松本市の山男です。
今回は、『上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ』について山トークをしていきます。
僕は毎年のように、上高地からの穂高岳登山をしてきました。
ちなみに、日帰りでの周遊登山です。
その経験に基づいた、ポイントと見どころになります。
※日帰り登山に限らないポイントを記載しています。
※今回のルートを日帰り登山するためには、一般的なコースタイムを上回るペースで登山をする必要があります。(上級の日帰りルートになります。)
※このブログの記載内容は、一般登山者の「松本市の山男」の見解になりますのでご留意ください。
上高地からの穂高岳登山のポイント
①僕がいつも歩いているルート
②各区間のざっくりな印象(注意点)
③岩場、鎖場があり、特に注意が必要な箇所
④特に混雑する箇所
⑤ルート上の見どころ
⑥日帰り登山をする上での注意点
⑦沢渡帰りのバスの混雑
上記のそれぞれについて、山トークをしていきます。
①僕がいつも歩いているルート
僕がいつも歩いているルートは、以下の周遊ルートです。
上高地 → 岳沢 → 紀美子平 → 前穂高岳 → 紀美子平 → 吊尾根 → 奥穂高岳 → 穂高岳山荘 → ザイテングラート → 涸沢 → 横尾 → 上高地
上高地からの穂高岳登山のポイント
②各区間のざっくりな印象(注意点)
上高地〜岳沢
ウォーミングアップ区間といった感じ。
岳沢〜紀美子平
登りがきつく、鎖場あり。
他の登山者が起こした落石を受ける可能性、自分が落石を起こす可能性に注意が必要。
紀美子平〜前穂高岳〜紀美子平
紀美子平〜前穂高岳はピストンになります。
岩登り区間で、団体さんも多く、登り降りのすれ違いもあるので、他の登山者さんへの注意が必要です。
紀美子平〜吊尾根〜奥穂高岳
吊尾根〜奥穂高岳は、基本、左手側が切れ落ちているので、注意が必要です。
岩場、鎖場で滑落するケースよりも、疲労などで足が上がらなくなり、つまずくことによってバランスを崩し、滑落するケースが多いようです。(注意喚起をするポスターに記載されていました。)
奥穂高岳〜穂高岳山荘
登山者が多い区間です。
特に、穂高岳山荘へと降りるハシゴ場、鎖場は他の登山者とのすれ違いが多いので注意が必要です。
穂高岳山荘〜ザイテングラート〜涸沢
鎖場が多く、他の登山者とのすれ違いが多い区間。
他の登山者が起こした落石を受ける可能性、自分が落石を起こす可能性に注意が必要。
涸沢〜横尾
岩場、鎖場はありません。
混雑区間です。
コースタイムより速い登山ペースの登山者は、他の登山者を安全に追い抜くことに神経を使うことになります。
横尾〜上高地
単調で、長い長い遊歩道歩きです。
日帰りの場合、バス・タクシーの最終時間に向けて、できれば小走りしたいところです。
最終時間は、事前にアルピコ交通株式会社のホームページ等で確認をしておきましょう。
上高地からの穂高岳登山のポイント
③岩場、鎖場があり特に注意が必要な箇所
岳沢 → 紀美子平 → 前穂高岳 → 紀美子平 → 吊尾根 → 奥穂高岳 → 穂高岳山荘 → ザイテングラート → 涸沢
岳沢から涸沢までは、岩場、鎖場、ハシゴが連続します。
今回の周遊ルートは、大部分が要注意箇所ということになります。
登山道上には段差がある箇所も多いです。
落石が起きやすい登山道なので、他の登山者が起こす落石に注意をするとともに、自分が落石を起こさないように、細心の注意が必要です。
上高地からの穂高岳登山のポイント
④特に混雑する箇所
涸沢から横尾の登山道は、特に登山者が多い区間です。
北アルプスの中でもトップクラスの混雑地帯だと思います。
今回、ご紹介のルートでは、涸沢から横尾に下ることとなりますが、逆に横尾から涸沢に登るルートとする場合、ペースの遅い登山者が多数いるため、自分のペースで登ることができません。
僕が、今回ご紹介しているルートで登山をしている理由の1つは、自分のペースで登山をしたいためだからです。
上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ
⑤ルート上の見どころ
岳沢〜涸沢まで、基本、絶景の中での登山となります。
穂高連峰が岩峰であることを目にし、感じながらの登山となります。
奥穂高岳の山頂からはジャンダルムを目の前に見ることができます。
ジャンダルム以外にも、北アルプスの山々を目にしながら登山をすることができます。
雷鳥も生息している山域になります。
涸沢の紅葉は日本一と言われることもあり、紅葉シーズンの登山が特におすすめです。
涸沢〜横尾では、クライミングのメッカとも言われる巨大な屏風岩を目にすることができます。
上高地からの穂高岳登山のポイント
⑥日帰り登山をする上での注意点
上高地はマイカー規制がかけられており、バスまたはタクシーでマイカー駐車場(沢渡など)との行き来をすることになります。
「沢渡」は、「さわんど」と読みます
また、マイカー規制のみならず、夜間は通行規制がかけられ、タクシーも決められた時間のみ通行が可能となっています。
通行可能時間はネット検索で「釜トンネル 時間」で確認することができます。
上高地着の日帰り登山をする場合、バスとタクシーの最終時間もチェックし、最終時間までに上高地に到着していることが必要になります。
上高地発着の登山は、乗り物の時間に拘束された登山をすることになります。
ちなみに、徒歩、自転車であれば釜トンネルを24時間行き来することができます。
ただ、距離が長いのと、国道158号線の歩道のない箇所を歩く必要が出てきます。
日本一過酷な山岳レースと言われるTJAR (トランス・ジャパン・アルプス・レース)では、まさに上高地から158号線を徒歩で歩きますが、レース中で最も神経を使う区間と言われたりもします。(歩道のない国道を歩くため)
TJARについては、こちらでブログ投稿をしています。
上高地からの穂高岳登山のポイント
⑦沢渡帰りのバスの混雑
ハイシーズンは、上高地から沢渡へと戻るバス待ちの大行列が発生することがあります。
タクシーも同様です。(タクシーは基本、予約はできません。)
バス、タクシーともに2時間以上、待つケースもあります。
上高地〜新島々駅(松本電鉄上高地線)のバスであれば、それほど待たずに乗ることができます。
新島々駅は、松本駅から松本電鉄で30分ほどです。
上記の経路の場合、松本駅周辺の駐車場に車を停めて、上高地にアクセスすることになります。
上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ
まとめ
以上、『上高地からの穂高岳登山のポイントと見どころ』ということで山トークをしてきました。
①僕がいつも歩いているルート
②各区間のざっくりな印象(注意点)
③岩場、鎖場があり特に注意が必要な箇所
④特に混雑する箇所
⑤ルート上の見どころ
⑥日帰り登山をする上での注意点
⑦沢渡帰りのバスの混雑
国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)に指定されており、山岳景勝地である上高地。
上高地には、登山者のみならず、沢山の観光客が訪れます。
なかなかの混雑をする場所ではありますが、上高地から穂高岳を見上げ、見上げた穂高岳に登り、下山をしてから穂高岳を振り返る。
最高の景色を見ることができ、最高の登山をすることができるのが上高地からの穂高岳登山になります。
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
穂高岳が掲載された『山と高原地図』
『上高地』のガイドブックなど
『僕のおすすめ登山ルート【主に北アルプス】』を、こちらでご紹介しています。
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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