日本百名山の98座を単独登山した、自称ソロ登山(単独登山)マスターの僕が、『単独登山の良さとリスク』について考えてみました。
普段の山行では、山仲間と登ったり、SNSで親交のある方々と登らせてもらうこともありますが、『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』では、皇海山(すかいさん)と雨飾山以外は全て単独で登りました。
皇海山(クラシックルート)のみ、背丈以上の笹薮こぎ箇所があったので山仲間に同行をお願いしました。
百名山完登を達成した雨飾山では、写真撮影のために山仲間についてきてもらいました。
『ひと夏での日本百名山全山日帰り登山』については、こちらでブログ投稿をしています。
単独登山のリスク
単独登山をしていて最も最悪な事態は、ひと目につかない場所への滑落や、人が足を踏み入れない場所に道迷いをしてしまうケースです。
最悪の場合、永遠に見つけてもらえないことになります。
また、単独登山では、もし万が一、救助が必要な状況(動けない状況)に陥った場合、複数人での登山に比べ救助要請に時間がかかります。
単独登山では、複数人での登山に比べて窮地に陥った場合のリスクが高まりますが、単独登山におけるリスクをしっかりと胸に刻み、危機感と緊張感をもつことによりリスクを低めることができると思っています。
永遠に見つけてもらえない可能性を減らす「ココヘリ」について、こちらでブログ投稿をしています。
単独登山の良さ
登山前の計画、登山中の判断など、すべてを自分で行うことになります。
また、自分の安全の確保、自分の命に対する責任がすべて自分の実力、判断にかかってきます。
自分の安全確保のために感覚を研ぎ澄まし、自分の力と自分の判断のみにより目的の場所まで行き、登山口までもどってくる山行。
それゆえに、無事に登山口まで戻れた時は、複数人登山にはない達成感があると思っています。
単独登山で人恋しくなるとき
夜明け前のまだ暗い登山道を1人で歩いているときは、寂しさというよりも恐怖心から、誰か一緒に歩いてくれる人がいればよいのにな~と思うときがあります。
夜明け前の登山道は、1人で歩くのと数人で歩くのでは安心感が全く違います。
また、ライチョウやリスなどの動物に遭遇したときや、目の前に絶景が広がっているときは、感動を共感できる人がいればいいのにな~と思います。
うらはらな感情として、貴重な遭遇、絶景を独り占めしていることに喜びを覚えたりもしますが。
僕は基本的に早い時間帯から、速いペースで登山をするので、登山者が少ない時間帯の山行が多いですが、時々、登山者が多い時間帯の山行になることもあります。
人が少ない山中に一人でいるときはそれほど寂しさを感じることはありませんが、人が多い山頂などに単独でいるときは孤独感を覚えます。
自分以外は誰もいない、夜明け前の真っ暗な登山道、自分以外は誰もいない、暴風雨吹き荒れる稜線にいるときよりも、
楽しそうにしている登山グループが沢山の中、単独でいるときの方がさみしさを覚えます・・・。
それぞれにそれぞれの良さが
一人旅には一人旅の良さが、複数人での旅行には複数人での旅行の良さがあるように、山旅においてもそれは同じだと思います。
ただ、山での単独行にはリスクが伴うので、そのことをしっかりと胸に刻み、経験とトレーニングを十分に積んでから、1人での山旅に臨む必要があると思います。
単独登山と言ったら、この小説です!
孤高の人 (新潮文庫) 新田 次郎 (著)
『ソロ登山について僕が書いた記事』を、こちらで一覧で紹介しています。
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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