海抜ゼロからの富士山登山の起点となる富士市の富士塚

【富士山へ、ゼロからの挑戦】富士山登山ルート3776の日帰りピストンの考察

 
 
 
 
 
ルート3776は静岡県富士市が設定した海抜0メートルから富士山の山頂(日本最高峰富士山剣ヶ峰:標高3776m)を目指す片道の全長約42kmの登山ルートです。
 
 
駿河湾にタッチしてから日本最高峰の富士山頂を目指す登山なので、独立峰へのピークハントとしては間違いなく日本一の標高差を誇る登山ルートです。
 
海抜ゼロからの富士山登山の起点となる富士市の富士塚
 
 
このブログ投稿はルート3776への挑戦の準備、プラニングのために記しています。
 
 
少なくとも、スタートとなる鈴川の富士塚~富士山頂~下山の富士宮ルート5合目までは日帰りをすることを前提に考察をしています。
 
 
挑戦前の投稿であり、予想や想像がふんだんに盛り込まれています。
 
 
挑戦達成後に追記:おおむね予想通りでした。
 
 
また、ルート3776への日帰りでの挑戦ではありますが、軽装でのトレランスタイルではありません。
 
 
ツェルトなどのビバーク装備を携行しての登山スタイルでの挑戦を前提に考察をしています。
 
実際にルート3776を日帰りで踏破した結果はこちら
 
 
 

富士市によるルート3776の推奨日程(片道)

推奨コース1日目

富士塚~大淵エリア(約12.5km)
 
 
駿河湾にタッチをした後は、街中をひたすら歩くエリア。
 
 
ふんだんにコンビニがあり、食糧や水分の補給に困らなそう。
 
 
 
 
 

推奨コース2日目

大淵エリア~表富士グリーンキャンプ場(約15km)
 
 
市街地から山岳道路を歩くエリア。
 
 
最終コンビニ要チェック。
 
 
コンビニで山中での食料と飲料を補給。
 
 
 
 
 

推奨コース3日目

表富士グリーンキャンプ場~富士山6合目(約10.8km)
 
 
トレッキングコースから登山道を歩くエリア。
 
 
 
 
 

推奨コース4日目

富士山6合目~日本最高峰富士山剣ヶ峰(3.8km)
 
 
完全なる登山道。
 
 
 
 
 

復路

ガイドマップには特に記載なし。
 
 
なんとなく、富士宮口5合目からのタクシーでの帰還を促している感じ。
 
 
 
 
 

ルート3776の日帰りピストンをするために
①ロード区間の装備軽量化

トレラン装備ではなく、いつもどおりの登山装備(10kg前後)で挑戦する予定。

ロード区間にはコンビニが沢山あるので、スタートから最終コンビニまでは携行する食糧と水分は削れるだけ削る作戦。

最終コンビニでカップヌードルBIGを購入、空のボトルにカップヌードル用のお湯を入れ、行動食のカロリーメイトとポカリを補充。

→スタート時はポカリを水で割ったもの1ℓとカロリーメイト4本を携行くらいで良さそう。
 
 
 
 
 

ルート3776の日帰りピストンをするために
②挑戦をする時期・季節

登山者渋滞などを避けること、灼熱のロードを避けることを考えると、6月下旬か9月初旬が無難。

ただし、6月下旬は残雪がある可能性がある。

平地の9月はまだ気温が高いが、登山開始は真夜中(午前0時過ぎの予定)であるので、なんとかなりそう。

また、9月であれば残雪は無く、チェーンスパイクやピッケルなどの携行が不要で軽量化を図れる。

ただし、復路のロードが灼熱となりそうな予感。

→アイゼン、ピッケルを持たずに6月の富士山に突入するのはリスキー。挑戦は9月が無難そう。
 
 
 
 
 

ルート3776の日帰りピストンをするために
③平地のルートロスを避けるために

富士市の公式マップにはザックリな記載しかなく、山と高原地図はロード区間が範囲外。

ルートの確認に苦戦をするのは序盤のロード区間(特に住宅街)だと思われる。

公式マップと都市地図を照らし合わせてもイマイチわかりづらい。

スマホに頼る登山は好きではないが、今回ばかりはYAMAPを活用するのが無難そう。

YAMAPからは富士市作成のルート3776の公式ルートをダウンロード可能。

スマホのGPSで現在地を逐一確認しながらロード区間を乗り切るのが良さそう。

GPSモードを起動中はスマホを機内モードにすることでバッテリーの節約ができる。
 
 
 
 
 

ルート3776の日帰りピストンをするために
④挑戦スタート前日と登山開始のスケジュール

挑戦には3日間の休日が必要。
 
 
1日目に家から車移動をして前泊、2日目にルート3776に挑戦、3日目に休息&帰宅。
 
 
4日目は仕事です・・・。
 
 
 
 
 

挑戦スタート前日

富士市のホテルルートイン富士に宿泊(午後3時に宿にチェックイン)。
 
 
宿の近くのココイチで大盛カレーを食べてカーボローディング。
 
 
その後、午後4時~5時には横になり、午後11時に起床。
 
 
車で起点へと移動し車を砂山公園に駐車(タッチできる海まで徒歩5~10分)。
 
 
0時前には装備を整え海岸で海にタッチのスタンバイ。
 
ルートインホテルについてのブログ投稿
 
 
 
