松本市の山男です。
今回は、『奥三河パワートレイルの受付から完走までのポイント』について、山トークをしていきます。
プロトレイルランナーの石川弘樹さんプロデュースで、完走率が低いことで知られる奥三河パワートレイル70k。
実際の距離は65km~66kmだと思われますが、東海自然歩道を舞台としたこのレースは本当にハードなものでした。
完走から2日たちましたが、太ももの筋肉痛に悶えているさなかにレポをしておきます。
選手受付
選手受付は前日のみです。
受付会場(湯谷大駐車場)から離れたところにある、ふれあいパークほうらいに車を停め、無料シャトルバスで受付会場へと向かいます。(バスで15分ほど)
受付時には必携装備のチェックが行われます。形式的なチェックではなく厳密なチェックが行われます。
スタート地点への移動
スタート地点(茶臼山高原スキー場)までは、ふれあいパークほうらいから有料バス(3000円)で1時間30分ほどかかります。有料バスは事前に大会ホームページから申し込みをする必要がありますが、選手受付時や当日バスに乗る際に手続きを行うこともできます。(事前に大会HPから申し込んでおくのが無難です。)
ゴール後の移動とお風呂
ゴールはレース前日に受付会場となっていた湯谷大駐車場となります。湯谷大駐車場から選手駐車場であるふれあいパークほうらいまでは無料シャトルバスに乗って移動(約15分)することになります。ゴール後は、湯谷大駐車場から歩いて10分かからずに行くことができる「ゆうゆうアリーナ」(温泉)に入るのがおすすめです。水風呂があるのでレース後のアイシングを行うことができます。スタート前に、茶臼山高原スキー場で荷物を預けることができ、預けた荷物はゴール後に湯谷大駐車場で受け取ることができるので、温泉セットと着替えを預けておくのが良いです。
レース前日の宿
レース当日の選手駐車場となるふれあいパークほうらいから約20分のルートイン新城に宿泊しました。新しいホテルで、大浴場もあり快適でした。
ホテルルートイン新城
UTMF(ITRA)ポイント
完走するとウルトラトレイルマントフジのエントリーのために必要なポイントの3ポイントが得られます。ポイント稼ぎ目当ての大会としてとらえるとすれば、割に合わない大会であると思います。(きついレースの割に3ポイントという意味で。)
実際に完走してみてのコースの感想
奥三河パワートレイルはかなりのハードコースであることを実感しました。
イメージとしては前半が下り基調のロードと林道がメイン。後半はアップダウンのあるトレイルといった感じです。もちろん、全般的にロード、林道、トレイルが織り交ぜられていますが、個人的に思うこのレースの特徴は、前半の下り基調のアスファルト区間にあると思います。おそらく距離にして10kmほどだと思いますが、ちょうどハイペースで走ることができる良い感じの傾斜なので、太ももの筋肉に相当な負荷がかかります。
前半の走れる下り基調で足の筋肉を消耗し、その消耗した状態で後半のアップダウンの激しいハードなトレイルをこなすというのが奥三河パワートレイルの構図だと思います。
レース終盤の四谷千枚田から棚山高原への登り、そしてさらにその後に待ち構える鳳来寺山への登りのきつさは覚悟をしておいた方が良いです。(山の中で足をつりそうになるなんてことは無いに等しい僕ですが、奥三河パワートレイルでは何度も太ももをつりそうになりました・・・。)
最後の極め付きとしては、レース最終盤の鳳来寺に入ってからも少しばかりの登りが待ち構えています。
口で言うのは簡単ですが・・・、レースを完走するためのポイントとしては、関門の時間を意識しながらも、前半の下り基調でいかに足の筋肉を温存できるかにかかっていると思います。
レース中に印象的だったできごと
レースの中盤で女子の先頭争いのお二人と合計で5kmほどを先行したりされたりで一緒に走らせてもらいました。なぜか2人ともから「コースあってますよね?」と聞かれました。確かにコース上にサインの少ない区間ではありましたが、僕からはルートを不安にさせるようなオーラが出ていたのでしょうか・・・。Oさんに至っては、「合ってると思いますよ。」と僕がちゃんとお答えしたのに、200mほどコースを引き返されていきました。結局、後続の男子選手たちが来たのでOさんは再び引き返してきましたが。
大会としての感想
トレランを知り尽くされている石川弘樹さんプロデュースの大会ということで、ハードなコースレイアウトの中にもどことなく安心感のある大会でした。エイドや沿道の応援からは地元、奥三河の方々のもてなしの温かさが伝わってきました。また、それほど高くない標高の割にはコース上からの眺めは雄大で、特に、終盤の鳳来寺山稜線からの眺めが印象的でした。
トレラン好きであるならば、一度は経験した方が良い、きつさ苦しさがある素晴らしい大会だと思いました。今まで参加してきたレースの中で、太ももに負担がかかったレース堂々の第一位です。
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