富士スバルライン5合目から残雪の中、日本最高峰の富士山剣ヶ峰に登りました。
ルート
スバルライン5合目~吉田口山頂~お鉢めぐり~剣ヶ峰~お鉢めぐり~7合目くらい~8合目くらい~スバルライン5合目
4月8日に馬返しから8合目ほどまでの富士山登山をしたので約1ヶ月半ぶりの富士山登山です。
その間、燕岳や鳳凰三山に登り富士山を眺めることができましたが、
雪がだいぶ溶けていることを見てとることができました。
☆4月の富士山登山のブログ投稿☆
この日の富士山登山は、前の週の鳳凰三山登山に引き続きトレイルランナーのYさんとの登山でした。
Yさんはトレラン装備での鳳凰三山登山ではペースが早かったですが、
雪山装備での登山は1年ほどブランクがあったようで始終弱音を吐きながらの登山でした 笑
富士スバルライン5合目の富士山5合目簡易郵便局。
ハイシーズンは登山者と観光客でごった返している場所ですが、
5月の午前5時だと静かなもんです。
夏は24時間通行可となる富士スバルラインですが、
この時期は午前3時からの営業でした。
富士スバルライン5合目の富士山登山口は通行止めとなっていますが、
左側が通れるようになっています。
山中湖に映り込む朝日
快晴です。
吉田口5合目の佐藤小屋
6合目の富士山安全指導センター
雪はだいぶ溶けています。
4月に登った時は6合目のすぐ先から雪がありました。
山中湖と雲海
積雪期の富士山登山で目標としている7合目の小屋
7合目の花小屋
7合目の日の出館
7合目のトモエ館
自撮り
鳥居荘も7合目になるのでしょうか。
鳥居荘に到着
序盤は山中湖と雲海が印象的な眺めでした。
雲海にズーム
4月に登った時は完全に雪の斜面でしたが、8合目付近でも無雪期の富士山になっていました。
東洋館
岩肌ゾーン
山頂方向
そこそこ風があったので燕が風を切る音が聞こえてきました。
山中湖の手前は自衛隊の演習場(北富士演習場)で、
4月に登った時はちょうど野焼きをしていました。
下山をする頃には演習場は野焼きで真っ黒になっていましたが、
わずか1ヶ月半ほどで再び緑色の演習場へと戻っていました。
Yさんは最後に雪山登山をしたのが1年ほど前と言うことで、
トレラン装備だった鳳凰三山の時とは比べものにならないほどのスローペースでした 笑
吉田ルート右手には小御岳流し(たぶん)
この日は山中湖は綺麗に見えていましたが、河口湖が綺麗に見ることができませんでした。
白雲荘
まさか復路であんなことになろうとは・・・。
冨士山天拝宮
冨士山天拝宮の鳥居
8合目の元祖室
雪が増えてきました。
写真中央に鳥居が横に写っています。この鳥居が・・・。
吉田ルートの左斜面を何組かの登山者が登っていました。
8合目から夏道を外れ、我々も左側の斜面を登りました。
キツイキツイ登りでした。
誰もかれもが息を切らしながら登っていました。
目印にしていた9合目?の鳥居がなかなか近づきませんでした。
やっと鳥居に到着
雪の斜面と雲
雲よりも上におります。
吉田口山頂に到着
富士登山競争のゴールであります。
今年はエントリー日にアメリカ旅行にいっていたためエントリーをすることができませんでした。
昨年は百名山登山で出場できなかったので、次回出場は5合目コースからの出直しとなります。
まだ閉ざされている久須志神社
吉田口山頂での自撮り
奥の小屋は雪で閉ざされております。
雨の日に富士山を2往復したことがありますが、
疲労からなのか低体温症からなのか、2往復目の山頂付近で両肘から先の手の感覚が無くなってしまいました・・・。
その時に、上の写真で雪に閉ざされている小屋に避難させてもらいました。
温かいココアをいただき、ザックに入れてあった着替えからダウンまでを着こみましたが腕の感覚は元に戻ることはありませんでした。
かなり焦りましたが下山して標高が下がるにつれて腕の感覚は戻っていきました。
雲よりも上におります②
本当なのか嘘なのか、弱音ばかりを吐いていたYさんを引っ張るように剣ヶ峰へと向かいました。
5月も下旬ですが、火口には氷瀑が。
富士山剣ヶ峰へと向かう道中
銀明水の石碑の下あたりからは水の流れる音がしました。
富士山の火口
火口の氷瀑
浅間大社奥宮(たぶん)と奥に剣ヶ峰
雪山装備だと剣ヶ峰が遠く感じます。
浅間大社奥宮(たぶん)
何度見ても富士山の火口は見応えがあります。
写真ではわからないですが、火口の中へと続いているスノーボードなどのトレースがありました。
(さすがに火口の最下部まで続いているものはありませんでした。)
お鉢めぐり中に自撮り
左下に、夏には歩けない火口の中を歩いている登山者がいます。
雪山装備の身にそびえ立つ剣ヶ峰
静岡方面
吉田ルートから見おろした雲とは違ったタイプの雲です。
わかりづらいですが駿河湾。
富士山のお鉢めぐりをするたびに、学生時代を過ごした静岡へと戻りたくなります。
