松本市の山男です。
今回は、長野県長野市や、松本市で行われている『学校登山』について、山トークをしていきます。
学校登山とは、小中学校の学年単位で行われる登山で、数十人から数百人の人数で行われるというのが、僕が抱いている学校登山の印象です。(僕も実際に学校登山をしました。)
松本市にある学校の、伝統行事と言えると思います。
そして、この記事のタイトルにした通り、『学校登山のお陰で登山を嫌いになった』という声を、職場などで複数、聞いたことがあります。
今回は、『学校登山で登山が嫌いになる理由』などについて、山トークをしていきます。
なお、今回の山トークですが、アラフォーの僕が、僕よりも上の世代で学校登山をした松本市民(近隣市民含む)に聞いた学校登山のネガティブな話です。
現在は、学校登山のネガティブ面も改善されているかもしれません。
一般人、一般登山者の僕が、好き勝手に書いた記事ですので悪しからず。
※僕の登山ブログをお読みいただく上でのご注意 → こちらからお読みください。
学校登山で登山が嫌いになる理由
学校登山は、他の登山客との混雑回避のため、晴れることが少ない時期(登山オフシーズン)に行われ、せっかく稜線や山頂まで登っても、山景色を見れないことが多いと思われます。
言い換えると、『雨や曇りの中、辛い思いをして登山をしたのに、何の見返りもない(山景色を見れない)。』ということになります。
そして、そのために『学校登山のお陰で登山が嫌いになった。』という声を、僕はこれまでの職場などで複数聞いてきました。
逆に、『学校登山のお陰で登山が好きになった』という話しは聞いたことがありません。
僕が学校登山で登った山
小学校の学校登山は長野市の飯綱山に登りました。
ちなみに、登山中の景色も、山頂からの景色も一切、覚えていません。
覚えているのは、水筒の水を序盤で飲み干してしまい、喉がカラカラだったことくらいです。
そして、山頂で?食べたお弁当に入っていた梨の水分で、本当に喉が潤った感動を覚えています。
まとめると、飯綱山登山の記憶は、喉の渇きと、お弁当の梨の潤いです。
中学校の学校登山では唐松岳に登りました。
定番登山ルートの八方尾根から登ったはずですが、登山のことは、一切何も覚えていません。
山小屋に泊まった時の便所スリッパ事件だけは覚えているので、恐らく、唐松岳頂上山荘に泊まったのではないかと思います。
『便所スリッパ事件』とは
学年の悪ガキグループが、小屋のトイレのスリッパを、同級生が寝ている部屋に投げ入れたり、寝ていた同級生たちの顔を叩いて周ったという事件です。
唐松岳の登山自体のことは一切、覚えていませんが、便所スリッパ事件のことだけは覚えています。
あまりにも登山のことを覚えていないので、ひょっとすると便所スリッパ事件は下界の宿での出来事で、荒天のため、唐松岳登山は中止になっていた可能性もあります。
実際に学校登山をした僕の感想
個人的な小学校の学校登山の感想としては、登山に対してポジティブな感情は全く持たず、ただただ、喉が渇いたという感想です。
中学校の学校登山は、全く記憶になく、感想すらありません。(悪天のため中止になった可能性もあります。)
登山者の僕の視点から見た学校登山の印象
僕が登山中に学校登山にでくわしたら、単刀直入に言って、嫌だなと思います。
『やってるな〜』と、微笑ましくも思いますが、正直、嫌です。
『学校登山は迷惑だ』という声を見聞きすることがありますが、僕も気持ちはよくわかります。
理由は以下の通りです。
①数十人から数百人の集団を追い抜くのはひと苦労。
②数十人から数百人の集団とすれ違うのはひと苦労。
③稜線や山頂で集団に出くわした場合、思うような写真撮影ができない。また、静かに山景色を眺めることができない。
④登山中に、やってはいけないことなどを把握していない子供は、自分にとっての危険因子。
⑤山小屋泊をする場合、大混雑。
特に、①、②は、引率ガイド、引率教員が、他の登山者への配慮をしないタイプの方だと最悪です。
僕の場合、深夜のナイトハイクからの日帰り登山しかしないので、基本、学校登山に遭遇することはありませんが、学校登山と出くわしたら、正直、『嫌だな〜、そして、気をつけないと。』と思います。
学校登山はネガティブな面が先行
僕の知っている学校登山、僕のイメージする学校登山は、以下の理由により、僕の中ではネガティブな面が先行します。
①児童・生徒には拒否権のない強制登山。
②かつての児童・生徒は学校登山で登山が嫌いになった。(僕が周りから聞いた体験談)
③一般登山者には、集団の学校登山は迷惑。
(登山道渋滞や山小屋の混雑など。)
④学校、引率をする教員は、事故があった場合は責任問題になる可能性がある。
学校登山のポジティブな面
山小屋が、宿泊費で潤う
→僕の勝手なイメージです。
集団行動、励まし合いを学ぶことができる。
→遭難リスクのある登山で学ばなくても良い気がします。
学校登山の装備と一般的な登山装備の乖離
一般的な登山装備は、登山靴、上下セパレート式でゴアテックスに準じた素材のレインウェア、速乾性の下着にウェアなどなどです。
一方、学校登山は、運動靴、雨合羽、学校のジャージといった感じです。(僕のイメージです。
学校登山は、現在も僕のイメージ通りの装備であれば、ダメダメな装備内容で、一般登山者が学校登山装備で登山をすれば、怒られたり、非難をされるように思います。
児童生徒は、装備も知識も不十分な中で、拒否権なく登山をするということかと思います。
まとめ
以上、『学校登山で登山が嫌いになる』というテーマで、山トークをしてきました。
①学校登山で登山が嫌いになる理由
②僕が学校登山で登った山
③実際に学校登山をした僕の感想
④登山者の僕の視点から見た学校登山の印象
⑤学校登山はネガティブな面が先行
⑥学校登山のポジティブな面
⑦学校登山の装備と一般的な登山装備の乖離
混雑回避のため、好天が期待できる時期の実施が難しい学校登山。
また、児童生徒にとっては、よくわからないままに強制的にさせられる学校登山。
長野県の学校で、山が最寄りの学校であれば、学校登山がなかったとしたら寂しい気もします。
ただ、現実的には、学校登山で児童生徒に山の魅力を知ってもらい、山を好きになってもらうというのは難しいと思います。
次回は『僕だったら、学校登山をこんなふうに企画する』というようなテーマで山トークをしたいと思っています。
今回の記事へのご指摘(今の学校登山は記事の内容とかけ離れてる。)などがありましたら、お手数ですが、パソコンからこのブログにアクセスいただき、「お問い合わせフォーム」からコメントをお願いします。
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それではまた、次の山トークでお会いしましょう!
懐かしの『林間学校のリュック』
松本市について、松本市民の僕が書いたブログ記事をこちらで一覧にしています。
『夏山登山のノウハウ』は、こちらでブログ投稿しています。日本百名山の完登、毎週末の北アルプス登山で身に着けた、冬山登山にも通じるノウハウになります。
『僕の夏山登山装備(登山ウェア含む)』は、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
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