新穂高を発着での槍ヶ岳・大キレット・北穂高岳・穂高岳山荘の日帰り周遊をしてきました。
疲労が蓄積した中でアップダウンのある難所を通過するため、今までの登山歴の中でも最高難易度レベルの日帰り登山だったと思います。
今回の日帰り周遊ルート
新穂高~右俣林道~飛騨沢カール~槍ヶ岳~大喰岳~中岳~南岳~大キレット~北穂高岳~涸沢岳~穂高岳山荘~白出沢~右俣林道~新穂高
新穂高~槍ヶ岳山荘
前日は新穂高の駐車場に車中泊。
午前2時に新穂高をスタートしたので、槍平あたりまでは暗闇の登山道をヘッドライトでの登山となりました。
例年は、滝谷の渡渉地点に木の橋がかけられてから槍ヶ岳登山をしますが、今年は初めて木の橋がかけられていない時期に滝谷を渡渉しました。
降雨直後というわけではありませんでしたが、橋が無い状態での渡渉では、ひざ下くらいまでが水につかり、トレランシューズはびしょぬれとなりました。(暗闇の中での滝谷の渡渉は非常に精神力を使いました。)
今まで、トレランシューズが濡れた状態での登山を幾度となく経験していましたが、この日は、14時間近い長丁場の登山だったので、足がふやけて痛みがでました。
好天で高温の中の登山だったので、登山中に靴が乾くと思っていましたが、乾くことはありませんでした。
あのコンディションでも靴が乾かないということは、一度濡れたトレランシューズは脱ぐことなしに乾かすことはできないということだと思います。
槍平のテント場は今まで見た中で最もにぎわっており、川辺のテント場だけでなく、槍平小屋の前のウッドデッキの上にも複数のテントが張られていました。(槍平の水場使用可。蛇口から豊富な水量が常に流れています。)
槍ヶ岳山荘~槍ヶ岳山頂
夏山シーズン序盤の7月といえども、連休中日の槍ヶ岳山荘~槍ヶ岳は大混雑をしていました。
槍ヶ岳山荘に宿泊した登山者が穂先を目指す時間(朝食後の時間)と僕が穂先を目指す時間が重なってしまい、穂先までの登り下りに約1時間を要しました。
7月といえども、3000m級の日陰で風に吹かれると一気に体温を奪われるので、軽装での渋滞待ちとなった登山者は寒さに震えていました。(僕もウェアを羽織るタイミングを逃してしまい、寒さに震えました・・・)
槍ヶ岳~南岳
ほどよいアップダウンのある稜線。
ついさっき登った槍ヶ岳を振り返りながらの登山。
大喰岳~中岳から見る槍ヶ岳はとても荘厳です。
南岳~大キレット~北穂高岳
南岳小屋で水を補給。
初めて大キレットに足を踏み入れた時は、南岳からの下降箇所ですら緊張しましたが、今回は、長谷川ピークまでは緊張することなく進むことができました。
長谷川ピークを越えてから、ナイフリッジの上を長野県側、岐阜県側に乗り換える箇所があったりと、緊張する箇所があります。(平気な人は平気なようですが。)
また、スリップ等をすると数十メートル~数百メートルを滑落する箇所があるのでそのような箇所は特に気が抜けません。
(特に岐阜県側に移ってから)
体力的には、新穂高から槍ヶ岳まで登り、槍ヶ岳から南岳までを縦走した後の大キレットだったので、北穂高岳へ向けての登りが非常にきつかったです。
また、北穂への登りでは落石を起こしている登山者がいました。
どんなに注意をしても落石が起こり得るルートなので、要ヘルメットです。
道中では、飛騨泣き付近で雷鳥に会うことができましたが、鎖場の道中だったのでしっかりと写真におさめることができませんでした。
北穂高岳~涸沢岳~穂高岳山荘
今回の山行では、長丁場の中での岩場、鎖場、アップダウン、山と高原地図での危険個所表示を歩いたので、涸沢岳への登りは精神的にも肉体的にも非常にきついものがありました。
南岳~穂高岳山荘の区間は、前半の大キレット(南岳~北穂高岳)と、後半の北穂高岳~涸沢岳の区間に分かれ、どちらも難所と言われています。
どちらが危険か、どちらの方が神経を使うかは、山仲間に聞いても、人それぞれです。
個人的には前半の大キレットの方が緊張します。
穂高岳山荘~白出沢~新穂高
トレランレース以外ではサプリ等を口にすることは滅多にありませんが、今回の山行では終盤にベスパとアミノバイタルを補給しました。
白出沢ルート(新穂高~奥穂高岳)は道中から稜線までガレ場がひたすら続くルートですが、ペンキマークが不明瞭です。(冬季の積雪、春の雪解けなどで、ペンキが塗られた岩が動いていると思われます。)
また、浮石も多数なため、初見で下山をするのは体力的、精神的に上級レベルにあると思います。
今回は、下山ルートで白出沢を歩きましたが、久々の白出沢ルートだったので、歩いている道が正しいか不安になりました・・・。(目印をスルーして、歩いてはいけない方に歩いているんじゃないかと不安になりました・・・。)
また、夏の日差しがガレ場の岩で照り返され、とても暑い中での下山となりました。(鉱石沢付近で沢の水で顔を洗ったりができます。飲用可否は不明。)
白出沢出合~新穂高
往路では暗い時間帯に右俣林道を歩くのでそれほど長さを感じません。
登山の疲れもあるため、復路の右股林道は長く感じます・・・。
(毎度のことですが。)
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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