日本百名山の北アルプスの五竜岳で、要救助者を救助する山岳救助ヘリ

登山中は遭難のリスクが常にあり!【登山の危険性の把握と対策をすることが大事です】

 
 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回の山トークでは、登山中のリスクと、そのリスクに対し、どう備えれば良いかについて山トークをしていきます。
 
 
 
登山中は常に遭難のリスクがあります!
 
 
 
 
 
登山中のリスク(平地とは異なる環境に身を置くということ含め)を知り、備えをした上で登山をするということが安全上、とても重要です。
 
 
今回のテーマは、突き詰めていけば、分厚い本になるような内容ですので、広く浅くブログ投稿をさせてもらい、ご自身で学ぶ上での足掛かりとなれば幸いです。
 
 
今回のブログ投稿は、登山中の命にも関わってくることですので、あくまでも参考程度にとどめてもらえればと思います。
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
それではさっそく、山トークをしていきます。
 
 
①平地にあって山には無いもの
 
②山には来ないもの
 
③稜線の過酷な気象
 
④平地ではかからない体への負荷
 
⑤山での遭難・事故の具体例

 
 
 
 
 
 
登山中は遭難のリスクが常にあり!

①平地にあって山には無いもの

平地で普段当たり前のようにその恩恵を受けているものも、山にはありません。
 
 
・コンビニ
 
・エスカレーター
 
・エレベーター
 
・街灯
 
・電気(コンセント)
 
・水道
 
・ガス
 
・火
 
・携帯の電波
 
・雨宿りする場所

 
 
 
上記の一部は山小屋にはありますが、山小屋自体がごく限られた場所にしかないので、基本的には無いことを前提に登山に臨む必要があります。
 
 
つまり、登山の際は上記のものを自前でそろえる必要があります。
 
 
自前で揃えるとこんな感じになります。
 
 

コンビニ

→必要なものを厳選しザックで携行する。
 
 
 

エスカレーター

→トレーニングして自分の足と体力で登り降りする。
 
 
 

エレベーター

→ トレーニングして自分の足と体力で昇り降りする。
 
 
 

街灯

→ヘッドライトや手持ちライトをザックで携行する。
 
 
 

電気(コンセント)

→モバイルバッテリーやソーラーパネルをザックで携行する。
 
 
 

水道

→水分をザックで携行する。
 
 
 

ガス

→ガスカートリッジをザックで携行する。
 
 
 

→ガスバーナーとガスカートリッジをザックで携行する。
 
 
 

携帯の電波

→自分で歩いて電波のある場所を探す。(探してもない場合あり)
 
 
 

雨宿りする場所・泊まる場所

→テントやツェルトをザックに携行する。
 
野宿(ビバーク)のための装備について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
登山の際には、以上の平地にあって山に無いものをしっかりと認識、意識して、登山装備を整える必要があります。
 
 
 
リスクに備えた僕の登山装備について、こちらで紹介をしています。
 
 
 
 
 
 
登山中は遭難のリスクが常にあり!

②山には来ないもの

山には緊急車両などは来ません。
 
 
・タクシー
 
・救急車
 
・パトカー
 
 
※ヘリコプターも、天候不良では飛ぶことはできません。
 
 
 
山では、怪我をしても、体調を崩しても、暴漢に襲われても、平地のように迅速に対応をしてもらうことはできません。
 
 
また、救助要請をする場合、特にソロ登山ではすぐに救助要請をすることができない可能性があることを認識しておく必要があります。
 
 
緊急事態に陥り身動きが取れなくなってしまった場合、その場所に携帯電話の電波がなければ救助要請をすることはできません。
 
 
別の登山者に救助要請をお願いしようにも、登山者がすぐに通りかかるとは限りません。
 
 
場合によっては、身動きが取れなくなった状態で、山の中で夜を超す必要が出てきます。
 
 
登山中は、緊急事態に陥らないように、細心の注意をすることが重要です。
 
 
また、万が一、緊急事態に陥ってしまった場合、どうすれば良いかということを学んでおくことが重要です。
 
 
 
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登山中は遭難のリスクが常にあり!

