雪山登山で手を保温するにはインナーグローブでの作業時間を減らす必要があります。
雪山登山では、アイゼンの着脱など、インナーグローブのみで作業をした方が圧倒的に効率的なシーンがそれなりにあります。
しかしながら、雪山用グローブを外し、インナーグローブだけになった手は、瞬く間に感覚が無くなっていきます。
雪山で作業をするときは、手の感覚が完全になくなってしまうまでのタイムリミットを意識しながら、スムーズに作業を終える必要があります。
アイゼンの着脱など、雪山用グローブをしていてもできなくはないですが、僕の場合、インナーグローブで行った方が圧倒的に時間短縮をすることができます。
上の写真の雪山用グローブだと作業効率が悪く、結果的に、手だけではなく体の体温が奪われるということも・・・。
雪山用グローブについてのブログ投稿はこちら
このブログ投稿では、
雪山においてインナーグローブで作業をせざるした方が効率的なシーンとその時のポイントなどをまとめてみました。
雪山登山においてインナーグローブで作業をした方が効率的なシーン
①ウェア類の調整
体温調節のためのウェアのジッパーの開け閉め、ポケットからのモノの出し入れ、バラクラバ(目だし帽)の脱ぎ着などは、インナーグローブのみの状態で行った方が効率的です。
ただ、手を保温するためには、無駄な調整は極力しないように心がけるのがポイントだと思います。(ジッパーを閉めてみたけどやっぱり暑いから、ジッパーを空け直すなど。)
夏山登山や冬の低山で、無駄のない体温調整を意識することが、雪山での効率的なウェア類の調整につながると思います。
②アイゼンやスノーシューを着脱している時
本格的雪山登山であれば、登山中にアイゼンやスノーシューを着脱する必要がでてきます。
雪山用グローブをしていては、スムーズに着脱をすることはできません。
アイゼンやスノーシューを着脱するタイミングを見極めて、少しでも風をさけることができる場所で着脱をするのがポイントになります。
風に吹かれる場所では、インナーグローブだけになった手で作業をしていると、瞬く間に手の感覚が無くなっていきます。
また、着脱をしている時にインナーグローブが雪に触れてしまうと濡れてしまうので、なるべく雪に触れないようにするのもポイントです。
③ザックからモノを出し入れする時
雪山でザックからモノを出し入れする時も、雪山用グローブをしていてはスムーズに出し入れをすることができません。
ザックのバックルの着脱や、ジッパーの開け閉めは雪山用グローブをしていては困難です。
僕の場合、スノーシューをザックに外付けしているので、ザックを開け閉めする際にはザックへのスノーシューの着脱がプラスの作業として生じます。
基本、山ご飯を食べる時以外は、ザックの開け閉めはしないように装備を整えています。(行動食はすぐにアクセスができるところに携行するなど。)
④テント設営・撤収をするとき
雪山登山でのテントの設営・撤収では、ザックからのモノの出し入れに加え、テント自体の設営をインナーグローブですることになります。
雪山においてインナーグローブで作業をする際のポイント
ここまで、①から④のインナーグローブで作業をするシーンをあげてみました。
①ウェア類の調整
②アイゼンやスノーシューを着脱している時
③ザックからモノを出し入れする時
④テント設営・撤収をするとき
雪山で手を保温するために重要なポイントとして、全てにおいて共通することは、インナーグローブで作業をする時間をいかに短くするかということです。
そのために重要なことは、それぞれの作業の回数をとにかくこなすということです。
作業回数をこなすうちに無駄のない動き、手順で時間短縮ができるようになっていきます。
本番の雪山で作業回数をこなすというのが最も効果はあります。
ただ、夏山の同じようなシーンでも、ザックからの山道具の出し入れなどをスムーズに行うよう意識するだけでも雪山にだいぶ活きてくると思います。
もちろん、家でアイゼンやスノーシューの着脱の練習をするというもの効果ありです。
僕はブラックダイヤモンドの「MIDWEIGHT SCREENTAP」を雪山登山のインナーグローブとして使用しています。
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『冬山登山のノウハウ【北アルプス3000m級の雪山登山の経験から】』を、こちらでブログ投稿しています。
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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