まさに馬ノ背です。
日本最高峰の剣ヶ峰まであとわずか。
剣ヶ峰の富士山特別地域気象観測所
日本最高峰富士山剣ヶ峰に到着
日本で一番高い場所です。
自撮りはイマイチ
二等三角点「富士山」
二等三角点「富士山」と日本最高峰富士山剣ヶ峰
日本最高峰富士山剣ヶ峰とピッケル
日本最高峰富士山剣ヶ峰の奥にある赤ペンキマークが実は日本一高い場所という説も。
役目を終え?閉鎖されている気象観測所
吉田口山頂から来た道を戻るか、ぐるっと一周お鉢めぐりをするか迷いましたが、
諸々のコンディションを考えるとぐるっと一周したほうが良さそうだったのでお鉢めぐりをすることにしました。
剣ヶ峰から、この後に歩いた方向を撮影。
吉田口山頂から御殿場ルート山頂、富士宮ルート山頂と定番の時計回りルートでのお鉢めぐりをしました。須走ルートは吉田ルートと途中で合流するので、各登山口から富士山火口に出る登山道は3つということになります。
火口
それほど風も無かったので、そこそこ賑わっていた富士山頂
溶けたり凍ったり風に吹かれたりで、こんなことになるのでしょうか。
雲海①
雲海②
離れてゆく剣ヶ峰
それにしてもスバルライン5合目からとはいえ、雪山装備での日帰り富士山登山は本当にきついです。
(僕の場合ザックの重さが20kg以上あるのがそもそも・・・。)
お鉢めぐりをして吉田口山頂に戻ってきました。
おそらく、冨士山頂上浅間大社奥宮のことを久須志神社と言うのだと思います。
下山道を下りるか登ってきた登山道を下りるか迷いましたが、
下山道は登山者が歩いた形跡がまだないように感じたので、登山道を下りることにしました。
登るのは辛い雪の斜面も、下りはあっというまです。
Yさんは華麗なシリセードをしていました。
滑り台をすべるように華麗に滑り降りていきました。
Yさんは8合目あたりでザックをデポしていたのですが・・・。
雪解け水が斜面を流れていました。
雲がかかって視界が無くなると世界は一変します。
視界が無くなったこともあってか、あろうことかYさんがザックをデポした地点をスルーして下山の歩を進めてしまいました。
ザックのデポ地点の確認をYさん任せにしていた僕もいけないのですが、完全にスルーをしてしまった次第です。
往路復路が完全に同じルートであればスルーのしようもありませんが、残雪期で雪の上を歩いていたのでピストンと言うよりは周遊に近い形でした。登山時は途中まで夏道を歩き、途中から雪の上(冬道)を歩いたわけですが、夏道と冬道の明確な切り替え地点は無い状況でした。
もちろん、スルーしないように注意はしていましたが人の記憶は曖昧なものです。
僕が撮ったデジカメ写真のチェックにより、デポザックをスルーして下山していることに確証を持ちました。
白雲荘でデジカメチェックをしたのですが、往路の白雲荘ではYさんがザックを背負っている姿が写真に写っていました。白雲荘でザックを背負っているということは、白雲荘よりも下にザックをデポしていることは絶対に有り得ません。
ザックのデポはしないのが信条の僕ですが、さすがにザックをデポしてYさんのデポザックを回収しに向かいました。コースタイムで1時間ほどを登り直しましたが、1日に燕岳2往復の成果もあってか、無事にザックを回収することに成功しました。
ザック回収後に白雲荘でお昼のカップヌードル。デポザックスルー事件のおかげで午後3時のお昼となりました。
カップヌードルの他にも要保冷材の食材を多数、背負っていましたが、単なる重りと化しました。
本来であれば、午後3時には下山を終了していなければならない時間なので、バーナークッキングのカットは致し方ありません。
冬の白い富士山から夏の赤い富士山へ。
白雲荘からは飛ばして下山したので、無事に明るいうちにスバルライン5合目に戻ることができました。
白雲荘から下山を開始してしばらくは、富士スバルラインに閉鎖時間があることをすっかり忘れていました・・・。(夏季は24時間営業)
どこまで閉鎖時間をシビアにしているかは不明ですが、最悪の場合、翌日の営業開始時間である午前3時まで車中泊をして、午前3時から帰路についてそのまま仕事という事態もあり得ます。
白雲荘から下山を開始してすぐに閉鎖時間があることに気が付いて、ペースアップして閉鎖前に駐車場を出ることができました。
富士スバルライン5合目でのコーラ。
閉鎖前に駐車場に着くことができ安堵しながら飲むことができました。
登ってきた富士山を見上げます。
弱音を吐き続けるYさんに、剣ヶ峰までの登山をあきらめかけましたが、
無事に5月の剣ヶ峰まで登ることができた富士山登山でした。
デポザックスルー事件があったので無事と言って良いのかはわかりませんが。
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