城いこいの広場周辺に車を停めます。
 
 
夏場は登山者駐車場が開放されていますが、冬は閉鎖されています。
※上の写真の看板までに何ヶ所か駐車スペースがあります。
 
 
駐車場があるわけではないので、路側帯などの停めれるスペースに車を停めるといった感じです。
 
 
三城牧場の前に路上駐車をしている車を多く見かけます。
 
 
夏場であれば、三城から先の「よもぎこば林道」を美ヶ原の台上まで車で登ることができますが、冬は三城から先は冬季通行止めとなっています。
 
 
 
 
 

松本インターから登山口(三城)までのアクセスと路面状況

松本インターから三城までは車で約50分です。
 
 
冬に車で三城まで行く場合はスタッドレスタイヤは必須です。
 
 
冬季通行止めとなる地点(三城)までの道路は、山村に住んでいる方々の生活道路となっているので基本的には除雪がされています。
 
 
ただ、除雪後であっても雪やアイスバーンが路面にあることが圧倒的に多いので、三城からの冬の美ヶ原登山のためにはスタッドレスタイヤは必須です。
 
 
ちなみに、松本市在住の僕は冬はもちろんスタッドレスタイヤを履いていますが、溝の減ったスタッドレスタイヤでは三城までの雪の斜面を登ることができず、泣く泣く引き返したことがあります。
 
 
 
 
 

登山口トイレ

三城いこいの広場のトイレは冬は閉鎖されており、使用することはできません。
 
 
登山道にもトイレは無いので、コンビニで済ませておく必要があります。
 
 
 
 
 

登山ルート上のトイレ

夏は美ヶ原台上の牧場内にトイレがありますが、冬は閉鎖されており使用することはできません。
 
 
王ヶ頭ホテルのトイレは借りることができますが、登山靴を脱ぐ必要があります。
 
 
王ヶ頭ホテルのトイレはチップ制となっています。
 
 
 
 
 
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最終コンビニ

松本インターを降りて三城に向かう道中にセブンやファミマなどが数件あります。
 
 
コンビニを見つけたら1~2軒目で寄っておくのが無難です。
 
 
 
 
 

駐車場マップ


 
 
 
 
 

冬の美ヶ原への登山道(三城~百曲がりルート)

美ヶ原は毎日のように雪が降る豪雪地帯ではないので、三城からの登山道には基本的にはトレースがあることが多いです。
 
 
また、余程まとまった雪が降った直後でなければ、美ヶ原の台上に出るまではスノーシューもワカンも不要です。
 
 
基本的にはアイゼン・ピッケルも不要ですが、百曲がり園地の直下(道標があります)のみ、アイゼン・ピッケルを使用した方が安全なケースもあります。
 
 
百曲がり園地の直下からは荒天時は吹きさらされることになります。
 
 
百曲がり園地直下の天候が荒れているということは、台上はさらにハードなコンディションである可能性が高いです。
 
 
ハードコンディションの美ヶ原はスノーシュートレッキングどころの話ではなく、立っていることすらままならないケースもあります。
 
 
美ヶ原に限ったことではないですが、冬の美ヶ原登山を決行する際は、快晴予報の天気予報のときのみとすることを強くおすすめします。
 
 
 
 
『雪景色の美ヶ原登山(2018年2月24日)のレポート』をこちらにブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
美ヶ原が掲載された『山と高原地図』
 
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『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
 
 
 
 
 
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冬の美ヶ原高原の美しの塔

絶好のスノーシュースポット冬の美ヶ原へのアクセス方法3パターンをご紹介【長野県の日本百名山】

 
 
 
 
 
絶好のスノーシュースポットとなる冬の美ヶ原へのアクセス方法についてまとめてみました。
 
 
美ヶ原は長野県松本市と上田市の境に位置し、日本百名山に選定されています。
 
 
美ヶ原には、夏場であれば長野県松本市側の林道や、長野県茅野市からのビーナスラインで台上までアクセスすることができますが、冬の期間はどちらの道路も冬季通行止めとなります。
 
 
夏場は沢山の観光客が松本市からマイカーで美ヶ原へと向かいますが、冬の間は、松本市から美ヶ原の台上までマイカーでアクセスすることはできなくなります。
 
 
夏に比べると圧倒的にアクセスがしづらくなる冬の美ヶ原ですが、そこには青い空と広大な白銀の世界の絶景が広がっています。
 
 
このブログ投稿では、冬の美ヶ原へのアクセス方法についてご紹介します。
 
 
 
美ヶ原のシンボルである美しの塔
 
冬の美ヶ原高原の美しの塔
 
 
 
 
 

冬の美ヶ原への主なアクセス方法は3パターン

冬の美ヶ原にアクセスする方法は、基本的には以下の3パターンになります。
 
 
①マイカーで和田村役場前から落合までの旧道(県道美ヶ原和田線)を利用する。
 要4WD車&チェーン
 
②王ヶ頭ホテルまたは山本小屋に宿泊し、宿泊者専用バスで台上まで上がる。
 
③長野県松本市側の麓から雪山登山でアクセスする。
 
 
 
