登山の遭難対策のCOCOHELI(ココヘリ)

ココヘリで登山時の遭難対策を【会員制捜索ヘリサービスで永遠に行方不明になるリスクを下げる】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『登山における会員制捜索ヘリサービスのココヘリ(COCOHELI)』について、山トークをしていきます。
 
 
 
 
遭難して永遠に見つけてもらえない。
 
 
永遠に行方不明になる。
 
 
 
 
ココヘリは、そんな最悪のケースになってしまう可能性を、かなり減らしてくれるサービスです。
 
 
ココヘリは「山岳遭難者を早期発見するサービス」です。
 
 
登山者がココヘリ会員証(発信機)をザックなどにつけて登山をすれば、万が一の時はココヘリ提携民間ヘリが発信機の電波をキャッチし、遭難者の居場所を特定することができます。
 
 
ココヘリは、キーホルダーのようなイメージで、本体サイズなどはこんな感じです。
 
 
幅3.9mm × 高さ5.8mm x 厚み1.2mm ・総重量:約20g
 
 
遭難者(または家族)がココヘリのコールセンターに電話をすると、ココヘリの提携民間ヘリが出動し、遭難者の正確な位置情報を受信、位置情報を警察へ知らせることで、救助までの時間を大幅に短縮されます。
 
 
僕自身、一度、ココヘリを登山中に無くした経験も交えながら山トークをしていきます。
 
 
※一連のサービス全体をココヘリと言うこともありますし、発信機をココヘリと言うこともあります。
 
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

ココヘリで登山時の遭難対策を

①ココヘリでの捜索の流れ
 
②ココヘリは単独登山者(ソロ登山者)の切り札です。
 
③ココヘリ(発信機)の電池切れに注意
 
④ココヘリを無くした話
 
⑤無くした原因
 
⑥再発行手続き
 
⑦ココヘリ無事に発見
 
⑧ココヘリの携行場所の見直し
 
⑨ココヘリが手元に届いたらやるべきこと
 
 
 
 
それでは、それぞれについて、山トークをしていきます。
 
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を①

ココヘリでの捜索の流れ

※以下の内容については、必ずご自身でココヘリのホームページをご確認ください。
 
 
万が一、登山中に遭難をした場合、ココヘリでの捜索・救助の流れは下記の通りとなります。
 
 
1. 会員本人または家族(会員本人が通報できない場合)が24時間365日受付のココヘリコールセンターへ捜索要請をします。
 
 
2. 登山計画などの情報を元に、ココヘリ提携民間ヘリによる捜索が行われます。
 
 ※登山届けの提出が前提になります。
 
 ※登山届は「コンパス」などwebでの申請が良いと思います。
 
 紙の登山届を登山口のポストなどに提出された場合、捜査に当たる機関の方が、登山口のポストまで行く必要が出てきます。web上での登山届であれば、登山口まで行かずとも確認が可能になります。
 
 
3. 提携民間ヘリが位置座標を特定し救助組織へ共有します。
 ※ココヘリ提携民間ヘリは救助活動を行うことはできません。
 
 
4. 救助組織(公的機関or民間)による救助活動の実施がされます。
 
 
 
 
上記が救助活動までの流れとなります。
 
 
ちなみに、ココヘリの発信機は、専用の受信機で16km先から探すことが可能で、発信機は、1回の充電で2ヶ月の使用が可能です。
 
 
一般的に山岳遭難が発生した場合、登山届に基づいて遭難ポイントを推測し、ヘリコプターでの目視による捜索や、救助隊が登山道を歩き、目視による捜査が行われるかと思います。
 
 
16km先から探すことができるココヘリの発信機を持っていれば、目視での捜索に比べて効率のよい捜索が可能となります。
 
 
※上記の内容については、必ずご自身でココヘリのホームページをご確認ください。
 
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を②

ココヘリは単独登山者(ソロ登山者)の切り札です。

単独登山(ソロ登山)は、誰にも目撃をされていない状況で、誰の目にも触れない場所に滑落をしてしまう可能性があります。
 
 
その結果、「永遠に見つけてもらえない」ということになってしまう可能性があります。
 
 
そんな状況を回避できる可能性を上げてくれるのがココヘリです。
 
 
例えば、僕が予定通りに登山から帰宅しなかったとき、家にいる妻がココヘリ窓口に電話をすれば、僕のココヘリの発信機を頼りに提携ヘリコプターが僕の捜索をしてくれます。
 
 
単独登山をしていて滑落をしてしまった時、滑落をした場所が携帯の電波が無いところだったり、滑落をして意識を失ってしまったり、腕などを骨折して電話をかけれる状態ではなかったりしたなど場合、冗談ではなく、永遠に見つけてもらえない可能性があります。
 
 
そのような、単独登山での最悪のケースを回避する可能性を上げてくれるのがココヘリです。
 
 
『自分はグループ登山をしないから大丈夫!』と思っている方も油断は禁物です。
 
 
グループ登山などでも、同行者とはぐれてしまうということは起こりえます。
 
 
同行者とはぐれ、滑落、道迷いをしてしまうということはあり得ます。
 
 
ココヘリは、単独登山者だけでなく、グループ登山など、同行者がいる登山をする方も、携行をすることが望ましいアイテムです。
 
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を③

ココヘリ(発信機)の電池切れに注意

いくらココヘリ(発信機)を持っていても、電池が切れてしまっていては意味がありません。
 
 
ココヘリは、パソコンからUSBケーブルで充電をします。
 
 
一回フル充電をすれば、約2ヶ月は充電が不要です。(ココヘリのホームページに記載ありです。)
 
