ヘッドライトの灯りを頼りに歩く夜間登山

夜間登山(ナイトハイク)の魅力と注意すべきポイントについて【毎週末の北アルプスナイトハイクの経験から】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、夜間登山(ナイトハイク)の魅力と注意すべきポイントについて、山トークをしていきます。
 
 
 
気が付けば、明るくなってから登山口を出発するということがほとんどなくなった今日この頃。
 
 
僕は、午前2時~3時には登山口を出発するのが当たり前になっています。
 
 
メインはもちろん日中の登山ですが、夜間登山(ナイトハイク)をしているトータルタイムもだいぶ長くなってきたので、夜間登山について少し考えてみました。
 

 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 

夜間登山(ナイトハイク)をする理由

夜間登山をする理由は大きく分けると次の3つくらいかなと思います。
 
①目的の山頂まで早く着くためにする夜間登山。
 
②夜しか登ることができないからする夜間登山。
 
③トレイルランニングのレースなどでする夜間登山。
 
 
①から③をひとつづつ考えてみたいと思います。
 
 
 
 
 
夜間登山(ナイトハイク)をする理由

①目的の山頂まで早く着くためにする夜間登山。

ここでいう夜間登山は、深夜から夜明け前までの暗い時間帯にする登山です。
 
 
僕の好きなロングトレイル(長距離日帰り登山)の場合、遥か彼方の目的地を目指すにあたり、少しでも早く登山を開始した方が成功率、安全性が増すと思っています。
 
 
登山の鉄則である、『早く出発して早く帰る』を守るため暗い時間帯から歩きます。
 
『登山を早朝に開始するメリット』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
暗い時間帯に歩くことにより危険度が増しているのでは?という見方もできますが・・・。
 
 
また、長距離の行程自体が危険だと言われればそれまでですが・・・。
 
 
 
 
 
夜間登山(ナイトハイク)をする理由

②夜しか登ることができないからする夜間登山。

仕事やプライベートで週末に登ることができない時、強引に平日の仕事後に里山で夜間登山をしています。
 
 
これにより毎週登山を維持しているつもりです。
 
 
登山開始から登山終了まで完全なる夜間なので、①の夜間登山とは違い完全なる夜間登山です。
 
 
 
 
 
夜間登山をする理由

③トレイルランニングのレースなどでする夜間登山。

日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)やツールド長野といった夜間を含むトレランレース・イベントの中でする夜間登山です。
 
 
同じ時間帯に同じルートを多数の出場者が通ることとなるので、前述の②、③に比べると安心感があります。
 
 
夜間の山中を走っている時は獣になったような気分になることもあります。
 
 
『ツールド長野のレースレポート』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 

夜間登山(ナイトハイク)の魅力

夜間登山の魅力を思いつくままに挙げてみました。
 
 
 
夜間登山(ナイトハイク)の魅力

①夜景を見ることができる。

夜景は綺麗ではありますが、夜間登山の真の醍醐味は夜景を見るためにあらずだと思ってます。
 
 
 
 
 
夜間登山(ナイトハイク)の魅力

②日帰り登山なのにご来光を拝むことができることもある。

標高が高い場所であればあるほど、得した気分になります。
 
 
 
 
 
夜間登山(ナイトハイク)の魅力

③人間の潜在能力を発揮する心地よさを味わうことができる。

これが僕にとっては夜間登山の1番の魅力です。
 
暗闇に恐怖を感じるのが人間の本能だと思います。
 
 
なぜ恐怖を感じるかと言うと、暗闇は人間にとって危険だからだと思います。
 
 
しかしながら、危険な場所に身を置いているからこそ、五感は研ぎ澄まされ、心身ともに潜在能力が発揮することができるのではないかなと思います。
 
 
暗闇の恐怖に押しつぶされないように強い心を持つこと。
 
 
ルートロスはしていないか?野生動物は近くにいないか?異変をすぐに察知するために視覚、聴覚、嗅覚などは研ぎ澄まされます。
 
 
文明社会に生きる人間ではなく、人間という生き物として、生きることに全力を尽くす心地よさを、夜間登山のなかで味わうことができると思います。
 
 
 
 
 
夜間登山(ナイトハイク)の魅力

④まだ誰も歩いていない、その日、最も美しい空気の登山道を歩くことができる。

登山道も一番風呂と同じだと思います。
 
 
 
 
 
夜間登山(ナイトハイク)の魅力

⑤他の登山者はあまり見ることがないであろう光景を見ることができる。

山小屋付近からの朝の山景色は沢山の登山者が見ることができますが、山小屋からはるか遠くの稜線や山頂からの景色は、夜間登山をしたもののみが見ることができる光景だと思います。
 
