146日間で日本百名山を完登した、ひと夏での日本百名山全山日帰り登山で、北海道の羊蹄山(後方羊蹄山)登山をした際に山頂で撮影

53座目 羊蹄山登山(ようていざん) 【ひと夏での日本百名山全山日帰り登山 146日間で完登】

 
 
 
 
 
2017年8月1日に羊蹄山(ようていざん)を日帰り登山済
 
標高1898m
 
北海道の山
 
 
登山ルート
 
半月湖野営場(俱知安:くっちゃんコース)からの日帰りピストン
 
半月湖野営場の登山口はヒラフ登山口とも呼ばれる。
 
 
メモ:別名は蝦夷富士。頂上の火口は父釜と呼ばれる。後方羊蹄山(しりべしやま)とも呼ばれる。
 
 
駐車場
 
20台以上 トイレ有り
 
※駐車台数は実際にカウントしたわけではないので大きく異なっている可能性あり。
※駐車台数は10台前後、20台以上、50台以上で分類。
※トイレの使用可否は未確認の場合あり。
 
 
 
初めてブロッケン現象を見ることができた羊蹄山。
 
記念すべき、北海道登山での単独デビューの山。
 
日本百名山である羊蹄山の日帰り登山を達成
 
それまで、山仲間と北海道登山をしたことがありましたが、単独で北海道の山を登るのは初めてでした。
 
 
 
支笏湖洞爺国立公園(しこつことうやこくりつこうえん)
羊蹄山 半月湖野営場
 

 
無事に登山口までたどり着くことができました。
 
前日に青森港からフェリーで函館に上陸。
 
運転をしていても、やはり北海道は本州とは雰囲気が違います。
 
住宅地のない平原(おもに畑)を車で走る時間が長いのでそう感じるのだと思います。
 
道は基本的にカーブが少なく、ドライブ気分を楽しめます。
 
時には果てしなく続くドライブになりますが・・・笑
 
 
その山容から蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山。
 

 
北海道の山というと真っ先にヒグマの存在が浮かびます。
 
羊蹄山には、ヒグマはいないと言われているようですが、フンが落ちていたなどなどの情報がネット上にはあります。
(信ぴょう性は定かではありません。)
 
僕は北海道の山に登るにあたり、利尻山以外にはヒグマがいるものだと思って臨みました。
 
 
午前5時過ぎに羊蹄山の半月湖駐車場につくと、駐車場は既に登山者で賑わっており、登り始めている人も沢山いました。
 
羊蹄山のヒラフ登山口
 
駐車場は北海道ナンバーの車よりも本州ナンバーの車の方が多かったと思います。
 
 
駐車場で準備をしている他の登山者達、停まっている車の雰囲気。
 
駐車場には筋金入りの登山者、筋金入りの旅人のオーラが漂っていました。
 
羊蹄山を皮切りに、この先に登る北海道の山々。
 
きっと、そんなオーラが一杯で、そんな中に身を投じるということは、登山者としても旅人としてもレベルを上げることができる良い機会になるだろうと思いました。
 
 
小雨降る中で登山を開始。
 

 
 
風穴
 

 
前には沢山の登山者がいたので、前の登山者を早く抜きたい病が発症しました。
 
風穴は復路でしっかり見ることに。
 
 
風雨はそれほど強くありませんでしたが展望は無し。
 

 
 
5合目
 

 
羊蹄山登山リレーマラソン大会が開催されていたようですが、平成14年が最後の開催となったようです。
 
 
7合目
 

 
 
雲の上に出ました。
 

 
 
平地も雲の切れ間から見えています。
 

 
地平線なのか水平線なのかは定かではありませんが、写真には収まり切らない、北海道の雄大さを実感できる光景が広がっていました。
 
 
9合目
 

 
 
色々と分岐がありましたが、山頂と書かれた方に進みます。
 

 
 
 
山頂方向
 

 
上空は晴れている雰囲気でしたが、とりあえずは雲に覆われていました。
 
羊蹄山に登っていた頃はまだそこまで高山植物を撮影する習慣がありませんでした。
 
この写真を見ただけでも色々な花々が咲いていることがわかります・・・。
 
 
北海道の山でも北アルプスでも登山道脇には同じ励ましの言葉が記されています。
 

 
 
火口にでました。
 

 
登山口側からみて左側が山頂方向でした。
(写真でも左方向。火口中央道とは逆方向)
 
 
ケルン
 
羊蹄山稜線のケルン
 
 
京極登山口との合流点
 

 
 
インプットしてこなかった登山口が結構あるようです。
(地図を持たない登山でした・・・。)
 

 
 
三角点
 

 
展望が無かったので、ケルンや柱などの人工物が見えるたびに山頂と勘違いしました。
 
 
 
