世界遺産富士山

外国人による無謀な富士山登山を防ぐにはどうすればよいか考えてみました

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
 
今回は、『外国人による無謀な富士山登山を防ぐためにはどうすればよいか』について、山トークをしていきます。
 
 
 
 
毎年のごとく、軽装で富士山登山をする外国人が問題視され、マスコミにも取り上げられ、実際に遭難をしてしまう方が後を絶ちません。
 
 
『外国人による無謀な富士山登山問題』はどうすれば解決することができるのか?
 
 
 
 
僕が考える解決の足掛かりは、『富士山で遭難をしてしまい救助された外国人』『遭難をしかけていた外国人』に徹底して聞き取りをするということです。
 
 
 
 
そして、その聞き取り結果から、『富士山についてどこで注意喚起をすれば外国人に届くのか』を精査し、効果的な注意喚起をしていくことが、無謀な富士山登山を防ぐための足掛かりになると思います。
 
(そんなこと、既にしているよと言われるかとも思いますが…)
 
 
※当ブログの内容は、一般登山者である『松本市の山男』の個人的な考え、思っていることになります。
 
※当ブログの内容は、一般人である『松本市の山男』が無責任に記載をしています。
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
※無謀な富士山登山をする日本人、マナー違反をしている日本人もいると思いますが、今回は、外国人に焦点を絞って山トークをしていきます。
 
 
 
 
 
それでは、早速ですが、山トークをしていきます。
 
 
 
 
 

富士山登山をする外国人は多種多様であるという前提

富士スバルライン5合目は、富士山で多くの人が集まる場所の1つです。
 
 
平地とスバルライン5合目はバスで行き来することができるので、スバルライン5合目は多くの観光客、多くの登山者が集まる場所です。
 
 
そして、スバルライン5合目にいると、「ここは日本か?」と感じます。
 
 
耳に入ってくるのは、日本語よりも外国語の方が多いのではないかとさえ思えます。
 
 
外国語といっても、英語、中国語、韓国語などなど、様々な言語が飛び交っています。
 
 
それは登山道でも同様で、様々な言語が聞こえてき、様々な国の方が富士山登山をしています。
 
 
体感として、近年はアジア系の外国人が増えているように感じています。
 
 
ひとくちに外国人といっても、富士山には様々な国の外国人が登っています。
 
 
 
 
 

モチベーションと実行力のある外国人であるという前提

海外で登山をするということは、かなりのモチベーションと実行力が必要だと思います。
 
 
読み書きや会話が十分にできない外国で、交通機関を使い目的の登山口にたどりつくだけでも大変なことだと思います。
 
 
富士山に登る外国人は、モチベーションと実行力のある外国人であるということを前提に、注意喚起内容を検討する必要があります。
 
 
 
 
 

聞き取り内容のテンプレート

僕が考える、『富士山で遭難をして救助された外国人』、『遭難をしかけていた外国人』に対して聞き取りすべきと思う内容は以下の通りです。
 
・どこの国から来日したか
 
・どうやって富士山のことを知ったか。
 
・富士山に登ろうと思ったきっかけ。
 
・富士山登山の開始場所へのアプローチはどのように調べたか。
 
・日本に入国してから、富士山登山の開始場所にはどのようにアプローチしたか。
 
・富士山に登るルートはどのように調べたか。
 
・富士山に登るルートはどのように決めたか。
 
・富士山登山について事前にコースタイムや必要装備などを調べたか。
 
・どのような登山計画を立てていたか。
 
・どこで登山計画が破綻したか。
 
・母国での登山経験があるか。(登った山の標高、コースタイム、実際にかかった登山時間を確認。)
 
・日本での登山経験があるか。(登った山の標高、コースタイム、実際にかかった登山時間を確認。)
 
・富士山登山が来日の主な目的だったか。
 
・富士山登山の厳しさを知った上での登山だったのか。
 
・どのような注意喚起がされていれば、無謀な富士山登山をすることを思いとどまったと思うか。
 
 
 
