ヘリテイジのストックシェルターは、慣れれば本当に1分で設営ができる簡易シェルターです。
ストックシェルターはコンパクトに携行できるということ、設営が簡単という事で、日本一過酷と言われる山岳レース TJAR(トランスジャパンアルプスレース)で採用率が最も高い露営具です。
『TJAR』についてはこちらで詳しくブログ投稿をしています。
注)TJAR参加選手は超人的な気力体力を兼ね備えており、山での露営経験もかなり豊富です。テント場での宿泊経験が浅いうちにいきなりストックシェルターを登山のテント代わりに使用するのはNGです。
TJAR公式の報告書ではストックシェルターを採用した理由として、
多くの選手が「設営が簡単だから」とコメントしています。
実際のところ、ストックシェルターは本当に設営が簡単です。
ヘリテイジ ストックシェルターの設営方法
まず、端と端の2ヶ所をペグダウンします。
あとは、シェルター内部の決められた場所に、ストック(110~120cm)2本を「V」と逆の形に差し込むだけ。
シェルター専用のポールもありますが、ストックがあれば不要です。
慣れれば本当に1分で設営ができます。
我が家の庭はペグが決まりにくく・・・、少したるんでしまっています(汗)
サーマレストZライトのスモール(130cm)を入れるとこんな感じ。
僕は身長174センチですが十分に足を伸ばしきって寝ることができます。
シェルター開閉部はダブルジッパーになっているので
開閉部をベンチレーターとして機能させることができます。
設営が簡単なストックシェルターですが、ツェルト同様に、結露や雨には弱いと言われています。
ただ、僕は今までに2回ストックシェルター泊をしたことがありますが、その時は結露はありませんでした。
夏の天気が良いときであれば、それほど結露をすることはなさそうです。
個人的には、ストックシェルターは緊急ビバーク用のツェルトとして携行するのが良いかなと思います。
緊急ビバークとなると、精神的にも肉体的にも追いやられていることが想像されますが・・・
ストックシェルターはシェルターの外での作業が、両端にペグを打つ作業だけです。
シェルターの中ではストックを決められた場所に差し込むだけ。
ツェルトの場合は、4隅をペグダウン。
さらに、その外側に張り綱の張り具合を調整しながら4か所ペグダウンしなければなりません。
ツェルトに比べてストックシェルターの方が簡単に設営ができるので、気持ちにもゆとりが持てます。
テントに比べて結露や雨に弱いという部分はありますが、吹きっさらしの状態で、雨風にさらされるよりは・・・
ストックシェルターの中にいた方がだいぶましです。
ストックシェルターは収納すると缶ビール(350mℓ)より少し大きいくらい。
ペグ2本とペグ入れが付属されています。
もちろん、シェルターと一緒に収納可能です。
TJAR(トランスジャパンアルプスレース)を4連覇中(2016年大会現在)の、望月将悟選手も2016年大会でストックシェルターを使用したようです。
山慣れしている方であれば、軽量で設営が簡単なストックシェルターはテント代わりの露営具としてもおすすめです。
ヘリテイジ ストックシェルター
※2022年3月現在、生産終了となっています。
楽天市場での検索結果
Amazonでの検索結果はこちら
Yahoo!ショッピングでの検索結果
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
スポンサーリンク
新型はベンチレーターが付いたようです。
それでもこの形状から思うに、足先(細長い部分)は結露しそう。
そこのところにファイントラックツエルトみたいなヒサシのついた通気口か
超小型のベンチレーター(芯入りでつぶれにくく)を付ければ食指が動くんですけどね。