新穂高からの飛騨沢ルートでの槍ヶ岳登山

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日本のマッターホルンとも呼ばれ登山者であればだれもが憧れる山と言ってもよい槍ヶ岳。
槍ヶ岳山荘で売られている手拭いに書かれている通り、僕にとっては「槍は心のふるさと」であります。
 

 
毎年必ず登っている槍ヶ岳について、新穂高ルートでの登山をまとめてみました。
右俣林道ルート、飛騨沢ルートと呼ばれることもあります。
 
初めて槍ヶ岳に登った時、飛騨乗越から槍ヶ岳を見上げたときの感動は今でもはっきりと覚えています。
 
 
 

新穂高からの槍ヶ岳登山を端的に言うと

激混みの駐車場、延々と続く右俣林道、滝谷を渡って、飛騨乗越を見上げながら登り、槍様(タイミングによっては激混み)!!といった感じです。
穂先へのアタック以外には岩場、鎖場はありません。体力的には槍平小屋で全行程の半分ほどといったところでしょうか。
 
 
 

登山の起点となる新穂高センター

松本インターから車で約1時間30分の場所に位置する岐阜県の新穂高ロープウェイ(新穂高センター)が槍ヶ岳登山の起点となります。登山者無料駐車場から徒歩10分ほどです。
 

 
 
 
新穂高センター全景
奥に見えている稜線は笠ヶ岳のものです。
 

 
新穂高には、登山指導センターがあり、登山届、下山届を記載することができます。ここから右に歩いて5分ほどで新穂高ロープウェイの乗り場があり、そのすぐ先に右俣林道の入口があります。新穂高センター前を左側に進むと北アルプス裏銀座方面(笠ヶ岳、双六岳、鷲羽岳、水晶岳など)への左俣林道へと向かうことになります。
 
 
 

登山口駐車場

新穂高からの槍ヶ岳登山の第一の関門は駐車場です。
ハイシーズンには新穂高の登山者駐車場は飽和状態であり、夕方の段階で満車になることもざらにあります。山に入っていた登山者が下山して帰っていくタイミングでしか駐車場に空きはできず、その空きは夕方暗くなるころには埋まります。登山者無料駐車場に車を停めて登山をスタートするには、駐車場での登山前日からの車中泊をするのが無難です。
登山者無料駐車場が満車の場合には鍋平の駐車場に車を停めることになりますが、無料駐車場からはだいぶ離れています。鍋平~新穂高は下りなので歩いて30~40分ほどですが、新穂高~鍋平は登りとなります。登山で体力を消耗した体で1時間ほど歩くことになります。
ちなみに、駐車場に停まっている車の大部分は、テント泊や山小屋泊で既に山に入っている登山者のものです。登山を開始するときは、わいわいがやがやとしている中でというよりは、ひっそりとした始まりとなることが多いです。沢山の車が停まっている割には登り始めが一緒になる登山者は少ないです。
 
 
 

登山口~右股林道~槍平小屋

新穂高の登山口からしばらくは右股林道(未舗装の砂利道)をコースタイムで1時間30分ほど歩くことになります。林道はゆるやかな登り基調で、河川工事のための大型車両も通行するので、歩きやすいです。林道のほぼ中間点に穂高平小屋があり、おそらくですが槍ヶ岳を見ることができます(僕は槍ヶ岳が見えていると思っています。)。穂高平小屋には年季が入っているものの外トイレがあります。登山口~穂高平小屋には林道ではない夏道もありますが、林道を歩くのが無難だと思います。

穂高平小屋から先は振り返ると、時折、笠ヶ岳を見上げることができます。林道の終点の白出沢出合で、槍ヶ岳に続く登山道と穂高岳の白出沢ルートとの分岐があります。白出沢からはジャンダルム方面を見上げることができます。

白出沢から槍平小屋までは登山道となりますがそれほど標高差は無くサクサクと進むことができます。道中では、滝谷や南沢を渡ることになりますが、降雨中や降雨後でなければ基本的には水につかることはありません。ただし、増水時には重大事故も発生しており、無理は禁物です。滝谷からは雄滝、雌滝の向こうに荘厳な滝谷ドームを見上げることができます。
 
 
 

槍平小屋~千丈分岐~飛騨乗越 

槍平小屋にはテント場、外トイレ、水場(蛇口からの水)があります。
槍平小屋から先は飛騨乗越に向けて本格的な登りが始まります。槍平小屋から千丈分岐の道中には最終水場の看板がある水場があり、登山道からは焼岳の向こうに乗鞍岳を眺めることができます。(最終水場の看板は土砂崩れ?で無くなったかもしれません。)