 
 

聞き取りをすることの目的

聞き取りをすることで、以下の2点が見えてくると思います。

①どこで注意喚起をすれば外国人に届くかが見えてくると思います。

富士山から遠いタイミングで注意喚起が届けば届くほど、無謀な富士山登山を防止する効果があると思います。
 
 
例えば、富士山に登るつもりで吉田ルート5合目までバスで行き、一般的な登山開始地点の5合目に着いたところで初めて富士山登山の厳しさを知ったとしても、「せっかく登るつもりでここまできたんだから、行けるところまで行ってみよう。」となる方が多数だと思います。
 
 
富士山の厳しさを知るタイミングとしては、登山口→登山開始場所に移動するために乗る電車・バスの乗車駅→日本に入国した場所→母国、といった感じで、富士山から遠ければ遠い場所・タイミングであるほど、無謀な富士山登山を防止する効果があると思います。
 
 
富士山登山について、調べることができる時間が増えることになるので。
 
 
聞き取りをすることによって、外国人がどのような経路で富士山までやってきたのかを確認すれば、どこで注意喚起をすれば外国人に伝わりやすいのかが、見えてくると思います。
 
 
 
 
 
聞き取りをすることの目的

②何を注意喚起すれば良いのかが見えてくると思います。

聞き取りにより、『富士山で遭難をして救助された外国人』、『遭難をしかけていた外国人』が、登山に対してどのような意識を持っていたか、富士山に対してどのような意識をもっていたかがわかると思います。
 
 
登山であることの意識すらしていない、意識はしていたけれどリサーチ不足だったという結果がほとんどであり、だからこそ、遭難をしたり、遭難をしかけるということになるのだと思います。
 
 
まずは、遭難をして救助された外国人、遭難をしかけていた外国人の登山に対する意識、富士山に対する意識を確認し、そのうえで、注意喚起内容の検討・作成をすることにより、より効果的なものになると思います。
 
 
 
 
 

聞き取りをするために必要なこと

当たり前のことにはなりますが、聞き取りをするには、聞く側の人間も外国語が話せることが必要となります。
 
 
英語だけではなく、中国語や韓国語なども必要になります。
 
 
『遭難をして救助された外国人』、『遭難をしかけていた外国人』を聞き取り対象とするため、山岳警察が聞き取りをすることを基本とするのが良いと思います。(民間ではなく、公権力による聞き取りが良いと思います。)
 
 
ただ、そうなると、富士山がある、山梨県、静岡県の警察がそこまでのマンパワーを割くことができるのかという懸念材料も出てくるかと思います。
 
 
山梨県、静岡県の警察が無理なのであれば、国が対応することができるのかという話になってくるかと思います。
 
 
 
 
 

注意喚起の内容

富士山登山をする上での注意喚起は下記が主なところになるのかなと思います。
 
 
用紙での配布、登山口への看板設置、インターネットへの掲載などにより、注意喚起をすることになると思います。
 
 
 
注意喚起の内容
 
・山頂への所要時間の目安を記載
 
・荒天に見舞われた場合、真夏でも凍死する可能性があることを記載
 
・高山病により行動不能になることの可能性を記載
 
・落石・滑落の危険があることを記載
 
・登山装備が必要であること(登山靴、登山用レインウェア、ヘッドライト等)を記載
 
・遭難をした場合には高額な救助費用がかかることを記載
 
 
 
 
上記の項目を主にして、『遭難をして救助された外国人』、『遭難をしかけていた外国人』から聞き取った結果を鑑み、注意喚起内容に肉付けをするのが良いと思います。
 
 
 
 
 

富士山登山の厳しさについて海外に向けて発信を

僕の推測ですが、富士山にやってくる外国人の多くは、母国のテレビや、母国で発行されている日本のガイドブックなどを見て、富士山を知り、富士山に登ろうとやってくるのだと思います。
 
