市民ランナーのグランドスラムの達成要件のひとつである富士登山競争のスタート地点の山梨県富士吉田市役所

市民ランナーのグランドスラムとは?【達成率は全ランナーの1%以下?ともいわれる達成要件をご紹介】

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松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『市民ランナーのグランドスラムの要件』などについて山トークをしていきます。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意こちらからお読みください。
 
 
 
 
早速ですが、『市民ランナー(マラソン界)のグランドスラム』とは、以下の3つをクリア・達成することです。

市民ランナーのグランドスラムの3つの要件

①フルマラソン(42.195km)
 
2時間59分以内で完走(サブスリー)
 
 
 
②ウルトラマラソン(100km)
 
9時間59分以内で完走(サブテン)
 
 
 
③富士登山競走山頂コース(約21km)
 
※標高差約3000m
 
時間内完走(4時間29分以内)
 
 
 
 
上記の3つを全てクリア・達成すれば『市民ランナーのグランドスラムの達成』ということになります。
 
 
一般的に、グランドスラムとは、スポーツの試合で年間の主要な大会をすべて制覇することや、主要な一連の大会を制覇することを言うようです。
 
 
トランプゲームのコントラクト・ブリッジで、1ゲームに13回めぐってくる勝負のすべてに勝利することをグランドスラムと呼ぶことが元々のようですが、これが他の競技でも使われるようになったようです。
 
 
ちなみにWikipediaの『グランドスラム』の記載の中で、市民ランナー(マラソン)のグランドスラムについての記載がされています。
 
 
いつから市民ランナー(マラソン)のグランドスラムと言われるようになったのか、誰が言い始めたのかは定かではありません。
 
 
 
 
 

各要件の詳細 市民ランナーのグランドスラムの達成要件

各要件の詳細は以下のとおりです。
 
 

フルマラソン

達成要件:サブスリー
 
 
サブスリーとは、フルマラソンを2時間59分以下で完走することを言います。
 
 
サブ(sub)は、「下、下位、副」などの意味があります。
 
 
そして、このサブスリーを達成するためには、1kmを4分15秒以内で走り続ける必要があります。
 
 
実際に走ってみるとわかるかと思いますが、多くのランナーにとって、1kmだけであっても4分15秒で走るのはかなりきついはずです。
 
 
そのきついペースで42.195kmを走り続ける必要があるわけなので、全ランナーに占めるサブスリー達成率が、わずか3%~5%という数字になるということかと思います。
 
※Google検索をしてみると、フルマラソンのサブスリー達成率は全ランナーの3%~5%と書かれている記事・ページが多いようです。
 
 
 
 
 
フルマラソン サブスリー達成最強メソッド


 
 
 
 
 
市民ランナーのグランドスラムの達成要件

ウルトラマラソン

達成要件:サブテン
 
 
サブテンとは、ウルトラマラソン(100km)を9時間59分以下で完走することを言います。
 
 
このサブテンを達成するためには、1kmを6分以内で走り続ける必要があります。
 
 
数10kmであれば、1kmを6分以内で走り続けることができるランナーはザラにいると思いますが、100kmとなるとハードルが上がります。
 
 
長時間に渡って一定のペースで走り続けるだけの走力が必要です。
 
 
 
 
 
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市民ランナーのグランドスラムの達成要件

富士登山競走山頂コース

達成要件:時間内完走(4時間29分以下)
 
 
※富士登山競争については、必ずご自身が出走される回の大会要項をご確認ください。
 
 
富士登山競争山頂コースの完走は、なかなかに厳しいものがあります。
 
 
まず、富士登山競争山頂コースに出走するためには、5合目コースを制限時間内(2時間20分以内)に完走している必要があります。
 
 
なので、富士登山競争山頂コースを完走するためには、少なくとも2年が必要となります。
 
 
1年目に5合目コースを制限時間内に完走し、2年目に山頂コースにエントリーということになります。
 
 
その他、富士登山競走山頂コースの完走が厳しい理由は以下の通りです。
 
・0次関門と言われるエントリーのクリック合戦があり、エントリーが困難。(5合目コースの方が厳しい印象)
 
・登り基調の約11kmのロードを終えた後に、標高差2000m以上(馬返し→ゴール(吉田口山頂))の登山となる。
 
・日本一高い場所への登山であり、高山病対策のトレーニングが必要。
 
・4時間30分と制限時間が厳しい。
→5合目コースの基準をクリアしたランナーであっても、山頂コースの時間内完走率は例年、5割前後。
 
・後方スタートの場合など、登山道渋滞にはまる可能性がある。
→スタートブロックは5合目コース(5合目通過)の実績により決定。
 
・高山のため天候が荒れることがあり、中止または、5合目打ち切りとなる可能性がある。
 
 
 
 
富士登山競争山頂コースの完走は、走力、登山力、運が必要ということになります。
 
 
 
『富士登山競走山頂コース完走のために知っておくべきこと』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
 
富士登山競争の完走のために、まずは富士山登山を知るところから


 
 
 
 
 

グランドスラム達成のための鬼門

ここまで、『市民ランナーのグランドスラム』の要件について、山トークをしてきました。
 
 
フルマラソンとウルトラマラソンは、出場するレースを選ぶことができます。
 
 
一般的に考えれば、レースコースに高低差が無いレースを選べば、サブスリー、サブテンを達成できる可能性は上がると思います。(もちろん、走力があること、トレーニングを積んでいることが大前提です。)
 