千丈分岐には赤十字マークの箱が置かれています(緊急用のサバイバルシートなどが入っています)。千丈分岐からは飛騨乗越を見上げながら飛騨沢カールをジグザグにひたすら登ることとなります。飛騨沢カールはシーズン中には沢山の花々が咲き、運が良ければ雷鳥に遭遇できることもあります。
 
 
 

飛騨乗越~槍ヶ岳山荘

飛騨乗越まで登りつめると槍ヶ岳の穂先を目にすることができます。飛騨乗越からは15分ほど登ると槍ヶ岳山荘にたどり着くことができます。

槍ヶ岳山荘にはテント場、外トイレ、山荘内に水場があります。また、槍Tシャツが売られています。ハイシーズンには槍ヶ岳山荘前のテラスは登山者で大賑わいとなっています。槍ヶ岳山荘の営業期間はは4月の下旬から11月初旬(第一日曜日)までであることが多いです。

ちなみに、飛騨乗越付近から槍ヶ岳山荘までは風の通り道であり、吹きさらされることが多い場所です。吹きさらされる距離はそれほど長くないので、気合で乗り切りましょう。
 
 
 

槍ヶ岳山荘~槍ヶ岳山頂

ハイシーズンには槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳の穂先まで登山者の列が続き、登って下りてくるのに4時間を要したこともあるようです。(登山道と下山同に分かれていますがそれでも大渋滞となることがあります。)
槍ヶ岳山荘から穂先を見上げると、登山者はすごいところを登っているように見えますが、実際に登ってみるとそれほど難易度の高い登山道ではありません。下から見上げると、一歩間違えると数十メートル滑落してしまう状況のように見えますが、実際にはそのような場所はほとんどなく、冷静に昇り降りすればさほど難易度は高くありません。(もちろん細心の注意が必要です。)
最も高度間があるのは穂先へと続く梯子だと思います。
 

 
梯子は頑丈で、岩場にしっかりと固定されているので落ち着いて昇り降りすれば問題はありません。ただ、一部、岸壁に密着して梯子が固定されている箇所があり、本当につま先のわずかな部分だけで梯子のステップを登るところがあるので注意が必要です。
また、登山者渋滞をしている際、風に吹きさらされることもあるので、槍ヶ岳山荘にザックなどをデポする場合には厚着で穂先へのアタックをした方が良いです。
 
 
 

槍ヶ岳山頂からの眺め

槍ヶ岳山頂からは北アルプス裏銀座方面、笠ヶ岳、穂高岳方面、常念岳方面、白馬方面と360度の展望を満喫することができます。ちなみに、難ルートとして知られる北鎌尾根は山頂の祠の裏側方面から登ってくることとなります。
 
 
 

アルプス一万尺

「アルプス一万尺、小槍の上でアルペン踊りを~」は実際には気軽にできるものではありません。そもそも小槍に登れるのはクライミングギア、クライミング技術のある上級者のみです。
 

 
穂先の左側のちょこんとした部分が小槍です。
 
 
 

大喰岳から槍ヶ岳を眺める

飛騨乗越から大キレット、穂高岳方面へ縦走をするとき、ひとつめのピークとなるのが大喰岳です。穂先と槍ヶ岳山荘を綺麗に見ることができるのでおすすめの眺望スポットです。飛騨乗越から30分ほどで登れます。
 
 
 

槍ヶ岳登山におすすめの時期

ハイシーズンは新穂高の駐車場、穂先への登り下りと激混みとなる槍ヶ岳登山ですが、雪が完全に無くなる7月初旬(その年にによって異なります。)、槍ヶ岳山荘の小屋締め前の10月下旬が登山者が少なくおすすめです。ただし、気温が低いことと、登山者が少ないということで、アクシデント発生時のリスクは高まります。
 
 
 

新穂高からの槍ヶ岳登山の魅力

新穂高からの槍ヶ岳登山の魅力は、静かな中での山歩きをできることだと思います。また、飛騨沢カールの登りは目標の飛騨乗越の稜線を見上げながらひたすらに登ることができます。上高地からのルートと違い、バスの時間などに拘束されることもありません。静かな登山道を槍ヶ岳に向け自分のペースで黙々と歩き、黙々と登ることができるのが新穂高ルートの魅力だと思います。
 
 
 
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