松本市の山男です。
今回は、『トレイルランニング(トレラン)装備での登山』について、山トークをしていきます。
僕のホームの北アルプスにも、トレラン装備で颯爽と登山道を駆け抜けていく方が時々います。
正直、身軽で羨ましいな〜!と思いますw
僕も、身軽に颯爽と、北アルプスの稜線を駆け回りたいと思ったりします。
が、しかし、僕はトレラン装備で北アルプスに入ることは、今までにしたことはありませんし、これからもするつもりはありません。
その理由は、トレラン装備で北アルプスに入るのは、あまりにもリスクが高いと考えているからです。
そして、僕は北アルプスに限らず、トレラン装備で山に入ることはこれからも、するつもりはありません。
※レースや、通い慣れた里山は別です。
※僕はトレラン大会(日本山岳耐久レース)で上位10%に入ったことがあるので、それなりのトレラン力はあります。
※僕はトレランシューズで登山をしますが、装備はツェルト等を含め10キロ以上あるので、トレランではなく登山をしていると考えています。そして、基本、山では走りません。
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
トレラン装備での登山について
①トレラン(トレイルランニング)とは
②トレラン装備とは
③装備の不足
④食料・飲料の不足
⑤トレラン装備が許される時
⑥トレイルランナーは鍛えてます
トレラン装備での登山について
①トレイルランニングとは
広辞苑などに明確に定義されていないと思いますので一概に言えませんが、今回の山トークでは、「登山道を走ること」をトレイルランニング(トレラン)として扱いたいと思います。
登山道を走ると言っても、登山口から山頂まで、全ての区間を走るのは一般的には無理であり、傾斜のきつくない登山区間や、平坦な登山区間を走るのが一般的だと思います。
トレイルランニングでは、ハイカットの登山靴ではなく、ローカットのトレイルランニングシューズを履くのが一般的です。
『トレランシューズ』については、こちらでブログ投稿をしています。
トレラン装備での登山について
②トレラン装備とは
トレランでは、10ℓ前後のザックに装備を入れるのが一般的です。
トレランザック
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ちなみに、僕はトレランレースに出る時は、アルティメイトディレクションのベストを使っています。
※ザックではなくベストのタイプのものを使っています。
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10ℓ前後のザックには、当然、限られた装備品しか入れることができません。
トレランの際に持つものは、レインウェア、サバイバルシート、絆創膏類、行動食(ジェル)、飲み物くらいで、登山装備と比べると、大幅に装備品が減ります。
※レースによっては、必携品が定められている場合があります。
ご参考までに、僕が登山をするときの装備品はこちらになります。
トレラン装備での登山について
③明らかな装備不足
トレランでは、容量が10ℓ前後のザックを使う場合が多いので、ツェルト(簡易テント)や、着替えなどを、携行することが基本的にできません。
『ツェルト』については、こちらでブログ投稿をしています。
僕の登山装備には、山の中でアクシデントに見舞われた際に対応をすることができるもの(エマージェンシーグッズ)が盛り込まれています。
しかし、トレラン装備では、エマージェンシーグッズが不足する状況になります。
トレラン装備での登山について
④食料・飲み物不足
ザックが10ℓ前後になると、携行できる食料や、飲み物の量も限られます。
僕は登山では、カップラーメンと、1000キロカロリーの非常食(カロリーメイト)を携行しますが、トレランの際は携行をしていません。
トレランではジェル類を持つのが一般的であり、僕もジェルを携行しますが、非常時の食料まで携行するのはザックの容量的に難しくなります。
トレラン装備での登山について
⑤トレラン装備が許される時
僕の中でトレラン装備での登山が許されるのは、トレランのレースに出場する時です。
登山とトレランレースで異なることは、レースの時には、エイドステーションがあることがほとんどだということです。
エイドステーションとは、レース運営サイドによってコース上に設置された、食べ物や飲み物を提供する場所のことになります。
また、レースの時は、自分の周りに他の選手がいることが多く、万が一の時には助けを求めることができます。
加えて、レースでは、スイーパーが配置されていることが多いです。
スイーパーとは、最後尾を進む大会スタッフのことで、さまざまな役割を担っていますが、万が一、自分が何らかのトラブルに見舞われた時には、助けを求めることができます。
そして、トレラン大会では、医師や看護師など、救護スタッフが配置されているのが一般的です。
まとめると、トレラン大会では、基本的には、以下の条件が整っています。
・飲み物・食べ物を補給することができるエイドがある。
・自分の周りには他の参加者がいるため、万が一の時には助けを求めることができる。
・スイーパーや救護スタッフがいるため、万が一の時には、速やかに処置や措置をしてもらえる可能性が高い。
※トレラン大会と言っても、ショートのレースから100キロを超えるロングのレースまでがあるため、レースによってエイドの内容等は異なります。
以上より、トレラン大会では、レインウェア、ジェルやサプリ、サバイバルシートなどの限られたものを持つだけでも、何とかなる場合が多いと考えられます。
⑥トレイルランナーは鍛えてます
装備をトレランザックにして、装備が軽くなりさえすれば山を走れるのかというと、そうではありません。
一般的な話しとして、トレイルランナーは日常的に平地をランニングしているのはもちろんのこと、低山や里山などでトレーニングをしています。
しっかりと鍛えた上で、標高の高い山にトレラン装備で入るトレイルランナーが多数だと思います。
鍛えていたとしても、トレランザックでは装備不足であることに変わりはありませんが。
まとめ
以上、『トレラン装備での登山』について、山トークをしてきました。
①トレラン(トレイルランニング)とは
②トレラン装備とは
③装備の不足
④食料・飲料の不足
⑤トレラン装備が許される時
⑥トレイルランナーは鍛えてます
トレランのレースで、標高2000メートルを超えるレースはほとんどありません。
もしも、2000メートルを超える山にトレラン装備で登るとしたら、レースよりも厳しい環境に、エイドなどなどのサポートなしで登るということになります。
登山装備であれば遭難をしても問題ないと言うわけではありませんが、トレラン装備で遭難をしてしまった場合は、より厳しい状況に置かれることとなります。
※登山装備は、ツェルトなどを携行していることを前提に話しています。
僕が見聞きしている限り、トレラン装備の方が遭難をするというケースは無いに等しいように思います。
それは、トレラン装備の方々は、しっかりと平地でトレーニングをした上で、山に入っているからだと思います。
おそらく、僕自身も、トレラン装備で北アルプス3000m級に登っても、まず問題は無いと思います。
ただ、「山に入るからには万全の装備で登りたい」と言う性格的な要素が僕にはあります。
また、装備が不足していることに対して、常に不安を感じながらの山行になると思います。
僕は以前に日本百名山を146日間で完登した時も、100座全てにいつもの登山装備で登りました。
僕はこれからも、いつものザック(相棒)にいつもの装備を入れて登山をしていきます。
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
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