日本百名山を全て登山した中で1位に印象に残った南アルプスの悪沢岳の山頂で撮影した写真

日本百名山 第1位【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登達成)で印象に残った登山】

 
 
 
 
 
日本百名山で、1番良かった山はどこですか?
 
 
 
 
 
お聞きいただくことが多い質問です。
 
 
わたくし「松本市の山男」は2017年の6月5日から10月28日までの146日間で、日本百名山のすべての山を日帰り登山しました。
 
 
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登達成)』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
 
 
 
そのことを知っている方々から、日本百名山で1番良かったか山はどこだったかを聞かれることがあります。
 
 
 
 
日本百名山の100の山、それぞれに素晴らしさがありましたが、ズバリ、
 
 
 
 
日本百名山で良かった山(登山)の第1位は、南アルプスの赤石岳・悪沢岳の周遊登山です。
 
 
 
 
山が良かったというのはもちろんですが、正確には、日帰り登山をするという「挑戦」として、最高の山、最高の登山でした。
 
 
今回は、日本百名山の中で、日帰り登山が最も困難な赤石岳・悪沢岳(静岡県・長野県)に挑戦した時のことを山トークしたいと思います。
 
 
 
 

序章は畑薙第一ダムでの恐怖の車中泊

登山口で車中泊をする場合、たいていは、他にも何台かは車中泊をしている車があるものです。
 
 
しかし、赤石岳・悪沢岳の登山口の畑薙第一ダムの駐車場には、数台の車が停まっていたのみ。
 
 
車に人はおらず、僕の他に車中泊をしている人はいませんでした。
 
 
駐車場はダムの堰堤付近にあり、ダム施設の中で、1人で車中泊をするという状況でした。
 
 
ダムというと、なんとな〜く吸い込まれそうなイメージがあったり、心霊スポットとなっているダムもあったりで、個人的に怖い場所というイメージがあります。
 
 
そんな中での一人ぼっちの車中泊ということもあってか、ほとんど寝ることができませんでした 泣
 
 
登山口の駐車場に着いた時間も22時近くと遅かったので、1〜2時間寝たか寝てないかの睡眠不足の状態で、日本百名山日帰り最難関の赤石岳・悪沢岳の周遊登山に臨むこととなりました。
 
 
 
 

最大の難関

赤石岳・悪沢岳周遊登山の最大の難関は、ズバリ、畑薙第一ダムから椹島(さわらじま)までの長い長い林道歩きです。
 
 
沼平のゲートから椹島まで、約17キロの林道歩きとなります。
 
※僕が車中泊をした畑薙第一ダムから、沼平のゲートの駐車場までは車で数分です。
 
 
椹島にある椹島ロッジに宿泊をする場合、長い長い林道をバスで移動することができますが、椹島に前泊をしたのでは、日本百名山全山日帰り登山のポリシーに反するので、僕は畑薙第一ダムを登山開始地点としました。
 
※コロナによりバスの運休があるようです。(2021年度現在)
 
 
それから、畑薙第一ダムから椹島までは、自転車で通ることが許されてますが、自転車に乗るというのも日本百名山全山日帰り登山のポリシーに反することと、どうせなら、日本百名山で日帰り登山が最難関と言われている赤石岳・悪沢岳を、林道を含め徒歩で踏破したいと思い、ノーバス、ノーチャリで、自分の足のみで挑戦をすることにしました。
 
 
ちなみに、赤石岳・悪沢岳の周遊登山は、椹島発着のコースタイムで約19時間のコースタイムとなってます。
 
 
この19時間のコースタイムに加え、前後に片道18キロの林道歩きがあるのです。
 
 
ちなみに、剱岳の早月尾根ルートのコースタイムが往復約14時間15分。
 
槍ヶ岳の新穂高ルートのコースタイムが往復約13時間(往復約3時間30分の林道のコースタイム除く)になってます。
 
 
つまり、赤石岳・悪沢岳の周遊登山は、槍ヶ岳登山や剱岳の登山以上に長い行程である上に、前後に18キロの林道歩きというとんでもないおまけがあるのです。
 
 
おまけというか、赤石岳・悪沢岳登山は、林道歩きがメインだったようにも思いますが 笑
 
 
 
