Mt.乗鞍スノーリゾートの三本滝レストハウスに沢山のスキー板

マウント乗鞍スノーリゾート(スキー場)存続に向けた支援活動の周知(2024年営業断念→営業決定)

 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回のブログ投稿では、『Mt.乗鞍スノーリゾートの存続に向けた、支援活動の周知』をさせていただきます。
 
 
 
※2024年10月31日更新
 
※マウント乗鞍スノーリゾートを、『Mt.乗鞍スノーリゾート』と記載しています。
 
※Mt.乗鞍スノーリゾートは、長野県松本市のスキー場で、北アルプス乗鞍岳(標高3026m)の中腹にあるスキー場です。60年以上の歴史をもつスキー場です(運営は何度か変更あり)。長野県北安曇郡小谷村にある白馬乗鞍温泉スキー場とは別のスキー場です。
 
 
 
僕にとって、Mt.乗鞍スノーリゾートは、冬のラッセルトレーニング(乗鞍岳登山)に数10回に渡り通った思い出深い場所です。
 
 
 
そんなMt.乗鞍スノーリゾートの運営について、運営会社(ブルーリゾート乗鞍)から、今シーズン(2024年)のスキー場の営業を断念するとの発表がありました。(2024年10月)
 
 
新型コロナによる客の減少、近年の雪不足でゲレンデがオープンできない状況に陥るといったことを要因とした経営難ということかと思われます。
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートの発表ページはこちら
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートの今シーズン(2024-2025)の営業の断念は、実質的にはMt.乗鞍スノーリゾートの廃止・閉鎖ということになろうかと思います。
 
 
今回ご紹介する支援活動等が目標を達成しなければ。
 
 
 
 
なお、このブログ記事は、自分がお世話になった乗鞍高原でスキー場問題が起きていることと、それに対して地元観光協会を中心に起こされたアクション(支援活動)を知ってもらいたいとの思いで書いています。
 
 
以下についてご留意ください。
 
※この記事は、ネット検索での表面的な情報に基づき、記載をしています。
 
※筆者は、関係各所、各立場のそれぞれの主張・意向・希望等までは把握していません。
 
※支援する、しないは、この記事をお読みいただいた方それぞれが、この記事外の情報もご確認、精査していただきご判断ください。
 
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

Mt.乗鞍スノーリゾートの支援の内容

運営会社からのスキー場営業断念の発表を受け、乗鞍観光協会会長が中心となり、「スキー場の存続を支援する有志の会」が立ち上げられ、支援金を募る活動が始まりました。
 
 
以下の、乗鞍高原(のりくら観光協会公式サイト)に詳細に公開されています。
 
 
2024年10月16日
 
Mt.乗鞍スノーリゾートの営業継続に関して (支援金の協力方法が記載されています)
 
※今後、クラウドファンディングが打ち出されるようです。
 
 
2024年10月25日 経過報告
 
Mt.乗鞍スノーリゾートの営業継続に関する経過報告(乗鞍高原(のりくら観光協会公式サイト))
 
 
2024年10月30日 営業継続のお知らせ!
 
Mt.乗鞍スノーリゾート 24/25シーズン営業継続のお知らせ
 
 
 
 
僕自身、冬の間にラッセルトレーニングで大変お世話になってきたMt.乗鞍スノーリゾート。
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートに係る上記の支援活動について、ここに周知させていただきます。
 
 
※12月のオープンを目指した活動とのことなので、取り急ぎ周知させていただいています。
 
※支援金を振り込まれる際は、正規の振込先か否かをご自身でご確認をお願いします。
 
 
 
 
 

冬の乗鞍高原の魅力

乗鞍高原の魅力の一つは、市街地からのアクセスの良さだと思っています。
 
 
乗鞍高原までは、長野自動車道の松本インターから、車で1時間ほどで行くことができます。
(松本駅からは車で1時間15分ほどです。Google Map調べ)
 
 
平地から3000m級の雪山の麓までのアクセスとしては、屈指のアクセスの良さではないでしょうか。
 
 
乗鞍高原には複数の温泉が湧出しており、雪景色を眺めながら入浴をすることができる施設もあります。
 
 
乗鞍の温泉と言えば、乳白色の硫黄泉です。
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートに関しては、標高が高い場所(1500m~2000mに位置)にあり、気温が低いという要素から、パウダースノーが評判なようです。(僕は登山専門で、スキー・スノーボードはしませんので見聞きしたことになります。)
 
