松本市の山男です。
今回は、『登山にトレッキングポール(ストック)は必要か?』ということについて、山トークをしていきます。
結論から言うと、僕の場合、『トレッキングポールは使いませんが、必ず携行します。』
『必要なのか』という問いに対しては、『必要だけど、普段は使いません』という、スッキリしない回答になりますw
実際に僕は、日本百名山全山日帰り登山では、1度もトレッキングポールを使わずに100座を完登しました。
『日本百名山全山日帰り登山』については、こちらでブログ投稿をしています。
僕は、毎週末のように登ってきた北アルプスでも、厳冬期を含め、トレッキングポールは使っていません。(登山を始めた初期の頃は使っていました。)
ただ、いずれの登山でも、トレッキングポールは必ず携行をしてきました。
登山にトレッキングポールは必要?
・僕がトレッキングポールを使わない理由
・使わないけど必ず携行します
・トレッキングポールの効果の有無について
それぞれについて、山トークをしていきます。
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
※この記事はトレッキングポールなしでの登山を推奨するものではありません。また、使う方を否定するものではありません。
※僕は、このように考え、こうしてます、という山トークになります。(1人の一般登山者のトークです。)
※トレッキングポール、トレランポール、ストックなどなど、様々ありますが、この記事では全部まとめてトレッキングポールということにさせてもらいます。
登山にトレッキングポールは必要か?
僕が登山でトレッキングポールを使わない理由
僕は、以下の理由で登山中にトレッキングポールを使いません。
・自分の足だけで山を歩きたい
・岩場や鎖場での扱いがわずらわしい
・肩が痛くなる
・手のひらが擦れる
・写真撮影の邪魔になる
・トレランレースでは使用禁止の大会が多い
詳しい理由は以下のとおりです。
僕が登山でトレッキングポールを使わない理由
自分の足だけで歩きたい
この理由がトレッキングポールを使わない最大の理由になります。
言ってみればトレッキングポールは登山の補助道具ということになります。
僕は、補助なしに、自分の足だけで、自然な形での登山をしたいと思っています。
※厳密には、足(脚力)以外にも、腕力、視力、腹筋、背筋などなどを使います。←コメントで「足だけでどうやって登山をするんですか?」という旨の指摘があったので追記しました。
僕が登山でトレッキングポールを使わない理由
岩場、鎖場での扱いがわずらわしい
岩場、鎖場をはじめ、トレッキングポールが邪魔になる場所、トレッキングポールを持っていると安全に登山ができない場所があります。
そのような場所では、トレッキングポールを一旦しまい、通過したらまた出しての煩わしさがあります。
トレッキングポールを手に持ったまま強引に通過するという手もありますが、危険を伴います。
僕が登山でトレッキングポールを使わない理由
肩が痛くなる
僕の使い方が悪かったというのもあると思いますが、トレッキングポールを使うと肩が動く?肩の位置が上がる?ため、ザックを背負っている部分の肩が痛くなってしまいます。
僕が登山でトレッキングポールを使わない理由
手のひらが擦れる
対策をしていなかった、自分に合ったトレッキングポールを使っていなかった、というのもありますが、トレッキングポールを長時間使っていると、ポールを持つ手のひらの皮膚が擦れてしまいます。
僕が登山でトレッキングポールを使わない理由
写真撮影の邪魔になる
僕は1回の登山中に数百枚の写真を撮ります。
写真を撮る際は、両手でカメラを持つことになります。
トレッキングポールを持っていては、スムーズに、思うように登山写真を撮ることができません。
『これまでの登山で撮ってきた写真』を、こちらに掲載しています。
僕が登山でトレッキングポールを使わない理由
トレランレースでは使用禁止の大会が多い
トレランレースや山岳レースの中には、トレッキングポールの使用が禁止されているレースがあります。
有名なところでは、UTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)や、富士登山競争などで使用が禁止されています。
トレッキングポールの使用が禁止されている理由は、登山道の保護や、他の選手にぶつけたり、ぶつけられたりを避けるためだと思われます。
※UTMF2023のホームページでは、自然保護のためと明記されています。
レース本番ではトレッキングポールを使うことができないのに、普段の登山でトレッキングポールを使うというのは僕の性に合いません。(僕もちょこちょこ山岳レースに出場することがあるので)
登山にトレッキングポールは必要か?