 
一方、富士登山競争山頂コースの時間内完走を達成することができるのは、富士登山競争だけです。
 
 
クリック合戦があり簡単にエントリーができない。
 
 
加えて、レース会場での受付が木曜日のみという要素もあります。
 
 
富士登山競走は、例年7月下旬の金曜日に開催されます。
 
 
そして、会場での受付は前日の木曜日のみ。
 
 
遠方から富士登山競走に出場するとなると、平日勤めの方は、木曜・金曜と仕事を休む必要も出てきます。
 
 
以上の理由によって、市民ランナーのグランドスラムを達成する上で鬼門となるのは、富士登山競争ではないかなと思います。
 
 
 
 
 

グランドスラムの達成率

Google検索をしてみると、フルマラソンのサブスリー達成率は全ランナーの3%~5%と書かれている記事・ページが多いようです。
 
 
サブスリーの達成率が3%~5%とすると、グランドスラムはそこにウルトラマラソンと富士登山競走の条件が加わるわけなので、市民ランナーのグランドスラムを達成しているランナーは3%~5%以下ということであり、グランドスラム達成の難易度は、極めて高いと言えます。
 
 
ちなみに、AIに聞いてみたところ、0.1%以下との回答でした。
 
 
 
 
 

僕の達成状況

富士登山競争山頂コース:時間内完走2回 → 達成済
 
 
フルマラソン:自己ベスト3時間4分 → サブスリー未達成
 
 
ウルトラマラソン:レース出場経験なし → サブテン未達成
 
 
 
 
 

達成のためにこうしておけば良かった・・・

僕は、富士登山競争のみ完走を達成しています。
 
 
今は、子供が生まれ、トレーニングはしていないに等しいです。
 
 
走力も登山力もだいぶ落ちていますが・・・、グランドスラム達成のために全盛期にこうしておけば良かったと思うのは、富士登山競争完走後は『登山頻度を落とし、ランニングに全振りをしておけば良かった』ということです。
 
 
しかしながら、僕は登山が本業の人。
 
 
仮に今、富士登山競争完走直後(1回目の)の全盛期に戻れたとしても、登山を継続し、ランニングに全振りをするということはしないと思います。
 
 
平日の仕事後にランニング、土曜日に行程40km前後の北アルプス日帰り登山、日曜日はビールを飲みながらまったり(休足日)。といった、当時と同じような日々を送ると思います。
 
 
あくまでも僕の場合ですが、ひとつ確かなことは、どんなに登山で鍛えても、ロードを走る走力は一定のレベル以上は上がらないということです。
 
 
サブスリー達成のためには、週末は登山ではなく30km走、インターバルトレーニングなどをする必要があると思っています。
 
 
アラフォーの今も、市民ランナーのグランドスラムの達成を密かに目指しているので、育児が落ち着き、時が来たら、週末の登山は極力犠牲にせず、マラソンのためのトレーニングをする方策を練ろうと思っています。
 
 
そんなこと、できないようにも思いますが・・・。
 
 
育児中の今も、グランドスラム目指して細々とトレーニングをしています!
 
 
登山とマラソンのトレーニングの記録【松本市の山男のトレーニング】』を、こちらに随時追記してます。
 
 
 
 
 

なぜ富士登山競争が要件に?

個人的には、なぜ富士登山競争が市民ランナー(マラソン)のグランドスラムの要件の1つなのかは疑問に思うところです。
 
 
なぜなら、富士登山競争は山岳レースであり、マラソンではないと思うからです。
 
 
ぶっちゃけ、フルマラソン、ウルトラマラソンと富士登山競争は質が違います。
 
 
確かに、序盤こそはロードのレースですが、馬返しから先は完全に富士山登山です。
 
 
ロードの走力に加えて、登山力、高山病対策が必要ですが、登山力や高山病対策はマラソンとは質が異なるものです。
 
 
個人的な実感として、富士登山競争は登山慣れしている人が有利です。
 
 
どのように登れば筋力を温存できるか、登山道のどこを登ればスピーディーかつ筋力を温存して登ることができるか。
 
 
特に5合目から先は登山技術が、時間内完走ができる、できないに関わってくると思います。
 
 
登山が本業の僕としては、富士登山競争がグランドスラムの要件になっているのは喜ばしいことですが、本質的にはマラソンではないのでは?といった所感です。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『市民ランナーのグランドスラム』について山トークをしてきました。
 
 
・市民ランナーのグランドスラムの3つの要件
 
・各要件の詳細
 
・グランドスラム達成のための鬼門
 
・グランドスラムの達成率
 
・僕の達成状況
 
・達成のためにこうしておけば良かった・・・
 
・なぜ富士登山競争が要件に?
 
 
 
 
達成したランナーはごくごく少数と思われる、市民ランナーのグランドスラム。
 
 
僕は、グランドスラム云々以前に、フルマラソンのサブスリーを何としても達成したいと思っています。
 
 
富士登山競争の完走者がサブスリーを達成できなくては、富士登山競争が甘く見られてしまう気がするので…
 
 
そして、サブスリーを達成すれば、自然とウルトラマラソンのサブテンは達成できると希望的観測を持っています。
 
 
もしくは、ウルトラマラソンに何本か出場し、体重を落としつつサブテン達成からのサブスリー達成。
 
 
そんなに甘くは無いとも思いますが・・・。
 
 
さすがに1年間でグランドスラムの要件全てを達成する年間グランドスラムは無理だろうとは思っていますが、市民ランナーのグランドスラム達成は常に意識して、日々を送りたいと思います。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
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『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

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