北アルプスの五竜岳を登山した時に撮影した、遭難者を救助した長野県の山岳救助ヘリコプターのやまびこ

こんな登山者は遭難をした場合に怒られる&非難される【ダメな登山者の例】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、『こんな登山者は遭難をした場合に怒られる&非難される』ということで、ダメな登山者の例について、山トークをしていきます。
 
 
 
遭難をした場合に怒られる&非難されるということは、そんな登山をしているから遭難をしてしまうということにもなります。
 
 
また、遭難をして、助かるとは限りません。
 
 
怒られる、非難されることもなく、命を落としてしまうケースもあります。
 
 
 
 
 

ダメな登山者の例

①装備が不十分・不足している登山者
 
②無謀な登山をしてしまう
 
③登山開始時間が遅い
 
④登山届を出していない
 
⑤酔っ払っている
 
⑥登山終了時刻を15時以降に設定する
 
⑦立ち入り禁止となっている登山道に侵入する
 
 
 
 
それでは、それぞれについて山トークをしてきます。
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 
ダメな登山者の例①

装備が不十分・不足している登山者

地図、コンパス、食料、水、ヘッドライト、ツェルト(緊急用簡易テント)などなど。
 
 
必要な装備、緊急時に備える道具を持って登山をすることが大事です。
 
 
雪山を登山する際は、アイゼン、ピッケルなどの携行が必要です。
 
 
ダメな例は、スニーカーにジーパン、雨具はコンビニで売っているビニールのカッパ、というのが典型的なダメな例、怒られるパターンです。
 
 
装備を持たずに手ぶらで登山をするのもダメな例です。
 
 
 
 
 
ダメな登山者の例②

無謀な登山をしてしまう

登山をしたこともないのに、極端な話、1日に50kmを登りおりする計画を立てる。
 
 
岩場や鎖場を通った経験がないのに、難易度の高い岩場・鎖場に行ってしまう。
 
 
無茶な行程、自分の実力に合っていないルートを登山するのもダメです。
 
 
 
 
 
ダメな登山者の例③

登山開始時間が遅い

登山は早朝に、早出するのが基本です。
 
 
昼近くに登山を開始し、下山をする前に暗くなってしまった。
 
 
そして、ヘッドライトを持っておらず、身動きが取れなくなる。
 
 
典型的なダメな例です。
 
 
『登山を早朝に開始するメリット』については、こちらで山トークをしています。
 
 
 
 
 
ダメな登山者の例④

登山届を出していない

登山届を出していたからといって、劇的に救助の時間が短縮されるとは限らないとは思います。
 
 
しかしながら、登山をする際は登山届を出すのが鉄則であり、山によっては法令により登山届の提出が義務付けられている山もあります。
 
 
遭難救助の際、何の手がかりもなく山一帯を捜索するよりも、提出された登山届に書かれた登山ルートを中心に捜索をした方が効率的である、ということはいうまでもありません。
 
 
 
 
 
ダメな登山者の例⑤

酔っ払っている

日帰り登山でも、山小屋でビールなどを飲みたくなる気持ちはとてもよくわかります。
 
 
しかし、ほろ酔いでの下山途中に遭難し、救助要請をすれば非難されるのは明らかです。
 
 
アルコールが入れば、判断能力と運動能力が低下します。
 
 
 
 
 
ダメな登山者の例⑥

登山終了時刻を15時以降に設定する

15時を過ぎて山小屋泊の受付を申し出ている登山者が、山小屋の方に怒られているシーンを、僕は実際に何度か見ています。
 
 
山小屋に泊まる場合には、15時までには着くようにします。
 
 
また、日帰り登山の下山時刻は、15時を基本にします。
 
 
山の日暮は早いので、アクシデントが発生し、予定よりも時間が押してしまうことを想定し、登山終了時刻(山小屋着または登山口着)を15時前にするのが基本です。
 
 
『なぜ15時までに下山をする必要があるのか?』について、こちらでくわしく山トークをしています。
 
 
 
 
 
ダメな登山者の例⑦

立ち入り禁止となっている登山道に侵入する

火山活動が活発化しているため立ち入り禁止となっている登山道。
 
 
登山道が崩落していて立ち入り禁止となっている登山道。
 
 
立ち入り禁止となっている登山道に入り遭難をすれば、当然、非難されます。
 
 
そもそも、極めて危険なので立ち入り禁止になっているわけです。
 
 
そのような場所で遭難をしてしまえば、救助活動をされる方の身を危険にさらすことになります。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『こんな登山者は遭難をした場合に怒られる&非難される』ということで、ダメな登山者の例をあげてきました。
 
 
①装備が不十分・不足している登山者
 
②無謀な登山をしてしまう
 
③登山開始時間が遅い
 
④登山届を出していない
 
⑤酔っ払っている
 
⑥登山終了時刻を15時以降に設定する
 
⑦立ち入り禁止となっている登山道に侵入する
 
 
 
 
ダメな例の登山者に総じて言えること。
 
 
知っていなければいけないことを知っていない。
 
 
やるべきことをやっていない。
 
 
やってはいけないことをやる。
 
 
よく言われることですが、結果的に『山をなめている』登山者はダメな登山者ということになります。
 
 
やるべきことをやり、真摯に登山をしていても、遭難をしてしまう可能性があるのが登山です。
 
 
「山を舐めるな!」は、すべての登山者が、常に自分に言い聞かせるべき言葉です。
 
 
 
 
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
 
 
 
 
 
『山岳遭難は迷惑で税金の無駄遣いなのか?』 僕の考えを、こちらにブログ投稿しています。
 
 
 
 
 
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『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

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