羅臼岳の登山口駐車場にある熊出没多発の注意喚起をする看板

熊の特徴と身体能力について【登山者が知っておくべきこと】

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松本市の山男です。
 
 
今回は、登山者が知っておくべき熊の特徴・身体能力について山トークしたいと思います。
 
 
野生の動物を相手にしてのことなので、これからお話しする熊の特徴が、100%全ての熊にあてはまるとは限りませんので、その点は悪しからずです。
 
 
 
 
熊といえば「プーさん」や「くまモン」といった、おっとりとして可愛らしいキャラクターのイメージもあったりしますが、実際の熊はパワー、スピード、攻撃力、防御力ともに人間とは桁違いです。
 
 
 
 
熊の強さは人間よりも数段上です
 
 
 
 
最近では北海道で、熊に引き裂かれて下半身だけになったご遺体が、登山道で発見されたといった人身事故もありました。
 
 
熊は体ひとつで、人間を引き裂くことができる恐るべし動物です。
 
 
 
そして、登山では、そんな恐るべし熊と遭遇してしまう可能性が高まります。
 
 
 
山は熊の住処(家)なので。
 
 
 
登山をしていて、万が一、熊と遭遇してしまったら、どのような行動をとるのがNGなのか?
 
 
 
NG行動をとれば、危険生物である熊を自分に引き寄せてしまうことになります。
 
 
 
熊の特徴を知っていれば、おのずとそのNG行動が見えてきます。
 
 
 
登山者は、熊を自分に引き寄せないため、熊に襲われないために、熊の特徴を知っておく必要があります。
 
 
 
そして、人間とは桁外れな熊の身体能力を知ったうえで、熊と遭遇してしまったときの対策をする必要があります。
 
 
 
今回の山トークでは、熊の特徴について、登山者が知っておくべき9の特徴についてお話しします。
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴

走る速さ

熊は丸々とした体型で、ずんぐりむっくりした見た目ですが、実は時速40〜50kmで走ることができるといわれています。
 
 
100m走の世界記録レベルのスピード、ウサインボルト選手などのトップスピードが時速45kmほどといわれているので、人類最速レベルの人間ですら、熊から走って逃げきることは不可能に違いということになります。
 
 
さらに、登山道は足場が悪いことが多く、登山中は、走るのには向かないハイカットの登山靴を履いている方がほとんどだと思います。
 
 
さらにさらに、登山中はザックを背負っていますので、山の中で熊に追いかけられたら逃げ切ることはまずできません。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴②

熊の体は、脂肪と筋肉の鎧に覆われてる

車のドライブレコーダーの映像で、それなりにスピードが出た状況で、熊をひいてしまうというシーンをいくつか見たことがあります。
 
 
驚くことに、車に轢かれた熊たちは、車に吹っ飛ばされた直後に、何事もなかったかのようにその場を立ち去っていきました。
 
 
たまたま当たり所が良かっただけかもしれません。
 
 
しかしながら、人間であれば、たとえ当たり所が良かったとしても、車にひかれて吹っ飛ばされれば、すぐにその場を立ち去るなんてことはまずできません。
 
 
つまり、熊は人間からすれば桁違いの防御力があります。
 
 
仮に素手の人間が熊と戦ったとしても、余程あたりどころがよく無い限り、人間の攻撃が通じることはまずないと考えるのが無難です。
 
 
熊と遭遇しても戦えばなんとかなると思っている方は、YouTubeにアップされている熊の動画を見ることをお勧めします。
 
 
人間に勝ち目がないことがよくお分かりいただけると思います。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴③

熊の爪は鋭く強靭

Googleで「熊 爪」、「熊 爪とぎ」で画像検索してもらうのが一番手っ取り早いと思いますが、熊の爪は、長く、鋭く、強靭です。
 
 
熊は固い木の皮を使って爪とぎをするわけですが、爪とぎに使われた木の幹は、まるで彫刻刀で掘られたかのような跡がつきます。
 
 
薄っぺらく柔らかい人間の皮や筋肉など、熊の爪とパワーによって、いとも簡単に引き裂かれてしまいます。
 
 
また、熊は爪を使って高い木に登ることもできるので、熊に追いかけられた際に木に登って逃げようとしても、簡単につかまってしまいます。
 
 
 
