アルプスと日本海とをつなぐ栂海新道を、1泊2日で縦走した時の1日目の登山レポートです。
登山の起点とした猿倉までは、松本市の自宅から始発電車とタクシーを使ってのアプローチだったため、8時30分の登山開始となりました。
白馬尻小屋
登山開始が遅い中、この日の目的地は朝日小屋までの長丁場なので完全スルー。
夏休みのため沢山の登山者が登っていた白馬大雪渓。
雪渓の上はひんやりと涼しいとはいえ、ハイペースで登ったので汗だくになりました。
雪渓から先は高山植物が咲き乱れる中をひたすらに登りました。青空と緑がまぶしかったです。
白馬岳頂上宿舎の前の水場
雪渓から流れ出る雪解け水をがぶ飲みしました。
登山開始が8時30分と気温が高くなってからの登山開始だったので暑かったです。
旭岳
剱岳
何度見ても標高3000mの光景とは思えない白馬山荘の建物群。
白馬山荘で贅沢に飲み物を補給。
どう考えても例年より気温が高く、その上、風が吹くことも少ない夏山シーズンだと思います。
剱岳と白馬岳頂上宿舎を振り返ります。
白馬山荘の2、3号館の入口
飲み物の補給だけして、早々に白馬岳山頂を目指しました。
日本海までの長い行程で最初のピークとなる白馬岳山頂。
白馬岳山頂から北の山域へは初めて足を踏み入れます。
白馬岳山頂を振り返ります。右奥に剱岳。
小蓮華尾根方面
これから目指す鉢ヶ岳方面。左端に長池。
白馬岳と三国境の間にはコマクサが咲いていました。
三国境
白馬大池方面との分岐。雪倉岳、朝日岳方面へと向かいます。猿倉を出発してから白馬大雪渓、白馬岳山頂、三国境までは沢山の登山者がいましたが、ここから先の鉢ヶ岳方面の登山道で登山者が激減しました。
三国境あたりからマツムシソウを目にするシーンが増えました。
振り返った白馬岳
鉢ヶ岳(右側)の左に長池
振り返った白馬岳と旭岳
蓮華温泉と雪倉岳、朝日岳方面との分岐
鉢ヶ岳はトラバース。(山頂への登山道無し。)
容易に登れて展望が良さそうな鉢ヶ岳ですが、なぜか登山道はなし。
雪倉岳避難小屋(非常時のみ利用のこと)
非常時だけの利用ではもったいない雪倉岳避難小屋でした。
山を覆う夏の緑が綺麗でした。
雪倉岳への登り
雪倉岳から振り返った鉢ヶ岳(右)と白馬岳方面
雪倉岳山頂
雪渓の向こうに雪倉池
雪倉岳から先に向かう燕岩方面はジャングルの中に足を踏み入れていくような心持ちでした。
ジャングルの真っただ中にいるような心持ち
燕岩でジャングルから景色が一変。
燕岩の道標
燕岩
燕岩近く(朝日小屋方面)に恐らく水場。飲もうと思えば飲めそうです。
燕岩から先は木道がでてきました。
雲に覆われていた朝日岳
久々に目にする池塘。僕のホームの北アルプスではあまり見かけることはありません。(北アルプスの中でも僕が足を運ぶ山域。)
雲から姿を現した朝日岳
朝日岳は翌日に登るので、水平道を通って朝日小屋まで行くことに。水平道はいわゆる巻道です。
水平道と名付けられているものの、アップダウンが激しかったです。そして、とてつもなく暑かったです。
鎖も出現
水谷コル(朝日小屋の目前)が目前の場所に水場がありました。
朝日小屋が見えてきました。右側が朝日小屋で、左側は工事中でした。小屋の増設でしょうか。
この日はTJARでおなじみのストックシェルターで朝日小屋ビバークです。
朝日小屋のテント場には僕の他にも2張りほどストックシェルターが張られていました。
TJAR(トランスジャパンアルプスレース)についてのブログ投稿はこちら
ストックシェルターについてのブログ投稿はこちら
こちらもTJARでおなじみのSOLのエスケープライトヴィヴィーでビバークです。
栂海新道の縦走ではシュラフは携行しませんでした。念のため厳冬期用ダウンジャケットを携行していましたが出番は無しでした。真夏ということで、ソフトシェルを着てエスケープライトヴィヴィのみで快適に寝ることができました。
朝日小屋のテント場でカップヌードル
登山中に食べたカップヌードルのアルバムはこちら
朝日小屋の水場。念のためと思い明るいうちに水を大量補給。夜間は水が出なくなっていたので補給をしておいて正解でした。栂海新道にいくつかある水場は夏場は枯れることが多いようで、本当に貴重な朝日小屋の水場でした。
北アルプス朝日小屋の看板
翌日の行程に備え、アルファ米でカーボローディング。
4袋で1200kcalほどですが、3袋しか食べれませんでした。意外とおなかにたまります。
4袋にお湯を入れてしまいましたが・・・、食べれなかった1袋は翌日の出発前に食べました。
朝日小屋に隣接する朝日神社
翌日は朝日岳に登ることから行程が始まります。
歩いてきた白馬岳方面は雲に覆われていました。
水谷コルの向こうに朝日岳。右からの登山道が水平道。
朝日小屋に沈む太陽。
沢山のテントが張られていた朝日小屋のテント場
テント場の夕暮れ。
今回の山泊はビールを飲むためではなく、縦走のための泊りなのでノンアルコールでした。
テント場はビールを飲んで山トークをする登山者で活気にあふれていました。
翌日の長丁場に備え、19時ごろには横になりウトウトし始めました。
栂海新道登山2日目のブログ投稿はこちら
栂海新道登山をしてみて感じたポイントなどを、こちらでブログ投稿しています。
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日本海を見下ろす断崖に立つ宿です。
栂海新道が掲載された『山と高原地図』
アルプスと海をつなぐ栂海新道 【文庫】
栂海新道を開拓した小野 健さんによる著書の復刻です。
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