冬の美ヶ原への3パターンのアクセス方法について詳しくふれていきます。
 
 
 
 
 
冬の美ヶ原へのアクセス方法①

マイカーで和田村役場前から落合までの旧道(県道178号線・美ヶ原和田線)を利用する。

自分で通ったことがないので何とも言えない部分もありますが、4WD車でスタットレスタイヤを履き、なおかつ本格的なチェーンを装着しないと冬の美ヶ原までたどり着くのは危険だと思います。
 
冬の長野県で標高2000mまで車で入るとなると、確実に雪の路面、アイスバーンの路面を運転することになります。
 
4WD車でチェーンを装着しているとしても、緊張を強いられる運転をすることになるのは間違いありません。
 
 
 
 
 
冬の美ヶ原へのアクセス方法②

王ヶ頭ホテルまたは山本小屋に宿泊し、宿泊者専用バスで台上まで上がる。

 
美ヶ原の台上に立つ王ヶ頭ホテルまたは山本小屋の宿泊者は送迎をしてもらうことができます。
 
王ヶ頭ホテルは標高2000mに立つ高級ホテルのイメージで、山本小屋は旅館よりのイメージです。(僕はどちらも宿泊をしたことがないので詳細はリンク(楽天トラベル)でご確認ください。)
 
王ヶ頭ホテルでも山本小屋でもスノーシューのレンタルが可能なようです。
 
 
 
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冬の美ヶ原へのアクセス方法③

長野県松本市側の麓から完全雪山装備の雪山登山でアクセスする。

 
 
夏場に松本市から美ヶ原まで車で行くには、よもぎこば林道を使うのが一般的だと思います。
 
 
冬には、よもぎこば林道の上部は冬季通行止めとなりますが、三城いこいの広場までは冬でも通行することが可能です。
 
 
三城いこいの広場からは「百曲がり」を登り美ヶ原まで行くことができます。
 
 
三城いこいの広場から美ヶ原の台上(塩くれ場)までは夏山のコースタイムで2時間ほどです。
 
 
『冬の美ヶ原まで三城から登山をする際のポイント』は、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 

冬の美ヶ原へのアクセス まとめ

 
冬の美ヶ原へアクセスをする3つの方法を振り返ると、下記のとおりです。
 
 
①旧道を使いマイカーでアクセス
 
②王ヶ頭ホテルまたは山本小屋に宿泊し、宿泊者専用バスでアクセス
 
③長野県松本市側の麓から雪山登山でアクセス
 
 
 
アクセス方法はいくつかありますが、冬の美ヶ原は天候に恵まれると、澄んだ青空と広大な白銀の世界を目にすることができます。
 
 
冬の美ヶ原では、スキー場とは一味違った雪景色を目にすることがができるので、ぜひ一度は足を運んでもらいたい長野県の絶景スポットです。
 
 
 
僕はいつも三城から冬の美ヶ原へと登っています。
 
 
『三城へのアクセス方法など』は、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
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『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
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『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

厳冬期の北アルプス乗鞍岳のエビのしっぽ

冬山登山のリスク【知っておくべき冬山の怖さ】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、冬山登山のリスクについて山トークをしていきます。
 
 
 
白銀の世界
 
 
 
踏みしめる雪の感触
 
 
 
 
 
冬山には、夏山には無い魅力があります。
 
 
しかし同時に、冬山には、夏山以上にリスクがあります。
 
 
僕は、冬の間は足繁く、北アルプス乗鞍岳(標高3026m)に通って登山をしてきました。
 
 
その経験から、身に染みている、『知っていないと命を落としかねない冬山のリスク』について、山トークをしていきます。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

冬山登山のリスクと恐ろしさ

①低温
 
②濡れた後の急激な気温低下
 
③ホワイトアウト
 
④強風を伴うホワイトアウト
 
⑤トレース(雪の踏み跡)が消える
 
⑥雪崩
 
⑦滑落
 
⑧底冷え
 
⑨手の冷え
 
⑩スマホは使えない
 
⑪踏み抜き
 
 
 
 
それぞれについて、山トークをしていきます。
 
 
 
 
 
冬山登山のリスクと恐ろしさ①

低温

冬山登山というと、雪崩や滑落といったリスクが目立ちますが、最も身近なリスクが低温です。
 
 
雪山では、基本的に気温は常に氷点下で、そこに強風が加われば、体感温度がマイナス20度以下になる場合もあります。
 
 
低温と、雪、身を切る風に対応できるウェアリングが必要となります。
 
 
加えて、大切なことは、アクシデントにより身動きが取れなくなった時に、冬山の低温に耐えうることができるかになります。
 
 
十分な装備なしに冬山で身動きが取れなくなった場合、低温が命を奪っていきます。
 
 
常にそこにある空気が、常に触れている空気が、命を奪っていくことになるわけです。
 
 
なので、僕は冬山登山では、常に死に触れているとんだという感覚を忘れないように意識しています。
 
 
また、身動きが取れなくなった場合に備え、厳冬期用のダウンジャケット(モンベル)と、厳冬期用のシュラフを必ず携行しています。
 
 
 