 
 
ちなみに、熊の爪は昔から、魔除けとして身に着けられてきたと言われています。


実は僕も持っています。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴④

熊は基本的には臆病だけどキレると手が付けられない

熊は一般的に憶病な動物であり、積極的に人間を襲うことはないと言われています。
 
 
なので、登山をするときには熊鈴を使ったり、ラジオをつけたりなどして、音を出して熊にこちらの存在を教えるように、登山口の看板などで登山者に促されています。
 
 
こちらの存在に気が付いた熊は、人間との接触を避けて、その音源から遠ざかり、姿を隠すといわれています。
 
 
ただし、一般的には臆病といわれている熊ですが、子連れ(親子熊)の場合は話が別です。
 
 
熊の子育てはメスがします。
 
 
子供を連れている親熊(母熊)は母性本能が働いており、極めて危険です。
 
 
また、一見すると子熊がポツリといるだけに見える状況でも、近くには必ず親熊がいると考えるのが無難です。
 
 
かわいいからと言って、ポツリといるように見える子熊に近づくのは自殺行為です。
 
 
母性本能が働いた、怒り狂った母熊に襲われる危険性があります。(熊にしてみれば、自分の子供を守る行動です。)
 
 
あとは、熊と鉢合わせをしてします、近距離で遭遇してしまうというケースでは、熊の方もパニック状態に陥っていることがあります。
 
 
パニック状態で戦闘モードになった熊は極めて危険です。
 
 
切れ味鋭い爪がある前足を振り回されるだけで、人間はひとたまりもありません。
 
 
あとは、人間でも、おとなしい人もいれば、けんかっ早い人もいるように、熊にも個体差があるので、すべての熊が臆病であるとは限りません。
 
 
中には常にキレた状態の熊もいるかもしれません。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴⑤

熊は犬以上に鼻が良い

熊は鼻がとてもよいので、キャンプの際など、食べ物を片付けずにいたり、密閉袋に入れるなどしないと、テントで寝ている間に熊がまわりにやってくるということになりかねません。(密閉袋や、未開封の食べ物でも、熊の鼻には匂いが届いているという説もあります。)
 
 
あと、個人的な考察ですが、熊は鼻が良いのであれば、登山道などについた人間のにおいをかぎ取り、基本的には登山道は避けているはずです。
 
 
ただ、雨や風でにおいが消されたりということがあるので、登山道に熊がやってくるということも大いにあり得るのかな~と思っています。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴⑥

熊は背中を向けて逃げる動物を追いかける

熊に限らずですが、野生動物は背中を見せて逃げる相手を追いかけるという習性があるといわれています。
 
 
僕の勝手な見解ですが、人間同士でも、鉢合わせをしたときに背中を見せて逃げるということは、逃げる側はなんらかのうしろめたさがあるから逃げると考えるのが自然です。
 
 
または、対峙した相手には戦っても勝てないと思うから逃げるわけです。
 
 
逆に逃げられた側からすれば、相手は自分に対してひけめがあるから逃げたということになります。
 
 
そうなると、じゃあ逃げた相手を追いかけようかということになるわけです。
 
 
僕の個人的な考えも入りましたが、一般的に、野生動物は逃げる相手を追いかけるという習性があるといわれているので、熊にもそういう習性があるということを覚えておきましょう。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴⑦

熊には死んだふりは通用しない

熊に遭遇したら死んだふりをするのが良いという迷信、都市伝説を聞いたことがあるという方も多いと思いますが、熊に死んだふりは通用しません。
 
 
熊は死んだ動物の肉を食べることがあるので、死んだふりをするのは、「さあ熊さん、私を召し上がれ」と言っているようなものです。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴⑧

