雨の登山となった日本百名山の大菩薩嶺

雨の日の登山で注意をしてること【対策なども】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『雨の日の登山で注意をしていること』について、具体的な雨対策なども交えながら山トークをしていきます。
 
 
 
僕は雨の日であっても、自分の判断のもと、登山をします。(雨天決行をするしないの判断を含め)
 
 
 
※雨の日の登山は場合によっては命に関わります。慎重な検討と、慎重な判断をするようにしてください。
 
※僕は雨の日にランニングをする等、雨の登山に向けたトレーニングをしています。
 
 
 
日本百名山を146日間で完登した際、下記の百名山は雨の中での登山となりました。
 
 
伊吹山、大菩薩嶺、金峰山、瑞牆山、槍ヶ岳、苗場山、早池峰山、利尻山、吾妻山(西吾妻山)、空木岳、赤石岳、悪沢岳
 
 
『146日間での日本百名山の完登』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
僕のホームの北アルプスでも、登山日程によっては雨の中で登山をしてきました。(山に登れる週末の土日ともに雨の時など)
 
 
 
 
今回は、雨の登山をしてきた経験から、雨天時に注意をしていることなどを山トークしていきます。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
①とにかく滑らないように
 
②森林限界を越える時は注意が必要
 
③低体温症に要注意
 
④川の増水に注意
 
⑤装備を濡らさない
 
⑥着替えを持つ
 
⑦高機能のウェアを着る
 
⑧レインを飛ばされないように注意
 
⑨雨の日もこまめな水分補給を心がける
 
⑩体力の消耗に注意
 
⑪登山中の雷
 
⑫耳の中に直撃する雨
 
⑬救助要請について
 
⑭温かい飲み物を携行する
 
⑮下山時の車のスタンバイ
 
 
 
 
それでは、それぞれについて山トークをしていきます。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること①

とにかく滑らないように

雨の日の登山では、ありとあらゆるものが滑ります。
 
 
石、岩、鎖場、岩場、梯子、階段、木の根っこの上に足を置く時、などなど。
 
 
斜度のある岩の上を歩くときなど、特に滑りそうな場所は、登山ペースを落として、細心の注意を払って通過することが重要です。
 
 
滑るとわかっていて、気をつけていても滑らせてしまうこともありますが。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること②

森林限界を越える時は注意が必要

樹林帯にいる時は、木々がある程度、雨風を遮ってくれます。
 
 
しかし、森林限界を越え、木々が無くなると、雨風を遮ってくれるものがなくなるので、雨風を体に直にうけることになります。
 
 
そうなると、雨と汗で濡れた体から、一気に熱が奪われていきます。
 
 
なので、森林限界を越える時は、ウェア類を重ね着するなど、態勢を整えることが重要です。
 
 
また、僕は、森林限界を超えたところの雨風の状況を見て、登山を続行するのか、撤退するのか検討をするようにしています。
 
 
標高が上がり、木々が少なくなってきたら、自分が森林限界に差し掛かっているということを、意識することが重要です。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること③

低体温症に要注意

真夏といえども、雨の日の登山は低体温症に陥るリスクがあります。
 
 
雨や汗で濡れた体が、風にさらされることにより、体温が一気に奪われます。
 
 
対策として、僕は行動食や水をこまめに口に入れて、体内の熱源を確保するようにしています。(水は脱水を防ぐためでもあります。)
 
 
また、装備を整えたり、ウェアを着たりする際は、風にさらされない岩陰やハイマツ帯で、なるべく足を止めるようにしています。
 
 
あとは、寒さを感じてきたら、登山ペースを上げたり、小走りをしたりして、体温を上げるようにしています。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること④

川の増水に注意

普段は枯れているような沢(川)も、大雨の日は凄まじい量の水が流れることがあります。
 
 
そのようなときは、無理をして渡るのは絶対に禁物です。
 
 
実際に、雨によって増水した沢(川)を渡ろうとして、遭難事故となっているケースが多々あります。
 
 
また、往路は穏やかだった沢も、登山中の雨により、復路には増水をするというケースもあります。
 
 
ただ、僕が登山中に見た、増水時の無理な渡渉をしないように呼び掛ける看板には、「増水は数時間でおさまる場合がほとんどである」との記載がありました。
 
 
いずれにしても、増水がおさまるまで、停滞をする必要に迫られることになります。
 
 
停滞をするためにはツェルトなどがあるのが望ましく、ツェルトを携行することが重要になります。
 
 
『ツェルト』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑤

装備を濡らさない

着替えや保温着などなど、濡れてしまっては困るものは、スタッフバッグやジップロックに入れて防水しておくことが重要です。
 
 
僕は基本的に、ザックに入れているものは全て、スタッフバッグまたはジップロックに入れて個別防水をしています。
 
 
『ジップロック』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑥(雨の日に限らず携行)

着替えを持つ

一度濡れたウェアはそう簡単には乾きません。
 
 
そして、濡れたウェアを着続けていると、体温がどんどんと奪われていきます。
 
 
いざという時に備え、僕は日帰り登山でも必ず、着替えとしての下着と保温着を持つようにしています。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑦(雨の日に限らず携行)

高機能のウェアを着る

僕は登山では、日常的に着ている下着やウェアではなく、吸汗速乾のものを着るようにしています。
 
 
以下は、静岡県警察ホームページの「悲惨な山岳遭難を回避するために」のページからの引用になります。
 
 
「吸汗速乾の下着や防水透湿性に優れた雨具は高価ですが、厚い防寒具以上の効果があります。過去の遭難でもこのような下着や雨具の着用が生死を分けた例がたくさん報告されています。」
 