 
僕はISUKA (イスカ)の厳冬期用シュラフを携行しています。
 
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冬山登山のリスクと恐ろしさ②

濡れた後の急激な気温低下

以前に、雪山登山中に、雨混じりの雪と、気温の高さからかいた汗とで、ウェア類が濡れたことがあります。
 
 
その後、下山中に急激な気温低下とともに強風に吹かれ、濡れたウェア類が凍りつき始めたことがあります。(暑さのため、ハードシェルは着ていませんでした。)
 
 
慌ててザックからハードシェルを出そうとするも、湿っていたインナーグローブ(ザックのジッパーを開けるため、アウターグローブは脱いだ状態)が瞬く間に凍りつき始めました。
 
 
指も瞬く間に感覚がなくなる中、何とかハードシェルを取り出して着ることができ、ことなきを得ました。
 
 
冬山では、急激な気温低下により、ザックの中の装備を出すことすら危うい状況になることがあります。
 
 
 
 
 
冬山登山のリスクと恐ろしさ③

ホワイトアウト

霧や雪煙により、視界が白一色になり、視界がなくなることをホワイトアウトと言います。
 
 
夏山登山でも、霧によってホワイトアウトに近い状況になることがありますが、夏山では地面は見えています。
 
 
なので、夏山で霧に巻かれても、地面を頼りになんとか歩くことができます。(要注意の状況ではあります。)
 
 
しかし、雪山でホワイトアウトした場合、足元も雪の白一色になります。
 
 
加えて、トレース(雪の踏み跡)が無い場合や、トレースが消えてしまうコンディションの場合、進むべき方向が全くわからなくなってしまいます。
 
 
以前に、とある山の山頂に着いた時は視界があったのに、強風とともに突然のホワイトアウトに見舞われてしまったことがあります。
 
 
ついさっき、つけてきた踏み跡は消され、どちらに進めば良いかがわからなくなり相当に焦りました。
 
 
かすかに残された自分の踏み跡を頼りになんとか、ホワイトアウトを抜けることができましたが、改めてホワイトアウトの恐ろしさを思い知らされたシーンでした。
 
 
 
 
 
冬山登山のリスクと恐ろしさ④

強風を伴うホワイトアウト

強風を伴う雪や、強風による雪煙などによってホワイトアウトした場合は危険度が増します。
 
 
どこに進めば良いのかがはっきりしない中で、体温と体力を奪う強風ににさらされることになる訳です。
 
 
焦りも加わり、生きた心地がしなくなります。
 
 
 
 
 
冬山登山のリスクと恐ろしさ⑤

トレースが消える

風のない穏やかな日の雪山登山であれば、登山ルートに踏み跡がある場合があります。
 
 
また、復路では、往路で自分がつけてきた踏み跡を頼りに下山をすることができます。
 
 
しかし、風が強い日の場合、往路で自分がつけた踏み跡すら消えてしまう場合があります。
 
 
スノーシューで、膝下くらいまで雪に沈みながらつけてきた踏み跡さえも、消えてしまう場合があります。
 
 
理由としては、風により運ばれてきた雪により、踏み跡が消されてしまう場合がほとんどです。
 
 
 
 
トレースが消える時の対応
 
僕の場合、風が強い日の雪山登山では、絶えず後ろを振り向き、自分の踏み跡が消されていないか常に確認をします。
 
 
ルート上に対象物や目印が少ない場所で、トレースがすぐに消えてしまうような風が吹いている時は、撤退をすることも大切です。
 
 
突如のホワイトアウトに見舞われる可能性もあるからです。
 
 
 
 
 
冬山登山のリスクと恐ろしさ⑥

雪崩

雪崩に巻き込まれると、何百キロもの雪の重みが体にかかる場合があります。
 
 
雪崩に巻き込また後に、仮に意識があったとしても、雪の中で、どちらが上で、どちらが下かわからない状況に陥っており、その上、体には凄まじい雪の重みがかかるわけです。
 
 
さらに、体の周りは雪で覆われており、雪によって体温は奪われていきます。
 
 
加えて、自分の呼吸により、顔の周りの雪が凍りつくアイスマスク現象が起きる場合があります。
 
 
アイスマスク現象が起きると、新鮮な空気は氷によって遮断され、窒息をする場合があります。
 
 
雪崩に巻き込まれるということは、極めて致命的な状況になります。
 
 
 
