モンベルの登山用レインウェアであるトレントフライヤージャケットを着て北アルプスの前穂高岳山頂で記念写真

雨の登山でのレインウェアを着るタイミングと場所について

 
 
 
 
 
登山中に雨が降ってきたからと言って、すぐにレインウェアを着るのは逆効果になる場合があります。
 
 
レインウェアを着る、着ないの判断の仕方と、レインウェアを着る場所について僕の考えをまとめてみました。(夏山登山を前提にした話です。)
 
 
モンベルの登山用レインウェアであるトレントフライヤーを着て記念写真
 
 
 
 
 

ゴアテックス製の高機能レインウェアといえども

仮に、夏の登山道(森林限界以下の樹林帯)をランニング用のノンスリーブシャツ1枚で登ったとしても汗をかきます。
 
 
雨で気温が下がった中での登山だとしても、シャツ1枚ですら汗をかく夏山で、レインウェアを着れば当然、汗をかきます。
 
 
 
 
 

雨に濡れるか、汗に濡れるか

森林限界以下の樹林帯であれば、雨の中の登山では、雨に濡れるか、汗に濡れるかを選択することになります。
 
 
 
 
 

雨に濡れるか、汗に濡れるかの見極め

登山時の発汗量、発熱量は人それぞれなので、見極めは経験によって体得していく以外にありません。
 
 
雨に濡れれば低体温症のリスクがあり、汗に濡れれば(レインで蒸れれば)熱中症や脱水症状のリスクがあります。
 
 
僕の場合ですが、樹林帯の登りでは、後者のリスクが上がるように思います。
 
 
なので、樹林帯においては、基本的には雨でもレインを着ないという選択肢を優先的に考えます。
 
 
 
 
 

雨でも意外と濡れないのが樹林帯

樹林が雨風を遮ってくれるので、よっぽどの大雨で無ければ案外、濡れなかったりします。
 
 
 
 
 

森林限界に要注意

森林限界を越えると基本的には吹きさらされることになるので、注意が必要です。
 
 
登りで濡れた状態の体を風に吹かれると一気に体温が奪われるので、森林限界を越えるあたりでレインを着るのが無難です。
 
 
一概には言えませんが、体に風を感じるようになってきたら森林限界が近づいている場合が多いです。
 
 
 
 
 

稜線で風雨にさらされながらレインを着るのは危険

致し方ない状況になることもありますが、風雨にさらされながらレインを着るのは非常にリスキーだと思います。
 
風が吹いている状況だと、レインを着るまでの動作に手間取ってしまうことが多いです。
 
 
・ザックを降ろす。
 
・ザックからレインをだす。
 
・スタッフバックからレインを出す。
 
 
上記の動作に手間取っている間に体温は急激に奪われます。
 
 
スタッフバックからレインを出し、あとは着るだけになったとします。
 
 
しかしながら、風が吹いている状況だと、レインを着る向きにするだけでもひと苦労です。
 
 
そして、本当に最悪の場合、レインが風に吹き飛ばされるということも有り得ます。
 
 
 
 
 

稜線で体温を奪われることなく着実にレインを着るためには

稜線でも、全ての場所で風に吹きさらされるわけではありません。
 
 
岩陰や、ハイマツ帯では風を受けないことが多いです。
 
 
僕は、岩陰やハイマツ帯を、レインを着る着ないの判断をする重要ポイント地点にしています。
 
 
時には、風の無いポイントまで戻ってからレインを着るということもします。
 
 
 
 
 

レインウェアについてのまとめ

僕のレインウェアについての考え、主に意識をしていることをまとめると以下のとおりです。
 
・雨が降ってきたからといってすぐにレインを着ることが最適とは限らない。
 
・レインウェアを着る、着ないの判断力を経験により磨く。(低山での雨トレなどで。)
 
・スムーズにレインを着ることができる場所を意識して稜線を歩く。
 
 
 
レインウェアは、登山とは切っても切り離せない装備です。
 
 
レインウェアを着こなすこと、着る着ないの判断力を磨くことが、山歩きをより安全に、快適にすることにつながると思います。
 
 
 
 
 
僕が愛用しているレインウェアはこちらです。
 
モンベルの『トレントフライヤージャケット』を愛用してます。
 
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レインを快適に着こなすための小ネタ』について、こちらでブログ投稿をしています
 
 
 
 
 
『日帰り登山のノウハウ』をこちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けたノウハウになります。
 
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』をこちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 

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