どうやら今度こそ山頂のようです。
 

 
そして、霧が晴れそうな雰囲気です。
 
 
羊蹄山山頂に到着。
 
羊蹄山の山頂標
 
手持ちの本では、後方羊蹄山と書いて「しりべしやま」となっていたので、そうインプットしてきました。
 
今も昔もそう呼ぶこともあるようですが、
 
山頂標も登山口の表記も羊蹄山となっていたので、「ようていざん」と呼ぶことに上書きしました。
 
 
いつものように山頂カップラーメンを食べようと準備をしていると、なにやら眼下にチラつくものが・・・。
 
初めは何なのか全くわかりませんでしたが、どうやら耳にしたことのあるブロッケン現象のようです。
 
羊蹄山のブロッケン現象
 
ブロッケン現象は平面的に見えるイメージがありましたが、とても立体的に見えました。
 
シュワちゃんが全裸で登場するターミネーターのシーンのようでした。
 
 
ドイツのブロッケン山でよく見られる現象のようで、そこからブロッケン現象と名がついたようです。
 
羊蹄山のブロッケン現象
 
英語ではglory(光輪)というようです。
 
前職でお付き合いのあった会社で同じスペルの会社がありましたが、恐らく、社員さんでも、この現象を指す意味があるということは知らないのではないでしょうか。
 
 
羊蹄山には父釜と呼ばれる火口があり、その火口の淵に山頂があります。
 
富士山のお鉢めぐりと同じように、火口の周りを1周することができます。
 
羊蹄山のブロッケン現象
 
ブロッケン現象はその父釜のちょうど中央付近に現れました。
 
かなりレアなことではないでしょうか。
(霧が薄れ、火口が少し見えています。)
 
ブロッケン現象の出現条件などの予備知識なしに、初めて自分の目で見て思ったことは、
 
自分の背中に太陽があり、自分より低い場所に霧があると現れるのかなと思いました。
 
それにしても、火口の淵には霧がないのに、火口の中には霧があるというのは珍しいことのように思いました。
 
 
火口の霧も晴れ、ブロッケンが消えた頃に後続の登山者が登ってきました。
(前の登山者を抜きたい病のおかげで山頂一番乗りでした。)
 

 
その登山者さんは、
 
仲間と登りに来ているけれど、仲間とはペースが合わないので、一度、自分のペースで山頂に立ってから、仲間のところまで下山し、仲間と一緒に再び山頂に立つ登山スタイルだと言われていました。
 
非常に共感を覚える、往復パターンの登山スタイルです。
 
その方(往復さん)は、長期休みをとって仲間と北海道の山に登りに来ており、この日が北海道最終登山日とのことでした。
 
とても名残惜しそうな様子でした。
 
逆に僕は北海道初日で、百名山9座を全部登るつもりであるとお話しすると、往復さんは熱を込めて、自分の経験に基づいたおすすめルートを教えてくださいました。
 
正直、ほとんどの説明は右から左に流れていってしまいましたが・・・笑
 
阿寒岳は雌阿寒岳に登るのがおすすめで、オンネトーから登った方が良いということだけは僕の心に響き、後日、そのルートで登りました。
 
本当に素晴らしいルートでした。
 
 
気になるヒグマ情報を聞いてみると、羅臼岳で遭遇したと言われていました・・・。
 
山頂付近で、ヒグマが登山道の近くを下の方から登ってきたので、ヒグマより上に居た登山者は停滞していたと言われていました・・・。
 
それから、熊スプレーをかけられたことがあるクマは、スプレーを見ただけで逃げていくらしいということも教えてもらいました。
 
僕は熊スプレーをいつも胸の前にぶら下げているので、その話を聞きとても心強く思いました。
 
 
往復さんは最後に「それでは、北海道楽しんで!!」という言葉をかけてくれ、颯爽と仲間のもとへと下山していきました。
 
僕はその時はまだ、「果たして北海道を楽しむ余裕はあるのだろうか?」と思いましたが、後日、北海道の百名山9座を登り終え、フェリーに乗って北海道を後にするときに、「北海道、本当に楽しみました~!!」と心の中で往復さんにお返事しました。
 
 
往復さんとの山頂トークは、北海道登山に深みを与えてくるものとなりました。
 
羊蹄山の山頂標
 
 
お鉢めぐりで進む方向。
 

 
見た目には軽い岩場の雰囲気で、実際に軽い岩場でした。
 
 
霧が晴れた火口(父釜)。
 
羊蹄山の父釜
 
 
僕が歩いてきた時には雲で覆われていた登山口方向。
 

 
火口に出てからも結構な登りがあったことを実感しました。
 
 
雲海を背景になんとなく撮り直し。
 
日本百名山である羊蹄山の日帰り登山を達成
 
 
時間軸が前後しますが、往復さんに撮っていただいた山頂記念写真。
 
羊蹄山山頂で記念撮影
 
途中まで雨だったのでザックカバーをつけたままです。
 
 
青空を背景に山頂標を撮り直し。
 
羊蹄山山頂標
 
 
稜線の低くなっている所(中央上)で、登山道が火口の稜線に出たのだと思います。
 

 
同じく、稜線の低くなっている所(中央上)の手前下側が小さな火口になっていますが、母釜だと思われます。
 
母釜の左手前にピークのようなものが見えますが、ピークから右に続く道が、おそらく、火口中央道です。
 
 
お鉢めぐりへと進みます。
 
羊蹄山の稜線
 
 
雲が目の前です。
 
羊蹄山から見る雲海
 
 
山頂直下には、山頂に居る時に写真撮影を頼まれた外国人トレランカップルが。
 
羊蹄山の山頂
 
大声で歌を歌っており、携帯で撮影をしている風でした。
 
登山系ユーチューバーでしょうか。
 
 
雲の切れ間に見える平地。
 

 
広大な畑が広がっているのがわかりました。
 
 
火口が広いので写真に収まり切りません。
(右のピークが山頂だと思われます。)
 