 
 

挑戦当日

できれば日付が変わった直後に海にタッチ。
 
 
あとは日本最高峰富士山剣ヶ峰を目指してひたすら歩くのみ。
 
 
せっかくなので、海水をちょっとした容器に入れて、山頂についたら剣ヶ峰の標にかけるのもありかも。
 
 
 
 
 

本当に日帰りピストンができるのか

毎年恒例の金鳥居からの日帰り富士登山(往復約40km)に12時間ほどかかるので、往復で80km以上あるルート3776を日帰りピストンするのは初見ではまず無理な予感。
 
 
最悪の場合、復路は5合目からタクシーでエスケープ。
 
 
日帰りでは無くなるが、現実的には不眠で24時間以上歩いて踏破することになりそうな予感。
 
 
日帰りピストンを本気で目指すのであれば、ルートを完全にインプットした上で、トレラン装備でランを含めないと厳しいと思われる。
 
 
今年はルートを覚えるための下見の位置づけになりそう。
 
 
 
 
 

達成バッジと挑戦達成証

ルート3776は、起点(富士塚またはふじのくに田子の浦みなと公園)にあるスタンプラリーシートに各ポイント(起点、よもぎ湯orやまぼうし、PICA表富士、6合目山小屋)のスタンプを押し、富士山頂で撮影した写真を同シートに貼付して富士市に送ると、FINISHERバッジをもらうことができます。
 
 
また、挑戦計画書を提出すると、挑戦達成証をもらうことができます。
 
 
挑戦計画書は富士市WEBサイトから入手することができます。
 
 
達成バッジゲットのためには、スタンプラリーシートのよもぎゆorやまぼうし、PICA表富士には宿泊をしない場合でも、スタンプの押印が必要(富士市の担当者に確認済)。
 
 
ただし、スタンプは宿泊施設の屋外にあるため、24時間押印可とのこと。
 
 
 
 
 

まとめ

起点となる富士塚の築造時期は室町時代後期から江戸時代まで遡るという説もあるようです。
 
 
古来から富士講をはじめとした沢山の登山者が海抜0からの富士登山をしてきたのだと思いますが、恐らく、日帰りピストンをしようと思った登山者、実際にした登山者はいないに等しいのではないでしょうか。
 
 
トレランレースとは違い、単独登山、ノーサポートの往復80kmオーバーの超ロングトレイル。
 
 
日々のトレーニングと週末の登山を重ね、安全第一で、富士山へ0からの挑戦をしたいと思っています。
 
 
カギとなるのは、平地の気温(暑さ)と登山口(ガラン沢コース)までのルートファインディングです。
 
 
 
 
 

下見をしてみて実感したこと

2019年6月2日に、ルート3776の下見として、登山道を実際に歩き、ロード区間を車で通ってみました。
 
 
登山道は問題ありませんでしたが・・・。
 
 
 
 
 

ルート3776の核心部

個人的にはルート3776の核心部は推奨コース2日目~推奨コース3日目序盤だと思いました。
 
 
具体的には、よもぎ湯~旧料金所ゲートの約20kmです。
 
 
この約20kmは、民家無し、自動販売機無し、街灯なし、歩道無しのいわゆる林道歩きです。
 
 
予定では夜間に歩くので、かなりメンタルを消耗することになりそうです・・・。
 
 
また、車のスピードが出やすい歩道無しの林道なので非常に危険だと思います・・・。
 
 
 
 
 

水分の補給

ルート3776の重要事項として、水分をどこで補給するかということが挙げられます。
 
 
最終コンビニ(たぶん、セブン-イレブン富士市大渕八王子町店)から表富士グリーンキャンプ場までは自動販売機など、水分を補給できる場所は無さそうでした。
 
 
表富士グリーンキャンプ場も、売店の営業時間内でないと水分を補給することは恐らくできません(要電話確認)。
 
 
表富士グリーンキャンプ場から先は、6合目宝永山荘・雲海荘まで水分を補給できる場所はありません。
 
 
以上をまとめると、水分補給をするためには、表富士グリーンキャンプ場の売店営業時間内で、かつ、6合目宝永山荘・雲海荘の営業期間内(6月下旬~10月上旬)・営業時間内(6:00~20:00)でないとならないということになります。
 
 
心配しなくても、表富士グリーンキャンプ場&6合目にたどり着くころにはこの前述の時間内になっているとは思いますが。
 
 
 
 
 

下見をしてみての挑戦の軌道修正

林道区間の20kmを復路も歩く気にはとうていなりません。
 
 
歩道が無くて危険ということと、純粋な登山ではなくアスファルト道歩きということで、復路も歩こうという気になるだけの魅力がありません。
 
 
とりあえず、今年のルート3776への挑戦は、日帰りで海抜0~富士山剣ヶ峰~富士宮ルート5合目までとし、5合目からはタクシーで宿に戻ろうかというところに落ち着きそうです。
 
 
 
実際にルート3776を日帰りで踏破した結果はこちら
 
 
 
 
 
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