使わないけど必ず携行します
僕は以下の2つの理由により、必ずトレッキングポールを携行しています。
ビバークに備えて
トレッキングポールはビバーク(野宿)をせざるを得なくなった際に、ツェルトを設営するためのポールになります。
僕はトレッキングポールをツェルト設営用のポールとして、必ず携行するようにしています。
『ツェルトの設営方法など』については、こちらでブログ投稿をしています。
万が一の時の松葉杖として使うため
通常の登山では使用をしないトレッキングポールですが、アクシデントが起きた時には使用をする可能性があります。
登山中に足を捻挫、骨折してしまい、自力で歩くのが困難になってしまう可能性は十分にあります。
そんなときに杖として使うため、登山には必ずトレッキングポールを携行します。
トレッキングポールの効果の有無
トレッキングポールは間違いなく登山の補助道具となります。
足への負担を軽減し、体力の消耗を抑える効果は確実にあります。
日本一過酷と言われる山岳レースであるTJAR(トランス・ジャパン・アルプス・レース)では、出場選手のほぼ全員がトレッキングポールを携行し、使用しています。
『TJAR(トランス・ジャパン・アルプス・レース)』については、こちらでブログ投稿をしています。
TJARの選手は、登山の知識・経験が豊富で、日々トレーニングをしており、人並外れた精神力を持つ、山の猛者ばかりです。
日本一過酷と言われるレースで、山の猛者たちのほぼ全員がトレッキングポールを使っているわけですから、効果が無いわけがありません。
まとめ
以上、『登山にトレッキングポールは必要?』ということで、山トークをしてきました。
・僕がトレッキングポールを使わない理由
・使わないけど必ず携行します
・トレッキングポールの効果の有無について
僕の場合、基本、トレッキングポールは使いませんが、アクシデントに備えて必ず携行をします。
『必要だけど、普段は使いません』
山岳レース界の一流選手達も使用しているトレッキングポール。
登山の補助具として、その恩恵を受けられる方が大多数だと思います。
僕もいつか、トレッキングポールを使って登山をする日がやってくるかもしれませんが、まだしばらくは、補助具は使わずに自分の脚力のみで登山をしたいと思ってます。
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
僕が携行しているトレッキングポールはこちら
ヘリテイジの『ウルトラライト トレイルポール(ULトレイルポール)』
『ULトレイルポール』については、こちらでブログ投稿しています。
山岳レースのトップ選手も使っているトレッキングポールはこちら
シナノの『トレランポール』
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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こんな、自慢話の記事は読んでいて気分が悪くなる。
コメントありがとうございます。
ご気分を害されたようで恐れ入ります。
言われなくてもだと思いますが、ケイワンさんにおかれましては、僕の登山記事はお読みいただかないことをおすすめします。僕が実践してきたこと(見ようによっては自慢話)を書いてる記事が多いので。
ポールなんか使わんでも山くらい登っても疲れんわって、遠回しに体力自慢してるだけ。
使っても使わなくても人の勝手って云うんなら、わざわざ、こんな題材で長文書く必要ないもの。
という、読者の感想。
ポール使って楽するのは、装備を軽量化して楽するのと一緒だし、もしものときの体力も温存できるし、楽なら、山行中、ずっと笑顔でいられるし。
コメントありがとうございます。
僕は、楽をするため、笑顔でいるために山に登っているわけではありません。
もちろん、そうでありたい時もありますが、山には鍛錬をしに行くという思いが強いです。
ある意味、その思いを正当化するために書いた記事になっているのかもしれません。
だとすれば、読み手のことを差し置いて、書きたいことを書いている形になりすみません。
変わり者な登山者の戯言ということで、読み流してください。
表題を見て、こいつ何様と思いましたが、内容を見て賛同しました。
但し、解釈の仕方次第かもしれませんが、 脚力だけで と言い切る限り、はしご場や鎖場等急峻な岩稜地帯も三点確保しないで、どうやって、と真剣に考え込んでしまいました。
それが本当なら、極めて危険ではありますが、特技なので立派な自慢話です。
一方で、なるべく早く 脚力だけ へのこだわりは解消されることを望みます。
引き続き、クライマーズハイを楽しんで下さい。
コメントありがとうございます。
タイトルは内部的には修正しました。
(反映には時間がかかるかもしれません。)
「脚力だけで」の件は、修正を検討します。岩場、鎖場では手を使うので。それに、そもそも視力や腹筋や背筋も。
この先も、長く登山をしたいと思うのであれば、足をいたわるのも必要だとは思ってます。