③稜線の過酷な気象

ここでは、山の雨風と、雷についてお話をします。

雨風

ここまでは、山にないものについて山トークしてきました。
 
 
逆に山にあるものとして、過酷な気象があります。
 
 
雨風は平地に比べて、かなり強く、体を持っていかれるレベルの風が吹き、その強い風に乗って、横殴りの雨が降ります。
 
 
まさに台風並みの雨風が、稜線では日常茶飯事です。
 
 
そして、台風並みの雨風にさらされることにより、体感温度は氷点下なみになることもあります。
 
 
 

建物の中や、車の中にいるときに雷が鳴っても、怖くもなんともありません。
 
 
しかし、登山中に雷が鳴り始めると、生きた心地がしません。
 
 
特に稜線上にいるときは、どこに雷が落ちてもおかしくはありません。
 
 
気象庁のホームページには、「近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります」と記載があります。
 
 
高いものとは、木や煙突や電柱などになります。
 
 
そして、山の稜線は、それらの「高いもの」よりも何十倍、何百倍と遥かに「高いもの」になります。
 
 
山頂を含め、山の稜線にいるということは、雷が落ちやすい「高いもの」のてっぺんに、むき出しの体でいるということになります。
 
 
雷についての詳細や、対応案を日本山岳会がまとめています。
 
 
山で雷にあったら(日本山岳会)
 
 
 
 
 
 
登山中は遭難のリスクが常にあり!

④平地ではかからない体への負荷

山にあるものとして、過酷な気象条件についてお話ししてきましたが、加えて、体への負荷もあります。
 
 
 
平地ではかからない体への負荷

ザックを背負う

登山装備が入ったザックを背負うことにより体に負荷がかかります。
 
 
 
平地ではかからない体への負荷

登り続ける

平地にいるときは水平移動をすることはよくありますが、ひたすら登り続けるということはあまりないと思います。
 
登り続けることにより負荷がかかります。
 
 
 
平地ではかからない体への負荷

長時間の行動をする

北アルプス登山であれば1日の行動時間が5〜6時間を超えるのは当たり前になってきます。
 
日常生活で、何時間にもわたって行動し続けるといったことはあまりないと思いますので、登山で行動し続けることにより、体に負荷がかかります。
 
 
 
平地ではかからない体への負荷

気圧が下がり空気が薄い

登山することにより標高が上がってくると、空気が薄くなり、酸素を体に取り込みづらくなります。
 
山の高所では酸素が取り込みづらく、体に負荷がかかります。
 
 
 
 
 
 
登山中は遭難のリスクが常にあり!

⑤山での遭難・事故の具体例

山で事故には以下のものがあります。
 
 
 
山での遭難・事故の具体例

滑落

登山道から転落をしたり、斜面を滑り落ちること。
 
 
滑落を防ぐために意識すべきことについて、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
山での遭難・事故の具体例

道迷い

登山道を外れてしまい、道に迷ってしまうこと。
 
 
 
山での遭難・事故の具体例

落石

石が直撃し、怪我を負うリスクがあります。
 
 
 
山での遭難・事故の具体例

転倒

登山道上の石などにつまずき、転ぶこと。
 
浮き石を踏んでしまい、後ろにひっくり返ることもあります。
 
 
転倒を防ぐために意識すべきことについて、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
山での遭難・事故の具体例

低体温症

荒天などにより、体温が下がること。
 
真夏でも低体温により死に至る可能性あり。
 
真夏の登山での低体温症については、僕はトムラウシ山遭難事故調査報告書を読み、学ばせていただきました。
 
 
トムラウシ山遭難事故調査報告書
 
 
 
山での遭難・事故の具体例

疲労

体力を使い果たし、行動不能になる可能性あり。
 
 
登山のためのトレーニングについて、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
山での遭難・事故の具体例

シャリバテ(ハンガーノック)

糖などの体内のエネルギー源を使い果たし、行動不能になる可能性あり。
 
 
登山のための食事について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
登山に向いた体(内臓)の作り方について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
山での遭難・事故の具体例

熊、ヘビ、蜂などのリスク

山には人体に害を与える動物などが多数、生息しています。
 
 
登山における熊対策について、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
蜂などに刺された場合の毒抜きについて、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
 

まとめ 登山中は遭難のリスクが常にあり!

以上、登山中のリスクと、そのリスクにどのように備えればよいかについて、山トークをしてきました。
 
 
①平地にあって山には無いもの
 
②山には来ないもの
 
③稜線の過酷な気象
 
④平地ではかからない体への負荷
 
⑤山での遭難・事故の具体例

 
 
 
 
今回は、あくまでも登山におけるリスクマネージメントの足掛かりとなる内容です。
 
 
まずは、登山中のリスク、山の中とはどういうところなのかということを意識・認識することが重要です。
 
 
その上で、登山中のリスクに対しどう備えるか。
 
 
自然が相手である以上、絶対に大丈夫という答えはありません。
 
 
ケースバイケースでの対応力といったことも重要になってきます。
 
 
今回の山トークが、お読みいただいた方の危機意識を高める足掛かりとなれば幸いです。
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

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