日本百名山で日帰りするのが最高レベルに困難だと言われる北アルプスの水晶岳日帰り登山。
自分の実力をはかるための、毎年の恒例登山としています。
ご参考までに新穂高~鷲羽岳・水晶岳を日帰り周遊した時のYAMAPのログです。
僕のYAMAPログ
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この時は、雲ノ平経由で鷲羽岳・水晶岳日帰り登山をしました。
ミスって日付が変わる前にログを取り始めてしまいましたが、実質的には日帰り登山です。
※登山口の駐車場でログをとりはじめてしまいました。駐車場から登山スタート地点(新穂高センター)まで歩いて5分~10分ほど歩きます。新穂高センターから登山を開始したのは日付が変わった後でした。
なお、新穂高発着での水晶岳登山は、鷲羽岳(わしばだけ)を経由するのが一般的かと思います。
新穂高発での鷲羽岳・水晶岳日帰り登山のポイント
毎年歩く新穂高からの鷲羽岳・水晶岳日帰り登山のルート
※新穂高~鷲羽岳・水晶岳を日帰り登山をするためには、ランニングなど日々のトレーニングをしたうえで、長丁場の登山に慣れておく必要があります。
以下の登山ルート(新穂高からの鷲羽岳・水晶岳)の登山距離は、往復約48kmで、コースタイムは約27時間20分です。
標高は約4630mを登ることになり、約4633mを下ることになります。
往路
新穂高
↓
左俣林道
↓
わさび平小屋
↓
小池新道
↓
鏡平
↓
弓折乗越
↓
双六小屋
↓
双六岳
↓
三俣蓮華岳
↓
三俣山荘
↓
鷲羽岳
↓
ワリモ岳
↓
水晶小屋
↓
水晶岳
復路
基本的に往路と同じ。
※三俣山荘から双六小屋の区間で巻道を使用する以外は往路と同じ。往路は巻道等は使用せず双六岳山頂を経由。
新穂高発での鷲羽岳・水晶岳日帰り登山のポイント
登山ルートについてのざっくりな説明
新穂高からの鷲羽岳・水晶岳の日帰り登山は、テクニカルで危険なルートということではなく、単純に登山口からの距離が長いので、体力がものをいう登山となる。
単純に新穂高~鷲羽岳・水晶岳の日帰りのみを目的とするならば、双六小屋~三俣山荘は巻道を使えば良いが、双六岳~三俣蓮華岳の稜線からの槍穂高をはじめとした景色を見ない行程とするのはもったいない。
往路の正念場は、三俣山荘~鷲羽岳の急登。
新穂高~鷲羽岳まででも、充分に長丁場であり、道中のアップダウンで疲労が蓄積した体には、鷲羽岳への急登はきついところ。
また、鷲羽岳から水晶岳も意外に時間がかかるので、体調や天候を見極めて行動する必要がある。
(場合によっては新穂高~鷲羽岳までとし、水晶岳はあきらめることも必要。)
復路の正念場は以下の3ヶ所。
①水晶岳から鷲羽岳の登り返し
②鷲羽岳から三俣山荘への急斜面の下山
③三俣山荘から巻道に入るまでの登り返し
巻道~双六小屋も終盤に登り返しがあり、きついところではあるが、登り返しの距離がそれほど無いのが救い。
また、それほど急でこそないが、最後の登りとなる、双六小屋~弓折乗越の登り基調の区間も、長丁場で疲労が蓄積した体にはこたえる。
新穂高~鷲羽岳・水晶岳のルートからは、槍・穂高の景色が本当にすばらしい。
中でも、鏡平からの槍穂高と、双六岳~三俣蓮華岳の稜線から見る槍穂高、鷲羽岳の山頂から鷲羽池の向こうにみる槍穂高がおすすめ。
また、三俣蓮華岳~三俣山荘から眺める鷲羽岳も美しい。
鷲羽岳~水晶岳では、広大な雲ノ平や、薬師岳、黒部五郎岳などが見ごたえがある。
水場は、わさび平小屋、双六小屋(小屋外の蛇口)、三俣山荘(小屋外の蛇口)で補給するのが効率的(すべて無料)。
水晶小屋では水が貴重なので、前述の水場であらかじめ確保した方が良い。
新穂高発での鷲羽岳・水晶岳日帰り登山のポイント
ポイント①
車の駐車
新穂高の登山者駐車場は、ハイシーズンには日付が変わる頃には満車となっている場合が多い。
満車の場合、鍋平の駐車場に車を停めることとなり、大きく時間と体力をロスすることとなる。
(鍋平の駐車場から新穂高までは歩いて小1時間かかる。)
できれば宿をとるか、駐車場に前日入りしたいところ。
ポイント②
暗いうちに通過しておきたい区間
新穂高から小池新道入口までの林道は、暗くてもそれほど危険がなく歩ける区間なので、往路では暗いうちに通過しておきたい。
砂利の林道を歩くこととなる。
また、小池新道~鏡平小屋も初めてでなければ、暗くてもそれほど危険なく歩ける区間。
暗いうちに通過して長丁場に備え時間をかせいでおきたいところ。
新穂高発での鷲羽岳・水晶岳日帰り登山のポイント
まとめ
・毎年歩く新穂高からの鷲羽岳・水晶岳日帰り登山のルート
・登山ルートについてのざっくりな説明
・ポイント①車の駐車
・ポイント②暗いうちに通過しておきたい区間
以上、新穂高発での鷲羽岳・水晶岳日帰り登山のポイントについて山トークをしてきました。
とにかく長丁場のルートです。
新穂高~鷲羽岳・水晶岳を日帰り登山をするためには、ランニングなど日々のトレーニングをしたうえで、長丁場の登山に慣れておく必要があります。
僕は日本百名山の100座全てを日帰り登山で完登していますが、新穂高~鷲羽岳・水晶岳は、100座の中でもトップクラスに素晴らしい日帰り登山ルートです。
体力的にもトップクラスにきつい行程で、新穂高~鷲羽岳・水晶岳を日帰り登山できれば、日本百名山の他の山々も日帰り登山可能です。
※体力的な要素において可能という意味です。
新穂高からの鷲羽岳・水晶岳の登山レポート(写真あり)はこちら
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ひと夏での日本百名山全山日帰り登山(146日間で完登達成)での鷲羽岳・水晶岳の登山レポートです。
それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
鷲羽岳・水晶岳の登山の帰りに宿泊したい温泉宿(日帰り入浴可です。)
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※日帰り入浴の可否は、上のリンク、施設のホームぺージ等で最新の情報をご確認ください。
鷲羽岳・水晶岳が掲載された『山と高原地図』
『北アルプスで日帰り登山ができる山々』について、こちらでブログ投稿をしています。
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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