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を④

ココヘリを無くした話

「前に充電してからだいぶたってるし、次の登山に向けてココヘリの充電でもするか〜!」と思い家でザックを見ると。
 
 
そこにはココヘリの外れたホルスターだけがありました…
 
 
僕は北アルプス蝶ヶ岳登山でココヘリを落として紛失しました…
 
 
ちなみに、無くした時の携行方法ですが、純正のホルスターにココヘリを装着していました。
 
 
ホルスターは、ザックのショルダーハーネスにつけてました。
 
 
純正ホルスターにつけていれば安心!と、安心しきっていました。
 
 
ココヘリが、純正ホルスターから外れて無くすことになるなんて、夢にも思っていませんでした。
 
 
純正ホルスターにはココヘリがカッチリとしっかりと装着されますし。
 
 
ここで一句
 
 
ココヘリを
 
無くしてしまい
 
ドコヘリ?に
 
 
 
純正ホルスターだからと油断して登山をすると、遭難した時に自分の場所を知らせるココヘリが遭難することがあるのでご注意を。
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を⑤

無くした原因

残雪期の登山道には、雪を押し除けて出てきた木々を、かき分けて進むゾーンがありがちです。
 
 
そのゾーンで、木の枝が上手いことココヘリとホルスターの間に入り込む形となり、ココヘリとホルスターにテコの原理が働いて、ココヘリがホルスターから外れてしまったんだと思います。
 
 
恐らくですが。
 
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を⑥

再発行手続き

ココヘリのマイページから再発行手続きについて問い合わせをしてみました。
 
 
運営側の方で、ココヘリの追跡をしてくれないかな〜という淡い期待とともに。
 
 
結果的には、再発行手続きのURLが送られてきただけでした..
 
 
ちなみに再発行料はおよそ5千円です。
 
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を⑦

ココヘリ無事に発見

全く期待してませんでしたが、前の蝶ヶ岳登山から2週間ほど空けて、再度、蝶ヶ岳に登った時のこと。
 
 
登山口の指導所(基本的に無人)に、僕のココヘリはありました。
 
 
下山中に僕のココヘリが落ちているのを目にした方が、拾って指導所に届けてくださったということだと思います。
 
 
指導所の落とし物コーナーに届けていただいてありました。
 
 
本当にありがとうございました。
 
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を⑧

ココヘリの携行場所の見直し

ココヘリは、体の下敷きになると専用受信機での受信に支障が出るようです。
 
 
なので、滑落などをして意識を失ってしまい、ココヘリが体の下敷きになった場合は、捜査に支障が出る可能性があります。
 
 
万が一の時、ココヘリが体の下にならずに、かつ絶対に落とさない場所。
 
 
ココヘリのホームページには、例として、ザックの雨蓋の中に携行する方法が掲載されています。
 
 
僕はココヘリ紛失、発見後は、雨蓋の中にココヘリを携行するようにしています。
 
 
雨蓋の中の装備を出し入れする際に、ココヘリを落とさないよう、雨蓋のジッパーと、ココヘリを紐で結ぶようにしています。
 
 
 
 
 
ココヘリで登山時の遭難対策を⑨

ココヘリが手元に届いたらやるべきこと

ココヘリが手元に届いたら、家族や彼氏彼女に発信機番号と、ココヘリコールセンターの電話番号を伝えることが重要です。
 
 
仮に自分が携帯の電波の圏外で遭難した場合、家族が捜索願を出すことになります。
 
 
その際、ココヘリの発信機番号が共有されていなければ、ココヘリ(発信機)は役に立たないも同然です。
 
 
家族がココヘリコールセンターに電話をする際、ココヘリ(発信機)のナンバーを伝えることができるよう、確実にナンバーを共有しておきましょう。
 
 
また、これはココヘリの本筋からは外れることになるようにも思いますが、「ココヘリ(発信機)」を紛失してしまったときに備えて、スマホアプリ(LIFE BEACON)とのペアリングをおすすめします。
 
 
ペアリングをしておけば、アプリでおおよそのココヘリの現在地を確認することができます。
 
 
ただし、アプリ(ライフビーコンの受信距離は約200mです。
 
 
ココヘリを家などで無くした際には探すのに役立ちますが、山で無くしたココヘリの場所を家から確認するということはできません。
 
 
アプリでは、発信機のGPS履歴は追えるようなので、ココヘリを、どこで無くしたのかを確認するためには役立つかもしれません。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『ココヘリで登山時の遭難対策を』ということで、山トークをしてきました。
 
 
①ココヘリでの捜索の流れ
 
②ココヘリは単独登山者(ソロ登山者)の切り札です。
 
③ココヘリ(発信機)の電池切れに注意
 
④ココヘリを無くした話
 
⑤無くした原因
 
⑥再発行手続き
 
⑦ココヘリ無事に発見
 
⑧ココヘリの携行場所の見直し
 
⑨ココヘリが手元に届いたらやるべきこと
 
 
 
 
ココヘリに頼らねばならない状況に陥ることが無いように、登山に臨むのが大前提ではあります。
 
 
ただ、万が一の事態が起こりえるのが登山です。
 
 
その万が一の時に、ココヘリ(発信機)が有ると無いとでは、捜索の効率は大きく変わってきます。
 
 
僕のホームマウンテンの北アルプスの山々の登山口、登山道では、行方不明者の情報提供を呼び掛ける張り紙がされていることがあります。
 
 
ココヘリは、そのようなことになってしまう可能性を下げてくれるサービスです。
 
 
僕は自分のため、家族のため、これからもココヘリを利用していきます。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
山岳遭難は自分ごと


 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
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