 
※Mt.乗鞍スノーリゾートの雪質は、パウダースノーよりも質が良いとされるアスピリンスノーと言われることもあるようです。アスピリン(薬)の結晶のような、ひとつひとつの粒が小さい、さらさらした雪をそう呼ぶようです。
 
 
スキー場近くには、善五郎の滝(落差21.5m、幅8m)があり、厳冬期には滝が凍り付き、荘厳な氷瀑となります。
 
 
厳冬期の善五郎の滝はアイスクライミングのスポットとなります。
 
 
※スキー場沿いの道路に駐車場があり、駐車場から滝までは歩いて500mほどです。(要雪山登山装備)
 
 
 
 
 

スキー場が営業しないとどうなるか

ここからは、『Mt.乗鞍スノーリゾートが閉鎖されたらどうなるか』を、『乗鞍岳登山者の視点』、『一般的な視点』、『松本市民の視点』のそれぞれの視点で考えてみます。
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートが閉鎖されたらどうなるか

乗鞍岳登山者の視点

スキー場が営業していれば、ゲレンデは圧雪され、リフトが動いています。
 
 
スキー場が営業しないと、ゲレンデもラッセルとなり、乗鞍岳山頂まですべて自力で登ることになります。
 
 
ただ、この要素は、雪山登山のガチ勢、バックカントリースキー・スノーボードのガチ勢にとってはそれほど影響はないと思われます。
 
※乗鞍岳では、バックカントリーが盛んで、12月から6月頃まで滑ることができます。(ゲレンデトップから先にバックカントリーのスポットがあり、自力で登ることになります。)
 
 
実際、スキー場の営業期間外に乗鞍岳に向かう登山者、バックカントリースキーヤー・スノーボーダーはたくさんいます。
 
 
※圧雪されていないゲレンデを歩くのは相当の体力が必要とはなりますが。
 
 
ガチ勢でない方は、スキー場が営業しないことにより、乗鞍岳を登山・バックカントリーの選択肢から外すことになるかもしれません。
 
 
また、これは主に北アルプスの山小屋関係者の話しになるかとは思われますが、ほとんどの山小屋は冬は営業をしません。
 
 
山小屋が営業していない冬の期間、Mt.乗鞍スノーリゾートは山小屋関係者の雇用先になってきたようです。
 
 
乗鞍のスキー場問題は、北アルプス登山で登山者がお世話になっている山小屋関係者にも、影響があるということになります。
 
 
 
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートが閉鎖されたらどうなるか

一般的な視点

冬の乗鞍高原は、Mt.乗鞍スノーリゾートが中心的な存在だと僕は思っています。
 
 
宿泊施設、飲食店、温泉入浴施設などなど、冬の乗鞍高原はスキー場に来た客によって経済が回ってきたものと思われます。
 
 
スキー場が営業しないことになると、冬の乗鞍高原の経済が立ち行かなくなることが危惧されるのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートが閉鎖されたらどうなるか

松本市民の視点

松本市民である僕の個人的視点になります。
 
 
松本市民にとって、Mt.乗鞍スノーリゾートは存続すべきスキー場だと思います。
 
 
乗鞍岳は、北アルプス3000m級であり、日本百名山です。
 
 
松本市に位置するスキー場であり、北アルプス3000m級のふもと(中腹)にあるスキー場はMt.乗鞍スノーリゾートだけです。
 
 
岳都であることを謳っている松本市。
 
 
北アルプス3000m級の麓(中腹)にスキー場があるというのは、岳都であることの1つの大きな根拠と言えると思います。
 
 
逆にいうと、もし、Mt.乗鞍スノーリゾートが閉鎖ということになると、「松本市は岳都という割には、北アルプスにスキー場はないの?」と言われても仕方ないように思います。
 
 
厳密には、野麦峠スキー場も松本市のスキー場であり、広義には北アルプスにあるスキー場とも言えるとは思いますが、乗鞍岳の方が北アルプスとして、日本百名山として、全国的な知名度は圧倒的です。
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートは、胸を張って、『北アルプスのスキー場』と言えるスキー場です。
 
