第27回ハセツネカップのパンフレット

第27回ハセツネCUP(日本山岳耐久レース)の中止からの気持ちのスイッチ

 
 
 
 
 
10月13日(日)13時にスタート予定だった第27回ハセツネカップですが、
台風19号の影響で中止となりました。
 
 
第27回ハセツネカップのパンフレット
 
 
※ハセツネは東京都の奥多摩を舞台に開催されるコース距離71.5kmのトレイルランニング大会です。大会名称は登山家の長谷川恒男(ハセガワツネオ)さんに由来しています。
 
ハセツネが中止となったのは27回の歴史の中で、初めてのことのようです。
 
(選手は大会主催者の判断に従うものであり、そのことについてエントリー時に誓約をしています。)
 
10月11日(金)に、ハセツネの公式ホームページで中止の発表がされましたが、「選手をはじめ、大会に関わるすべての人の安全と、皆さんが愛するトレイルを守るため。」という一文が心に残りました。
 

大会中止の判断

個人的な予想も含みますが、大会中止の判断に至ったと思われる要因です。
①コースの安全確認と安全確保が難しい。
②コース上の誘導員、ボランティアの安全確保が難しい。
③大会現地入りと帰路
④トレイルを守る
 
 

①コースの安全確保と安全確認が難しい。

台風一過から大会スタートまでにコースの安全を確保するのは極めて難しかったと思われます。大雨後にコース上に倒木、土砂崩れなどが無いか確認をし、必要であれば対応、復旧作業をする必要があります。また、倒木、土砂崩れがレース中にも起こり得るリスクがある状況です。
 
 

②コース上の誘導員、ボランティアの安全確保が難しい。

①の状況では選手はもちろん、誘導員、ボランティアの方の安全確保が不可能と言えると思います。
 
 

③大会現地入りと帰路

交通機関の乱れにより、現地入りをすること、大会後に自宅まで帰ることが困難になる可能性が高いと判断されたのだと思います。結果論ですが、僕の自宅から大会会場のあきる野市までの経路は、参加していたら帰途についていたであろう時間帯になっても、土砂崩れのため通行不能の状態です。
 
 

④トレイルを守る

大会中止を知らせる文章にあった言葉です。雨でぬかるんだトレイル、雨で土砂が流れ出ているトレイルを参加定員2500人の選手が通過をすれば、トレイルは無傷では済みません。
 
 
 

選手の事情

ハセツネを完走することによって、ITRA(国際トレイルランニング協会)の定めるポイントを得ることができます。このポイントをためることにより、国内レースの中で屈指の盛り上がりを見せるUTMF(ウルトラトレイルマウントフジ160km)への出場資格を得ることができます。UTMFへの出場資格を得るために必要なポイントを貯めるためには複数のトレランレースを完走する必要があります。複数の中の一つのレースとしてハセツネにエントリーしていた選手の中には、今回のハセツネの中止によりUTMFへの出場が不可能となった方もいると思います。
 
また、SNSなどを見てみると、ハセツネのために数か月に渡って断酒をしていたとか、きついトレーニングに励んでいたという方が何人もいらっしゃいました。
 
選手はもちろん、運営スタッフ、ボランティアの方にとって、日本で最も古くから行われているトレラン大会の1つであるハセツネへの思い入れは並々ならないものがあると思います。
 
ただ、何をおいても最も大事なことは、大会に関わる人々の安全と、トレイルの保護です。
 

僕の事情 気持ちをスイッチしたおかげで歯が・・・

僕はハセツネが行われる予定だった前の週に松本マラソン(フルマラソン)に出場をしました。目標としていたサブスリー(3時間切り)を達成することができず、ハセツネの中止が告知されるとすぐに次の富士山マラソンに向けた走り込みへと向かった次第です。
日曜日に松本マラソンを完走した後は、翌日から毎日5km~10kmのランニングをしており、ハセツネの中止を知った金曜日は、直後に30km、その翌日に20kmのランニングをしました。
これがオーバーワークだったようで・・・。
足をほぐすために向かった通い慣れたお風呂で壁に頭を激突・・・。
(暖簾をくぐって脱衣所へと思ったら、暖簾のとなりの壁にアタックしていました・・・)
 
おかげで歯が欠けてしまいました・・・。目撃者もいたのでめちゃくちゃ恥ずかしかったです。
歯医者へ行かねば・・・。
 
ただ、考えようによっては歯が欠けただけで済んだとも言えるわけで、松本マラソンの疲労が抜けきっていないオーバーワークの状態でハセツネに出場していたとしたら大ごとになっていたかもしれません。
 
 
台風19号は日本列島に大変な被害をもたらしました。
被害状況が明らかになるにつれ、トレラン大会の開催云々の次元ではなかったことは明白です。
被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
 
 
 
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