松本市の山男です。
今回は、『登山の魅力』について、山トークをしていきます。
春夏秋冬、毎週末のように、僕は夜明け前から登山をしてきました。
2017年には日本百名山の100座全てを146日間で登りました。
登山をしていると、辛いこと、苦しいこと、不便なこともあります。
また、登山中は、命の危険にさらされることもあります。
それにも関わらず、毎週末のように登山をしてきたのは、そんな負の要素を超えるだけの魅力が、登山にはあるからです。
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
登山の魅力
①平地では見ることができない景色を見ることができる
②平地では感じることができない感覚を味わうことができる
③自分の足で歩くからこその達成感を味わえる
④生きることに一生懸命になれる
⑤浄化作用がある
⑥改善をしていくことの喜びがある
登山の魅力
①平地では見ることができない景色を見ることができる
登山中に見る景色、山から見る景色は、平地では見ることができない景色になります。
登山道が続く森の中の景色や、稜線からの景色。
特に標高3000m級の登山、北アルプス登山では、壮大な山景色、圧倒的な迫力の山景色を見ることができます。
言葉では言い表せない景色です。
そして、雄大な景色を前にすると、自分のちっぽけさを実感し、日常のストレスや悩みごとなどが吹っ飛びます。
登山の魅力
②平地では感じることができない感覚を味わうことができる
山は平地よりも標高が高いので、肌に触れる空気の感触も変わってきます。
山の空気は、低体温症など、時に身の安全を脅かす場合もありますが、天候に恵まれれば、とても心地よい空気を肌に感じることができます。
また、壮大な自然を前に、人間のちっぽけさを実感することができ、日々の悩みごとや、仕事の懸案などが、ちっぽけなことに思えてきます。
山は、悩みごと、懸案などなどを、たいしたことの無いものへと変容してくれます。
登山の魅力
③自分の足で歩くからこその達成感を味わえる
旅行では、車、電車、飛行機などが、自分を目的地まで連れて行ってくれます。
しかし、登山の目的地の山頂は、自分の足でしか行くことができません。
※高尾山など、一部、ロープウェイで行くことができる山頂もあります。
自分の足でしか行くことができない目的の山頂。
自分の足で、山頂にたどり着いた時の達成感と感動は格別です。
そして、目的の山頂が遠いほど、山頂に至るまでの道のりが困難なほど、達成感と感動は、大きいものとなります。
また、登山で最も重要なことは、無事に帰るということです。
無事に帰るということは山頂に立つこと以上に重要です。
山の厳しい気象状況、遭難リスク、キツい登り。
往路で消耗した体での復路。
遠く険しい道のりを踏破して、登山口、家に戻った時の達成感はひとしおです。
特に、汗だく、クタクタになって登山口駐車場に戻り、肩に食い込んでいるザックをおろした時の解放感と達成感は格別です。
登山の魅力
④生きることに一生懸命になれる
山には救急車もパトカーも急行することはできません。
例え、グループ登山だとしても、基本、自分の身の安全は自分で守る必要があります。
また、ちょっとした怪我から大きな事故まで、何かしらのトラブルに見舞われた場合は、基本、自分自身で対処する必要があります。
登山では、気象条件など、平地よりも厳しい条件下で行動をすることになります。
また、落石などを受けるリスクもあります。
そのように、厳しい条件下とリスクがあるにも関わらず、何かあった際には基本、自分で対処する必要があります。
それゆえに、登山時には平地にいる時以上に緊張感を持って行動をする必要があり、自分の身に危険が及ばぬよう、自然のうちに生きることに一生懸命になることができます。
時には、万が一、滑落したらただでは済まない岩場などを通過することもあり、そのような危険地帯を通過する際は、生きることのみに集中することができます。
余計な考えごとなどは頭からかきけされ、岩場から滑落しないよう、全神経を集中して岩をつかみ、岩に足をかけ、通過をすることになります。
登山の魅力
⑤浄化作用がある
登山では、ゼエゼエ、ハアハア、心臓をバクバクしながら登りおりをするキツいシーンがあります。
また、足の筋肉が悲鳴をあげることもあります。
日常生活ではあまり本気を出すことがない、心肺機能と筋肉。
登山では、心肺機能と筋肉に本気を出させ、登ること、生きることに一生懸命になることができます。
山のきれいな空気に触れ、山のきれいな景色を見て、心が洗われる、浄化されるという側面も登山にはあります。
加えて、汗をかいて、息を吐いて、体の毒気を出すことによる浄化作用が登山にはあると思います。
登山の魅力
⑥改善をしていくことの喜び
ビジネスシーンで「PDCAサイクル」という概念が出てくることがありますが、登山はPDCAサイクルを回すのにうってつけです。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)のプロセスを循環させて、マネジメントの品質を高めようという概念です。
登山では、計画をして、実行をして、評価をして、対策と改善をする喜びを実感することができます。
登山では、Action(対策・改善)がよろしくないということは、もろに、直に自分に降りかかってきます。
例えば、登山靴を買って登山をしてみたら、靴擦れをしてしまった。と言った場合。
次の登山の時は、登山靴を買い替えるか、靴擦れをする箇所に絆創膏を貼って歩くか。といったような対策、改善が考えられます。(買い替えるのは現実的ではありませんが。)
また、山頂にいる時に寒さを感じた場合、次回はもっと厚手の保温着を持っていこう。といった対策、改善が考えられます。
そうやって、PDCAサイクルを回すことによって、より安全な登山、より充実した登山をすることができるようになっていきます。
登山では、問題点に対して改善をしていかなければ、モロに自分に降りかかってきます。
そして、その問題点は、時によって自分の命に直結してきます。
なので、登山では、自然と、本腰の入ったPDCAサイクルが回りやすくなります。
まとめ 登山の魅力
以上、『登山の魅力』について、山トークをしてきました。
辛くて、苦しくて、不便な上に、遭難などのある登山ですが、それゆえに、登頂をした時、無事に帰った時の感動と達成感は格別のものがあります。
日本社会が、美味しいもの、エンタメ、娯楽に溢れるようになったのは、ここ50年〜60年ではないでしょうか。
一方、登山は、紀元前3000年以前から行われていたとも言われており、はるか昔から、人々は変わることなく頂を目指してきたということになります。
人間には、野山を歩きたくなる遺伝子、野山を歩くことにより心地よさを感じる遺伝子があるのではないかと僕は思っています。
もっと言えば、登山をしたくなる遺伝子、登山に心地よさを感じる遺伝子が受け継がれているのだと思います。
人間は、遺伝子レベルで登山に魅力を感じるようにできているのだと思います。
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『登山の嫌なところ』については、こちらでブログ投稿しています。
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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