 
朝日が登る前~朝日が登った直後の得も言われぬ山景色は筆舌に尽くしがたいです。
 
 
 
 
 
夜間登山(ナイトハイク)の魅力

⑥暗闇を切り抜け、高揚感の中で見る山景色

暗闇の登山道の恐怖心を乗り越えた解放感、登山口から稜線まで、高揚した状態で登り切ることによる達成感、そんな精神状態で見る山景色は格別です。
 
 

 
 
 
 
 

夜間登山で注意していること

①明るい時に歩いたことがあるルートを歩く

基本的には、明るい時間帯に歩いたことがあるルートを歩きます。
 
 
明るい時間帯の登山であれば、足元も前方の視野が効く範囲も満遍なく見ることができます。
 
 
しかし、夜間登山ではヘッドライトに照らされた足元のみを見がちになり、ルートロスをしやすい状況となります。
 
 
明るい時に歩いたことがあるルートであれば、ルートロスをしたときなど異変に気が付きやすいです。
 
 
 
 
 
夜間登山で注意していること

②野生動物対策

熊やイノシシは夜間行動をする動物です。遭遇を回避するため熊鈴を使い、万が一に備え熊スプレーを必ず携行しています。
 
『熊対策』については、こちらで詳しくブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
夜間登山で注意していること

③ヘッドライト、予備電池、予備のライトは夜間登山には絶対に欠かせません。

光は夜間登山の生命線です。
 
 
ライトなしに暗闇の登山道を歩くことは不可能です。
 
 
登山中に電池が切れてしまうということがを防ぐために、電池残量がわかる機能をもったヘッドライトを使うのが望ましいです。
 
 
また、いくら予備電池を持っていようとも、ヘッドライトの電池が切れた状態で暗闇の中で電池交換をするのは至難の業です。
 
 
つまり、ヘッドライトの電池を交換するための灯りが必要となります。
 
 
ヘッドライトの電池交換用の灯りとして、僕はタグライトをザックに外付けしています。
 
 
ヘッドライトの電池が突然切れたらどうします・・・?
 
 
突如、ヘッドライトの電池が切れたときのために、僕は電池交換用にタグライトをザックのハーネスに付けています。
 
 
万が一、ヘッドライトが故障してしまったときは、このタグライトでザックの中の予備ライトを探すこともできます。
 
 
ヘッドライトの予期せぬ電池切れ、故障に備えタグライトを。
 
 
タグライト
 
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タグライトについてはこちらで詳しくブログ投稿をしています。
 
 
 
また、夜間登山に慣れていない方や、初めて歩くルートで夜間登山をする場合には、ヘッドライトと手持ちライトの両方を使うのがおすすめです。
 
 
 
それから、夜間登山中にヘッドライトが故障したらどうなるでしょう?
 
 
 
手持ちライトはヘッドライトが故障した時の予備ライトとしても使うことができます。
(予備ライトとしてヘッドライトを携行するのも、もちろんありです。)
 
 
 
おすすめの手持ちライトについて、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 

夜間登山の恐怖

①野生動物との遭遇

ヘッドライトがあるとはいえ、視野が狭いため、夜間登山では野生動物との接近に気が付きにくいと思います。
 
 
今のところ、熊鈴の効果もあってか出合い頭での遭遇を含め、近距離・遠距離ともに熊やイノシシなどの野生動物に遭遇したことはありません。
 
 
 
 
 
夜間登山の恐怖

②超常現象

遭難事故などで何人もの方が命を落としている登山道。
 
 
今のところ霊的な現象に遭遇したことは無いですが・・・。
 
 
夜間登山をしている時にフラッシュバックすると嫌なので、心霊番組や怪談番組などは、テレビでもネットでも絶対に見ません。
 
 
 
 
 
夜間登山の恐怖

③沢の渡渉や沢の近くを歩くときの恐怖心。

沢を流れる水の音が大きい時などは、暗闇で視覚が制限されている中でさらに聴覚までもが効かなくなるので非常にストレスを感じます。
 
 
いわば目隠しと耳栓をして歩くような状況です。回避策は冷静になること、慣れることのみです。
 
 
 
 
 

改めて、なぜ夜間登山をするか まとめ

改めて考えてみると、夜間登山をする最大の理由は、暗闇の中に進むという恐怖心よりも、早く目的の場所に向けて登山をしたいという気持ちが勝るからだと思います。要は、早く登山をしたいという気持ちを抑えられないということだと思います。
 
 
僕の夜間登山の記録はこちらです。
 
 
 
 
 
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『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

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