冬の乗鞍岳登山 ホワイトアウトで撤退(2017年12月23日)

 
 

この冬で2度目となる乗鞍岳。(前回は約2週間前の12月9日にやってきました。)
いつもどおり休暇村乗鞍高原からリフトを使わずにゲレンデを登ります。


午前5時30分ごろに駐車場に到着すると、
既に準備をしているバックカントリースキーヤーのグループが何組かいました。

バックカントリー人口が増えているのか、
乗鞍の知名度が広がっているのか、

どちらかはわかりませんが、
乗鞍にやってくるバックカントリースキーヤー&ボーダーと登山者が増えているのは間違いないと思います。
 

三本滝レストハウス

営業時間外でも電気がついております。
(トイレ等の使用は不可)

そして、雪が吹き付けております・・・。
 

カモシカゲレンデを登る前にスノーシューを装着。


 

ゲレンデ最上部に到着。

写真右の小屋がリフト終点です。
この先は写真中央の木が生えていない急登を登ります。

前回は、カモシカゲレンデが圧雪されておらず、
急登ラッセルに苦しめられましたが、
今回は圧雪がされていたので楽に登ることができました。
(急登であることに変わりはありませんが。)
 

前回はまだありませんでしたが、
今回は例年設置される看板が設置されていました。

金額が明示されていますが、
万が一遭難してしまった場合、

お金さえ払えばどうにかなる、助かるといった甘い世界ではないと思います。
 

看板の奥の、木の無い雪の急斜面を登ります。


 

スキーやボードで滑ったあとが無数にあります。


 

ゲレンデから先も、前回よりは雪が固く、
それほど沈むことが無かったので歩きやすかったです。
(スノーシューを装着している状態での話です。)

人によって踏み固められているというよりは、
自然に固くなっている感じでした。

多分、新しく降った上層の雪が溶けたり凍ったりしているうちに重さを増し、
その下層の雪が自然と固くなっていくといったサイクルなのではないでしょうか。
 

晴れていれば乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰が見えるはずですが、
どうやらこの日もアタックは無理そうです。

たとえ平地(松本市)は晴れていようとも、
平地から乗鞍岳を見上げるとそこだけが雲の中ということはよくあります。

そして、雲に覆われた乗鞍岳山頂にアタックをするのは僕の実力では無理です。
 

今回のバックカントリーコースのナンバー5の看板(12月23日)


 

前回のナンバー5の看板(12月9日)

正直、写真を比べて見れば、
もう少しわかりやすい感じに積雪量が増えているかなと思いましたが・・・。
 

前回は手を伸ばしても看板まで届かないような気がしましたが・・・。

やってみれば届いたのかもしれません。(写真は今回の12月23日に撮影)
 

前回はツアーコースも完全にラッセル状態でしたが、
今回は、ほどよいモフモフ感です。


 

ツアーコース終点。
毎年設置されるこの看板も前回はまだ備え付けられていませんでした。

看板を右に進むと位ヶ原山荘となります。(営業については要事前確認)
営業していると思って行ってみたら実際には営業していなかったということになると、
荒天時には最悪の場合、命の危険にさらされます。

剣ヶ峰に向かうにしても位ヶ原山荘に向かうにしても、
ここから先は風雪に吹きさらされることになり本当に別世界となります。
 

位ヶ原山荘へと続く赤布


 

トイレ小屋とありますが、冬は使用できません。

トイレ小屋から剣ヶ峰までは赤線がありません。

積雪状況や斜面のコンディションなどを自分で判断して登ることになります。
 

看板にズーム。

晴れた日の遭難であることを祈ります。
荒れている日に遭難したとしたら・・・。
 

アタックは無理ですが、
せっかくなので風雪に身をさらしてみようと少しだけ進むことにしました。


 

後からやってきていた登山者が追いついてくるのを少し待ち、
2人で進むことにしました。


 

乗鞍エコーライン(冬季通行止め)。


 

一緒に進んだ登山者は遠方からやってきていたのか、
ホワイトアウトの中を先に進みたがっていましたが、

僕は自力で戻ることができそうな限界にさしかかったあたりで、
戻りますときっぱりと告げました。

そして、結局、安全なところまで2人で戻りました。


 

時折、わずかに晴れ間がのぞくこともありましたが、
すぐには晴れることがなさそうな空模様でした。


 

木の生え方が風の強さを物語っています。


 

ここはまだ木々が生えていますが、

トイレ小屋まで進むには、
風雪に吹きさらされる大雪原を進まねばなりません。

晴れていればトイレ小屋を目標物として歩くことができますが、
今回のようなホワイトアウトの場合、
木々すら生えていない、目標物が一切ない大雪原を進まねばなりません。

風により自分が歩いてきた踏み跡は消し去られ、
戻ることすら大変困難な状況になってしまいます・・・。

一緒だった登山者はしばらく空模様を見てみるということだったので、
僕は1人で戻りました。
 

この日の気象条件であればツアーコースまで戻ってくればひと安心です。


 

雪山では自撮り難易度が上がります。

カメラを置く場所がなかなか見つからないというのと、
写真を撮るために分厚い冬用グローブをつけたり外したりしなければなりません。
(自撮りに限らず写真を撮ること自体が大変です。)
 

スノーシューを外して雪山での山ごはん作りトレーニング。

スノーシュー(MSR ライトニングアッセント)
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この日はマルタイラーメンに缶詰の焼き鳥を入れてみることに。


 

2017年の夏は一度も使うことが無かったバーナー、クッカー類ですが、
冬に入ってから大活躍をしています。

バーナー(プリムス P153ウルトラバーナー)
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ガスカートリッジ(イワタニプリムス ウルトラガス)
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ガスカートリッジホルダー(イワタニプリムス)
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クッカー(EPI ATSチタンクッカーTYPE2-M)
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昨年の冬までは、
マルタイラーメン2束とカップヌードルBIGを両方食べることが多かったですが、

今年になってやっと、
無理をして2束を食べなくても1束だけにしておけばよいということに気が付きました。


 

やきとりイン。

正直、マルタイラーメンには余計なものを入れず、
そのまま食べるのが一番おいしいと思います・・・。

味付け玉子やチャーシュー系は別にしてですが。

ラーメンを食べていたら、
先ほどまで一緒に歩いていた方も諦めが付いた感じで戻ってきたのでひと安心しました。
 

標高が下がれば青空ですが、


 

剣ヶ峰方向は相変わらず雲の中です。


 

営業していて利用客がいる三本滝レストハウスを見るとなんだか嬉しくなります。


 

ゲレンデにはスキーヤーやスノーボーダーが。

バックカントリーエリアでもゲレンデでも、
スキーヤーもボーダーもとても気持ちよさそうに颯爽と滑っていますが、

僕は泥臭く自分の足で歩いて下山をするスタイルを貫きます。
 
 
 
スキー場も冬の乗鞍岳登山も本格的にシーズンインしたなという感じです。

 
今年も1度は厳冬期の乗鞍岳剣ヶ峰に登頂することができれば良いなと思います。
 
 
 
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