登山において、新型コロナウイルスに感染するリスクがあるシーンと、リスクを回避するためにはどうすれば良いのかを考えてみました。
2020年4月現在、新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、国や自治体、企業などにより、新型コロナウイルス感染防止対策が呼びかけられています。
感染防止対策の内容を登山のための移動や、登山自体に当てはめ、登山時に避けた方が良さそうなシーン、感染リスクを回避するための対策などについて考えてみました。
※このブログ投稿は医学的知識を持たないTAKAの個人的な考えです。
※TAKAは長野県松本市在住であり、長野県内の新型コロナ感染状況について、政府の専門家会議が示した3区分のうち感染拡大の度合いが最も低い「感染未確認地域」の段階でブログ記事作成をしています。
まずは、呼びかけられているコロナ対策について
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、厚生労働省からは、手洗いの慣行に加え、3密を避けることが呼びかけられています。
以下の3つの密が重ならないよう呼びかけられています。
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)
2.密集場所(多くの人が密集している)
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
僕の個人的な見解として、
3つの密が重なるというのは感染リスクが非常に高まるということであり、1つの密も発生しない状況が望ましいのだと思います。
また、3密が重ならなようにすることに加え、
自治体の首長や大手企業などにより、ソーシャルディスタンスの確保が呼び掛けられています。
ソーシャルディスタンスとは、「濃厚接触を避けるために保つことが望ましい、人と人との物理的な距離。」のことです。
ネット調べでは、物理的な距離として、1~2mの確保をということで記載されていることが多いです。(厚生労働省ホームページにはソーシャルディスタンスの定義などについての記載はなし。2020年4月11日現在)
厚労省や自治体などから求められていることをまとめると
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために重要なこととして、
手洗いの慣行、3密を避けること、ソーシャルディスタンスを保つことが求められています。
これらを端的に言うと、「人に接触しない、モノに触れない。」というのが、コロナウイルスの感染拡大防止のために求められているのだと思います。(僕個人の見解です。)
登山における新型コロナ感染防止対策
「人に接触しない、モノに触れない」という観点から、登山における新型コロナウイルス感染防止対策を考えてみるとおおよそ以下の10項目になるのかなと思います。
①グループ登山はせずに単独登山をする(登山自体も登山前後の移動も)
②登山のための移動はマイカーでする
③居住地以外の山には登らない
④家から登山口、登山口から家までの道中はどこにも立ち寄らない
⑤山小屋に宿泊しない、利用しない
⑥混雑する山、混雑するルートには登らない
⑦鎖、ロープ、ハシゴ、岩に触れない
⑧登山口に留まらない
⑨マイカー規制がかかっている山には登らない
⑩ロープウェイに乗る必要がある山には登らない
上記の10点のそれぞれについて詳しく書いていきます。
登山における新型コロナ感染防止対策
①単独登山をする(登山自体も登山前後の移動も)
単独行動であれば、人から直接、感染することも、人に直接、感染させることも回避することができます。
登山における新型コロナ感染防止対策
②登山のための移動はマイカーでする
不特定多数の人が利用するバスや電車(公共交通機関)は3密となる可能性が非常に高いと思います。
登山における新型コロナ感染防止対策
③居住地以外の山には登らない
居住地を出ての登山は、長距離の移動を伴います。
長距離移動を伴うと、コンビニやサービスエリアなど、他人との接触が生じる場所に立ち寄るケースが多くなります。
また、自分がウイルスの往来をさせてしまう可能性があります。
居住地外の地域にコロナウイルスを持ち込んだり、逆に居住地外の地域から居住地にウイルスを持ち帰ってしまう可能性があります。
登山における新型コロナ感染防止対策
④家から登山口、登山口から家までの道中はどこにも立ち寄らない
登山とセットと言っても過言ではない店や施設には下記のものがあります。
・コンビニ
・トイレ
・高速道路のサービスエリア