 
また、松本市民の中には、小学校、中学校、高校などのスキー教室で、Mt.乗鞍スノーリゾート(以前のスキー場名だったときも含め)を滑ったという方も多いのではないでしょうか。
 
 
そんなスキー場が閉鎖されてしまうとしたら、寂しい限りではないでしょうか。
 
 
※自分のことを松本市民と記載している僕ですが、僕は松本市に生まれ長野市で育ったので、長野市で学校スキーに行きました。大学を卒業後から、松本市の実家で暮らしています。
 
 
松本市の近隣には、朝日プライムスキー場や、長野オリンピックが開催された白馬村のスキー場などなどがあります。
 
 
ぶっちゃけ、今も白馬村のスキー場で滑っている松本市民も多いと思います。
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートが閉鎖されたとしても、多くの松本市民は、スキーをするという観点からはさほど困らないように思います。
 
 
ただ、Mt.乗鞍スノーリゾートが閉鎖されてしまうとしたら、『松本市から北アルプスのスキー場が無くなってしまう』、『スキー教室で滑った思い出のスキー場が無くなってしまう』ということになり、松本市民にとって寂しい限りであり、嘆かわしいことになろうかと思います。
 
 
今回のスキー場問題については、行政も、地元メディアも把握をしています。
 
 
松本市の臥雲(がうん)市長が、定例記者会見で「スキー場の閉鎖が乗鞍地区に及ぼす影響が非常に大きなものになることは承知している」とコメントをしています。
 
 
併せて、「民間企業の負債の穴埋めを市がすることは困難だが、市としてできることは協力したい」とコメントをしています。
 
 
地元新聞(信濃毎日新聞や市民タイムス)にも取り上げられています。
 
 
今回の件、松本市民は自分事として向き合うべき案件だと思います。
 
 
※支援する、しないは、この記事をお読みいただいた方それぞれが、この記事外の情報もご確認、精査していただきご判断ください。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『Mt.乗鞍スノーリゾートの存続に向けた、支援活動の周知』をさせていただきました。
 
 
僕がこれまで大変お世話になってきた冬の乗鞍高原。
 
 
休暇村乗鞍高原に車を停めさせてもらって、Mt.乗鞍スノーリゾートのゲレンデを登らせてもらって乗鞍岳に向かうこと数十回。
 
 
下山後に自販で飲み物を買うくらいしか、僕は乗鞍高原でお金を使ってきませんでした。
 
 
そのことに、後ろめたさは感じていました。
 
 
冬の乗鞍岳登山の写真をツイートしたり、ブログ投稿したりというのが、乗鞍高原へのささやかな恩返しのつもりでした。
 
 
結婚して、子供が産まれ、僕は雪山登山を完全に引退しました。
 
 
午前3時前から、暗闇のゲレンデをひとり、乗鞍岳山頂に向けて登った日々。
 
 
北アルプス3000級の雪山という極限の世界で、命を燃やしてきた日々を僕は決して忘れません。
 
 
そして、今回、その日々を過ごしたMt.乗鞍スノーリゾートの運営の危機と、有志により支援活動が行われていることを知り、この記事を書かせてもらいました。
 
 
今回の件を、多くの方に知ってもらうための一助となれば幸いです。
 
 
ゲレンデやレストハウスが、スキー・スノーボード客でにぎわっている光景は、見ていてとても喜ばしいことです。
 
 
ゲレンデ外のスキー場周辺も含め、スキー場客が行き交う乗鞍高原であり続けることを切に願います。
 
 
 
 
 
『冬の乗鞍岳登山(剣ヶ峰)のポイント』について、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
Mt.乗鞍スノーリゾートのゲレンデに隣接している『休暇村乗鞍高原』
 
下山してすぐに自家源泉の温泉に入れます。(日帰り入浴可)
 
休暇村乗鞍高原の楽天トラベル

 
 
 
 
 
まっぷるマガジン 甲信越 上高地 乗鞍・奥飛騨温泉郷


 
 
 
 
 
『冬の乗鞍岳登山について書いた記事』を、こちらで一覧にしています。
 
 
 
 
 
『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
 
 
 
 
 

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