 
僕は登山ウェア(レインウェア)は、高機能なものを使用しています。
 
 
 
僕が着用しているシャツはこちらです。
 
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僕が着用しているパンツはこちらです。
 
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雨の日の登山で注意をしてること⑧(雨の日に限らず)

レインを飛ばされないように注意

特に、風の強い稜線上でレインを着る際には注意が必要です。
 
 
強風下でレインを着る時は、レインを風に吹っ飛ばされないように注意をする必要があります。
 
 
レインを着る時は、雨風をしのげる岩陰や、ハイマツ帯で着るのが望ましいです。
 
 
『レインウェアをスムーズに着るためのポイント』などについては、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑨(雨の日に限らず)

こまめな水分補給を心がける

雨の中を行動していると、何となく、給水の必要が無いように思えてきます。
 
 
しかし、実際には雨の中の登山でも汗をかいており、脱水を防止するための水分補給が重要です。
 
 
また、水分不足になると体が熱を作り出せなくなり、低体温症になりやすくなると言われています。
 
 
低体温症対策としても水分補給が重要です。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑩

体力の消耗に注意

雨の登山では、対策をしたとしても、装備やウェアが水を含んで重くなります。
 
 
なので、雨が降っていないときの登山と比べ、体力を消耗します。
 
 
このことを意識して、行動をすることが重要です。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑪

登山中の雷

僕の中である意味、登山において最も恐ろしいのは雷です。
 
 
平地での雷対策として、高いものから距離を取るというものがありますが、稜線では、そこ自体が「高いもの」なので、どこに落ちてもおかしくありません。
 
 
また、避難をする頑丈な建物も、基本的にはありません。
 
 
雨の日は特に、雷の音がしていないか、空が光っていないかということに意識を向けて登山をしています。
 
 
雷の兆候があったとして、基本、できることとすると、急いで進むか、急いで戻るかくらいですが・・・。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑫

耳の中に直撃する雨

僕は、よっぽどの雨風でなければ、レインのフードは被りません。
 
 
フードを被ると、視界が狭くなり、登山中の音が聞こえづらくなるので。
 
 
代わりにハットタイプの帽子をかぶってます。
 
 
雨が降っていない時もかぶってますが、ハットタイプの帽子はある程度、傘がわりになってくれます。
 
 
ただ、横殴りの雨の場合、雨粒が耳の中に入り込んできます。
 
 
鼓膜に直撃しているのかどうなのかはわかりませんが、ものすごいスピードの雨粒が、耳の中に直撃すると結構な痛さです。
 
 
そこで、雨風が強い時は、バフを耳まで被り、雨が耳の中を直撃しないようにガードしています。
 
 
帽子よりもバフの方が顔は濡れますが。
 
 
 
『BUFF(バフ)』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑬

救助要請について

まずは、救助要請が必要になる事態には絶対に陥らないという気構え、判断、行動が必要です。
 
 
万万が一、救助要請をしたとして、速やかな救助をしていただくことは、雨の中では期待できません。
 
 
荒天時には、救助ヘリは飛べません。
 
 
また、救助隊の方々は、ハードでリスキーな雨の登山道を歩いて救助に向かうこととなります。
 
 
なので、雨の登山では特にセルフレスキューが重要になってきます。
 
 
停滞せざるを得ない状況に備え、少なくとも、ツェルトの携行が雨の登山では必須だと思っています。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること⑭(雨の日に限らず携行)

温かい飲み物を携行する

体温が低下してきた時は、温かい飲み物を飲むことで、体温を上げ直すことができる場合があります。
 
 
僕は登山にカップヌードルとお湯を必ず携行しています。
 
 
いざという時は、ラーメンのためのお湯を飲むことができます。
 
 
『僕がお湯を携行している保温ボトル』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
また、コンパクトなものではありますが、バーナー、クッカー、水を携行し、お湯を沸かすことができる装備を整えています。
 
 
 
 
 
雨の日の登山で注意をしてること

⑮下山時の車にスタンバイを

雨の登山では大抵の場合、ずぶ濡れになって下山をすることになります。
 
 
時には、パンツまでびしょ濡れになることもあります。
 
 
体が冷えて、手がかじかんでいることもあります。
 
 
車についても雨が降り続いている可能性もあります。
 
 
タオル、バスタオル、着替えを、すぐに出せるように車にスタンバイしておくと、スムーズに着替えることができます。
 
 
また、濡れたウェアなどを入れることができる大き目の袋を、忘れずに準備しておきます。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『雨の日の登山で注意をしてること』について山トークをしてきました。
 
 
①とにかく滑らないように
 
②森林限界を越える時は注意が必要
 
③低体温症に要注意
 
④川の増水に注意
 
⑤装備を濡らさない
 
⑥着替えを持つ
 
⑦高機能のウェアを着る
 
⑧レインを飛ばされないように注意
 
⑨雨の日もこまめな水分補給を心がける
 
⑩体力の消耗に注意
 
⑪登山中の雷
 
⑫耳の中に直撃する雨
 
⑬救助要請について
 
⑭温かい飲み物を携行する
 
⑮下山時の車のスタンバイ
 
 
 
 
雨の日の登山には、雨の日ならではの魅力がありますが、遭難のリスクが上がります。
 
 
 
 
僕はこれからも、雨天決行するしないの判断を含め、細心の注意を払いながら雨の日の登山を満喫していきたいと思ってます。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
『雨の日の登山の魅力』についてを、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

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