松本市の山男です。
今回は、『大キレットとジャンダルムはどちらが難易度が高い?』ということで山トークをしていきます。
難易度、危険度が高い登山ルートとして知られる北アルプスの大キレットとジャンダルム。
どちらの方が難易度が高いのか話題になることがあります。
結論から言うと、僕の場合はジャンダルムです。
ちなみに、僕が登山した、それぞれの条件は以下の通りです。
①大キレット:南岳から北穂高岳へ(登山回数3回)※3回ともソロ登山
大キレットの登山レポートはこちら
②ジャンダルム:奥穂高岳からのピストン(登山回数1回)※元クライマーの妻と
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
大キレットとジャンダルムをピンポイントで比較した場合の難易度
大キレットをピンポイントに見る場合、一般的には、南岳~長谷川ピーク~飛騨泣き~北穂高岳の区間が大キレット登山ということになるかと思います。
ジャンダルムをピンポイントに見る場合、一般的には、奥穂高岳~馬の背~ロバの耳~ジャンダルムの区間がジャンダルム登山ということになるかと思います。
上記のように、大キレットとジャンダルムをピンポイントに見た場合、僕にとって、大キレットとジャンダルムの大きな違いは、鎖が有るか無いかです。
大キレットには鎖や足場などの人工物が所々にありますが、ジャンダルムは、鎖の無い岩場が多い印象でした。
本来、鎖場であっても鎖にのみ頼ることなく、岩もつかみながら進むのが鉄則ということは重々承知ですが、僕の場合、難所に鎖などの人工物が設置されていると安心します。
そんなわけで、僕の中では、大キレットよりもジャンダルムの方が難易度が高いです。
大キレットとジャンダルムはどちらが難易度が高い?
大キレットはソロ登山でいけましたが・・・
この記事の冒頭の『条件』に書いていますが、僕は大キレットは3回ともソロ登山をしましたが、ジャンダルムをソロ登山したことはありません。
仮に、『ソロ登山でジャンダルムに行け』と言われたら、正直、行ける自信はありません。
以前に、奥穂高岳に登った時、『ジャンダルムまで行ってみるか~』と気軽にジャンに向かってみましたが、ルートファインディングができず、高度感もあったので、恐れをなして引き返しました。
僕がジャンダルムに登れたのは、元クライマーの妻の誘導があったからこそです。
一人で登山できる大キレット、一人では登っておらず、今でもソロ登山で行く自信はないジャンダルム。
そういった観点からも、僕にとっては大キレットよりもジャンダルムの方が難易度が高いです。
大キレットとジャンダルムはどちらが難易度が高い?
登山ルートによって難易度は変わります。
南岳から北穂高岳に向かって大キレットを歩くのと、北穂高岳から南岳に向かって大キレットを登山するのとでは難易度は異なります。
ジャンダルムも、西穂高岳からジャンダルム~奥穂高岳へと登山するのと、奥穂高岳~ジャンダルムのピストンでは難易度は異なります。
また、南岳から北穂高岳に向かって大キレットを登山し、北穂高岳から、さらに奥穂高岳まで登山をする場合も一般的です。
人によっては、大キレットよりも、北穂高岳~奥穂高岳の方が神経を使ったという人もいます。
自分が登山する行程を前提に情報収集することが重要です。
また、ジャンダルム、大キレットに至るまでの疲労度で難易度も変わってきます。
無理のない登山計画を立てることが重要です。
大キレットとジャンダルムはどちらが難易度が高い?
大キレット、ジャンダルムともに、危険度が高いことに違いはありません。
大キレットも、ジャンダルムも、一般登山者が登山をするルートの中では最難関レベルであり、危険度も最高レベルです。
僕はどちらを登山した時も、緊張しましたし、とてつもない恐怖心がありました。
大キレット、ジャンダルムともに、滑落、転落により100メートル以上落ちてしまうであろう箇所があります。
一歩間違えれば死に直結するという箇所があります。
ジャンダルム、大キレットのどちらが難易度が高いかは人によっても違いが出てくるとは思いますが、どちらも難易度が高く、危険度も高いということに変わりはありません。
まとめ
以上、『大キレットとジャンダルムはどちらが難易度が高い?』ということで山トークをしてきました。
・大キレットとジャンダルムをピンポイントで比較した場合の難易度
・大キレットはソロ登山でいけましたが・・・
・登山ルートによって難易度は変わります。
・大キレット、ジャンダルムともに、危険度が高いことに違いはありません。
僕は日本百名山を完登していますし、毎週末のように北アルプス登山をしてきました。
僕は登山が大好きですが、岩場や鎖場や難所が好きでたまらないというわけではありません。
どちらかというと、高度感のある箇所や、ナイフリッジなどは苦手です。
なので、大キレットやジャンダルムは好き好んで登山をするということはありません。
大キレットやジャンダルムを登山したのは、僕にとっては、登山者としていかねばならぬ場所だったからです。
子供が生まれたばかりの今、当面、危険度が高い大キレット、ジャンダルムに行くつもりはありません。
大キレットとジャンダルムは、僕にとっては死が目の前にある場所です。
死を目の前にすればこそ、全身全霊で登山をすることができ、無事に踏破できた時の安堵感と達成感はひとしおです。
これから大キレット登山、ジャンダルム登山をされる方はくれぐれもお気をつけて。
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!!
大キレットとジャンダルムの登山地図はこちら
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
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