 
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冬山登山のリスクと恐ろしさ⑦

滑落

雪山では、場合によっては氷の滑り台を登り下りするような状況になることがあります。
 
 
加えて、強風を受けバランスを崩しやすい状況となることがあります。
 
 
アイゼン、ピッケルを使っていようとも、滑落する時は滑落します。
 
 
滑落し始めた体はスピードを増し、運が悪ければ露出した岩などに激突し、重傷を負うこともあります。
 
 
最悪の場合、命を失うことになります。
 
 
 
 
 
冬山登山のリスクと恐ろしさ⑧

底冷え

雪山では地面は雪で覆われています。
 
 
例えば、足を怪我してしまい立っていることができなくなった場合、雪の上に座ることになります。
 
 
雪の上に直に座ると、当然ながら体温が奪われていきます。
 
 
冬山では、空気もさることながら、地面によっても体温が奪われます。
 
 
雪の上に座ることになるシチュエーションも想定し、僕は必ずマット(サーマレスト)を携行しています。
 
 
完全にとは言えませんが、マットは底冷えを遮断してくれます。
 
 
 
 
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冬山登山のリスクと恐ろしさ⑨

手の冷え

僕だけかもしれませんが、冬山では指の感覚があっという間に無くなります。
 
 
冬山ではインナーグローブの上に、冬山用の厚いアウターグローブをするのが基本です。
 
 
しかしながら、装備をザックに入れたり、出したりする時や、写真を撮影する時はアウターグローブを脱いで、インナーグローブのみになります。
 
 
そうすると、瞬く間に指が冷えていきます。
 
 
常に風に吹かれている場合には、アウターグローブをしていても、指が冷えていきます。
 
 
指が冷えて感覚がなくなると、ザックを開け閉めすることや、ウェアのジッパーを開け閉めすることすら困難になることがあります。
 
 
そうなると、さらに気温が低下した時にウェアを着込むことが困難になり、危機的な状況に陥る可能性もあります。
 
 
 
 
僕が使用している雪山用グローブはこちらになります。
 
 
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冬山登山のリスクと恐ろしさ⑩

スマホは使えない

機種にもよると思いますが、氷点下になる雪山では、スマホのバッテリーが速攻で無くなります。
 
 
また、スマホを扱うということはアウターグローブを外して、インナーグローブになるということになります。
 
 
インナーグローブでスマホをいじっていると、瞬く間に指の感覚がなくなっていきます。
 
 
以上の2点より、雪山での写真撮影やアプリによる現在地確認は望ましいものではありません。
 
 
雪山ではスマホは使わず、万が一の緊急電話も想定し、バッテリーを温存しておくことが望ましいです。
 
 
 
 
 
冬山登山のリスクと恐ろしさ⑪

踏み抜き

低木や笹の上に雪が積もっている場合など、空洞がある層の上に雪が積もっていると、落とし穴状態になっている場合があります。
 
 
そのような場所では、足や体が深く沈み込むことがあり、脱出するのに体力を消耗します。
 
 
場合によっては、足や体がカッチリと雪にはまってしまい、脱出が困難になることもあります。
 
 
頻繁に踏み抜いてしまう場所にいるということは、登山ルートを外れている可能性もあるので、踏み抜かずに歩ける箇所を探ってみましょう。
 
 
 
 
 

まとめ 冬山登山のリスクと恐ろしさ

以上、冬山登山のリスクと恐ろしさについて山トークをしてきました。
 
 
①低温
 
②濡れた後の急激な気温低下
 
③ホワイトアウト
 
④強風を伴うホワイトアウト
 
⑤トレース(雪の踏み跡)が消える
 
⑥雪崩
 
⑦滑落
 
⑧底冷え
 
⑨手の冷え
 
⑩スマホは使えない
 
⑪踏み抜き
 
 
 
 
白銀の世界や、踏みしめる雪の感触など、冬山には夏山には無い魅力があります。
 
 
それと同時に、冬山には夏山には無い、命の危険に直結するリスクがあります。
 
 
今回お話しした、雪山のリスクについては、書籍や講習会で学ぶことを強くおすすめします。
 
 
同時に回避策も頭に入れた上で冬山登山に臨みましょう。
 
 
 
 
それではまた次の山トークでお会いしましょう
 
 
 
 
 
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僕の雪山登山装備

雪山登山に必要な登山装備と費用【僕は30万円以上かかりましたが、効率的にそろえることができたと思います】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
今回は、『雪山登山をするために必要な装備と費用』について、山トークをしていきます。
 
