南アルプスの聖岳の登山道

登山中に『あとどれくらいで山頂ですか?』と聞かれた時の答え方【登山あるある】

 
 
 
 
 
松本市の山男です。
 
 
 
今回は、登山道で、「あとどれくらいで山頂ですか?」と聞かれた時の受け答えについて、山トークをしていきます。
 
 
 
登山道を下山していると、登ってくる登山者から、聞かれることがあります。
 
 
 
「(山頂まで)あと、どれくらいで山頂ですか?」
 
 
 
登山あるあるともいえるこの質問。
 
 
 
聞きたい気持ちはわかりますが、個人的には聞くべきではない質問だと思っています。
 
 
 
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
 
 
 
 
 

登山あるあるの「あとどれくらいですか?」の質問

①聞くべきではない理由

 

②答える際に僕が気をつけていること

 

③僕がしている答え

 

④本当はこう答えたいですが…

 
 
 
この4点について、山トークをしていきます。
 
 
 
 
 
登山あるあるの「あとどれくらいですか?」の質問

聞くべきではない理由

下山している僕と、登っている質問者さんでは、登山スピードと、登山時間の感覚が異なります。
 
 
そもそも、僕と質問者さんでは、登山ペース自体が違う可能性が極めて高いです。
 
 
感覚もペースも異なる相手に「あとどれくらいですか」と聞いたところで、精度の高い答えは期待できません。
 
 
また、下山をしている人は、登山口に意識が向いており、登っている人は山頂に意識が向いています。
 
 
意識が向いている対象が、両極端ということになります。
 
 
以上の理由により、「あとどれくらいですか?」は、聞くべきではない質問だと思ってます。
 
 
 
 
 
登山あるあるの「あとどれくらいですか?」の質問

答える際に気をつけていること

質問をしてきた登山者さんを、ぬか喜びさせないことが大事だと思っています。
 
 
極端なことを言えば、「あと10分ですよ。」と答えたのに、実際にはあと1時間かかるとしたら、質問者さんが、あと10分のために体力を使い果たし、残りの道のりを登れなくなってしまう可能性があります。
 
 
最悪の場合、疲労による遭難につながりかねません。
 
 
なので、僕は「あとどれくらいですか?」の質問に答える時は、質問者さんの残りの道のりを、長めに見積もるようにしています。
 
 
 
 
 
登山あるあるの「あとどれくらいですか?」の質問

僕がしている答え

僕の場合、大体、以下の5パターンで答えています。
 
 
①まだ半分以上ありますね。
(登山ルートの行程の半分以上残っている場合。)
 
 
②ここから本格的な登りです。
 
 
③まだそれなりにありますね。
(登山ルートの行程の半分以下が残っている場合。)
 
 
④もうひと登りありますね。
 
 
⑤あと5分〜10分ですよ。
(山頂や山小屋が本当にすぐそこの場合)
 
 
基本的には、「あと〇〇分くらいですね。」という答え方はしないようにしています。
 
 
もし仮に、厳密な時間を答えるのであれば、まずは、質問者さんが「登山口をスタートしてから、僕に会ったところまでの登山時間(休憩時間抜き)」を確認する必要があります。
 
 
質問者さんの登山ペースを把握した上で、「あとどれくらいですか」の答えを考える必要があります。
 
 
 
 
 
登山あるあるの「あとどれくらいですか?」の質問

本当はこう答えたいですが…

あとどれくらいですか?と聞かれたら、
 
 
「着くまでです。」と答えたいところですが、さすがに冷たすぎますよね…
 
 
ただ、「着くまでです!」は、自分には言い聞かせている言葉です。
 
 
僕自身、「あとどれくらいで山頂に着くんだろう?」や「あとどれくらいで登山口に帰れるだろう」と考えることはあります。
 
 
でも、その時は、「着くまでだ!」と自分に言い聞かせています。
 
 
そう言い聞かせて、「もうちょっとで山頂だろう」や、「あの角を曲がれば登山口が見えるかな」など、甘い考えは捨てています。
 
 
 
 
 
登山あるあるの「あとどれくらいですか?」の質問

「あとどれくらい?」ではなく

自分に置き換えて考えると、「あとどれくらい?」と聞くときは、「あともうちょっとだといいな。」という希望的観測の裏付けが欲しいときです。
 
 
そして、この希望的観測がまったく的外れで、まだまだ登る必要があるとわかると、どっと疲れることになります。
 
 
なので、僕は「あとどれくらい?」という質問は決してしません。
 
 
また、「あともうちょっとかな。」という希望的観測は持たないようにしています。
 
 
山頂までは、登山口までは、「着くまでだ!」と自分に言い聞かせてます。
 
 
 
 
 

まとめ

以上、『登山中に「あとどれくらいですか?」と聞かれた時の答え方』について、山トークをしてきました。
 
 
 
あくまでも、僕の場合ですが、「あとどれくらいですか?」と聞かれた際は、なるべく、時間では答えません。
 
 
また、質問者さんをぬか喜びさせないために、「あとどれくらいか」を長めに見積もります。
 
 
そして、もし、自分が「あとどれくらいですか?」と聞きたくなった時は、
 
 
「着くまでだ!」と言い聞かせましょう。
 
 
 
 
それではまた次の山トークでお会いしましょう!
 
 
 
 
 
ちなみに僕は、自分が「あとどれくらいですか?」と聞きたくなったらこのように払しょくしてます。
 
 
 
 
 
地図読みができれば、「あとどれくらい?」かが、自分でわかります。
 
地図の読み方 小学館
 
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