 

18キロの林道を実際に歩いてみて

超超長丁場の行程なので、午前1時の真夜中に登山をスタートしました。
 
 
18キロの林道は、アップダウンもほとんどなく、未舗装路のウォーキングといった感じです。
 
 
が、僕は夜中の暗い中をヘッドライトの灯りで、ひとりで歩いたので、なかなかにメンタルを消耗しました。
 
 
中でも、電灯のないトンネルを歩くときが、暗闇の中で更に暗闇を歩く感じで、相当にメンタルを消耗しました。
 
 
この真っ暗なトンネルが永遠に続くんじゃないかという錯覚に陥りました 汗
 
 
僕は、1人でのナイトハイク(夜間登山)には慣れてますが、電灯のない夜のトンネルは1番苦手です。
 
 
 
 

荒天の稜線

林道を踏破し、椹島からの登山道は、普通の3000級の登山でした。
 
 
ただ、18キロの林道を歩いた後での登山なので、足の筋肉をはじめ、疲労が蓄積した状態での登山となりました。
 
 
それから稜線は雨風の荒天でした・・・
 
 
稜線歩きでは、赤石岳の山頂で、爆風&雨をもろともせずに歩き回っていた雷鳥たちが印象に残ってます。
 
 
僕はというと、雷鳥とは違い、死に物狂いの稜線でした。
 
 
稜線では展望は一切ありませんでしたが、死なないことに全力を尽くした良い登山でした。
 
 
 
 

長い長い樹林帯

下山の千枚小屋あたりだったかは、長い長い樹林帯。
 
 
南アルプスの美しい森の中を、ひたすらに歩くことを満喫できました。
 
 
 
 

帰りの林道18キロ

帰りの林道歩きは、往路と違い明るい時間帯だったので、メンタル的な消耗もなく、淡々と歩くのみでした。
 
 
電力会社関係の車でしょうか?が何台か林道を走り去っていき、乗っけてくれれば良いのにな〜と恨めしく思いました 笑
 
 
 
 

下山後も登山は続く

無事に畑薙第一ダムの駐車場に到着しましたが、家(その日の宿)に帰るまでが登山。
 
 
畑薙第一ダムから宿をとった静岡駅まで、グーグルマップでは2時間30分ほどですが、実際にはもっとかかったと思います・・・
 
 
睡眠不足と疲労が重なる中、なんとか無事に宿までの運転をすることができました。
 
 
ただ、宿の近くのコンビニに寄った時に、車のギアをニュートラルに入れた状態でアクセルを踏んで空ぶかしをしてしまい・・・
 
 
無事に宿に着くことができ、本当に良かったです。
 
 
 
 

まとめ 赤石岳・悪沢岳日帰り登山への挑戦

・畑薙第一ダムでの恐怖の車中泊
 
・暗闇の中、18キロの林道を徒歩で踏破
 
・荒天の稜線で生き抜くことに全力を尽くす
 
・荒天も全然問題ない雷鳥
 
・南アルプスの森歩きを満喫
 
・復路も18キロの林道を徒歩で踏破
 
・睡眠不足と疲労の中での運転も登山のうち
 
 
 
 
とてつもなく長い林道歩きに加え、登山道も日本百名山でトップクラスに距離がある赤石岳・悪沢岳。
 
 
日本百名山日帰り最難関の赤石岳・悪沢岳の周遊登山を、睡眠不足の中、荒天の中で挑戦することにより、自分の登山力を最大限に引き出すことができた、最高の登山でした。
 
 
ひと夏での日本百名山全山日帰り登山では、100座全ての山に登りましたが、自分の登山力を最大限に引き出してくれた、赤石岳・悪沢岳が印象に残った山(登山)、堂々の第一位です。
 
 
赤石岳・悪沢岳は、本当に最高の山、本当に最高の登山でした。
 
 
 
 
 
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