 
雪や氷があり、低温となる雪山は、夏山登山装備だけでは登山をすることはできません。
 
 
この記事では、雪山登山をするにあたり、絶対に必要だと僕が考えている装備をご紹介していきます。
 
 
ちなみに、今まで意識したことはありませんでしたが、
 
 
冬山登山装備の購入金額を合わせると、
 
 
安く見積もって、35万円ほどがかかっております・・・。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

雪山登山装備の購入で、結果的に良かったと思うこと。

雪山登山装備は、夏山登山装備に比べて値が張ります。
 
 
装備を個々に見たときに、各装備の値段は決して安いものではありません。
 
 
そんな中、僕が雪山登山装備をそろえていくうえで意識したことは、『どうせなら最上位モデル、最上位クラスの機能を備えたものを買おう。』ということでした。
 
 
当然、最上位モデル、最上位クラスの機能を備えた装備は値段も高くなります。
 
 
しかし、最上位モデル、最上位クラスの機能を備えたものを買ってしまえば、基本的には、それ以上のものは無いことになります。
 
 
具体的に言うと、例えば、まずは10本爪のアイゼンを買ったとすると、その上のクラスには12本爪のアイゼンがあるわけで、どこかのタイミングで12本爪アイゼンを買いたくなる可能性があります。
 
 
だとすれば、初めから12本爪アイゼンを買っておけば、10本爪と12本爪のアイゼンの両方を買う必要はなかったことになります。
 
 
※あくまでも例えです。中には10本爪アイゼンと12本爪アイゼンの両方が必要だという方もいると思います。
 
 
 
 
僕の場合、アイゼンも、ピッケルも、スノーシューも、初めから最上位のものを購入したので、買い直しはしていません。
 
 
2番手、3番手のクラスのものを購入していたら、どこかで1番手のものが欲しくなっていたんじゃないかなと思ってます。
 
 
そんなわけで、僕の場合は、『どうせなら最上位モデル、最上位クラスの機能を備えたものを買おう。』ということで雪山装備をそろえて良かったと思ってます。
 
 
 
 
 
それでは、ここからは、雪山登山に必要な装備について山トークをしていきます。
 
 
 
 
※今回、紹介する装備品のみを購入すれば、安全に雪山登山ができるというわけではありません。
 
 
※雪山登山に必要な装備を全て網羅しているわけではありません。
 
 
 
 
 
 

雪山登山に必要な装備

①雪山用登山靴
 
②ゲイター(スパッツ)
 
③アイゼン
 
④ピッケル
 
⑤スリングとカラビナ
 
⑥雪山登山用グローブ
 
⑦ソフトシェル
 
⑧ハードシェルジャケット
 
⑨ハードシェルパンツ
 
⑩厳冬期用ダウンジャケット
 
⑪厳冬期用シュラフ
 
⑫スノーショベル
 
⑬ワカンまたはスノーシュー
 
⑭目出し帽(バラクラバ)
 
 
 
 
それぞれについて、くわしく山トークしていきます。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備①

雪山用登山靴

雪山登山では、氷点下の中を歩くことになります。
 
 
また、雪が深い時は、歩いている最中、登山靴が常に雪に埋もれていることもあります。
 
 
雪山登山では、保温機能を備えた登山靴が必要となります。
 
 
また、雪山用登山靴には、アイゼンを装着するための、『コパ』と呼ばれる溝が付いているのが一般的です。
 
 
 
 
※僕はモンベルの雪山用登山口を使っています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備②

ゲイター(スパッツ)

登山靴単体でも、靴の中に雪が入らない構造になっているものもありますが、基本、ゲイター(スパッツ)をつけることにより、靴の中に雪が入り込むのを防ぎます。
 
 
雪山登山では、アイゼンをゲイターに引っ掛けてしまうこともあるので、すぐに破けてしまわない、強度の高い雪山用のゲイターが必要です。
 
 
 
 
僕はアウトドアリサーチのゲイターを使っています。
 
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雪山登山に必要な装備③

アイゼン

硬くしまった雪や、氷の上を歩く際に、登山靴につける滑り止め。
 
 
本格的な雪山登山では、簡易アイゼンではなく、12本爪アイゼンが必要。
 
 
 
 
僕はグリベルのアイゼンを使っています。
 
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アイゼンについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備④

ピッケル

雪の上を歩く時に、バランス維持のための杖となったり、滑落した際に滑落停止をするために使用。
 
 
 
 
僕はグリベルのピッケルを使っています。
 
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ピッケルについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備⑤

スリングとカラビナ

ピッケルのリーシュと、スリングをカラビナで繋げ、スリングを首にかければ、首掛け式ピッケルの出来上がり。
 
 
ピッケルの落下を防ぐことができます。
 
 
 
 
僕はロックエンパイアーのスリングを使ってます。
 
※自分のピッケルに合う、長さのスリングが必要です。
 
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僕が使っているタイプのカラビナ
 
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雪山登山に必要な装備⑥

雪山登山用グローブ

雪でグローブが濡れることがあるので、防水で保温力がある雪山登山用のグローブが必要です。
 
 
 
 
僕はブラックダイヤモンドのグローブを使っています。
 
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グローブについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備⑦

ソフトシェル(ミッドシェル)

ウェア類の中で、1番活躍しています。
 
 
 