 
なので、海外メディア(インターネットメディア含む)や出版社に対して、富士山登山の厳しさが自国民に十分に伝わるように、日本国として依頼をするのが効果的かと思います。(特に富士山登山をすることが多い国に対しての依頼。)
 
 
ニュースや、日本のガイドブックで富士山を取り上げるのであれば、富士山登山の厳しさも併せて取り上げるように要請をするといった感じです。
 
 
少しスケールの大きな話になりますが、日本と各国とでやり取りをするというのが、本来すべき対応なのではないかと思います。
 
 
また、『遭難をした登山者』『遭難をしかけていた登山者』に、旅行サイト(富士山の箇所)に自分の実体験を記載するよう促すというのも、一案かなと思います。
 
 
 
 
 

富士山登山の有料化と許可制の導入

究極的な話をすれば、エベレスト登山のように入山料の支払いを義務とするのが、無謀な登山を防ぐための最も効果のある対策だと思います。
 
 
ただ、そのためには、対応が必要なことや決めねばならないことがあると思います。
(以下は、違反をした場合、逮捕する・罰金を課すなど、完全に有料化することを想定しています。)
 
 
・有料を義務とする法整備が必要。
 
・日本人を含め全員を有料とするのか。
 
・富士山への不法侵入を防ぐためのバリケードなどの設置。
 
・入り口ゲートの警備員の配置はどうするか。
 
・どのように入山料を徴収するか。
 
・入山料はいくら徴収するか。
 
・入山料の徴収などの膨大な処理作業をどのようにさばくのか。
 
・徴収後のお金はどのように使うか。誰のお金になるか。
 
・許可をする登山者数を定めるのかどうか。(例えば、1日2000人を上限として登山許可を出すなど。)
 
・山小屋などの収益減としないためのサジ加減
 
 
 
 
素人の僕が考えただけでも、有料化、許可制とすることは、ひと筋縄ではいかないことは明らかです。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『外国人による無謀な富士山登山を防ぐためにはどうすればよいか』について山トークをしてきました。
 
 
富士山登山をする外国人は多種多様であるという前提
 
モチベーションと実行力のある外国人であるという前提
 
聞き取り内容のテンプレート
 
聞き取りをすることの目的
 
聞き取りをするために必要なこと
 
注意喚起の内容
 
富士山登山の厳しさについて海外に向けて発信を
 
富士山登山の有料化と許可制の導入
 
 
 
 
様々な国からやってくる外国人に対して、予め富士山登山の厳しさを周知するのは極めて難しいことだと思います。
 
 
富士山が位置する、山梨県、静岡県だけに対応を求めるのは酷なことのように思います。
 
 
外国人登山者の振る舞い、人数は山小屋の運営、商売にも大きくかかわることであり、そういった側面からも、外国人による無謀な富士山登山はひと筋縄ではいかない案件だと思います。
 
 
とは言え、装備不足、下調べ不足の外国人が後を絶たないというのは、富士山登山についての周知が十分に行き届いていないということであり、迎え入れる国、自治体、協会、山小屋が連携を図り、実効性のある周知が必要なことは明白です。
 
 
 
富士山は世界遺産であり、日本を象徴する唯一無二の存在です。
 
 
その富士山に外国人が登りにやってくるということは喜ばしいことです。
 
 
しかしながら、富士山は世界的に知名度だけが先行し、富士山登山の厳しさが外国人に伝わっていない、理解されていないというのが現状なのではないでしょうか。
 
 
そして、外国人に富士山登山の厳しさを理解してもらうのは、世界遺産である富士山がある日本が取り組むべき事柄だと思います。
 
 
富士山登山は厳しい登山であるということを外国人が理解した上で富士山登山に臨み、山頂に立ち、無事に下山するというのが、本来であり、素晴らしいことであると思います。
 
 
 
以上、一般登山者、一般人による無責任な考察でした。
 
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
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