羊蹄山の稜線
 
 
軽い岩場を通過すると緑が出てきました。
 
羊蹄山の稜線
 
 
大きめのケルン。
 
羊蹄山稜線のケルン
 
 
エゾシマリスでしょうか。
 

 
 
写真を撮っているのがばれました・・・。
 
羊蹄山のリス
 
 
火口の稜線から見る羊蹄小屋は緑に囲まれていました。
 
羊蹄山の羊蹄小屋
 
 
山頂の反対側からの方が父釜を綺麗に見ることができたと思います。
 
羊蹄山の父釜
 
 
青空と夏の緑。
 

 
 
父釜
 
羊蹄山の父釜
 
 
高山植物が咲き乱れています。
 

 
この時は残念ながら写真を撮る習慣がまだ無く・・・。
 
 
雲の上の遺構
 
羊蹄山稜線の小屋跡
 
 
小屋の跡だと思いますが、土台がかなりしっかりしています。
 
羊蹄山稜線の小屋跡
 
 
絵になります。
 
羊蹄山稜線の小屋跡
 
 
再びリスが。(中央右)
 

 
北海道のリスは、本州のリスとは違い、人に近い場所にも姿を現すようです。
 
 
晴れていた時に自撮りをすれば良かったのですが・・・。
 
再び曇ってきたころに、あまり自撮りをしていなかったことに気が付きました。
 
羊蹄山の稜線で記念撮影
 
 
一応、高山植物にも目が行っていたようです。
 

 
それだけ、見応えがあったということだと思います。
 
 
おそらく、母釜
 
羊蹄山の火口
 
 
霧が晴れるのを少し待って撮影しました。
 
羊蹄山の火口
 
 

 
羊蹄山から見た雲海
 
 
下山開始
 

 
振り返ると緑が綺麗です。
 
 
羊蹄小屋に行ってみようかとも思いましたが、ハイマツ漕ぎになりそうな雰囲気だったので止めておきました。
 

 
こちらも緑が綺麗です。
 
 
青空と一面の緑。
 

 
 
登山道の様子。
 

 
 
岩手山と似た登山道だったように思います。
 

 
上の方は、樹林帯のトンネルの中を歩くような感じだったような気がします。
 
 
平地が近づいてきました。
 

 
 
何となく碁盤目状に見えます。
 

 
 
風穴
 

 
 
風穴からはそれほど風は出ていなかったような気がします。
 

 
 
下山開始直後から、ユーチューバー?トレランカップルに追いかけられていましたが、
 

 
登山口が近づき、登山道がほぼフラットになったところで抜かれました。
 
登山道では登りでも下りでも、トレイルランナーにも抜かれることはほぼありませんが、フラットな場所で走られるとさすがに抜かれます。
(僕は基本、走りません。)
 
 
登山口に戻り、駐車場に足を進めると、
 
羊蹄山の半月湖登山口
 
「この後はどこに向かうんですか~?」
 
と、遠くから声をかけられました。
 
往復さんとは別に山中で少しお話した方からでした。
 
簡単にこの先の予定を伝え、
 
「またお会いするかもしれませんね!!」
 
と答えておきました。
 
この方に限らず、他の山でも何人かの方と同じようなやりとりをしました。
 
北海道の山々は、やはり長期休みをとって、ある程度まとめて登っている登山者が多かったです。
 
 
 
羊蹄山の下山後に寄った道の駅ニセコビュープラザ。
 
道の駅ニセコビュープラザ
 
北海道の道の駅は、どこに行ってもキャンピングカーや車中泊の車が停まっていました。
 
 
羊蹄山は残念ながら雲の中。
 
ニセコビュープラザからみた羊蹄山
 
 
 
稜線上では雲が晴れ、ブロッケン現象も見ることができた幸先の良い北海道1座目の羊蹄山でした。
 
 
 
 
 
北海道の日本百名山9座を8泊9日で登った日程と、効率的に登るために考えたことについて、こちらでブログ投稿してます。
 
 
 
 
 
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『日本百名山の100座すべての登山所要時間(登山レポート)』を、こちらで一覧にしています。
 
 ↑ 146日間で日本百名山を完登したときの登山所要時間(登山レポート)になります。
 
 
 
 
『僕の登山装備(登山ウェア含む)』を、こちらで一覧で紹介しています。お問い合わせいただくことが多いので。
 
 
 
 
 
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