 
僕はファイントラックのシェルを使っています。
 
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ファイントラックのシェルについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備⑧

ハードシェルジャケット

防風、防雪、強度などの観点から、レインウェアでの代用は不可と僕は考えてます。
 
 
 
 
僕はモンベルのハードシェルを使っています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備⑨

ハードシェルパンツ

防風、防雪、強度などの観点から、レインウェアでの代用は不可と僕は考えてます。
 
 
 
 
僕はモンベルのハードシェルを使っています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備⑩

厳冬期用ダウンジャケット

僕的には、登山中に身動きが取れなくなってしまった時などの緊急用です。
 
 
日帰り登山でも必ず携行します。
 
 
 
 
僕はモンベルのダウンジャケットを使っています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備⑪

厳冬期用シュラフ

ダウン同様に、緊急用として、日帰り登山でも必ず携行します。
 
 
 
 
僕はイスカのシュラフを使っています。
 
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雪山登山に必要な装備⑫

スノーショベル

雪山登山の三種の神器です。
 
 
あと2つは、ビーコンとゾンデ棒ですが、僕は単独登山メインなので、持っていません。
 
 
 
 
僕はブラックダイヤモンドのショベルを使っています。
 
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スノーショベルについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備⑬

ワカンまたはスノーシュー

無いと、それ以上進めなくなることもあります。
 
 
雪が深いと、腰より上まで雪に沈むこともあるので。
 
 
 
 
僕はMSRのスノーシューを使っています。
 
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スノーシューについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
 
雪山登山に必要な装備⑭

目出し帽(バラクラバ)

風が強い時など、目出し帽がないと顔の痛みに耐えられないことがあります。
 
 
雪煙をモロに顔に受けることがあるので。
 
 
 
 
僕はノースフェイスのバラクラバを使っています。
 
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まとめ 雪山登山を始めるために購入が必要な登山装備

以上、雪山登山に必要な登山装備について山トークをしてきました。
 
 
①雪山用登山靴
 
②ゲイター(スパッツ)
 
③アイゼン
 
④ピッケル
 
⑤スリングとカラビナ
 
⑥雪山登山用グローブ
 
⑦ソフトシェル
 
⑧ハードシェルジャケット
 
⑨ハードシェルパンツ
 
⑩厳冬期用ダウンジャケット
 
⑪厳冬期用シュラフ
 
⑫スノーショベル
 
⑬ワカンまたはスノーシュー
 
⑭目出し帽(バラクラバ)
 
 
 
 
冒頭でもお話ししましたが、僕は、『どうせなら最上位モデル、最上位クラスの機能を備えたものを買おう。』という考えのもと、雪山登山装備をそろえました。
 
 
そうすることによって、僕の場合は、結果的に安上がりに雪山登山装備をそろえることができたと思います。
 
 
雪山登山装備は、夏山登山装備以上に自分の命を預けるという要素が強くなると思います。
 
 
自分の軍資金を見つつも、納得のいく雪山登山装備をそろえていくことが大事だと思います。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
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思っていたよりもきつい登山道で、こんなはずでは無かったと思った谷川岳山頂

登山では過去の実績はないものと考えるべし【こんなはずでは・・は取り返しのつかないことに】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『登山では過去の実績はないものと考えるべし』ということで山トークをしていきます。
 
 
 
『登山では過去の実績はないものと考えるべし!!』は、自分自身に言い聞かせていることになります。
 
 
僕は以前に146日間という短期間で日本百名山の100座全てを日帰り登山しました。
 
 
また、北アルプスで長距離の日帰り登山をしてきました。
 
 
40km以上の距離がある、新穂高から鷲羽岳・水晶岳を毎年のように日帰り登山をしてきました。
 
 
しかし、結婚をしてからは、登山をする頻度が減り、毎年の恒例登山だった新穂高〜鷲羽岳・水晶岳の登山もしなくなりました。
 
 
そんな僕は、まさに「登山では過去の実績はないものと考えるべし!」を肝に銘じる必要がある登山者です。
 
 
 
 
 
登山では過去の実績はないものと考えるべし

今時点で、山の中を動くことができる体力が、今の登山力。

平地ではなく、山の中をどれだけ歩けるか?
 