・飲食店
・入浴施設
・土産物店などなど
家~登山口の移動の際、上記の店や施設に立ち寄るのは、登山の楽しみの1つでもあります。
しかしながら、上記の店や施設では、他人と接触(距離的な意味で)することになります。
ソーシャルディスタンスがとれない状況が発生してしまいます。
また、ドアノブやコンビニの商品など、新型コロナウイルスが付着しているものに触れてしまうということも起こりえます。
登山における新型コロナ感染防止対策
⑤山小屋に宿泊しない、利用しない(テント泊を含む)
山小屋には本当に本当にお世話になっているので、とても言いづらいことではありますが、山小屋を利用することによる新型コロナ感染リスクは極めて高いと思います。
特にハイシーズンの山小屋での宿泊は極めて感染リスクが高いはずです。
山小屋では、日本全国からやってくる不特定多数の登山者が、1部屋に雑魚寝スタイルで宿泊するケースがあります。
そんな状況では、クラスターがいつ発生してもおかしくない状況です。
宿泊をせずとも、小屋内、小屋外の休憩スペースやトイレなど、他の登山者と接触する場面、他の登山者が触れたものに触れる場面があります。
また、万が一、山小屋宿泊中に新型コロナを発症する登山者が出た場合、適切な処置や、救急搬送をすることが極めて難しいというのも今後の夏山シーズンに向けた大きな課題になるはずです。
登山における新型コロナ感染防止対策
⑥混雑する山、混雑するルートには登らない
ハイシーズンの富士山や一部の北アルプスの山など、山と言えども観光地化しているエリアがあります。
屋外でこそあれ、登山道が狭くなっている箇所や、狭い山頂など、ソーシャルディスタンスを保つことができない状況が起こりえます。
登山における新型コロナ感染防止対策
⑦鎖、ロープ、ハシゴ、岩に触れない
鎖、ロープ、ハシゴ、岩などは、他の登山者が触れた箇所に触れることになります。
夏山登山では鎖などにすら気を使うことになるのかもしれません。
または、鎖などが無い山やルートを選ぶ必要が出てくるのかもしれません。
登山における新型コロナ感染防止対策
⑧登山口に留まらない
登山口では、不特定多数の登山者が近距離にいるケースがありがちです。
登山前も登山後も、登山口は速やかに通過するのが良さそうです。
登山の準備や下山後の一息は、駐車場でするように心がけようと思います。
登山における新型コロナ感染防止対策
⑨マイカー規制のかかった山には登らない
マイカー規制がかかっている山は、専用バスを利用してマイカー駐車場と登山口を行き来する場合がほとんどです。
登山のための専用バスでは3密が重なる状況になることが多いです。
登山における新型コロナ感染防止対策
⑩ロープウェイに乗る必要がある山には登らない
登山の際に利用するロープウェイは乗車率が高く密集することが多いです(特に往路)。
たいていの山は、ロープウェイに乗らなくても登ることができるルートがあるので、ノーロープウェイでの登山をすべしです。
まとめ 登山における新型コロナ感染防止対策
ここまでの話を踏まえると、
マイカーでの日帰り単独登山で、しっかりとルートを選び、山小屋を利用せず、家と登山口の移動の際にどこにも寄らないというスタイルであれば、新型コロナウイルスの感染リスク、感染させてしまうリスクは極めて低いのではないかなと思います。
かなりハードルが高いと思いますが・・・、できなくはないと思います。
唯一、トイレだけは寄らざるを得ないことになりますが、男性であればキジ打ちをすれば・・・といった感じです。
上記のスタイルの登山であれば、出勤をしたり、コンビニ、スーパーに買い物に出かけるよりも新型コロナリスクは低いと個人的には思います。
ただ、都会に住んでいるか、田舎に住んでいるかといったような条件によって状況は変わることになります。
また、国民が一丸となって新型コロナの感染防止に取り組むことが求められている中、登山をするのはモラル的にどうなんだということもあります。
SNSに山行報告写真をあげて、叩かれている登山者も目にしています。
個人的には、純粋に山に登って下りるという行為自体には、新型コロナウイルスの感染を拡大させるリスクはほとんど無いと思います。
健全な同調圧力(国民が一丸となって新型コロナに立ち向かう)の中、どう立ち振る舞うかが個々人に求められる社会状況におかれていると思います。
新型コロナウイルスの影響で山小屋が営業しないことにより起こり得ること
新型コロナの影響で2020年夏の登山者が減ることによって起こり得ること
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