熊は、日の出、日没前後に活動が活発になる

熊の活動が活発になる時間帯に登山をする際には、熊鈴を音が大きくなる場所に付けたり、ラジオの音量を上げたりと、こちらの存在を知らせることを特にこころがけましょう。
 
 
山に暮らす熊は、昼行性という説もありますが、状況によって夜行性になるともいわれています。
 
 
いずれにしても、熊は夜間も行動ができる動物ですので、夜間の登山の場合でも熊対策をするに越したことはありません。
 
 
 
 
登山者が知っておくべき熊の特徴⑨

熊は泳ぎが得意

ツキノワグマもヒグマも泳ぎが得意です。
 
 
北海道に利尻島という離島があります。
 
 
利尻島には熊は生息していないと言われていますが、過去にヒグマの足跡が発見されたことがあります。
 
 
北海道の本土から利尻島までは約50kmありますが、ヒグマが北海道の本土から泳ぎ、利尻島に上陸したとされています。
 
 
当時、警察などにより、熊注意の注意喚起がされています。
 
 
ヒグマは約50kmもの海を泳ぎきる泳力があります。
 
 
シロクマの話しにはなりますが、静岡県の日本平動物園でシロクマを見ることができます。
 
 
日本平動物園でシロクマを見たとき、シロクマは水中(深い水槽)でバク転のような感じで何度も回転をしていました。
 
 
深い水槽の中で器用に泳ぐ日本平動物園のシロクマ
 
 
その様は、まるでアシカやアザラシのようで、本当に器用な水中での身のこなしでした。
 
 
熊は本当に泳ぎが得意です。
 
 
川を挟んだ向こう側に熊がいるケースでも、熊は瞬く間にこちら側にやってくることができるということになります。
 
 
 
 

熊の身体能力を人などに例えると

どの身体能力においても、熊の能力は人間以上です。
 
 
人間が、素手で熊に勝つというのは限りなく0%に近いです。
 
 
ツキノワグマ、ヒグマは、
 
 
・マイク・タイソン(ヘビー級ボクサー)以上のパンチ力
 
・ウサイン・ボルト(トップスプリンター)よりも速い足
 
・トップトレイルランナーよりも速い登山スピード
 
・手には爪という凶器
 
・トラックに轢かれても立ち去る防御力(ケースバイケース)
 
・犬以上とも言われる嗅覚
 
・忍者のように気配を消す
 
・鉄板をかみ砕く
 
 
そして、熊は手加減をしてくれず、ギブアップにも応じてくれません。
 
 
 
 
熊は、日本国内の陸上の野生動物で最強と言えます。
 
 
 
 
 

登山者が絶対に知っておくべき熊の特徴 まとめ

以上、登山者が知っておくべき熊の特徴9つについてお話しをしました。
 
 
①走る速さは男子100mの世界記録以上
 
②脂肪と筋肉の鎧に覆われた体は、人間とは桁違いの防御力
 
③長く、鋭く、強靭な爪は、硬い木の皮に爪痕を残す
 
④基本的には臆病だけど切れると手が付けられない。また、子連れの熊は母性本能が働いており極めて危険
 
⑤犬並みに良い鼻
 
⑥背中を向けて逃げる動物を追いかける
 
⑦死んだふりは通用しない
 
⑧日の出、日没前後に活動が活発になる
 
⑨泳ぎが得意
 
 
 
 
以上が、登山者が知っておくべき熊の特徴でした。
 
 
 
上記以外の熊の身体能力として、鉄板をかみ砕くだけの嚙む力があると言われています。
 
 
人間でいうところの運動神経抜群というレベルではなく、人間の目から熊を見れば、万能に近い身体能力をもった動物と言えます。
 
 
 
 
では、『登山をする時にはどのように熊対策をすれば良いのか?
 
 
 
 
『僕の熊対策』について、こちらで山トークしてます。日本百名山を完登した際も、1度も熊に遭遇しなかった熊対策になります。
 
 
 
 
 
熊!に出会った襲われた そのときクマとヒトはどうしたか?

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『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

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