 
平地で体力がある。=登山力がある。ということにはなりません。
 
 
平地でウォーキングやランニングをするのと、ザックを背負って山を登ったり、下りたりするのとでは、体にかかる負荷は変わります。
 
 
また、山の中におけるカンは、登山から離れれば離れるほど鈍ります。
 
 
例えば、登山道のどこに足を置けば効率的に登山道を登りおりできるか、とか、どのように体を使えばリスクを抑えて、登山をすることができるか、など。のカンが鈍ります。
 
 
 
 
 
登山では過去の実績はないものと考えるべし

今の登山力を確認する方法

自分の行きつけのホームマウンテンや、低山、何回か登ったことがある山で登山をすることにより、今の登山力を確認することができます。
 
 
登り慣れた山であれば、登山口を出発して山頂まで登り、下山して登山口に着くまでどれくらいの時間がかかるかがわかるはずです。
 
 
いつもの時間と比べて、今日かかった時間は早かったのか遅かったのか。
 
 
時間の比較によって、自分の今の登山力を確認することができます。
 
 
『ホームマウンテンリンクでの登山』について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
登山では過去の実績はないものと考えるべし

挑戦的な登山は、登山力を戻してからすべし

僕の登山のメインは夏山です。
 
 
積雪期には、2000m級〜3000m級の山の稜線を、サクサクと歩くことはできません。
 
 
なので、無雪期になったばかりの頃は、2000m級〜3000m級の稜線をサクサク歩く登山力が落ちている状態ということになります。
 
 
僕は無雪期になったばかりの時期は、まずは、2000m級〜3000級に体を慣らすところから始めます。
 
 
アップダウンがそれほどない2000m級〜3000m級の稜線を、行ったり来たりすることによって体を慣らすようにしています。
 
 
具体的にいうと、燕岳の燕山荘から北燕岳までを3〜4往復したり、蝶ヶ岳の山頂から蝶槍までを3〜4往復したりということをしています。
 
 
そうやって体を慣らし、登山距離、登山時間、獲得標高を増やしてから、そのシーズンの挑戦的な登山に臨むようにしています。
 
 
 
 
 
登山では過去の実績はないものと考えるべし

山の中でのこんなはずでは、は取り返しがつかなくなることも

テレビなどでよく、子供の運動会で走っているパパが転んでしまうシーンが流されます。
 
 
まさに、「こんなはずでは・・」なシーンかと思います。
 
 
運動会での転倒は、よほどひどくなければ、擦り傷、打ち身で済みますが、登山での転倒は滑落、遭難ということにつながりかねません。
 
 
以前は20kmを余裕で走り切れたのに、今、走ってみたら全然走れずに10kmでリタイアした。
 
 
平地であれば、ゆっくり歩いてゴールまで行けばいいですし、いざとなれば、バス、電車、タクシーでゴールまで行くことができます。
 
 
しかし、山の中ではそうはいきません。
 
 
以前のペースで歩けずに、予定の時間を押してしまえば、暗闇の中をゴールまで歩くことになる場合があります。
 
 
山中で力尽きてしまえば、山の中で野宿をする必要があります。
 
 
場合によっては救助要請が必要になることもあります。
 
 
山の中での「こんなはずでは・・」は、取り返しがつかないことになることがあります。
 
 
そうならないように、低山などで今の登山力をしっかりと確認することが大事なのです。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『登山では過去の実績はないものと考えるべし』ということで山トークをしてきました。
 
 
①今時点で、山の中を動くことができる体力が、今の登山力。
 
②今の登山力を確認する方法
 
③挑戦的な登山は、登山力を戻してからすべし
 
④山の中でのこんなはずでは、は取り返しがつかなくなることも
 
 
 
 
「過去に登れたんだから、今も登れるはず!」は登山では禁物です。
 
 
もしも、「こんなはずでは・・・」と山の中でなってしまうと、平地のように簡単にエスケープすることはできません。
 
 
自分自身、『過去の実績は登山では当てにならない!』と肝に銘じ、登山をするようにしていきます。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
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僕が登山とランニングのために飲んでいるサプリメント(味の素のアミノバイタル)

登山とマラソンのために飲んでいるサプリをご紹介

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
今回は、『登山とマラソンのために日常的に飲んでいるサプリ』について、山トークをしていきます。
 
 
今回ご紹介するサプリは、実際に僕が日常的に飲んでいるサプリになります。
 
 
※今回のブログ投稿は、松本市の山男の個人的な感想、松本市の山男の個人的な体感に基づく内容を含みます。
 
 
※僕は三食をしっかり食べた上で、今回ご紹介するサプリを飲んでいます。
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 

体のコンディション維持などのために、僕は以下のサプリを飲んでいます。

①グルタミン(ハルクファクター)
 
②ビタミンC(ディアナチュラスタイル)
 
③プロテイン( ザバス アドバンスト ホエイプロテイン100 ココア味)
 
④ヴァーム スマートフィット顆粒 レモン風味(meiji)
 
⑤アミノバイタル プロ(味の素)
 
 
 
 
僕は今まで色々とサプリを試してきましたが、今のところ上記のサプリを飲むというところに落ち着いています。
 
 
それでは、それぞれのサプリについて、詳しく山トークをしていきます。
 
 
 
 
 
登山とマラソンのために飲んでいるサプリ

グルタミン(ハルクファクター)

