秋の山(北アルプス)の紅葉

秋の登山で絶対に意識すべきこと【山で命を失わないために】

※本記事のリンクには、広告が含まれています。

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
今回は、『秋の登山(中でも標高の高い山)で絶対に意識すべきこと』について、山トークをしていきます。
 
 
秋の登山では、以下の2点を絶対に意識する必要があります。
 
 
①氷点下に耐えられる装備(ウェア)を携行する
 
②日没が早いことを意識する
 
 
 
それぞれについて、山トークをしていきます。
 
※このブログ記事で言う秋の山は、9月から10月頃までを想定しています。
 
※山は、天候によっては、真夏でも平地の冬よりも厳しい状況になることがあります。
 
※山によっては、10月でも厳冬期装備・ウェアが必要です(夏でも低体温症に陥るケースもあります)。
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
秋の登山で絶対に意識すべきこと①

氷点下に耐えられる装備(ウェア)を携行する

山に入る以上、遭難をしてしまう可能性が0%になることはありません。
 
 
さらに言うと、遭難をしてしまい、山の中で夜を過ごすことになる可能性が0%になることはありません。
 
 
北アルプスの稜線では、9月も半ばになれば、霜が降りたり、氷が張ったりします。
 
 
つまり、
 
①遭難する可能性が0%では無い
 
②夜の山で過ごすことになる可能性が0%では無い
 
③氷点下の中で過ごすことになる可能性が0%では無い
 
 
ということになります。
 
 
さらに言えば、秋の山では、日中であっても体感温度が氷点下となることがザラにあります。
 
 
したがいまして、例え日帰り登山であっても、秋の山では『氷点下に耐えることができる装備(防寒着)を携行する必要がある』ということになります。
 
 
『ソロ登山におすすめな軽量ビバーク装備』については、こちらでブログ投稿をしています。
 
※秋の山の登山では、上記リンクのビバーク装備に加え、ダウンジャケットなどが必要です。
 
 
 
 
アクシデントによって身動きが取れなくなった場合、夏山であれば、そのままの状態で助けを待てば良いケースもあります。
 
 
しかし、低温となる秋の山では、十分な保温をしないと体温が奪われていくケースがあります。
 
 
晴れた昼間の山でさえもです。
 
 
秋の山は、夏山と違い、低温のため、ただそこにいることでさえも、命の危険にさらされることになるケースがあります。
 
 
したがいまして、秋の山ではダウンジャケットを携行するのはもちろん、低温対策が必須です。
 
 
ちなみに、僕の上半身の低温対策(ウェアリング等)は以下のとおりです。
 
 
※日帰り登山で携行している装備です。
 
 
・保温着(長袖)
 
・ソフトシェル
 
・ダウンジャケット(厳冬期用)
 
・レインウェア
 
・サバイバルシート
 
・シュラフカバー
 
 
※加えてマット、ツェルトを携行
 
 
ちなみに、上記の装備で9月中旬の北アルプス南岳小屋のテント場で計画的ビバーク(3~4時間の仮眠)をしたことがあります。
 
 
ウェア類を着て、ツェルトを張って、マットの上で仮眠をしました(サバイバルシートは未使用)。
 
 
ビバークをした感想としては、とにかく寒かったです(幸い、低体温症にはなりませんでした。)。
 
 
ちなみに僕がマットを携行している理由は、秋の登山では、腰を下ろす地面(岩)の温度も低くなっていることがあるからです。
 
 
特に、夜は地面(岩)の温度が低くなることが多いです。
 
 
そんな地面に座ったり、横になったりすると体温が奪われます。
 
 
テント泊の時のような完全なマットとまではいかなくても、断熱効果のある、何かしらのマットを持つことが重要です。
 
 
 
 
 
秋の登山で絶対に意識すべきこと②

日没が早いことを意識する

体感として、山の日の入りは平地に比べると早いです。
 
 
これは夏でも秋でも同様です。
 
 
理由は、太陽光が、山や、木々に遮られるからだと思います。(詳しい要因は、僕自身よくわかっていませんが、体感として日没が平地よりも早いのは確かです。)
 
 
アクシデント等によって、予定の時間よりも下山の時間が押してしまうということは大いにあり得ることです。
 
 
なので、例え日帰り登山でも、ヘッドライトと予備電池は必ず携行しましょう。
 
 
※ヘッドライトは、①の『夜の山に耐えることができる装備』にもつながります。
 
※僕は秋の山に限らず、登山をする際は必ずヘッドライトと予備の電池を携行しています。
 
 
また、日没が早いということは、気温が下がり始める頃合いも、早いということになります。
 
 
逆に日の出の時間は遅くなり、夜が長くなります(=気温の低い時間帯が長い)
 
 
低温の長い夜を耐えるために、ヘッドライトと、①でお話ししたビバーク装備を携行することが必須です。
 
 
前述したとおり、9月であっても①のビバーク装備でも寒かったです。
 
 
人によっては①の装備のみでは不足です。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『秋山登山で絶対に意識すべきこと』について、山トークをしてきました。
 
 
①氷点下に耐えられる装備(ウェア)を携行する
 
②日没が早いことを意識する
 
 
 
 
秋の山では鮮やかな紅葉を目にすることができます。
 
 
また、空気が澄むので、綺麗な山景色を眺めることができます。
 
 
一方で、気温が低く、低体温症に陥るリスクが上がります。
 
 
低温の秋の山は、その場にいるということですら、身に危険を及ぼしていることになる場合があります。
 
 
低温の夜に耐えられる装備、ヘッドライトの携行(秋の山に限らず)が秋の山では夏山以上に重要になります。
 
 
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 
 
 
それでは、また次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
気温が低い中での登山で活躍するシェル
 
ファイントラック フロウラップフーディ


 
 
 
 
 
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『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

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