グルタミンは、朝食前と、寝る前の1日2回飲んでいます。
 
 
グルタミンは体内にもっとも多く存在するアミノ酸で以下の効果が期待できると言われています。
 
 
・筋肉の分解を防ぐ
 
・筋肉の合成を促進する
 
・筋肉の回復を促進する
 
 
また、筋トレ系ユーチューバーなど、複数のユーチューバーが、グルタミンには、免疫力の向上をする効果があると言っていたので、飲むようになりました。
 
 
 
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登山とマラソンのために飲んでいるサプリ②

ビタミンC(ディアナチュラスタイル)

ビタミンCもグルタミンと同じく、朝食前と、寝る前の1日2回飲んでいます。
 
 
ビタミンCは免疫力の強化と、風邪を引いた際に、ウイルスを撃退して回復を早める働きがあると言われています。
 
 
トレーニングにより疲れがたまったり、免疫力が下がって風邪をひきやすくなったりというケースがあるので、回復と、免疫力アップのため、グルタミンとビタミンCを飲んでいます。
 
 
 
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登山とマラソンのために飲んでいるサプリ③-1

プロテイン( ザバス アドバンスト ホエイプロテイン100 ココア味)

プロテインは、職場でお昼前に飲んでいます。
 
 
パッケージに「理想の筋肉のために」と書かれたプロテインになります。
 
 
僕は職場のお昼時間が12時30分以降と少し遅めなので、昼食前のおやつとしてプロテインを飲んでいます。
 
 
また、朝4時30分頃から出勤前ランニングをすることがあるのですが、出勤前ランをすると、お昼前におなかがすきます。
(朝食をしっかりと食べた場合も。)
 
 
なので、余計なお菓子などを食べてカロリー摂取をするのではなく、プロテインを飲んでお昼までおなかを持たせるようにしています。
 
 
 
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登山とマラソンのために飲んでいるサプリ③-2

ザバス ソイプロテイン100 ココア味 900g

 
 
ホエイプロテインのキャッチコピーは、『理想の筋肉のために』ですが、ソイプロテインは、『引き締めたいカラダのために』です。
 
 
キャッチコピーからすると、ランナーにはソイプロテインの方が合っているように思うので、レース前などは、ホエイプロテインではなく、ソイプロテインを飲むこともあります。
 
 
 
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登山とマラソンのために飲んでいるサプリ④

ヴァーム スマートフィット顆粒 レモン風味

ヴァームはランニング前に飲んでいます。
 
 
製造・販売をしている『meiji』のホームページによると、ヴァームに含まれるアラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物により、脂肪の代謝を高め、体脂肪を減らすことができる。と記載されています。
 
 
ヴァームは、機能性表示食品でもあります。
 
 
機能性表示食品とは、企業の責任で、科学的根拠を基に、食品の機能性を商品パッケージに表示することができる食品になります。
 
 
『カラダを動かすときの志望の代謝を高め 体脂肪を減らす<BMIが高めの方に>』が、ヴァアームの機能性の表示ということになろうかと思います。
 
 
 
ヴァーム スマートフィット顆粒 レモン風味 meiji
 
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登山とマラソンのために飲んでいるサプリ⑤

アミノバイタル プロ(味の素)

アミノバイタルは、ランニング直後、登山後に飲んでいます。
 
 
また、筋肉痛や疲労感があるときにも飲んでいます。
 
 
スポーツや筋肉に欠かせないアミノ酸を補給することができます。
 
 
トップアスリートの中にも、アミノバイタルでアミノ酸を摂取している選手がいるようです。
 
 
 
アミノバイタルプロ
 
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まとめ

以上、『登山とマラソンのために日常的に飲んでいるサプリ』について山トークをしてきました。
 
 
体のコンディション維持などのために、僕が飲んでいるサプリ
 
①グルタミン(ハルクファクター)
 
②ビタミンC(ディアナチュラスタイル)
 
③プロテイン( ザバス アドバンスト ホエイプロテイン100 ココア味)
 
④ヴァーム スマートフィット顆粒 レモン風味(ヴァーム)
 
⑤アミノバイタル プロ(味の素)
 
 
 
 
正直、本当に効果があるのか?と言われれば、医学的な根拠はありませんし、データ、数値による根拠もありません。
 
 
「サプリを飲んでるんだから筋肉は成長し、疲労は回復するはずだ!」という一種の自己暗示や、プラシーボ効果(プラセボ効果)に過ぎないのかもしれません。
 
※僕は日々、トレーニングをしているので、それを前提に、トレーニング後にサプリを飲むことによって筋肉が成長すると考えています。
 
※プラシーボ効果:有効成分が含まれていない薬などによって、病気の症状の改善や副作用の出現がみられること。
 
 
ただ、今回ご紹介したサプリを飲むことによって、僕はケガなく登山に、ランニングができています。
 
 
また、体の不調などもありません。
 
 
僕はこれからも、「サプリを飲んでるんだから!」の思い込みのもと、トレーニングをして、登山・ランニングをしていきますw
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
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山岳レースなどの際に僕が飲んでいるサプリ』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
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